フィット・フィットハイブリッドのおすすめのグレード【細かな違いを解説】

2020年2月に待望のフルモデルチェンジを行ったホンダ・フィット。

2020年の1~6月の新車販売台数では、普通車全体で3番目、ライバル車と言われているヤリスよりも売れています。

本記事ではそんな新型フィットの、買うならこれと言ったおすすめのグレードについて解説します。

グレード毎の違いや、ガソリンとハイブリッドどちらが買いなのかについても調べています。是非参考にしてみてください。

【この記事を書いた人】

キノさん
車の買取をしているキノさんです。中古車業界で10年のキャリアと2,500台を売買してきた経験から詳しくお伝えします。

ーこんな人にオススメです👍ー

 フィットのグレード、どれがお勧めなのか知りたい

 ガソリンとハイブリッドで迷っている

 各グレード毎にどの様な違いがあるのか知りたい


最後まで読めば新型フィットについて凄く詳しくなれると思います。^_^

2020年2月にフルモデルチェンジ

フィットは2020年2月にフルモデルチェンジされ、見た目がガラッとかわりました。

旧モデル(第三世代)

新モデル(第四世代)

立体感が少し和らげられ、フラットな印象になりました。

新型(第4世代)旧型(第3世代)
サイズ(縦・横・高さ)3995×1695×15153990×1695×1525
価格156万円〜254万円146万円〜209万円

サイズは殆ど変わっていないに等しいですが、ほんの少しだけ大きくなっています。(1cmレベル)

価格は想定通り上がっています。この辺りはモデルチェンジの既定路線ですね。

グレードが大きく変更

これまでの13〜、15〜、RSというグレードが廃止され、ガソリンもハイブリッドも5つのグレードに集約されました。

グレード排気量・モデル価格
ベーシック1300・G1557600円
ホーム1300・G1718200円
ネス1300・G1877700円
クロスター1300・G1938200円
リュクス1300・G1977800円
e:HEVベーシック1500・HV1997600円
e:HEVホーム1500・HV2068000円
e:HEVネス1500・HV2425500円
e:HEVクロスター1500・HV2288000円
e:HEVリュクス1500・HV2327600円

※2WDで掲載。4WD設定もあり

ガソリンとハイブリッドの差は44万円です。これは前モデルから大きくは変わっていません。

e:HEVはなんと読むんでしょうか・・。

各グレードの特徴

装備の差

各グレードの装備の違いについて見ていきます。

ベーシック

グレードで変化する部分を中心に

・ハロゲンヘッドランプ
・樹脂製インパネ加飾
・ソフトグレーエアコン吹き出し口ノブ
・スマートフォントレー
・マニュアルエアコン
・ファブリックシート

ホーム

ベーシックに下記赤字の装備が追加・変更
LEDヘッドランプ
プライムスムース(合皮)貼インパネ加飾
クロームメッキエアコン吹き出し口ノブ
照明付きスマートフォントレー
オートエアコン
プライムスムース(合皮)/ファブリックコンビシート
キノさん
若干車内が豪華になりましたが、見た目は変わっていません。私としてはこれで16万円の差なら不要です。

ネス

ホームに下記赤字の装備が追加・変更
LEDフロントフォグランプ
16インチアルミホイール
グレー撥水ファブリック貼インパネ加飾
ステアリングスイッチ(オーディオ)
プラズマクラスター付きオートエアコン
グレーアクセント入ブラック撥水ファブリックシート
4スピーカー/ナビ装着用スペシャルパッケージ
キノさん
アルミホイールとLEDフォグランプが装着。シートはファブリックに戻りました。

リュクス

ネスに下記赤字の装備が追加・変更
下部クロームメッキ加飾付ボディ同色フロントグリル
クロームメッキドアミラー
16インチアルミホイール
革巻きステアリングホイール
グレー撥水ファブリック貼インパネ加飾
ステアリングスイッチ(オーディオ)
プラズマクラスター無しオートエアコン
ブラックorブラウン革ファブリックコンビシート
シートヒーター
キノさん
ネスの車内が充実したバージョンがリュクスです。

クロスター

・LEDヘッドランプ
・無塗装横3本桟フロントグリル
・無塗装ホイールアーチ/無塗装サイドガーニッシュ/無塗装加飾付きリアバンパー
・16インチアルミホイール
・ウレタンステアリングホイール
・ブラック撥水ファブリックシート
キノさん
クロスターは他のグレードとは違い、独自のスタイルになっています。内装もリュクスよりは劣ります。
ハイブリッドモデルにおいても装備の違いは同じなので省略します。

装備とリセールからのお勧めグレード

価格差と主要装備の違い

ベーシック
・ハロゲンヘッド、マニュアルエアコン

▼(+160,000円)

ホーム
・LEDヘッド、オートエアコン、合皮コンビシート

▼(+160,000円)

ネス
・LEDフォグランプ、プラズマクラスター、16インチアルミ

▼(+60,000円)

クロスター
・LEDヘッド、16インチアルミ、無塗装フロントグリル/ガーニッシュ等

▼(+40,000円)

リュクス
・16インチアルミ、革巻きステアリング、合皮コンビシート、シートヒーター

ネスの上級版がリュクス、クロスターはアクアのクロスオーバーをイメージした外装に拘ったグレードです。

ネスとリュクスの価格差が10万円であることを考えると、リュクス又はクロスターが最もオススメのグレードです。

なぜなら、車のリセール(売れる価格)は、

  • 廉価グレードよりも上級グレードの方が高い
  • 内装充実系より外装充実系の方が高い

という法則があります。

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今のところ、トヨタのアクアではクロスオーバーというクロスターに似たグレードのリセールは比較的高い数値が出ています。

そこから考えると、クロスターのリセールも高くなることが予想されます。

悩んでいる人は、リュクスかクロスターを選べば良いでしょう!

フィットのお勧めグレードは「リュクス」又は「クロスター」

ガソリンとハイブリッドを比較

次にガソリンとハイブリッド、どちらが良いのかを考えてみます。
「リュクス」グレードにて、燃費の差は22.2km/L(ガソリン)と35.0km/L(ハイブリッド)で12.8km/Lあります。
これは年間1万km走行の場合、
  • ガソリン・・・56,171円
  • ハイブリッド・・・35,628円

※レギュラー124.7円/Lで計算

年間で約20,500円の差があることを意味します。

5年間で10万円、10年間で20万円というイメージです。

ガソリンとハイブリッドモデルの新車価格差は約40万円ですから、

燃費だけを考えると、ガソリンモデルの方が良いと言えるでしょう。

しかし、ハイブリッドにはガソリンにはない、トルクや加速性能、静音性といった特徴があります。

単純に金額に置き換えられない部分でもあるので、価格をとるか、加速性能や静音性をとるかをしっかり判断する必要があると言えます。

キノさん
フィットハイブリッドの加速は静かでパワフルです。ホンダのハイブリッドはありです。

フィット:おすすめのグレードまとめ

これまでをまとめると、

・グレードはリュクス又はクロスターがオススメ(価格差は小さいのでどちらでもOK)

・ガソリンとハイブリッドは非常に悩ましい。快適性を求めるならハイブリッドを選択しよう。コスパを追求するならガソリンでOK。

といったところです。

リセールで言うと、ガソリンもハイブリッドも始めこそ差はあれど、年数が経ち走行距離が増えてくると、同じ水準に収束してきます。

今回のフルモデルチェンジで過去のRSの様な走り系グレードがなくなったことが残念ですが、新しいフィットスタイルを創っていきましょう。

キノさん
最後までお読み頂きありがとうございました。今回のフルモデルチェンジの明暗を分けるのはこれから!
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