- 洗車はしていればプラスアルファの程度
- 外見の洗車より車内の掃除の方が重要
- まとめ
・記事の信頼性
この記事を書いている私(キノさん)は、車の買取業界で10年、約2,500台の出張査定・買取をしてきました。現場で査定をしている経験を基に解説しますので、記事の信頼性担保にも繋がると思います。
1. 洗車はしていればプラスアルファの程度
車の洗車はあれば尚良い、なくても全然OK!いきなりですがこれが結論になります。
査定士は基本的に汚れと傷はしっかり見分けて査定をしているので、「汚れが少ない方が査定額が高くなる」ということはないからです。
また全体としては洗車をしているお客様の方が少数です。その為洗車をしていない車を査定しても、特段悪い印象を受けることはありません。逆に考えると洗車がされている車は目立つと考えることもできますが、あくまで印象の範囲内のプラスに留まります。
但し常識の範囲内という意味で、極端に汚い(台風や大雨の直後)場合は水洗いだけでもしておくのが良いかもしれません。
しっかりしたボディコーティングはコストパフォーマンスが高めです
ボディコーティングを必ずする必要はないですが、小さな傷からボディを守り、汚れにくいので洗車頻度も少なく済み、査定の評価点も高くなりやすいと、コストパフォーマンスが比較的高いサービスかと思います。
洗車費用が浮いたり、売る時の査定額がアップしたりすることを考えると、コーティング代がペイできてしまう可能性もあるからです。
コーティングは数年は保たれるものが多いので、購入後暫く経った車でも見ればコーティングをしているかどうかはすぐにわかったりします。厚いコーティングをしていれば小傷も入りにくいので査定の評価点も高くなりやすいです。
洗車はあれば尚良い、なくても大きなマイナスはない
大体の人は査定の前に洗車はしていない
2. 外見の洗車より車内の掃除の方が重要
査定をしていると車内の印象は結構強く残ります。
理由はいくつかあります。
- 車内を清掃するにも費用がかかる(クリーニング、脱臭、シートのシミ抜き、ペットの毛など)
- 車内を見ればお客様の車の乗り方がなんとなく見えてくる
- メンテナンスなどの見えない車の健康診断の指標となる
為です。
車内のクリーニング費用も計算しています
車の外装に傷があった場合、査定士は再販前に直した場合いくらくらいかかるか頭の中で計算しています。同様に車内の汚れ等に対しても綺麗にするのにどの程度の経費がかかるかを計算しています。中でも軽度の汚れは掃除機だけで済みますが、「臭い」と「ペット毛」は要注意です。
臭いは禁煙喫煙の問題もありますが、常に臭うものになるので次のユーザーは大変敏感に見るポイントです。その為特定の臭いがする車は査定士にマイナス方向に働きやすいと言えます。
ペット毛はまず取るのが大変というのと、アレルギーのお客様もいらっしゃるからというのが理由です。
車の査定と平行してお客様の査定もしています
私たち査定士は車の査定をしながら、その車がどのような方に乗られてきたのかというところも見ています。
なぜならば、中古車を購入する方は前のオーナーがどの様な方か、車の出所を気にされる方が多いからです。
なので、丁寧に綺麗に使われてきたのか、社用車・営業車の様な使い方をしていたのか、荒く乗ってきたのかなどを車内の雰囲気から想像します。
外装が綺麗でも車内が汚い車両(大抵は車内が汚い車は外装も傷が多い、逆も同じ)は、車内のマイナスイメージが外装のプラスを一気に消してしまいますので気をつけましょう。
グローブボックスの中は整理整頓、整備記録簿などは保管しておくのがベター
車の内外装の査定では、車の表面的な部分しかわかりません。例えば、傷は少なく車内も綺麗ではあるが、エンジンオイルを全く交換していなかったなどです。
そういった記録を確認する為に、車検証類の確認と平行して、整備記録簿などに目を通します。またその際にグローブボックスの中を必ず触らせてもらいます。
車内を綺麗にしておくことと同じで、グローブボックスの中も日頃から整理しておく方が査定の観点からはベターです。
3. まとめ
- 査定の前に無理をしてまで洗車をする程のメリットはない
- 極端に汚れている場合は査定を水洗いだけでもする方が親切(常識の判断でOK)
- 洗車は外装よりも内装の方が査定アップには効果的
- 査定士は車のチェックの他、ユーザーがどの様な使い方をしてきたかも見ている
以上になります。
是非豊かなカーライフを送る為の知識として役立ててください。