【何色がベスト?】リセールが高い車の色の選び方

「車の色って何色を選んだ方がいいの?」

リセールを気にして車の色を選んでいる人はいますか?

あまりいないですよね。(本人の自由だ!)

 

しかし実際には、走行距離やグレードが同じでも色の違いで査定額が異なったり、店頭に並べられている価格が違うということは普通にあります。

 

そこで今回は、「リセールに有利な車の色は何色?またその違いはどのくらい?」ということで中古車査定士の筆者が詳しく解説していきます。

 

●売る時に少しでも高く売れる色を買いたい
●実際にどのぐらい色で変わるのか知りたい

という方の疑問を解決できる記事だと思います。是非最後まで読んでみてください。

 

まずは結論から。

  • 「パールホワイト」→「黒」→「濃い中間色」の順でリセールが高い
  • 最もリセールが低いのは「目立つ色」や「薄い中間色」であることが多い
  • 内装色はほぼ差がないが、革シートは色で差が出ることがある

という内容です。

詳細は記事本文で確認してみてくださいね。


キノさん
色も車のリセールに大事ですが、下取り車を少しでも高く売る工夫はできていますか?
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なぜ色がリセールに影響するのか

色の違い

新車を買う際、「パールホワイト(白)」や特別色は有料オプション(大体+3万円)になっていますが、多くの色は無料で選択できます。

NBOXの色
NBOXの色選択画面

中古車の場合、一般的には車両代の中に含まれています。

同じ価格で売られていたものなのに、買取られる時は価格が違うって少々不思議ですよね。

 

その理由は、新車はメーカーが車の価格を決めているのに対し、中古車は需要と供給のバランスによって価格が決まるという違いにあります。

欲しい人が多い車の価格は競り上がり、逆に少ない車の価格は値下げされる様に下がります。

同じ様に次の人が欲しがる色は需要が高く価格が上がり、そうでない色は下がると言えます。

 

その多くの人が欲しがる色が一般的には「黒とパールホワイト」と言われています。

 

パールホワイトか黒が最も有利

高く売れる色は白か黒

シンプルイズベスト。

飽きがこない色が最も人気ということです。

 

黒とパールホワイトがリセールに強いことは全ての車種に言え、

軽自動車<普通自動車<輸入車(高額車)
と車格が上がるほどその影響度合いが大きくなります。
つまり軽自動車では5万円ぐらいの差しかないが、輸入車では30万円の差がでてしまうということです。
ここは後ほど詳しく説明します。

 

次は濃いめの中間色

では黒とパールホワイトの次はというと、

  • 「濃い茶色」
  • 「グレー」
  • 「濃紺」
  • 「濃い紫」

などの濃い中間色が有利となります。

無難な色は広い層から支持・人気があり、あとあとも選ばれやすい色ということが言えます。

黒は汚れが目立つとか白は似合わないなどで避けたい場合は、濃いめの他の色を選ぶと良いのではないでしょうか。

 

一番不利なのは薄い中間色

逆にリセールに最も不利とされている色は、

  • シルバー
  • 黄緑
  • クリーム
  • 水色
  • 原色(赤・青・黄など)

などの「薄い中間色」「目立つ奇抜な色」と言われています。

つまりは派手な色は一部の人から強烈な支持はあっても、大勢からは敬遠される色となります。

リセールに対する影響度合いはその車種によっても様々ですが、一応その様に覚えておいて間違いはないと思います。

 

本当の1番はパールホワイト

とは言うものの、黒でもパールホワイトでもどっちでも良いのだけど、

という場合は「パールホワイト」を3万円高くても選ぶべきです。

特に車格が上がる程パールホワイトの方が黒に比べて高いデータが多く、特にランドクルーザーやプラドにおいては顕著。

 

 

ちなみに軽自動車やコンパクトカーでは、「ホワイト」と「パールホワイト」の両方が選択できる場合があります。

その場合普通の白は逆にリセールを下げる要因になってしまいますので注意しましょう。

アシスタント
サポート
商用車やバンに多い「白」を指しています。

また輸入車/外車の場合はパールホワイトがなく白しかない時がありますが、輸入車の場合は白でもOKです。

 

実際にどれぐらい変わるのか?

それでは色の違いにより実際に売る時どれぐらいの差がでるのか?

各車種において調べてみました。

結果は下記の表です。

※人気色→パールホワイト・黒、普通色→その他の色で表記

車種人気色普通色
NBOX109万円100万円9万円
NBOXカスタム124万円120万円4万円
アクア95万円85万円10万円
ハリアー237万円224万円13万円
ハリアーHV287万円283万円4万円
アルファード379万円338万円41万円
アルファードHV421万円421万円0万円
レクサスLS667万円533万円134万円
レクサスRX456万円419万円37万円
ベンツEクラス351万円335万円16万円

※3年落ちの走行距離1~5万kmでのオークション価格より

結果としてまとめると、

  • 軽自動車〜普通自動車では約10万円の違い
  • レクサスや高額車では40万円ぐらいの差がでることもある
  • 特に高級セダンでは100万円以上の違いになることも

ということになります。

 

「パールホワイト」と「黒」の方がリセールは高いものの、その差は車格や価格帯によって異なるということが言えますね。

 

内装の色について

 内装色
車の内装色は、ファブリック(布)シートの場合は色で差が出ることはほぼありません。

ただし革シートの場合は差が出ること多いです。

最近の傾向で有利な色は「赤」や「ベージュ(白系)」だと言えます。

最も無難で選択されやすい「黒」い革シートのリセール評価は実は高くないんですね。

 

具体的にいくと赤革シートで差がつく車種は、「レクサスRX」「レクサスNX」など。

この様な車種は、「外装色:パールホワイト、内装色(革):赤」が最もリセールが高い言われている組み合わせです。

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ベージュ革シートで差がつく車種は、「ランドクルーザー」「ランドクルーザープラド」等が該当します。

この車種では、「外装色:パールホワイト、内装色(革):ベージュ」が最もリセールが高くなる組み合わせです。

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まとめ

以上、「リセールに有利な車の色は?またどのぐらい影響するのか?」について解説しました。

実際に有利な色はあるものの、車種や車格によってはそれほど大きな差がないものもあります。

しかも色は途中で変更することができないので、できるだけ後悔しない色を選びたいですよね。

 

繰り返しますが、基本的には「パールホワイト」や「黒」、その次が「濃いめの色」になります。

飽きのきやすい目立つ色や特殊な色は、他の色も敬遠しやすい色だと考えられ、そういった部分がリセールに影響してくるんですね。

 

是非車購入の参考にしてみてください。

ちなみに中古車を探している場合は業界最大手のガリバーがおすすめです。

それでは今回はここまで。さようなら!