ジムニーのリセールバリューと残価率を中古車査定士が詳しく解説

スズキ/ジムニーのグレード別のリセールバリュー(残価率)とリセールの高い仕様を中古車査定士が詳しく解説します。

登録当年、3年後、5年後、7年後、10年後の残価率をまとめたので、購入の材料にしてください。

@キノサン
結論、現在のジムニーは発売から4年が経過してもなお、抜群に高い!

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※兄弟車である『ジムニーシエラ(普通自動車)のリセールバリューと残価率』はこちら

【経過年数とグレード別】ジムニーのリセールバリュー

ジムニーの登録当年・3年・5年・7年・10年落ちの残価率と平均買取額を記載します。

残価率とは買取価格/新車価格(%)で値持ちの良さを表します。
経過年数/年式
モデル
残価率/平均買取額
リセールランク
登録当年/R4年
JB64系
111%/193万円
★★★★★
3年落ち/R1年
JB64系
102%/171万円
★★★★★
フルモデルチェンジ:JB32系→JB64系
5年落ち/H29年
JB32系
67%/102万円
★★★★☆
7年落ち/H27年
JB32系
49%/75万円
★★★☆☆
10年落ち/H24年
JB32系
39%/58万円
★★★☆☆
※買取額は全グレードの平均
ジムニーのリセールのポイント
  • 現行モデルは4年落ちですら残価率100%超の高リセール。仕様はXCのATが強い
  • 色はグレー、パールホワイト、クロ、グリーン、アイボリーが高く、ほぼ横並び
  • ナビは付けておくのがおすすめ。中古の社外ナビでも良いので見た目を整えよう
キノサン
年数別のリセール(残価率)について下記で詳しく紹介します。
  • 当年車のリセール:残価率111%
  • 3年後のリセール:残価率102%
  • 5年後のリセール:残価率67%
  • 7年後のリセール:残価率49%
  • 10年後のリセール:残価率39%

ひとつずつ詳しく解説します。

当年車のリセール:残価率111%

登録当年車(JB64系)のリセールを算出。

当年車の平均残価率(買取額)は111%(193万円)となりました。

JB64系【H30/7~現在】(参照元:グーネット)
グレード新車価格
平均走行距離
データ数
平均買取額
残価率
XG(MT)1,555,400円
0km
21件
165万円
106%
XG(AT)1,654,400円
0km
10件
185万円
112%
XL(MT)1,681,900円
0.1万km
12件
185万円
110%
XL(AT)1,780,900円
0.1万km
17件
200万円
112%
XC(MT)1,804,000円
0.1万km
56件
200万円
111%
XC(AT)1,903,000円
0.1万km
426件
220万円
116%

※残価率=買取相場/新車価格(%)

納車後間もないジムニーは、全てのグレードの買取額が新車価格を上回ります。

全体的にMTよりもATの方が高いと言えるでしょう。

 

3年後のリセール:残価率102%

3年後のリセールを今のJB64系から算出。

3年後の平均残価率(買取額)は102%(171万円)となりました。

引用:https://www.goo-net.com/
グレード新車価格
平均走行距離
データ数
平均買取額
残価率
XG(MT)1,500,120円
7.1km
4件
150万円
99%
XG(AT)1,597,320円
3.5km
4件
150万円
94%
XL(MT)1,624,320円
2.8万km
11件
170万円
105%
XL(AT)1,721,520円
2.5万km
22件
177万円
103%
XC(MT)1,744,200円
2.7万km
32件
180万円
103%
XC(AT)1,841,400円
2.5万km
64件
200万円
109%

※残価率=買取相場/新車価格(%)

3年後の残価率でも平均100%を超えます。

走行距離が2~3万kmでも、変わらず高く売れることがわかります。

ちなみにジムニーを高く売りたい方は、最大20社の買取見積もりがWeb上で集約でき、実車を見せるのは3社で済むMOTAの車査定がおすすめです。

ジムニーは未だに納車待ちで、どこの中古車店も欲しい車。高く売るにはできるだけ多くの買取見積もりを効率よく比較するようにしましょう。

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5年後のリセール:残価率67%

5年後のリセールをJB23系から算出。

5年後の平均残価率(買取額)は67%(102万円)となりました。

JB23系【H10/10~H30/6】(参照元:グーネット)
グレード新車価格
平均走行距離
データ数
平均買取額
残価率
XG(MT)1,296,000円
4.0万km
8件
83万円
64%
XG(AT)1,407,240円
5.5万km
13件
83万円
59%
XC(MT)1,514,160円
6.5万km
2件
100万円
66%
XC(AT)1,625,400円
4.4万km
4件
94万円
58%
ランドベンチャー(MT)1,580,040円
4.4万km
38件
121万円
77%
ランドベンチャー(AT)1,691,280円
4.1万km
45件
130万円
77%

※残価率=買取相場/新車価格(%)

5年落ちはモデルチェンジ前のJB23系となりますが、平均残価率は67%、特にランドベンチャーは70%を超える高い残価率があります。

ジムニー好きな中にはこの23系を好んでいる方も多く、まだまだ人気が高いことがわかります。

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7年後のリセール:残価率49%

7年後のリセールをJB23系から算出。

7年後の平均残価率(買取額)は49%(75万円)となりました。

引用:https://www.goo-net.com/
グレード新車価格
平均走行距離
データ数
平均買取額
残価率
XG(MT)1,296,000円
11.3万km
7件
56万円
43%
XG(AT)1,407,240円
6.9万km
8件
65万円
46%
XC(MT)1,514,160円データなし
XC(AT)1,625,400円
11.6万km
5件
45万円
28%
ランドベンチャー(MT)1,580,040円
6.9万km
18件
100万円
63%
ランドベンチャー(AT)1,691,280円
5.4万km
52件
110万円
65%

※残価率=買取相場/新車価格(%)

ジムニーのリセールは旧型の7年落ちで、やっと新車価格の半値となります。

引き続き最上位グレードのランドベンチャーの残価率が最も高くなります。

 

10年後のリセール:残価率39%

10年後のリセールをJB23系から算出。

10年後の平均残価率(買取額)は39%(58万円)となりました。

引用:https://www.goo-net.com/
グレード新車価格
平均走行距離
データ数
平均買取額
残価率
XG(MT)1,260,000円
11.5万km
4件
35万円
28%
XG(AT)1,368,150円
9.4万km
7件
40万円
29%
XC(MT)1,472,100円
9.0万km
3件
60万円
41%
XC(AT)1,580,250円
7.2万km
5件
67万円
42%
クロスアドベンチャーXC(MT)1,524,600円
10.2万km
32件
70万円
46%
クロスアドベンチャーXC(AT)1,632,750円
8.6万km
59件
78万円
48%

※残価率=買取相場/新車価格(%)

10年後の平均残価率は39%と全車平均の残価率と比べるとかなり高い値です。

ちなみに20年落ちの買取額平均が10万円前後で、走行距離が15万kmを超えてくると廃車の可能性が高まります。

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1年毎のリセールバリューの変化

1年毎の買取額から、リセールバリューが毎年どのように落ちているのかを調査しました。

最も人気グレードであるXCのATにて調査。

経過年数/モデル
(平均走行距離)
平均買取額
(前年比)
当年もの/JB64系
(0.1万km)
220万円
1年落ち/JB64系
(0.3万km)
210万円
(−10万円)
2年落ち/JB64系
(1.7万km)
205万円
(−5万円)
3年落ち/JB64系
(2.5万km)
200万円
(−5万円)
4年落ち/JB64系
(3.2万km)
193万円
(−7万円)
フルモデルチェンジ:JB23系→JB64系
5年落ち/JB23系
※ランドベンチャー
(4.1万km)
130万円
(−63万円)
6年落ち/JB23系
(5.0万km)
120万円
(−10万円)
7年落ち/JB23系
(5.5万km)
111万円
(−9万円)
8年落ち/JB23系
(6.6万km)
100万円
(−11万円)
9年落ち/JB23系
※クロスアドベンチャー
(8.3万km)
83万円
(−17万円)
10年落ち/JB23系
(8.6万km)
78万円
(−5万円)

大きく落ちているところを赤字で記載。XC(AT)の新車価格は約190万円です。

全体的に見ると、モデルチェンジと走行距離の増加に従ってゆっくりと落ちていくのがわかります。

モデルやグレード体系の変化の際にやや大きめに落ちるものの、売却でそこまで気をつけるべき年数はありません。

アシスタント
サポート
かなり維持しやすい、高リセールが保たれやすい車と言えますね。

 

ジムニーのリセールバリューを上げるポイント

キノサン
ジムニーのリセールバリューを上げるポイントを紹介します。
  • リセールバリューの高い色
  • リセールの高いオプション

ひとつずつ詳しく解説します。

リセールバリューの高い色

外装色によるリセール差を中古車オークションから調べた結果です。

台数/走行距離平均価格
パールホワイト86台/0.7万km🥈209万円
クロ178台/0.6万km🥉208万円
グリーン199台/0.7万km206万円
アイボリー(2トーン含む)183台/0.9万km206万円
アオ(2トーン含む)15台/1.8万km192万円
キイロ(2トーン含む)27台/1.9万km188万円
グレー130台/0.4万km🥇211万円
シルバー9台/1.2万km198万円

※JB64系のXC(AT)にて n=829

リセールの高さではかなりの混戦であるものの、順位としては「グレー」「パールホワイト」「クロ」の順で高い結果に。

しかしその価格差はわずかで、人気の面からいくと「グリーン」と「アイボリー」もおすすめです。

2トーンカラー(オプション)が確実に高いとは言えず、基本は単色の選択で問題ありません。

 

リセールの高いオプション・装備

ジムニーは基本多くのオプションを必要としないものの、リセールを考えるとナビは付けておきたいところです。

メーカーオプションでの選択はなく、ディーラーオプションとしてスズキから7インチと8インチの各3種類のナビが選べます。

ジムニーのディーラーオプションナビ
ディーラーオプションのナビは3種類から

価格は約15万円〜20万円台とそこそこすることもあり、ここは中古の社外ナビ等で対応するのもあり

特段古い中古ナビでなければリセールに大きな影響はないので、コスト面を考えてナビは探す様にしましょう。

 

査定士おすすめのリセール仕様

筆者がジムニーを買う場合のおすすめ仕様は、

  • 【グレード】XC(AT)
  • 【色】ミディアムグレー
  • 【OP】8インチ社外ナビ

でいくと思います。

色々カスタムをすることも可能ですが、基本はノーマルでも十分勝負できるので、あとは綺麗に乗ることを心がけましょう。

ジムニーは購入以外に、カーリースという選択肢もあります。

ニコノリのカーリースならリース料を業界最安水準に抑えつつ、5年後に車を買取ることができるので、購入するのと変わらない形で乗れます。

キノサン
基本的にカーリースは最後に車を返却するのですが、買取りができる為ほぼ購入と変わらないのです!
ジムニーをカーリースで乗る
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最短2週間で納車される即納車もあったりと納車が遅い今だからこそ、カーリースも上手く活用して欲しい車を上手に手に入れる考え方が重要。

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ジムニーを売るタイミングや購入する際のポイントは?

リセールバリューの観点から、ジムニーの売り時と車購入時のポイントを解説します。

ジムニーはリセールバリュー的に何年後に売るのがベスト?

ジムニーは基本的にモデルチェンジのタイミングで売るのがセオリーとなります。

顔が変わるマイナーチェンジはないことが想定され、次のフルモデルチェンジが来たら乗り換えるぐらいのスタンスが良いでしょう。

新車のジムニーをリセール前提で買う時のポイント

「査定士おすすめのリセール仕様」でも説明した通り、

  • 【グレード】XC(AT)
  • 【色】ミディアムグレー
  • 【OP】8インチ社外ナビ

がおすすめの注文の入れ方です。

しかしこれまで説明してきた様に、オプションは基本あまり必要とせず、また色での差も小さいので納車優先で考えた方が良いと言えるでしょう。

中古車のジムニーをリセール前提で買う時のポイント

ジムニーの中古車購入時のポイント
中古車は走行距離や修復歴、装備をしっかり確認しよう

ジムニーの中古車を買う際の、リセールを中心にしたポイントを解説します。

型落ちのジムニーを買ってもリセールは落ちる一方である為、中古を狙うなら現行のJB64系を探すのがおすすめです。

ポイントとしては、年式はできるだけ落とし、走行距離も拘らずに、購入価格の低さとグレード(XC)を優先することです。

過去の傾向から最上級グレードが最終的には頭一つリセールが抜けること、新しいジムニーはプレミアムが付きすぎていることが理由です。

特にグレードは重要だと思われ、MTかATよりもXCにはこだわる様にした方が良いでしょう。

ジムニーの中古車を探すなら!業者の非公開在庫もチェックしよう

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【中古車査定士が解説!】車を高く売る方法とおすすめの買取サービスを紹介

ディーラーの下取りと中古車買取サービスを比較した場合、90%以上の確率で10万円以上、中古車買取サービスの方が高い買取額が出ます。

アシスタント
サポート
中には100万円近く下取りと買取で差が出る場合もあります!

しかしどこに査定を頼めば安心して、高く車が売れるのか、色々わからなかったり不安なことも多いのではないでしょうか。

そこで今回は中古車査定士の筆者が車を売る時に使う(見積もりを取る)買取サービスを紹介するので参考にしてみてください。

すぐに車を手放せる人は効率と価格の両取りの「オークション形式」

車をすぐに手放せる人(1ヵ月以内に売却可能)は、手間をかけずに高値で売却できる「オークション形式」の売却がおすすめ。(無料)

「オークション形式」とは、最初に1度の査定をして、そのデータに対し複数の業者がWeb上でオークション形式で入札してくる方式のこと。

オークションの結果が安かった(売れない)場合は無料でキャンセルもできます。

おすすめは楽天が運営している楽天Car車買取

実際の流れは下記のようになります。

車の内容と連絡先を記載して査定を依頼
楽天より査定日時の連絡がくる
自宅等で車の査定をしてもらう
査定の結果からオークションの金額設定をする
査定の2日後にオークションが開催(webで確認)
結果に対し売却する・しないの判断をする
売却する場合は1ヵ月以内に車を引き渡す
しない場合はそこでサービス終了

結果が出るまでかなりスピーディなのが特徴。

それでありながら、一括査定で5社以上と頑張って交渉した価格の上位1位〜3位レベルの価格が出るのでかなり効率の良い売却方法。

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ジムニーのリセールまとめ

新型とはもはや言えない4年が経過してもなお、納車待ちが絶えないジムニーは、その人気を裏付ける様に高いリセールバリューがありました。

新車販売によるタマ数が制限されていることでの、リセールバリューの上昇は少なからず影響しているものと思われます。

過去のモデルを見ても車種自体にブランド力のある車なので、今後も引き続きリセールバリューは安泰と言えるでしょう。

ジムニーのリセールをおさらい
  • 現行モデルは4年落ちでも残価率100%超の高リセール。XCのATが強い
  • 色はグレー、パールホワイト、クロ、グリーン、アイボリーがほぼ横並び
  • ナビは付けておいた方が良い。中古の社外ナビで問題ないので見た目を整えよう

本記事はここまで。


車のリセールバリューに興味がある方は、他の記事も参考にしてみてください。

良いカーライフを。

≫【関連記事】リセールバリューの高い車・全車種版ランキング(2023年最新版)

≫【関連記事】リセールバリューの高い軽自動車ランキング(2023年版)

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