車の買取専門店は1980年代後半から1990年代前半にかけて始まり、今では全国各地に存在する身近なサービスとなりました。
今回はラジオやCMでもよく見聞きし、ロードサイドには幾つもある車買取業者・車買取店の中で、中古車業界で働く筆者から見たおすすめの車買取業者について説明します。
この業界はマーケットが広い分プレイヤーが多く、その為か消費者からの相談・クレームも多い業界と言えます。
是非読者の今後のカーライフの一助となれば幸いです。
本記事の内容
- 【買取店の見分け方】JPUCに加盟している
- 中古車売買はトラブルが起きやすい
- 筆者のおすすめ企業
1. 【買取店の見分け方】JPUCに加盟している
JPUC(一般社団法人日本自動車購入協会)とは、急激に拡大した自動車買取業界が永続的に発展する為に、業界の健全化、〈一般消費者への安心・安全なサービスの提供〉を実現することを目的として設立された団体です。
現在75社の企業が会員となっていて、大手であればガリバー、ビッグモーター、カーチス、アップルなども加盟しています。
中でも安心なのは約款改修済みの企業54社
約款改修済みとは、業務で使用する契約書の約款が改修されているという意味です。改修されていることで消費者が守られる約款内容となっており、売買時のトラブルを回避できることに繋がります。
※約款改修済みの他、Webサイト改修済みもある。
中でも、契約後のキャンセルについての問題が1番多いのですが、改修済みの約款には車両の引取り前であれば車のキャンセルができることも記載されています。その為一度売却の契約をある買取店と結んでしまったけれども、突如事情が変わり車を売却しなくなった際は、キャンセルを申し出ることで契約を揉めることなくキャンセルすることができます。
- キャンセルに伴うトラブル
- 契約締結後の減額交渉
- 査定サイト利用後のしつこい買取勧誘
と言われています。
JPUCにはJPUC車売却消費者相談室というのが設けられており、そこに相談することによりそういったトラブルも回避することができます。
実際に筆者も現場で、とある事情で他者と既に契約している車両を買取させて頂くケースに遭遇したことがあります。その際、相手がJPUC加盟企業ということがわかった為、この話をお客様にお伝えし、トラブルなくキャンセルして頂いたという経験があります。
反対にJPUCに加盟してない買取店における契約後のキャンセルは、トラブルになる可能性が非常に高いと言えますので注意が必要です。
本当に多くの買取店が世の中には存在するので、価格だけに判断基準を置くのではなく、総合的に最後まで安心できる会社を選ぶことが大切です。
2. 中古車売買はトラブルが起きやすい
上記で記載したJPUC車売却消費者相談室には月間約200件の問い合わせが発生しています。これは車買取時におけるものです。
また国民生活センターに”中古自動車”に関する相談として年間約7200件(月間約600件)の相談件数が発生しています。これは中古自動車の購入と売却の両面の相談があると思います。
いずれにしても月間800件のトラブル相談が起きているのが、中古車売買の世界の為、業者選びやどこと契約するかということは慎重に進めましょう。
3. 中でもおすすめの車買取会社3社
最後に筆者が比較的おすすめできる車買取会社3社を紹介します。
ガリバー・Gulliver(株式会社IDOM)
言わずと知れた車買取業界のパイオニア、まさにガリバー(巨人)です。
上場企業でありつつも、他者に先駆けて中古自動車マーケットにおいて常に先手を打つ、マーケットリーダーでありチャレンジャー的な企業です。今では中古車の買取以外にも様々なサービスを展開しています。
※JPUC約款改修済み、Webサイト改修済み
ビッグモーター・BIGMOTOR(株式会社ビッグモーター)
毎日ラジオやテレビで広告を見聞きする、現在最も広告宣伝に力を入れている買取企業です。
車を売ろうとする際、誰しもが査定を依頼してみようと思った経験があるのではないでしょうか。
あちこちに数百台規模の大規模販売店を構えていて、大量に仕入れと大量に販売を行っています。
※JPUC約款改修済み、Webサイト改修済み
ネクステージ(株式会社ネクステージ)
上場企業で、比較的後発でありながらも今最も勢いのある車買取企業ではないでしょうか。
2020年現在決算内容もよく、ここ数年で多くのエリアに出店をしました。
※JPUC約款改修済み、Webサイト改修済み
まとめ
以上筆者がおすすめする買取店の見分け方、その理由、具体的買取店についてでした。
別記事にて買取商談時の注意点、についても解説していきますので是非そちらも参考にしてみてください。