ポルシェのミッドシップロードスター、「『ボクスター』のリセールバリュー(買取相場)ってどのくらいなんだろう?」
ポルシェ好き、オープンカーファンなら一度は気になりますよね。
基本的にオープンカーはリセールが高いイメージですが、輸入車なのでどうなんろうと思う方もいるのではないでしょうか。
年間約400台、毎日買取をしている私が、実際の流通相場を元に車のリセールをお伝えしていきます。
この記事では、ポルシェ 718ボクスターのリセールバリュー(買取相場)をグレード別に詳しく解説します。
旧モデルである981型ボクスターのリセールや、ハンドル位置やミッションによるリセールの差についても調べているので是非参考にしてみてください。
まずは結論からお伝えします。
全体的に高いが、持てば持つほど有利なタイプ
ハンドル位置、ミッションで差は少ない(右ハンドル/ATでOK)
リセールが高いグレードは「GTS」「ベースグレード」
▼
モデル | グレード平均残価率 |
3年後 | ★★★☆☆ 69% |
5年後 | ★★★★☆ 66% |
7年後 | ★★★★★ 64% |
グレード別の詳細等については本文に記載しています。それでは見ていきましょう。

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リセールバリューとは
参照元:Wikipedia

買取相場の算出方法
買取相場は自動車オークションでの落札予想額から、買取業者の粗利益(10万円〜20万円)を引いて算出します。
理由としては、買取車両の大部分はオークションにて売却されている為です。
株式会社矢野経済研究所の『中古車流通総覧2020年版』によると、買取台数90万台のうち10万台が直接ユーザーに再販され、80万台はオークションで売却されています。
それでは実際のリセール/買取相場について見ていきます。
この記事は2020年10月時点の情報です。最新の買取相場は中古車買取店へお問い合わせください。
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3年後のリセール/買取相場

新車から3年後のリセールを3年落ちの平成29年式の買取相場からお伝えします。
【調査条件】
- 過去3ヶ月以内の自動車オークション落札データより
- 平成29年式・装備と色は絞り込みなし
- 事故修復歴なし、内外装の状態良好(評価点4点以上)
グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
718ボクスター | 7,464,000円 0.7~2.7万km 4件 | 550万円 74% |
718ボクスターS | 9,404,000円 0.7~2.3万km 4件 | 550~660万円 600万円 64% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
※幅が出るのは、走行距離、色等がそれぞれ異なる為
グレード平均残価率 |
69% |
【参考】3年後の残価率の基準
80%以上 → ★★★★★ 最高
70~80% → ★★★★☆ 優良
60~70% → ★★★☆☆ 高い
50~60% → ★★☆☆☆ 普通
50%以下 → ★☆☆☆☆ 低い
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718ボクスターの3年後のリセールバリューは、平均で69%で高いレベルになります。
新車価格がグレードで随分変わりますが、買取価格はそこまで変わらないのでベースの方がリセールが高くなります。
718ボクスターは平成28年に発売されたので、次に前モデルである981型のボクスターのリセールを見ていきます。
5年後のリセール/買取相場

新車から5年後のリセールを5年落ちの平成27年式の買取相場からお伝えします。
5年落ちは981型ボクスターの最終型になります。
【調査条件】
- 過去3ヶ月以内の自動車オークション落札データより
- 平成27年式・装備と色は絞り込みなし
- 事故修復歴なし、内外装の状態良好(評価点4点以上)
グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
ボクスター | 6,870,000円 1.7~3.8万km 3件 | 440~500万円 460万円 67% |
ボクスターS | 8,430,000円 1.5~5.1万km 4件 | 370~520万円 460万円 55% |
ボクスターGTS | 9,660,000円 1.0~6.3万km 4件 | 600~770万円 710万円 73% |
ボクスターブラックエディション | 7,880,000円 1.7~2.7万km 2件 | 540万円 69% |
グレード平均残価率 |
66% |
【参考】5年後の残価率の基準
70%以上 → ★★★★★ 最高
60~70% → ★★★★☆ 優良
50~60% → ★★★☆☆ 高い
40~50% → ★★☆☆☆ 普通
40%以下 → ★☆☆☆☆ 低い
5年後のボクスターのリセールバリューは、平均残価率66%で全体の中では優良レベルです。
今回は結構ばらつきが出ており、「GTS」が最も高く、「S」が最も低いリセールとなりました。
また全データがATで右ハンドルと左ハンドルの数はほぼ同数でした。
あまりMT車は出回っていないようです。
7年後のリセール/買取相場

新車から7年後のリセールを7年落ちの平成25年式の買取相場からお伝えします。
7年落ちは981型ボクスターの初期です。
【調査条件】
- 過去3ヶ月以内の自動車オークション落札データより
- 平成25年式・装備と色は絞り込みなし
- 事故修復歴なし、内外装の状態良好(評価点4点以上)
グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
ボクスター | 6,310,000円 1.3~13.3万km 13件 | 250~440万円 390万円 62% |
ボクスターS | 7,740,000円 3.2~4.9万km 2件 | 500万円 65% |
グレード平均残価率 |
64% |
【参考】7年後の残価率の基準
60%以上 → ★★★★★ 最高
50~60% → ★★★★☆ 優良
40~50% → ★★★☆☆ 高い
30~40% → ★★☆☆☆ 普通
30%以下 → ★☆☆☆☆ 低い
7年後のボクスターのリセールバリューは、平均残価率64%で全体としては最高レベルです。
オープンなので走行距離が少ないのもありますが、5年後のリセールとほぼ変わっていませんね。
また7年間で13.3万km走行した特殊なボクスターが出品されていましたが、買取額としては250万円はつきそうなので、これもまたリセールが高いと言える例です。
実際は海外に再輸出されているのかも知れませんが、流石にそこまではわかりませんでした。
ボクスターのリセールまとめ
718ボクスター、旧ボクスターのリセール、大体理解できましたでしょうか。
3年後〜7年後まで全然リセールが変わっていないというのが驚きですね。
最後にポイントをまとめておきます。
■グレードは「GTS」「ベースグレード」がリセールが高くおすすめ
■MTはデータ上は殆どなし。ATの右ハンドルでもリセールは十分。
■5年後まではケイマンに劣るが、7年後以降はボクスターの方が高い
718ケイマン/ボクスターのリセールバリューは良い?悪い? もし買うならリセールが良いグレードとしては何がおすすめ?こんな疑問をお持ちではありませんか?こんにちは、中古車査定士の@キノサンです。[…]
ボクスターとケイマンの違いは、オープンボディを採用しているかどうかの違いのみです。
クローズドボディを採用しているケイマンは、ボクスターよりも本格的なスポーツ走行に適したモデルです。その一方、ボクスターはオープンボディを採用しているため、公道でのドライブの快適性や走りの楽しさを重視しています。
ボクスターの購入・売却を検討されている方は是非参考にしてみてください。
それでは今回はこの辺で☆
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