事故車や故障車でも価値はある!?事故車の売却の3つのポイント

現状事故車を高く売る方法
キノさん
キノさん
こんにちは。中古車査定士のキノさんです。今回は事故車や故障車でも価値はあるのか、について実際の買取額を解説していきます。事故・故障してしまった場合の対応として参考にしてください。

記事の信頼性

この記事を書いている私は中古車買取業界で10年のキャリアと、約2500台の車の査定・買取をしてきました。事故車の対応も数多くしてきました。これらの経験が記事の信頼性担保にも繋がるかと思います。


 

1. 事故車や故障車でも価値はある!?事故車の売却の3つのポイント

事故車

1−1 車の修理代がそのまま価値として失われる訳ではない

車が事故に遭遇した場合、整備工場やディーラーに車が移動して保険会社のアジャスターと呼ばれる調査官にて事故の損害調査が行われます。

そこで整備工場やディーラーの概算修理費用が妥当性がチェックされ、自動車保険の支払い額が決まるのですが、ここで修理費用が100万円だと判定された場合でも車の価値が100万円失われる訳ではありません。

例えば事故を起こす前の査定で100万円の査定額がついていた車が事故を起こしてしまってその修理費用が100万円であったとしても、車の価値が100-100で0円になる訳ではありません。

理由としては、

  1. ディーラーの修理費用は新車パーツを使う等で見積もりが高い(町の整備工場であれば大体60%か70%で修理ができると言われています)
  2. 国内業者の修理コストと海外業者の修理コストは異なる

為です。②については事故したまま海外に持って行って直せば、安く直して再販できるということです。

修理費用は修理する場合の費用として理解し、修理をせずに手放す場合はまずはそのままの状態で査定を受けることが大切です。

1−2 事故車の流通している金額

事故を起こして(事故に遭って)しまって動かすことができなくなったり、エンジンがかからなくなったりしても、価値がなくなったと思う必要はありません。年式や車種にも依りますが、高い買取額で車は流通されています。

理由としては、国内の修理業者が安く直すことができたり、海外へ輸出されて安く直して再販されたり、パーツ(エンジン等)自体に価値がある為です。

CX5現状事故

上図は平成30年式のマツダCX-5、前方の事故でぐっしゃり潰れており、自走もできない状態ですが、93.5万円でオークションで売れています。

プリウス現状事故

こちらは、平成29年式の5万km走行したプリウス。こちらも左前からの衝撃で足廻りもダメージを受けており自走不可能の様に見えますが、52.3万円でオークションで売れています。

因みに52.3万円で売れた場合、出品業者は52.3万円と消費税、リサイクル料金が入金されるので、計約59万円を手に入れます。その算段が立っている場合、お客様への買取額としては45万円〜50万円で買取をすることができるのです。

この様に故障して動かなかったり、事故してダメージがあってもしっかりとした値段で売れる車両はたくさんあるので、安易に全損処理をしたり、廃車にしないようにしましょう。

1−2 事故車専門の業者に査定を依頼しよう

事故車専門業者その①:株式会社タウ

タウは事故車専門の車買取を行っている業者としては、日本で最大規模の会社です。台風や大雨での冠水車の処理でテレビに出演したこともあります。全国に支店があり全国対応が可能です。

株式会社タウ

同社はオンライン上で事故車等の車両の金額が知れるシステムを公開しています。あくまで確定の金額ではなく目安の様ですが、すぐに金額がわかるので利用する価値はあります。

 

事故車専門業車その②: カービュー事故車査定

株式会社カービューが運営する事故車専門の一括査定サービスです。事故車専門の傘下の買取業車にまとめて情報を送ってくれる為、簡単に複数の専門業車から査定を受けることができます。提携加盟店は230社以上あり、輸出専門の業者が多く名を連ねていますので専門的な価格に期待ができそうです。

カービュー事故車査定

 

事故車専門業者その③:株式会社日本トラックス

トラックの現状事故車や、不動車も輸出の需要がある為高い値段で買取できることがあります。

トラック事故現状車

こちらの三菱ふそうのスーパーグレートという車両は前方からの事故でフロントガラスもほぼ割れている状況ですが、20万km走行した状態で130万円でオークションで売れています。

この様にトラックは特に輸出の需要があるので、どんなに壊れていても高額な値段が期待できるものが乗用車に比べると多いと言えます。

トラックの超高額買取りなら【トラック買取.com】

 

事故車専門業車その④:廃車専門の業者

自動車リサイクル会社

これまで紹介した様な会社に問合せるまでもない、問合せをしたが殆ど値がつかなかった、という場合も中には出てくるかもしれません。

そんな時は廃車の専門業者に相談しましょう。廃車の場合は車両代の他、自賠責保険の未経過分の還付、重量税の未経過分の還付、自動車税の未経過分の還付(買取の場合も受けられる)を合算して買取してもらえるので、思わぬ高い金額で買取をしてもらえる場合があります。

上記の様に平成17年の24万km走ったクラウンだと排気量が大きすぎて輸出には向いていません。買取業車の査定は殆どつきません。しかし廃車の場合だと約10万円で買取をしてくれたりします。

カーネクストは全国の廃車専門業車と提携があり、お近くの専門業車と連携をして廃車買取を行ってくれます。

廃車買取カーネクスト


 

2. 事故歴車・修復歴車の評価について

修復歴車について

事故後、修理された車は事故修復歴がある車、または事故歴がある車として市場で評価されることになります。事故修復歴がある車は、そうでない車に比べ再販価値が落ち、査定額が安くなっています。

安くなる原因としては、事故歴の有無が再販の時に次のユーザーに明示されてしまうことから需要が少ない事、車体フレームの剛性の低下により安全性が低下している事が挙げられます。

事故を起こしたとしても、全ての事故が事故修復歴となる訳ではありません。具体的には車両の骨格部に影響を与える事故、これを起こしてしまうと事故修復歴が有りとなってしまいます。例えば、”ボンネットを交換した”、”バンパーを修理した”、”ドアを交換した”、”トランクを修理した”などは全て事故修復歴にはなりません。

参照元:日本自動車査定協会

上図の8点の部位においてダメージがある場合、事故修復歴になります。人間で言う、骨です。皮膚や筋肉が損傷を受けてもセーフという訳です。なので事故修復歴があるかどうかは、車の持ち主が判断するのではなく、査定士に判断してもらう様にしましょう。

事故修復歴があることで失われる車の価値

事故修復歴によって車の価値がどれくらい損なわれたかを見ていきます。大きく分けて、国内向けに需要がある車と、海外にも需要がある車に依って内容が異なります。

国内向けに需要がある車両:平成27年前期 クラウン アスリートS

クラウン事故修復歴の違い

上図はクラウンアスリートSのオークションでの落札結果です。

黄色の枠が状態が良い車両、赤色の枠が事故修復歴のある車両です。評価が4~4.5は状態がよく、評価が0は事故歴があることを示しています。

状態が良い車両が160万円〜170万円台で売れているのに対し、事故修復歴車は、大凡130万円台で売れています。これらから平成27年式クラウンアスリートSでは、事故修復歴があることによって、車の価値が30万円〜40万円下がったということが言えます。

 

海外にも需要がある車:平成29年式 C-HRハイブリッド S

CHR事故車

上図はC-HR Sのオークションでの落札結果です。

黄色の枠が状態が良い車両、赤色の枠が事故修復歴のある車両です。評価が4~4.5は状態がよく、評価が0は事故歴があることを示しています。

状態が良い車両が120万円〜150万円台で売れているのに対し、事故修復歴車でも大凡120万円〜130万円ぐらいでも売れているデータがあることがわかります。これらから平成29年式のC-HRハイブリッドにおいては、事故修復歴があることによって車の価値は落ちても20万円ぐらい、そこまで変わらない場合もあるということが言えます。

事故歴は前方(フロント)が一番よくない

事故修復歴がある箇所によっても若干イメージの差があります。一番印象が悪いのが前方、ボンネット周辺における事故で、後方の事故は前方よりもマイナスイメージは低くなります。前方の修理はフレームの修理によるバランスの変化でエンジンの安定性や、ハンドルを離して運転した際に左右に振れやすいということも影響しています。

後部の修理ではあまり運転に直接影響を与える様なことは発生しません。

とはいえ、人の命の為にも、車の価値を損なわない為にも事故は起こさない様に運転をしましょう。