VWティグアンのリセールはどうなの?中古車査定士が解説!


「VWティグアンのリセールってどうなの?」

そんな疑問にお答えします。

 

4年ぶりのマイナーチェンジが入った2代目ティグアン。

現在販売中のVWのSUVでは最も大きいサイズになります、注目している人も多いですよね。

今回はそんなティグアンのリセールバリューについて中古車査定士の筆者が詳しく解説します。

ティグアンに興味がある方はぜひ最後まで読んでみてください。

結論:モデルチェンジが入ると安い

早速ですがまずは結論からお伝えします。

ざっくりした結論

 現行モデルのリセールは比較的高い。モデルチェンジ(特にフル)で乗り換えがおすすめ。

 リセールの高いグレードは「R」。ガソリンとディーゼルが選べる場合は「ディーゼル」の方が良い

 色は「パール・シロ」か「クロ」が良い。サンルーフは不要。主にリセールに影響するのは「色」と「距離」と「状態」

【経過年数別の残価率】

経過年数残価率(G)残価率(D)
R3/5:2代目後期にマイナーチェンジ
3年落ち
H30年式
55%
★★☆☆☆
65%
★★★☆☆
H29/1:2代目ティグアンにフルモデルチェンジ
5年落ち
H28年式
29%
★☆☆☆☆
7年落ち
H26年式
28%
★☆☆☆☆
H23/11:1代目後期にマイナーチェンジ
10年落ち
H23年式
9%

※残価率=買取相場/新車価格(%)
※グレード平均、装備/オプション費用は考慮していません

キノさん
5年落ちにはなりますが2代目と1代目の差が大きいのがわかります。100~200万円は落ちています。
アシスタント
サポート
ガソリンよりディーゼルの方が高そうですね。

ティグアンはSUVではありますが、輸入車ということで、モデルチェンジがリセールに大きな影響を及ぼします。

特にフルモデルチェンジ(FMC)では常に大きく落ちる予想なので、リセールを高く保ちたいならFMCで乗り換えることが重要。

今回発売された2代目後期モデルは次回のモデルチェンジまでは70~80%ぐらいのリセールで推移すると予想されるので比較的高いです。

 

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では次にティグアンのグレード別のリセールバリューを見ていきます。

VWティグアンのリセールバリュー

参照元:グーネット

ティグアンのリセールバリューを経過年数とグレード別に見ていきます。

ちなみに現行モデル(2代目後期)はまだ中古車データがないのでリセールはわかりません。

3年後のリセール:残価率60%

参照元:グーネット

3年落ちのリセールです。

2代目の前期モデルになります。

結論から言うと、全体的にそこまで悪くなく、ガソリンよりもディーゼルの方が高いと言えます。

グレード別では「Rライン」が高リセールです。

【調査条件】

  • 過去3ヶ月のオークションデータを参照
  • 平成30年式、装備と色は絞り込みなし
  • 事故歴なし、内外装の状態良好として
グレード新車価格
走行距離
データ数
買取値幅
平均買取額
残価率
TSIコンフォートライン3,636,000円
1.3~5.1万km
3件
170~205万円
195万円
54%
TSI ハイライン4,490,000円
0.8~6.8万km
20件
155~275万円
240万円
53%
TSI Rライン4,790,000円
0.8~6.2万km
18件
232~300万円
280万円
58%
TDI4モーションコンフォートライン4,086,000円
0.5~3.6万km
2件
245~287万円
265万円
65%
TDI4モーションハイライン4,940,000円
0.8~5.7万km
14件
245~330万円
300万円
61%
TDI4モーションRライン5,240,000円
0.7~6.0万km
11件
300~395万円
360万円
69%

※残価率=買取相場/新車価格(%)

キノさん
データ数が多いほど人気のグレードです。ハイラインとRラインが多いですね。
アシスタント
サポート
買取相場も参考になると思います。

【3年後の平均リセール】

ガソリン55% ★★☆☆☆
ディーゼル65% ★★★☆☆
全体60% ★★★☆☆

今2代目前期を持っている人は次のフルモデルチェンジで乗り換えよう

次に5年落ちのリセールがありますが、リセールが約30%なので3年落ちの60%と比較すると30%(約180万円)何もしなくても価値が落ちます。

車を乗り換えればいくらかは出費が出ますが、何もしなくても180万円価値が下がるのであれば、新しい車に乗り換えるのもありですよね。

車は大きく価値が落ちるタイミングがあるので、そこで乗り換える(下がる前に高く売って、新しい車を買う)のが得策だったりします。

 

5年後のリセール:残価率29%

参照元:グーネット

5年落ちのリセールです。

初代ティグアンの最終モデルです。

結論から言うと、フルとマイナー含めて2世代前のモデルになり、リセールはかなり下がっています。(中古車としてはお得です)

やはり輸入車ということもあり現行モデルのリセールはそこそこでも、フルモデルチェンジが入るとかなり厳しいでしょう。

【調査条件】

  • 過去3ヶ月のオークションデータを参照
  • 平成28年式、装備と色は絞り込みなし
  • 事故歴なし、内外装の状態良好として
グレード新車価格
走行距離
データ数
買取値幅
平均買取額
残価率
ラウンジエディション3,420,000円
1.3~4.5万km
5件
100~122万円
111万円
32%
ラウンジ3,868,800円
7.4~9.3万km
2件
65~95万円
78万円
20%
2.0TSIライストゥン4モーション4,199,000円
1.1万km
1件
155万円
37%
2.0TSIBMTRラインパッケージ4,079,000円
3.2~7.9万km
4件
90~120万円
100万円
25%

※残価率=買取相場/新車価格(%)

【5年後の平均残価率】

29% ★☆☆☆☆

 

7年後のリセール:残価率28%

7年落ちのリセールです。

同じく1代目の後期型。

【調査条件】

  • 過去3ヶ月のオークションデータを参照
  • 平成26年式、装備と色は絞り込みなし
  • 事故歴なし、内外装の状態良好として
グレード新車価格
走行距離
データ数
買取値幅
平均買取額
残価率
TSI BMT3,583,000円
2.3~14.7万km
25件
78~122万円
100万円
28%
TSI BMT Rラインパッケージ3,999,000円
3.1~9.4万km
14件
90~122万円
111万円
28%
2.0TSI Rライン4モーション4,737,000円
3.0~10.3万km
3件
111~133万円
130万円
27%

※残価率=買取相場/新車価格(%)

【7年後の平均残価率】

28% ★☆☆☆☆
キノさん
5年と7年(共に初代後期)はリセールの変化がありません。この様に同一モデルであれば多少年数が経っても大きくは変化しないでしょう。

 

10年後のリセール:残価率9%

参照元:グーネット

10年落ちのリセールです。

1代目の前期モデル、つまり1番初期のティグアンになります。

【調査条件】

  • 過去3ヶ月のオークションデータを参照
  • 平成28年式、装備と色は絞り込みなし
  • 事故歴なし、内外装の状態良好として
グレード新車価格
走行距離
データ数
買取値幅
平均買取額
残価率
ライストン3,850,000円
4.4~11.8万km
16件
23~56万円
35万円
9%
Rライン4,210,000円
9.0~13.9万km
4件
30~35万円
33万円
8%

※残価率=買取相場/新車価格(%)

【10年後の平均残価率】

9%

 

次のFMCまではリセール安定か

ここまでのリセールをまとめます。

経過年数残価率(G)残価率(D)
R3/5:2代目後期にマイナーチェンジ
3年落ち
H30年式
55%
★★☆☆☆
65%
★★★☆☆
H29/1:2代目ティグアンにフルモデルチェンジ
5年落ち
H28年式
29%
★☆☆☆☆
7年落ち
H26年式
28%
★☆☆☆☆
H23/11:1代目後期にマイナーチェンジ
10年落ち
H23年式
9%

今回マイナーチェンジだったので、次回のモデルチェンジはフルモデルチェンジの予想。

その時まではどのモデルも今のリセールがある程度キープされるでしょう。

現行の後期モデルは最低でも前期よりはリセールが高いので、このまま3年落ちになった場合は60~80の残価率となる予想です。

輸入車のSUVの中ではまぁまぁ高い方になりますね。

リセールをある程度守るなら、マイナーチェンジは無視しても、フルモデルチェンジでは乗り換えるのが得策です。

ティグアンの新車購入時のポイント

これから新車を購入する場合、グレードは「R」がおすすめです。

ハイパフォーマンスモデルとだけあって、新車価格も高いですがその分リセールも高くなります。

また、この先ディーゼルモデルが追加されるならばディーゼルを選ぶ方がいいです。

売却のベストタイミングとしては、次のフルモデルチェンジ。

これまでの例から、フルモデルチェンジで実質100~200万円は価値が落ちるので、多少持ち出しがあっても新しい車に乗れた方が良いですよね。

 

ちなみにVWディーラーの下取りは系列店で再販できるような車でない限り、価格は弱めです。

輸入車ディーラーは特に再販できるブランドが限られていて、下取りが弱い傾向があります。

下取り車を無駄なく高く売りたい場合は買取専門店にも査定を依頼するようにしましょう。

キノさん
100万円台の下取りで20~30万円、200万円台で40万円ぐらい下取りと買取で差が開くことがあります。

【査定は業者の数が多いほど有利】おすすめはカーセンサーの一括査定

買取専門店に査定をしてもらうなら、業者数が最も多いカーセンサーの一括査定がおすすめです。

多いと逆に査定の立ち合いなどが大変な様に感じますが、聞けば概算金額を事前に教えてくれるのでそこで業者を厳選すれば問題ありません。

概算金額に納得ができ、安心して任せられそうな業者にだけ実車査定を依頼すればOK。

ポイントは、次の車の納車タイミングで車を引き渡すことを前提に価格を出してもらうことです。
(↑単純に価格だけで比較できる)

アシスタント
サポート
先に車を引き渡して 、納車までは代車を出してくれる業者もいます。
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リセールの高い中古車の選び方

ティグアンの中古車を探す場合、現在の後期型が納車され始めてから探すのがおすすめ。

というのは新モデルが出た場合、殆どのケースで旧モデルの相場が下落しますが、落ちるのは納車が始まってからの為です。

なので新型の納車が一通り終えてから中古車を探した方が、値段的にはメリットがある確率が高いと言えるでしょう。

ちなみに次のフルモデルチェンジ(おそらく3~5年以内)でリセールが一段下がるので、そこで乗り換えを検討するのもありです。

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車は約500台が毎日入れ替わるので、今はなくても急に希望の車が入庫してくる可能性もあり、リクエストを出しておく価値は十分にあります。

更に10年保証で納車後の返品OK、最短で即日の連絡、専任の担当者付き。「まだ探している段階」でも歓迎してくれるリスクの低い内容。

年間20万台を買い取るガリバーから最新情報をもらいながら中古車探しができるので、自分で探すのと並行すれば効率的に進められます。

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リセールに影響するオプションや仕様

ティグアンのリセールに影響するオプションや仕様について。

結論から言うと、ティグアンのリセールに影響を及ぼす要因は、

  • 走行距離
  • ボディカラー

の2点。

サンルーフは殆どの車両が装備していない為、あってもそこまでプラス評価にならないでしょう。

サンルーフの装着率は約2%です。

リセールの高い色

結論から言うと、もっともおすすめなのは「パールホワイト・シロ」または「クロ」です。

人気なのは「パール・シロ」ですがリセールが高いのは「クロ」という結果になっています。

青やグレーはそもそもデータも少なく、リセールも低い結果となりました。

台数(シェア)オークション相場
パール・シロ64台(59%)296万円
クロ32台(29%)305万円
その他13台(12%)271万円

※3年落ちのハイライン・Rラインより n=109

 

走行距離

ティグアンの中古車は国内メインなので走行距離がリセールに与える影響は大きいと言えます。

ざっくり調べたところ3年落ち・走行距離5万kmで、新車価格の約半値になります。(買取で)

リセールを高く維持したいのであれば、走行距離もできる限り抑えて、車両状態が良いうちに売却するということが必要になります。

 

まとめ

以上、VWティグアンのリセールバリューについての解説でした。

輸入車なのでリセールはあまり期待できないかと思いきや、現行モデルはそこそこのリセールが出そうです。

またグレードによっても人気やリセールが結構違うので、乗り潰さないのであればある程度慎重に選んだ方がいいかもしれませんね。

新車は「R」、中古はハイラインかRラインがおすすめということで覚えておきましょう。

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