本記事では「車の維持費」をできる限り抑えるポイントについて具体的に紹介します。
この記事を読めば、
- 車を維持費を少なくするポイント・考え方
について理解することができます。
—結論—
維持費を最も抑えられるのは「燃費の良い」車に乗り替えること
「駐車場代の見直し」「自動車保険の見直し」も年間数万円の圧縮に効果的
「車検の見直し」はほぼ意味なし。手放せる人は「カーシェア」を検討しよう
—詳しくは記事内容へ—
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1. 車の維持費
2. 維持費を抑える5つのポイント
2−1. 車を買い換える
2−2. 駐車場代を見直す
2−3. 自動車保険を見直す
2−4. 車検を受ける場所を変える
2−5. 車を手放し他のサービスで代用する
3. まとめ
1. 車の維持費
車の維持費とは具体的には次の5つの要素から成ります。
- 駐車場代
- 自動車税
- 車検費用
- 自動車保険
- 燃料代
この中で変えられる部分が、
「駐車場代」→ 安い駐車場に変える
「車検費用」→ 費用が安いところに変える
「自動車保険」→ 安い自動車保険に変える
「燃料代」→ 走る距離を少なくする
で、変えられない部分が、
「自動車税」→ 排気量で一律固定
と分けることができます。
では、変えられる項目を含めて車の維持費を抑える具体的なポイントについて見ていきましょう。
2. 維持費を抑える5つのポイント
結論から言うと、維持費を効果的に抑えるポイントは、効果の高い順に下記になります。
※車を生活上必要としていることを前提とします。
- 車を買い換える
- 駐車場代を見直す
- 自動車保険を見直す
- 車検を受ける場所を変える
- 車を手放し、他のサービスで代用する。
2−1. 車を買い換える
効果 | 5 |
一番効果が高いのは車を買い換えることですね。
車の内容によって異なりますが、ざっくり平均で年間10万円〜20万円の削減効果が期待できます。
もちろん今の車の買取額以上の車を購入すると手出しが増えるので意味がありませんが、
比較的新しいSUVやミニバンを売って、中古のハイブリッドカーや軽自動車を買うのは現実的にありな話です。
その際に注意するポイントは、
- 燃費の良い→燃料代の削減
- 排気量の少ない→自動車税の削減
- 重量の軽い→車検費用の削減
- できるだけ新しいエコカー→車検費用と自動車保険の削減
を買えばより効果的になります。
理由を説明します。
燃費が維持費に与える影響
例えば10km/Lの車から20km/Lの車に買い換えた場合。(レギュラーガソリン車)
現在の価格は、
- ハイオク:129.3円/L
- レギュラー:118.1円/L
- 軽油:98.9円/L
なので、年間10,000km(毎日片道15kmの通勤のレベル)走行する場合、
- 10km/L→118,100円/年間
- 20km/L→59,050円/年間
となり年間約60,000円の燃料代を削減することができます。
走行距離が多い場合や、今燃費が悪い車(10km/Lを割る様な)に乗っている場合は、より効果が高まります。
自動車税が維持費に与える影響
用途区分 | 総排気量 | 税額 |
自家用普通乗用車 | 1L以下 | 25000円 |
1L超〜1.5L以下 | 30500円 | |
1.5L超〜2L以下 | 36000円 | |
2L超〜2.5L以下 | 43500円 | |
2.5L超〜3L以下 | 50000円 | |
3L超〜3.5L以下 | 57000円 | |
3.5L超〜4L以下 | 65500円 | |
4L超〜4.5L以下 | 75500円 | |
自家用軽自動車 | 一律 | 10800円 |
現在の自動車税は上記の内容です。
軽自動車に乗り換えると、ざっくり年間2万円〜4万円の削減効果があり、低排気量の普通車に乗り換えるとざっくり年間1万円〜2万円の削減効果が見込めます。
車の重量が維持費に与える影響
後述の車検費用のところで詳しく説明しますが重量を軽くすることで、車検費用を
- 軽い普通自動車に乗り換える→5,000円〜10,000円
- 軽自動車に乗り換える→10,000円〜15,000円
安くすることができます。
新しいエコカーに乗り換える影響
エコカーに乗り換えることで、先ほどの車検時の重量税がざっくり10,000円〜30,000円安くなります。
また新しい車で安全装置が付いている場合は、自動車保険が安くなります。
最も重要なのは「燃費」
これまでを見てわかる様に、年間の維持費に最も影響している項目は「燃費」です。
年間の走行距離によりますが、買い換える場合は「燃費の良い車」を前提に考えることが大切です。
(燃料代+自動車税+車検費用+自動車保険の総額で)
10万円〜20万円
2−2. 駐車場代を見直す
効果 | 4 |
意外と見落としがちですが、効果が高い削減項目が「駐車場代」です。
なぜなら、
- 月1000円の削減→年間12,000円
- 月3000円の削減→年間36,000円
- 月5000円の削減→年間60,000円
と、年間で考えると12倍されるので月々数千円の変化でも実は効果が高いからです。
駐車場代は、場所や地面の種類などによって値段が様々ですが実は調べてみると近くても安い駐車場があったりします。
因みに月極駐車場の全国の平均相場は8,288円、最安は長野県の4,144円、東京の上位4区に至っては4万円台という数字が出ています。
10,000円〜60,000円
2−3. 自動車保険を見直す
効果 | 3 |
自動車保険は、「対面型の保険」か「ネット保険」かと、
「車両保険をつけるかどうか」に依って金額が大きく異なります。
私はチューリッヒの自動車保険に加入していますが、「30代」「車両保険なし」「免許証青色」で、年間2万円台です。
条件によって異なりますが、自分の許容できるリスクに合わせて都度保険を見直すことで、年間の維持費を下げることができます。
1万円〜5万円
2−4. 車検を受ける場所を変える
効果 | 2 |
車検を安いところで通すことでも、維持費を下げることができますが、結論から言うとそこまで効果は高くありません。
なぜなら、
- 下げられるのは「法定費用」「車検費用」のうち「車検費用」だけ
- 車検費用は0にはできない上、ディーラーでも30,000円台とそこまで差がない
- 車検は2年毎なので、1年間の費用に計算するとより効果が低い
からです。
一応車検の内訳を記載しておきます。
車検代は法定費用と車検費用から成る
車検の費用は、「法定費用」と「車検費用」から成り、
「法定費用」はどこで受けても必ず同じ料金がかかる項目、
「車検費用」は手数料の様なもので価格差があるものです。
また「新しさ(経過年数+環境性能)」と「重さ」に依って金額が変わるという特徴があります。
その為「新しくて軽くてエコ」な車の車検費用は安く、「古くて重く、エコでない」車の車検費用は高くなります。
法定費用について
法定費用は「自賠責保険料」「自動車重量税」「印紙代」の3要素から成っています。
【自賠責保険料】
24ヶ月 | 36ヶ月(新車時のみ) | |
普通自動車 | 25830円 | 35950円 |
軽自動車 | 25070円 | 34820円 |
【重量税】
車両重量 | 2年自家用(普通車) | ||
エコカー | 12年以内 | 13年経過 | |
0.5t以下 | 5000円 | 8200円 | 11400円 |
〜1t | 10000円 | 16400円 | 22800円 |
~1.5t | 15000円 | 24600円 | 34200円 |
~2t | 20000円 | 32800円 | 45600円 |
~2.5t | 25000円 | 41000円 | 57000円 |
~3t | 30000円 | 49200円 | 68400円 |
2年自家用(軽自動車) | |||
一律 | 5000円 | 6600円 | 8200円 |
【印紙代】
依頼場所 | 車種 | 費用 |
指定工場 | 軽自動車 | 1100円 |
その他の車種 | 1200円 | |
認証工場 | 軽自動車 | 1400円 |
3ナンバー | 1800円 | |
4・5・6・7ナンバー | 1700円 |
車検費用について
車検代で差が出るのは、車検費用の部分です。
車検費用は、10000円台〜30000円台が相場と言われていて、「ガソリンスタンドや車検専門店」が最も安く「自動車ディーラー」が最も高くなります。
とはいえ検査はその後の車の寿命にも関わってくるので、価格だけに囚われずに選択する方が良いと言えます。
1万円〜2万円
2−5. 車を手放し、他のサービスで代用する
効果 | 4 |
車を手放せる人は言われなくとも、車を既に持っていないので現実的ではありませんが、
車を所有せずに使いたい時だけで借りる「カーシェアリング」や「レンタカー」を使うのも手です。
維持費を大きく苦しめる、「駐車場代」「自動車税」「車検費用」「自動車保険」から開放されます。
近くにカーシェアの駐車場やレンタカーのお店が近い場合はより検討する価値がありそうですね。
3. まとめ
以上、車の維持費を抑える効果的な方法について解説しました。
やはり軽自動車の人気からも、普通自動車と比較した際の軽自動車の圧倒的なコスパの高さが伺えます。
けれども車にはお金に替えられない魅力や満足感もありますよね。
自分が取り入れられる無駄なところを削って、効果的な維持費の削減に努めましょう。
極端に考えるなら軽自動車一択です!