・車を高く売りたい場合、何か査定前にしておけば良いことってある?
もし、少しの努力で査定額がアップしたり、車が高く売れるとすれば実践したいと思いませんか?
こんにちは、中古車査定士の@キノサンです。
今回は実際に査定士である私が、車を高く売る為に効果的な、誰でもすぐにできる、簡単だけどメリットの大きいポイントを5つ紹介します。
基本的なことですが、「車を良く見せる」「査定士の心象を良くする」ことが査定額アップに必ず繋がります、ぜひ参考にしてみてください。
車を高く売る為の5つのポイント
それでは早速結論です。
5つのポイントとは下記です。
- 車内をできるだけ綺麗にしておく
- グローブボックスの中を整理しておく
- 洗車は水洗いで良いのでしておく
- セールスポイントを細かく伝える
- 事故歴・修理歴は正直に伝える
それぞれについて細かく説明する前に、”なぜこの5点が重要なのか?”、”そもそも車を高く売るとはどういうことなのか?”について説明します。
車の査定額は評価点で決まる
査定士は車の査定をして、車の評価点を決めています。
評価点からその車の再販価格を想定し、損のない(利益が出せる)買取価格を計算しています。
つまり車の評価点が上がれば車の査定額も高くなるので、評価点を高くする工夫が査定額を上げる為に重要なポイントになります。
では評価点を高くする工夫とは、一体何でしょうか?
まずは各評価点と、その評価基準についてお伝えします。
査定評価点と評価基準について
評価点 | 基準 (AA会場によって異なる) | イメージ |
S点 | 登録1年未満 走行距離:1万km未満 内装評価:Aランク 外装評価:Aランク | 新車 未使用車 |
6点 | 登録3年未満 走行距離:3万km未満 内装評価:Aランク 外装評価:Aランク | 新古車 試乗車 展示車 |
5点 | 走行距離:6万km未満 内装評価:Aランク 外装評価:Aランク 内外装に殆ど加修の必要がない | かなり綺麗な車 |
4.5点 | 走行距離:10万km未満 内装評価:Bランク以上 外装評価:Bランク以上 多少の補修をすれば5点になれる | 状態の良い中古車 |
4点 | 走行距離:15万km未満 内装評価:Cランク以上 外装評価:Cランク以上 目立つ傷・凹み・錆・車内の汚れ・破れが少々ある | 走行距離相応の状態 |
3.5点 | 走行距離:15万km未満 内装評価:Dランク以上 外装評価:Dランク以上 目立つ傷・凹み・錆・車内の汚れ・破れが多い | 状態がやや悪い車 |
3点 | 内装評価:Eランク 外装評価:Eランク | かなり状態が悪い車 |
R/RA点 | 事故修復歴がある | 事故歴がある車 |
X点 | 事故現状 | 事故現状の車 |
※AA=オート(自動車)オークションのこと
外装評価基準
評価 | 基準 (AA会場によって異なる) | イメージ |
A | 3cm以内の小さな傷凹みが3ヶ所以内 | かなり綺麗 |
B | 5~20cmの傷、大きな凹みが少しある | 多少の傷凹み |
C | Bランクの傷凹みが多数ある | 傷凹みが多い |
D | 大きな傷凹みがある、直し方が悪い | かなり悪い |
E | 車全体に傷凹みが多い | ボコボコ |
内装評価基準
評価 | 基準 (AA会場によって異なる) | イメージ |
A | 加修の必要がない、そのまま展示ができる | かなり綺麗 |
B | 加修の必要が低い、不具合内容が限定的 | 多少の使用感 |
C | 加修を必要とする、商品価値への影響が大きい | 使用感が強い |
D | 焦げ穴や破れがあり張替が必要、汚れが酷い | かなり汚い |
E | 大きな加修が必要、異臭などが酷い | 酷い状態 |
この様に査定は全体の評価点と内外装の評価によって、「5AA」「4.5BB」「4CC」の様に決まります。
そして「3.5点」「4点」「4.5点」の3つが中古車全体の半分以上を占めており、普通に気をつけて乗っている車は大体4点になります。
車を高く売る為に重要なことは、この4点を少し気をつけることによって4.5点に上げる努力です。
その為にすることは、特段変わったことではなく、査定前にあることを少し気をつけるだけ。
もし4点が4.5点になることができれば、査定額は最低でも数万円〜最高で数十万円のアップが見込めます。
ぜひこれから説明するポイントを覚えて、4.5点の評価を狙ってください。
①車内をできるだけ綺麗に
査定前に、車内はできるだけ綺麗にしておくのがおすすめです。
外装は綺麗だけど車内の状態が悪い、汚く見える為に4.5点に入らない、評価点が下がるということはあり得ます。
その他、車内における下記の項目は減点となりやすいので注意して下さい。
- シートのスレ、破れ、シミ
- ペット毛、ペット臭、喫煙臭
- 天張りの汚れ、荷室の傷
外装と違い、車内は査定前に少し整理したり掃除するだけで大きく印象を変えることができます。
外見だけではなく、中身も大事です。
「車内が綺麗だと、日頃から車の運転も丁寧で細かいはずだ」と査定士に前向きなバイアスがかかります。
②グローブボックスの中を整理
グローブボックスの中も整理整頓しておくとポイントが高いです。
査定士は必ず車検証類をチェックするので、ほぼ必ずグローブボックスを開けます。
そこでグローブボックスの中が整理されていたり、車検証類がまとめられていたりするとかなり印象が良いです。
また一部の輸入車や古い旧車などは整備記録簿が細かく残っているかが重要なポイントで、査定額にも影響します。
基本的に整備記録やメンテナンスノートは細かく保管しておくことがおすすめです。
車検証、自賠責保険証、リサイクル券、保証書、取扱説明書、整備記録簿はできる限り綺麗に保管がおすすめ。
③洗車は水洗いで良いので必ず
査定前には軽く洗車をしておくのがおすすめです。
やはり車が綺麗に見える他、汚れと傷の見分けがつきやすかったり、鈑金や修理跡も見分けやすいというのがあります。
また大きく埃や汚れがついた状態だと、車のことに無頓着や、車を大事に扱っていないという印象を持たれてしまいます。
査定は人が行っている故、印象が凄く重要です。
わざわざ磨く必要はないですし、毎回毎回洗車する必要もありません。
綺麗に見えなさそうだなと感じたら、洗車してから見せるのがおすすめです。
④オプションは細かく伝えよう
車にオプションや付属品をつけている場合は、細かく査定士側に伝え、アピールする様にしましょう。
査定士は全ての車種に細かく精通している訳ではないので、全てのオプションを見て把握できる訳ではありません。
査定に申し込む際の備考欄に書いたり、査定の担当者にしっかり伝える様にしてください。
購入時のオプションが記載された注文書を見せるのもおすすめです。
特にポルシェなどの輸入車はオプションが細かく、注文書があった方が正しく評価してもらえます。
⑤事故歴・修理歴は正直に
もし査定士に「事故歴や修理歴はありますか?」と聞かれたら、正直に答えるのがおすすめです。
査定士も修理歴や事故歴を見落とすこともありますが、最終的な入金は車を引き取った後に行われます。(一部現金買取の業者も)
仮に嘘をついて事故がばれなくても、引き取った後に見つかり減額交渉されたり、入金されない等のトラブルに巻き込まれる方が余程面倒です。
また査定士も人なので、正直な人や、気持ちのいい人から高く買い取って、また売ってもらいたいと思うもの。
大概の嘘は見破られますので、ありのままの状態で高く買ってくれるところを探すという風に考えましょう。
査定額を上げるポイントまとめ
ということで、以上の点を意識して車の査定に出してみてください。
きっと結果的に、高く売れるはずです。
- 車を綺麗に、良く見せる
- 査定士の心象を良くする
は、人が査定しているからこそ凄く重要です。
最後に、そんな私がおすすめする、高い査定額が出る買取サービスを紹介します。
これまで書いたポイントを意識して、ぜひ車を高く売る方法にチャレンジしましょう。
査定士が教える!車を高く売る方法
車を高い価格で売却するには、その車に合った査定サービスを利用することが重要です。
車の内容や、車を手放せるタイミングによって適切なサービスは異なりますので、ぜひ確認してみてください。
競り上がるオークション形式
価格だけを追い求める場合、車売却のトレンドとして「オークション形式」が増えてきています。(実際に価格も競り上がるため高い)
「オークション形式」とは、最初に1度の査定をして、そのデータに対し複数の業者がオークションの様に入札してくる方式を指します。
オークション結果が満足のいく価格に達しなかった場合は無料でキャンセルも可能。
現在このサービスが利用できるのは、楽天Carオークションとユーカーパックの2社のみ。
メリットは買取額が高いこと、デメリットはエリアが限定される(地方は一部不可)こと、すぐに車を手放さないといけないことになります。
入札業者数はユーカーパックが多い(8,000社)ですが、楽天はポイントが貯まったり余裕を持てたりと一長一短です。(楽天の業者数は2,000社)
価格は期待できるので「すぐに手放せる人」にはおすすめです。※査定も一度だけなのが楽。
バランスがとりやすい一括査定
しかし実際には「すぐに車を引き渡せる人」ばかりではないですよね。
- 次の車の納車時期がはっきりしていない
- 次に買う車で迷っている
- 買取額を元にディーラーと商談したい
という人も多くいるのではないでしょうか。
そんな時は複数業者から見積りがとれ、引渡し時期も個別に交渉できる一括査定をしましょう。
一括査定は一度に多数の業者に見積もり依頼が出せる一方で、各業者の対応に手間がかかるというプラスとマイナスの両面があります。
手間がかかるというデメリットはあるものの、各業者が相手を意識している為負けない様しっかりした値段を提示してきます。
一括査定ではとにかくできるだけ多くの業者に声をかけることが大事になりますが、それができるのがカーセンサーの一括査定です。(最大30社)
ポイントとして、業者が多いので概算金額や対応面に納得ができ、安心して任せられそうな業者を厳選して実車査定をお願いしましょう。
納車の時期まで車が使えたり、車は先に渡して代車を出しくれるなど会社によって対応は様々なので、細かいは条件は確認するのがおすすめです。
外車は外車専門店がおすすめ
もしあなたが輸入車(外車)に乗っているなら輸入車買取専門の外車マスターか輸入車.com(ドットコム)がおすすめです。
通常の買取店は輸入車を買取しても店頭では売れない為、業者オークションに出すのが一般的。
その為買取額として提示できるのはオークションで利益が出せる範囲内に限定されます。
しかし輸入車専門店では特に状態の良い車の場合、そのまま商品車として並べられる為オークションを通すコストがかかりません。
その為買取額に余力があり、通常の買取店に比べ高額査定が期待できます。
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それでは本記事は以上となります。
最後までお読み頂きありがとうございました。
良いカーライフを。