「ロードスター/ロードスターRFのリセールバリューってどう?」
現在で4代目になるマツダの2シーターオープンカー「ロードスター」。
オープンということで基本的なリセールは高そうですが、実際に数年後にいくらで売れるのかは気になりますよね。
そこで今回は「ロードスターのリセールバリュー」について中古車査定士の筆者が解説します。
・ロードスターRFのリセールは?
・ATよりやっぱりMT?
・リセールの高いグレードは?
・オプションや色でおすすめは?
という疑問にまとめて解決できる内容です。
ぜひ最後まで読んでみてください。
※ロードスターRFは「リトラクタブルファストバック」の略でハードトップの4代目ロードスターを指します。
早速ですが、結論からいきます。
ロードスターのリセールは高め。マツダ車の中で見ると上位に入る数値
ソフトトップとハードドップのリセールは変わらない。全体として見るとソフトトップの方が有利
色でのリセール差は殆どない。ATよりMTの方が約8ポイントリセールは高い
次に【経過年数別の残価率】です。
※残価率=平均買取額/新車価格(%)
経過年数 | シフト | ロードスター | RF |
3年落ち (ND系) | MT | 76% ★★★★☆ | 68% ★★★☆☆ |
AT | 62% ★★★☆☆ | 60% ★★★☆☆ | |
5年落ち (ND系) | MT | 64% ★★★★☆ | 64% ★★★★☆ |
AT | 57% ★★★☆☆ | 57% ★★★☆☆ | |
H27/5:ND系にフルモデルチェンジ | |||
7年落ち (NC系) | MT | 51% ★★★★☆ | 未発売 |
AT | 46% ★★★☆☆ | 未発売 |
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ロードスターのリセールバリュー
まずは、ロードスターのリセールバリューについて経過年数別に見ていきます。
3年後のリセール:残価率71%
3年落ち(ND系)のグレード別のリセールです。
【調査条件】
- 過去3ヶ月のオークションデータを参照
- 平成30年式・装備と色は絞り込みなし
- 事故歴なし、内外装状態良好として
グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
S(MT) | 2,494,800円 1.1~1.9万km 2件 | 177~205万円 195万円 78% |
NR-A(MT) | 2,646,000円 1.0~6.8万km 6件 | 145~200万円 177万円 67% |
Sスペシャルパッケージ(MT) | 2,700,000円 0.5~2.5万km 8件 | 185~220万円 210万円 78% |
Sスペシャルパッケージ(AT) | 2,808,000円 0.7~6.8万km 5件 | 144~200万円 177万円 63% |
Sレザーパッケージ(AT) | 3,153,600円 0.5~7.1万km 5件 | 133~210万円 188万円 60% |
レッド・トップ(MT) | 3,045,600円 0.3~4.6万km 3件 | 188万円~240万円 210万円 69% |
レッド・トップ(AT) | 3,153,600円 0.4~4.1万km 6件 | 180~243万円 200万円 63% |
キャラメル・トップ(MT) | 3,094,200円 1.5~4.2万km 3件 | 188~220万円 210万円 68% |
RS(MT) | 3,207,600円 1.3万km 1件 | 300万円 94% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
【3年後の平均リセール】
シフト | 残価率 |
MT | 76% ★★★★☆ |
AT | 62% ★★★☆☆ |
MTの方がATよりリセールは高い
全体的にMTの方がATよりもリセールが高いです。
RSはデータが1件しかありませんが、90%を超える高い残価率となりました。
リセールを重視するならMTを選びたいですね。
リセールバリューの高い車については下記の記事でもまとめていますので参考にしてください。
「リセールバリューの高い車に乗りたいけれど、どの車が何年後にどのくらいリセールがあるのかわからない。。」そう思うことってありませんか?こんにちは、中古車査定士の@キノサンです。今回は私が書いている車のリセールバリュー[…]
5年後のリセール:残価率62%
5年落ち(ND系)のリセールです。
【調査条件】
- 過去3ヶ月のオークションデータを参照
- 平成28年式・装備と色は絞り込みなし
- 事故歴なし、内外装状態良好として
グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
S | 2,494,800円 1.0~5.7万km 5件 | 150~166万円 160万円 64% |
NR-A | 2,646,000円 1.2~4.0万km 8件 | 160~205万円 177万円 67% |
Sスペシャルパッケージ(MT) | 2,700,000円 0.9~11.1万km 17件 | 115~200万円 177万円 66% |
Sスペシャルパッケージ(AT) | 2,808,000円 0.7~10.6万km 13件 | 89~177万円 155万円 55% |
Sレザーパッケージ(MT) | 3,034,800円 1.0~2.3万km 8件 | 185~205万円 200万円 66% |
Sレザーパッケージ(AT) | 3,142,800円 0.8~3.4万km 7件 | 177~195万円 185万円 59% |
RS(MT) | 3,196,800円 1.0~8.5万km 11件 | 125~210万円 185万円 58% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
【5年後の平均リセール】
シフト | 平均残価率 |
MT | 64% ★★★★☆ |
AT | 57% ★★★☆☆ |
RSのリセールは意外と高くない
通常、最上級グレードであるRSのリセールは高くなる傾向がありますが、ロードスターにおいては違う様です。
3年落ちに続き「Sスペシャルパッケージ」(MT)の人気が高い傾向が見えます。
7年後のリセール:残価率49%
7年落ち(NC系)のリセールです。
【調査条件】
- 過去3ヶ月のオークションデータを参照
- 平成26年式・装備と色は絞り込みなし
- 事故歴なし、内外装状態良好として
グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
S(MT) | 2,397,600円 | データなし |
NR-A(MT) | 2,521,800円 | データなし |
RS(MT) | 2,700,000円 3.4~7.1万km 2件 | 145~177万円 160万円 59% |
S RHT(AT) | 2,808,000円 4.1万km 1件 | 120万円 43% |
RS RHT(MT) | 2,959,200円 0.4~10.6万km 3件 | 100~180万円 135万円 46% |
VS RHT(AT) | 3,024,000円 2.6~3.6万km 3件 | 135~150万円 145万円 48% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
【7年後の平均リセール】
シフト | 残価率 |
MT | 51% ★★★★☆ |
AT | 46% ★★★☆☆ |
RHTの方がリセールは低い
意外とハードドップの方がリセールは低くなりました。
新車価格は当然上がるもののリセールが追いついていない印象。
ロードスターのリセールは車両本体に依存する部分が大きく、開閉部分はあまり影響しないことが予想されます。
ロードスターRFのリセールバリュー
ここからはロードスターRFのリセールバリューです。
リトラクタブルファストバックなので全グレードが電動開閉式。
3年後のリセール:残価率64%
3年落ちのリセールです。
【調査条件】
- 過去3ヶ月のオークションデータを参照
- 平成30年式・装備と色は絞り込みなし
- 事故歴なし、内外装状態良好として
グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
S(MT) | 3,369,600円 1.1~4.6万km 3件 | 200~220万円 210万円 62% |
S(AT) | 3,396,600円 1.8~2.2万km 2件 | 190~210万円 200万円 59% |
VS(MT) | 3,650,400円 0.6~3.6万km 6件 | 230~243万円 232万円 64% |
VS(AT) | 3,677,400円 0.1~2.7万km 15件 | 190~250万円 221万円 60% |
RS(MT) | 3,812,400円 0.5~3.9万km 5件 | 275~315万円 295万円 77% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
【3年後の残価率】
シフト | 残価率 |
MT | 68% ★★★☆☆ |
AT | 60% ★★★☆☆ |
5年後のリセール:残価率63%
5年落ちのリセールです。
【調査条件】
- 過去3ヶ月のオークションデータを参照
- 平成28年式・装備と色は絞り込みなし
- 事故歴なし、内外装状態良好として
グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
S(MT) | 3,240,000円 1.9万km 1件 | 210万円 65% |
S(AT) | 3,261,600円 | データなし |
VS(MT) | 3,574,800円 2.2~5.1万km 2件 | 200~243万円 221万円 62% |
VS(AT) | 3,596,400円 0.7~5.8万km 8件 | 188~215万円 205万円 57% |
RS(MT) | 3,736,800円 1.1~3.1万km 3件 | 243~250万円 245万円 66% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
【5年後の残価率】
シフト | 残価率 |
MT | 64% ★★★★☆ |
AT | 57% ★★★☆☆ |
5年落ちでソフトとハードのリセールは並ぶ
3年落ちでは「ロードスター」の方がリセールが高い結果となりましたが、5年落ちでは殆ど変わらなくなりました。
新車からの3年でリセールは落ちますが、その後の2年では殆ど落ちていないことに。
【ロードスター/RF】リセールを比較
これまでの経過年数別のリセールをまとめます。
経過年数 | シフト | ロードスター | RF |
3年落ち (ND系) | MT | 76% ★★★★☆ | 68% ★★★☆☆ |
AT | 62% ★★★☆☆ | 60% ★★★☆☆ | |
5年落ち (ND系) | MT | 64% ★★★★☆ | 64% ★★★★☆ |
AT | 57% ★★★☆☆ | 57% ★★★☆☆ | |
H27/5:ND系にフルモデルチェンジ | |||
7年落ち (NC系) | MT | 51% ★★★★☆ | 未発売 |
AT | 46% ★★★☆☆ | 未発売 |
ソフトトップがリセールは有利
高年式(3年落ち前後)ではソフトトップの方がリセールは高いと言えます。
最終的にはソフトとハードのリセールは並びそうですが、ソフトの方がリセールが低いということにはならないでしょう。
MTの方がリセールが高い
ATとのリセール差は平均で8ポイントぐらいなので、大体25万円の違いがあることになります。
ATに比べると多少の不便さはありますが、走りを楽しみたい方はリセールでもプラスなのでMTで間違いなし。
リセールの高いお勧めグレード
ロードスターのおすすめは、「Sスペシャルパッケージ」のMTです。
データ的に人気・リセール共に高く最もバランスが良いグレードと言えるでしょう。
RSを押さえて中堅グレードのリセールが高いのは面白いところ。
ロードスターRFでのおすすめグレードは「RS」です。
台数的にはソフトトップのロードスターの方が売れていそうですが、RSのリセールはロードスターとほぼ変わりません。
全体で慣らして見るとロードスターの方がリセールが高くなりますが、最も高リセールがグレードで見るとほぼ変わらない結果となります。
【お得情報】ディーラーに行く前に下取り額を調べておいた方がお得
ディーラーに行くとオプションや納車の話もあり、ついついそのまま下取りに出してしまうというケースありませんか?
下取り額が適正又は高ければ問題ないのですが、基準がわかっていないと安いのか高いのかの判断がつかないですよね。
実はこういったケースでは額の大小はあれ、結果的に多くの人が損をしてしまっています。
車の乗換えで損しない為には、早い段階で下取車の買取相場を頭に入れておき、ディーラーでは新車の商談に集中と分業することが重要。
私はプライベートでカーセンサー簡単ネット車査定を使っていますが、効率的に多くの買取専門店とやりとりができるのでおすすめです。
実は数ある買取査定サービスの中でもメールでやりとりでき、連絡希望時間を指定できる(書ける)のはこのサービスだけ。
大手買取専門店すべてと提携もしているので、ディーラー下取り以外で査定を依頼するならカーセンサーに依頼しておけばまず間違いなしです。
リセールが高い中古車の買い方
基本的には経過年数と走行距離に比例してリセールは落ちています。
その為「何年落ちで買って、何年落ちで売るのが〜」というのが一概には言えませんが、基本的にはND系を狙うのがいいと思います。
ND系の発売から6年が経過していますが、まだフルモデルチェンジの話は全く聞こえてこず、まだ数年は先の話になりそうです。
ND系を購入した場合は、発売前に一度査定額を調べて、乗り換えるかどうかの判断をするのが良いでしょう。
【ロードスターの中古車を探すなら】非公開車両もチェックしよう
ロードスターの中古車を探すなら、ガリバーの中古車検索サービスも上手く活用しましょう。
一般市場に公開される前の「非公開車両」から希望の車を探してくれるので、自分では見つけられない車に誰よりも早くリーチできます。
車は約500台が毎日入れ替わるので、今はなくても急に希望の車が入庫してくる可能性もあり、リクエストを出しておく価値は十分にあります。
更に10年保証で納車後の返品OK、最短で即日の連絡、専任の担当者付き。「まだ探している段階」でも歓迎してくれるお得なサービスです。
年間20万台を買い取るガリバーから最新情報をもらいながら中古車探しができるので、自分で探すのと並行すれば効率的に進められます。
ロードスターの中古車輸出
ロードスターはND系が
- マレーシア(登録から12ヵ月〜59ヵ月まで)
- バングラデシュ(登録から5年まで)
- 香港(規制なし)
の3国、
NC系が「ニュージーランド」への輸出対象です。
ND系の3国は車種によっては高価格で輸出される対象国ですが、特にロードスターが国内相場より高く輸出されていそうな情報はありません。
ただしND系は5年落ちで10万kmを超えていても100万円の買取相場はあるので、その辺りは輸出が支えている可能性はあるでしょう。
リセールに影響するオプションと仕様
ロードスターのリセールに影響するより細かい部分を調べて解説するコーナーです。
リセールに影響するオプション
基本的にマツダ車は細々したオプションは必要としない設計になっています。
ロードスターで検討すべき具体的オプション(メーカーオプション)は下記4つです。
- CD/DVDプレーヤー+地上デジタルTVチューナー+シートヒーター(44,000円)
- セーフティパッケージ(77,000円)
- BOSEサウンドシステム+9スピーカー(77,000円)
- i-ELOOP+i-stop(88,000円)
※グレード:Sスペシャルパッケージ(MT)として解説
リセールへの影響で優先順位をつけると、
◎(あった方がいい) | ①② |
△(なくてもOK) | ③ |
▲(ほぼ影響なし) | ④ |
となります。
①CD/DVDプレーヤー+地上デジタルTVチューナー+シートヒーター(44,000円)
なくても大きなマイナスにはなりませんが、普段使いで便利という点でつけておきたいオプションです。
②セーフティパッケージ(77,000円)
- クルーズコントロール
- 交通標識認識システム(TSR)
- ドライバー・アテンション・アラート(DAA)
- アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)
- マルチインフォメーションディスプレイ[水温/外気温/燃料計など](MID:TFTカラー)
のセット。
不必要なものではなく、価格に見あったものなのであった方が良いです。
③BOSEサウンドシステム+9スピーカー(77,000円)
音響です。
ついている車も多いですが、リセールに跳ね返って来るほどではないんですね。
車の音響オプションで元がとれるものは殆どありません。
性能重視で検討するようにしましょう。
④i-ELOOP+i-stop(88,000円)
i-ELOOP(アイ・イーループ)とは減速時に発生するエネルギーをキャパシターに電気として回収し、クルマが必要とする電気エネルギーとして再利用するシステムです。
i-stopも燃費関係のオプションになりますが、リセールへの直接影響はなく、WLTCモードで16.8km/Lの燃費性能があるので基本的には不要でしょう。
リセールの高い色
色別にシェア率とオークションの落札相場を見ます。
結果として最も人気なのは「パールホワイト」と「アカ」。
最もリセールが高いのは「グレー」という結果になりました。
ただしグレーが高いのはデータ数が少ない為偏った可能性はあり。
どちらにしても色によるリセール差は小さく、必ずしも「パールホワイト」や「クロ」が高くはないということが言えます。
カラー | 台数(シェア) | 平均落札相場 |
パールホワイト | 90台(31%) | 179万円 |
クロ | 42台(15%) | 177万円 |
アカ | 89台(31%) | 171万円 |
アオ | 31台(11%) | 174万円 |
グレー | 19台(7%) | 189万円 |
シロ | 16台(6%) | 178万円 |
※ND系5000km以上にて N=288件
※パールホワイトは47A,34K,25D
「車の色って何色を選んだ方がいいの?」リセールを気にして車の色を選んでいる人はいますか?あまりいないですよね。(本人の自由だ!) しかし実際には、走行距離やグレードが同じでも色の違いで査定額が異なっ[…]
まとめ
以上、ロードスター/RFのリセールバリューについての解説でした。
オープンということもあり、マツダ車の中では間違いなくリセールの高い車種です。
意外とハードトップとソフトトップのリセール差はなく、全体的にはソフトトップの方が良いというのが驚きですね。
どちらにしてもフルモデルチェンジはまだ遠そうなので今から新車も中古車もありな車種。
ぜひ購入の参考になれば幸いです!
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それでは本記事は以上です。最後までお読み頂きありがとうございました。