「車の売却契約後にキャンセルってできるの?」
「どうしてもやむを得ない事情で車を売らなくなった、売却手続きをキャンセルしたい」
そんなことありませんか?
こんにちは、中古車査定士の@キノサンです。
中古車業界は元々トラブルが多い業界です。
国民生活センターによると、車の販売と買取合計で年間7,000件のトラブルが報告されています。
そんな中「車売却後のキャンセルはできるのか?」「トラブルにならない為の方法はあるのか?」そのあたりについて詳しく解説していきます。
特に!車をディーラーでしか売ったことがない方は知っておいて損のない知識ですので、ぜひ参考にしてみてください。
キャンセルの対応は店舗による
一言で言うと、キャンセルできるかできないかは当然その契約の内容次第になります。
なのでその契約内容・約款内容を理解した上で契約をすることに越したことはありません。
とは言っても毎回細かい約款内容を確認したり、あらゆる状況を心配して質問しておくなんてことも現実的ではありませんよね。
そこで、ざっくり世の買取店を比較的安心できる買取店とそうでない買取店に分けられる制度があります。
それが日本自動車購入協会(略:JPUC(ジェイパック))に加盟しているかいないか、JPUCのモデル約款を採用しているかいないかになります。
キャンセルを含めたトラブルのない車の売却がしたいなら、基本的にはJPUCのモデル約款を採用している買取店と契約をするのがおすすめです。
JPUCのモデル約款について説明します。
JPUCのモデル約款とは
JPUCのモデル約款を採用している買取店では、契約解除(キャンセル)について
売主は本契約締結日から契約車両の引渡しを行なった日の翌日までは、買主に通知することにより何等の負担なく本契約を解除することができるものとする
としています。
詳しくは『中古車の契約をめぐるトラブルQ&A 中古車の売却(1)-キャンセル、再査定のトラブル-』を参照しましょう。
なので、JPUCのモデル約款を採用している買取店においては、
ということになります。
ではそのモデル約款を採用している買取店はどのようなところがあるのかを紹介します。
JPUCモデル約款監修買取店一覧
※詳しくは『JPUC 会員一覧』をご確認ください。(オレンジアイコンのある企業が約款監修済み)
※あいうえお順
- 株式会社ICE(BANILLA)
- 株式会社アイル TAX和泉店
- アップルオートネットワーク株式会社
- アドバンスオートモービル株式会社
- 株式会社IDOM(ガリバー)
- 株式会社インディオ富山
- 有限会社エフクラス
- OGATAトラストトレーディング株式会社(BELLY CARS)
- 株式会社オートスタイルトレーディング
- 株式会社オートスピリット(ソッキン王)
- 株式会社オートベル
- 株式会社オートランド
- オンリーワン株式会社
- 株式会社カーセブンディベロプメント
- 株式会社CAR SELECTION
- 株式会社カーズネット
- 株式会社カーチス
- カーチェンジA1株式会社
- 有限会社神奈川中古車買取査定センター
- 株式会社カーネーション
- カレント自動車株式会社(外車王)
- 株式会社グッドスピード
- 株式会社コンチネンタルオートス
- 株式会社シティライト(シーボーイ)
- 株式会社シンオートジャパン
- 株式会社JCM
- 株式会社ジング
- 株式会社second age
- 株式会社ゼータラボ
- タックス神戸三宮店(株式会社Eight Line)
- 株式会社チェレンジオート
- 道央自動車株式会社
- 株式会社トップランク
- 有限会社トラストレーディング
- 株式会社ナック
- 日豊オート株式会社
- 株式会社ネクサス(カウル)
- 株式会社ネクステージ
- 株式会社ノースグラフィック
- 株式会社はなまる
- 株式会社バジェットホールディングス
- 株式会社ビッグモーター
- 株式会社ビーフラップ
- 有限会社ビーライン
- 株式会社Bluesy
- 株式会社POEM
- 株式会社ユーポス
計47社です。
全国に買取店は1611店あると言われているので、その中で今回の約款で契約できるのはその中の僅か約3%ということになります。
自動車購入協会によると、R2年の査定申込件数は218万1965件と発表。うち直接申込は約91万件、媒体サイト経由は約125万件。年間買取台数は約86万台。同協会所属の買取店舗数は全国で1611店。中古車買取マーケット、思ったよりもデカい。。
— キノサン@🚙 (@Boardingxx) August 18, 2021
キャンセルを申し出る際の流れ
では実際に「どうしても事情が変わってしまい、売却をキャンセルしたい」となった場合、どうすればいいかについて説明します。
約款監修済みの買取店の場合
JPUCのモデル約款を採用している企業の場合は、まずは担当者にキャンセルの旨を申し出ます。
どうしてもやむを得ない事情で売却が中止になってしまったことをきちんと伝えましょう。
約款監修済みの企業であれば、契約から引き取り翌日までの連絡の場合、キャンセルに応じてくれることが殆どです。
しかし中には店舗や担当者が約款自体を知らずに、キャンセルを拒んだり違約金を請求してくるようなところもあります。
そういった場合は、JPUC車売却消費者相談室へ連絡しましょう。
状況を理解してもらえれば、あなたと買取店の間に入ってトラブルを解決へと導いてくれます。
約款監修済みでない買取店の場合
約款が監修済みでない買取店・企業においては、基本的に各店舗との話し合いによってキャンセルやトラブルを解決することになります。
なので、契約前によく約款を読んでおくことであったり、こういうことが起きたらどうなるのか、ということを聞いておくようにしましょう。
しかしこういった買取店とのキャンセル交渉はかなり難航することが殆ど。
約款に明記がなければキャンセル料は請求されるのでその辺の覚悟は必要で、後は額の問題となってきます。
キャンセル問わず何かトラブルがあるとJPUC車売却消費者相談室が守ってくれる為、基本的には約款監修済みの買取店に車を売るのがおすすめです。
約款監修済みの店舗に査定依頼しよう
車の買取査定を依頼する際は、約款監修済みの安心できる買取店に依頼するようにしましょう。
といっても、中古車業界のBIG3と言われるガリバー、ビッグモーター、ネクステージなどは既に監修済みなので安心です。
私がおすすめの車を高く、安心して売る方法は、カーセンサーの一括査定で多くの買取業者に声をかけ、概算金額の高い業者を絞る方法です。
その中で約款監修済みでかつ価格も高い業者に売却するのが、高値と安心を両取りできる売却方法になります。
カーセンサーの一括査定について知りたい方は下記の記事を参考にしてみてください。
「カーセンサーの車査定って何?他と何が違う?」「一括査定とオークションって何?」車を売る時に利用できる買取サービスには様々なものがありますが、私は価格の面からカーセンサー簡単ネット車査定がおすすめです。今回はそのサー[…]
まとめ
以上、「中古車売却は契約後のキャンセルはできるのか!?」についてのお話でした。
基本的には契約なので、契約後のキャンセルというのはあってほしくないことですが、それも承知の上でどうしても、ってことありますよね。
ぜひそういった際にも備えて知識を持っておくと良いかと思います。
それでは本記事はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました!