【車の査定士が解説】大学生が押さえるべき車の維持費のポイント5つ

大学生にとって車の維持費は高額な出費ですよね。

私が大学生の時は車を持っていませんでしたが、

「バイト代」や「仕送り」でやりくりするとなると、かなりシビアに考えざるを得ません。

 

本記事では、大学生が車を持つ際に重要となる維持費のポイント5つを具体的に紹介していきます。

・車の維持費について

・効果的な維持費の抑え方

それでは早速見ていきましょう!
キノさん
キノさんです。車買取で10年のキャリアと、約2500台を査定してきた経験から詳しく解説します。

 


—結論—

 大学生にとって最大のネックは自動車保険だ!

 駐車場代を極力安く、燃費の良い車に乗ろう!

 普通車より、軽自動車に乗る事で維持費は大きく下がる!

 

—詳しくは記事内容へ—


 

本記事の内容

1. 維持費に学割はない
2. 5つの維持費とそのポイント
 ・駐車場代は極力安くする
 ・燃料代も重要ポイント
 ・車検代の削減効果は、低い。
 ・自動車税は軽自動車がお得
 ・自動車保険はネット保険を活用
3. まとめ

 

1. 維持費に学割はない

車の維持費に学割はない

まず、車の維持費に学生割引はありません。。

車の税金や維持費は所有する人全て一律なんです。

但し、「軽自動車」と「普通自動車」では維持費は一般的には大きく異なりますので、

その辺はしっかり覚えておきましょう。

コストを考えるのであれば、間違いなく軽自動車がお勧めです。

 

2. 5つの維持費とそのポイント

5つのポイント

車の維持費には、

  • 駐車場代
  • 燃料代(ガソリン代)
  • 車検代
  • 自動車税
  • 自動車保険

の5つの項目があります。

年間の維持費は、大体この5つの費用の合計で計算できます。

一つずつポイントを解説します。

 

駐車場代は極力安くする

1つの維持費は駐車場代です。

時の通り、「車を駐車しておく」為に毎月料金が発生するんですね。

実家などで駐車できるは不要となり、これは結論としてかなり維持費が減る事になります。

参考まで、民間駐車場の全国の平均相場は8,288円最安は長野県の4,144円最高は東京の上位4区で4万円台という数字です。

平均相場で考えた場合でも、年間では、

8,288円 × 12ヶ月 =99,456円/年

約10万円が駐車場代として必要となります。

 

ポイント!

駐車場代が1,000円少なくなるだけで、年間12,000円の節約になります。後の項で出てきますが年間1万円のコストを下げることは結構大変なことです。

駐車場代を下げることは、維持費全体を大きく下げる事に繋がるので重要なポイントです。

 

燃料代も重要ポイント

2つ目は燃料代(ガソリン代)です。

ガソリンは、走れば走る程消費します。

この消費量は燃費(ネンピ)という数値が関係していて、大体の日本車の燃費は、

5km/L〜30km/Lの範囲内に収まります。

これはどういうことかと言うと、

”燃費5km/Lの車は1Lのガソリンで、5km走行できる”ということを意味で、

燃費は高ければ高い(燃費が良い)程、ガソリン代が節約できるということです。

どのくらい節約ができるのかというと。現在のガソリンの価格は下の通りです。

  • ハイオク:135.8円/L
  • レギュラー:118.8円/L(殆どの車はレギュラーガソリンです)
  • 軽油:99.4円/L

の条件で、

年間10,000km(→毎日30km走行した場合に相当)走行する場合、

  • 燃費が10km/Lの場合
    →118,800円/年間
  • 燃費が20km/Lの場合
    →59,400円/年間

となり、燃費が10km/Lよくなると、年間59,400円の燃料代を削減することができることがわかります。

燃費を10km/Lよくすることと、駐車場代を月々5,000円安くすることは同等の効果があり(各年間60,000円の削減)、とても重要

 

車検代の削減効果は、低い。

維持費の3番目は”車検代”です。

車検代について結論から言うと、

年間約5万円前後は必要(2年間で10万円ぐらい)で、安くできる部分が限られている

ということが言えます。

車検は新車時は3年後、それ以外では2年に1回検査を受けなければなりません。

その為車検が満タンの車を購入した場合は、2年後まで費用は発生しません。

そして検査の制度上、節約ができる部分が限定されており、あまり維持費の削減に繋がりません。

維持費の中では見直す効果が低い部分と言えます。

>>関連記事:『車の維持費が馬鹿らしいと感じたら確認して欲しい5つの削減ポイント』

 

自動車税は軽自動車がお得

4番目の維持費は”自動車税”です。

自動車税は毎年の4月1日時点での所有者が支払う義務のある税金です。 (先1年分を前払いします)

自動車税の金額は次の様になっていて、軽自動車の方が安くなっています。

用途区分総排気量税額
自家用普通乗用車1L以下25,000円
1L超〜1.5L以下30,500円
1.5L超〜2L以下36,000円
2L超〜2.5L以下43,500円
2.5L超〜3L以下50,000円
3L超〜3.5L以下57,000円
3.5L超〜4L以下65,500円
4L超〜4.5L以下75,500円
自家用軽自動車一律10,800円
コンパクトカー(1,000〜1,500cc)と比べても軽自動車の方が約20,000円安い

 

自動車保険はネット保険を活用

最後の維持費は”自動車保険”です。

車検を受ける際に、自賠責保険という保険に強制加入していますが、

事故を起こした場合の保障が十分でないという理由から車を持つ際には自動車保険に加入する人が大半です。

自動車保険のポイントは、

①ネット型か対面型か
②車両保険をつけるかつけないか

の2点で大きく費用が異なると言われています。

ネット型はインターネットで契約でき、対面型は店舗に出向いて契約する保険

対面型は担当者が介在するので、万が一の時に相談する相手が明確という点で安心できるメリットがありますが、ネット型保険でも担当者がいない訳ではありません。

それぞれにメリット・デメリットがあるので確認して契約しましょう。

>>参考:保険相談ナビ

車両保険とは、自分側の車両を修理する保険

自分側の車両が新しい場合や、高級車の場合は、事故によって価値が大きく下がるので車両保険に入っておいた方が良いと言えます。

ただし中古車の場合は事故をしていない状態でも、既にあまり価値のない車、というケースが多数存在します。

その様な車に車両保険をかけて、事故をした際修理するのであれば、その車両保険代を積み立てて新しい車を購入した方が賢明です。

今現在どの様な車に乗っているのか、事故をした時どのような行動をとるべきかを考え、車両保険の加入・非加入を検討しましょう。

キノさん
また、自動車保険は20代前半では高額となりやすいです。まずは見積もりをしてみて、どのくらいの保険料になるのか確認しておきましょう。

 

3. まとめ

以上、大学生が車を持つ際の維持費のポイントでした。

まとめると、

  • 駐車場代は徹底的に安くする(実家の場合は大幅に節約可能)
  • 燃費の維持費に対する効果は絶大
  • 自動車保険が維持費の最大のネック

という内容でした。

自動車保険を除けば、燃費の良い軽自動車で、実家で駐車場代がかからない場合の維持費は10万円を切るぐらいです。

若い時は自動車保険がかなり高額になるので、色々検討してみてください。

キノさん
最後までお読み頂きありがとうございました。
自動車保険は、同居で高齢の方がいれば等級を引き継げたりするオプションもあります。最大限活用しましょう。