「車の相場を一番よくわかっている買取業界の人は、自分の車をどうやって売っているの?」
こんな疑問についてお答えします。
「車は高く売りたいけど、面倒な手間がかかったり変なトラブルには巻き込まれるのはゴメンだ」
そうですよね。
今回は筆者を含めた買取業界の人間が業務で使ったり、プライベートで利用している買取サービスを紹介します。
基本的には信用できる、価格や売却方法も間違いないサービスなので、ディーラー以外に売ったことがない方も参考にして頂ければと思います。
先にお伝えしたいのが、その車の特性に合った業者に査定をお願いするのが最も適した売却方法になります。
なので「乗用車」はこの査定サービス、「トラック」ならこの査定サービスという風に分けてお伝えします。
それでは見ていきましょう。
【乗用車】カーセンサー
まず、普通の乗用車(軽〜高級車まで)を売却する場合に現状最も有効なのは一括査定サービスを利用すること。
その中でも業界で最も有名なのが、カーセンサー簡単ネット車査定です。
カーセンサーがおすすめな理由は次の3点。
- 査定依頼できる業者数が最も多い
- 連絡の希望時間を伝えられる
- 出張査定の希望有無を伝えられる
詳しくは『カーセンサーの一括査定は何が違うの!?詳しく解説』にて解説しています。
「カーセンサーの車査定って何?他と何が違う?」「一括査定とオークションって何?」車を売る時に利用できる買取サービスには様々なものがありますが、私は価格の面からカーセンサー簡単ネット車査定がおすすめです。今回はそのサー[…]
査定は近隣の業者が見にくるので複数の査定サービスに依頼してもしても効果はありません。
競争原理を働かせる意味では一度に最多の業者に依頼できるカーセンサーが効率的でおすすめ。
【廃車】廃車本舗
車に殆ど価値がなく、廃車する場合は廃車本舗がおすすめ。
全国対応で、還付金(重量税・自賠責保険)の手続きも無料で代行してくれ、買取金額と一緒に振込みしてくれるのがポイントです。
【↓同社HPより】
廃車の買取額の内訳は、
- 車両本体の買取額(排気量で決まる)
- 重量税の還付金(未経過分)
- 自賠責保険の返礼金(未経過分)
- 自動車税の還付金(未経過分)
で構成されています。
このうち自動車税については、各都道府県税から返ってくるのでノータッチでOK。
重要なのは重量税と自賠責保険の還付・返礼金。下記は還付額の一例です。
重量税還付額=3,416円
自賠責保険返礼金=3,390円
計:6,806円
重量税還付額=11,275円
自賠責保険返礼金=7,460円
計:18,735円
重量税還付額=23,233円
自賠責保険返礼金=11,600円
計:34,833円
排気量と車検の残期間によって変わりますが、大体5,000円〜4万円になることが多く、無料で手続きしてもらえるのは非常に便利。
以上、廃車する際は廃車本舗がおすすめ。
【事故車・水害車】タウ
たまに現状事故車や水害車を査定することがありますが、ほぼタウさんに業販(業者間販売)しています。
この様な車は国内で再販するのが難しく、業者間の取引相場がわかりづらい為、普通の買取店に売るのはお客さんにとっても損です。
同社は過去にテレビで取り上げられたこともある会社なので知っている人もいるかもしれません。
タウがガイアの夜明けに😄
水害車買い取りで被災地支援です! pic.twitter.com/lJy5r5Ft4C
— 江黒 崇史 (@EguroTakafumi) November 12, 2019
西日本豪雨災害で被災地復旧の活動をしている「事故車買取のタウ」。
過去にタウを利用したことのある方からの評判はどう?https://t.co/VOaI57x3Ux#水害車#事故車#車買取#タウ pic.twitter.com/HosjNjuGw6— カーライフメディア CLUTCHクラッチ (@clutchsjp) July 27, 2018
全国に支店があるので、比較的スピーディに見に来てもくれます。
注意点としては、普通の車も買取できますが事故車や水害車に特化しているので、あまり普通の車の買取額は高くないこと。
現状事故車や水害車の買取専門店ということで使い分けましょう。
【トラック】トラック一括査定王
トラックを高く売却する際の考え方は基本的には乗用車と同じ。
トラック一括査定王で複数の専門業者に見てもらうのが最も効果的です。
筆者を含め大体の買取店でも査定/買取はできますが、精度はやや落ちてしまうのが実際のところ。
なので手間ではありますが、トラックはトラックで専門の業者に査定を依頼した方が高い金額が出ることが多いです。
昨日は30万円で売れると思っていた三菱ふそうのトレーラーが150万円で売れました。仕入れ元は運送会社なのでそこそこ詳しく相見積もりも入ってた。トラックは乗用車以上に仕様が細かくそれ故相場を読み切る難易度が高い。流通ルートも世界に広くチャンスが大きい。日本の車はポテンシャルだらけ。
— キノさん@中古車査定士 (@Boardingxx) April 21, 2021
(↑以前トラックを買取した際に100万円以上の利益が出てしまったツイート。)
走行距離100万kmを超えていようと、20年前の車両であろうと全く問題ありません。
トラックはトラック屋さんに任せましょう。
【重機・建機】一括セカイ査定
ここからはかなり特殊になります。
もはや車ではない。。
重機と建機の買取の肝は、陸送費用。
特殊積載車なので、車と異なり1台の陸送費だけで10万円以上は軽くかかります。(車は1~2万円)
筆者も重機・建機の買取をしたことはありますが、毎回陸送業者にかなり苦労します。
それ故一括セカイ査定さんの様な専門業者さんとバッティングしたらほぼ負けます。
この中古重機・建機マーケットは海外需要はあるものの乗用車に比べるとまだまだ未開拓で、今後伸びしろがある業界、筆者も注目しています。
「かなり古くて動かないかもしれない」という状態でも軽く100万円を超えたりしますからね。
ちなみにフォークリフトもOKです!
【農機具】農機具王
最後です。
中古農機具も海外輸出される意外と高く売れるものがあります。
特に高いのはトラクター、次がコンバイン。
農機具の買取なら【農機具王】さんが買取額も対応もしっかりしていておすすめです。
全国対応可能で出張査定にきてくれます。
陸送費用は重機・建機程ではありませんが、リセールマーケットがかなり特殊なので、専門の買取店に査定してもらった方がお得。
まとめ
業界の人間が普段の業務で使ったり、プラベート・友人に紹介する買取サービスまとめでした。
どれも基本的に質は高く、その特化した領域の中でのパフォーマンスは高いサービスたちです。
繰り返しになりますが、流通業なので「競争原理を働かせる」「スペシャリストに依頼する」が基本的かつ重要なポイント。
それでは今回はここまで、最後までお読み頂きありがとうございました。