テスラのリセールバリューをオークション相場から解説
各モデルの特徴、リセールの高いモデルがわかります
テスラに興味があり調べている人は大注目!
今や日本でも普通に買える様になったテスラ車。
その特徴は、
- 驚異的な加速力
- 航続距離の長さ
- 近未来的なビジュアル
- 完全自動運転
- ソフトウェア・アップデート
と言われていますね。
今回はそんなテスラのリセールバリューについて中古車査定士の筆者が詳しく解説していきます。
●リセール次第では購入したい!
●テスラについて詳しく情報収集している
という方にはお役立ちできる内容です、是非最後まで読んでみてください。
まずは結論から。
- モデル3の残価率は100%超え。モデル3は買い!
- スタンダードプラス、ロングレンジがおすすめ
- モデルS、モデルXのリセールも悪くはない
という感じです。
リセールバリューについて
参照元:Wikipedia
算出方法
その買取相場は自動車オークションの落札予想額から、買取業者の粗利益(10万円〜20万円)を引いて算出します。
理由としては買取車両の大部分はオークションにて売却されている為です。
株式会社矢野経済研究所の『中古車流通総覧2020年版』によると、買取台数90万台のうち10万台が直接ユーザーに再販され、80万台はオークションで売却されているとのこと。
それでは具合的なリセールバリューについて見ていきましょう。
この記事は2021年3月時点の情報です。最新の買取相場は中古車買取店へお問い合わせください。
テスラのリセール/買取相場
モデル3
モデル3はセダンタイプ。
全長4694mm、全幅1849mm、全高1443mmと幅はそこそこありますが、ややコンパクト。
3つのグレードから選択できます。
【調査条件】
- 過去6ヶ月以内の自動車オークション落札データから
- 装備と色は絞り込みなし
- 事故修復歴なし、内外装の状態良好(評価点4点以上)
グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
スタンダードレンジプラス | 4,290,000円 0.1~2.9万km 4件 | 440~500万円 460万円 107% |
ロングレンジ | 4,990,000円 0.1~0.4万km 3件 | 550~600万円 575万円 115% |
パフォーマンス | 7,173,000円 0.3~1.9万km 3件 | 550~600万円 575万円 80% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
※オートパイロットは標準装備、完全自動車運転は+871,000円
ロングレンジ以下のグレードだと新車価格は超えて売れそうです。
パフォーマンスは新車価格が跳ね上がりますが、リセールは下がります。
ユーザーがそこまでの価値は求めていないのでしょう。
この10台中1台がレンタカー出品車でした。
距離が少ないので大して回してなさそうですが、このタイミングで既にバイアウトしているところが天才的ですね。
ネットで注文すると3~4ヵ月で納車と表示されます。
モデルS
モデルSはセダンタイプ。
全長4970mm、全幅1964mm、全高1445mmと長さも幅もとても大きい車です。
2つのグレードから選択できます。
【調査条件】
- 過去6ヶ月以内の自動車オークション落札データから
- 装備と色は絞り込みなし
- 事故修復歴なし、内外装の状態良好(評価点4点以上)
グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
ロングレンジ | 10,699,000円 | データなし |
Plaid | 14,999,000円 | データなし |
Pliad+ | 16,999,000円 | データなし |
※オートパイロットは標準装備、完全自動車運転は+871,000円
現在新車販売されている3グレードのデータはありませんでした。
以前販売されていたモデルはありましたのでざっくり記載します。
大凡の年式 | グレード 走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 |
H29~R1 | 100D 0.2~4.9万km 5件 | 550~880万円 750万円 |
H28~H29 | 90D 2.4~6.6万km 3件 | 350~500万円 400万円 |
H26~H27 | P85・85D 1.1~16.6万km 22件 | 200~400万円 300万円 |
H29~H30 | 75 0.8~3.8万km 3件 | 380~500万円 440万円 |
H27~H28 | 70・70D 1.3~6.3万km 3件 | 300~350万円 325万円 |
H26~H27 | 60 2.4~6.2万km 3件 | 280~320万円 300万円 |
という感じです、16万km走行した猛者もいます(笑)
まず頭のPは「パフォーマンスバージョン」、数字は「バッテリー容量(kWh)」、Dは「デュアルモーター(4WD)」であることを意味します。
現在のロングレンジのバッテリー容量が100kWhであることを考えると、ロングレンジで残価率70%(2万km以下)は固いのではないでしょうか。
今新車を注文しても2022年納車予定みたいなので、中古車に需要が集まりリセールが高い状況を作っています。
今回1台だけ事故修復歴車がありましたが、相場はそこまで変わりませんでした。
多少の状態よりも、走行距離やモデルで評価されている部分が大きいと見えます。
ちなみに「Pliad+」のバッテリー容量は公表されていませんが、後続距離から1300kWh程度の様です。
モデルX
モデルXはSUVタイプ。
全長4970mm、全幅1964mm、全高1445mmと長さも幅もとても大きい車です。
2つのグレードから選択できます。
【調査条件】
- 過去6ヶ月以内の自動車オークション落札データから
- 装備と色は絞り込みなし
- 事故修復歴なし、内外装の状態良好(評価点4点以上)
グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
ロングレンジ | 11,699,000円 0.4~6.7万km 11件 | 700~880万円 780万円 67% |
Plaid | 14,999,000円 | データなし |
※オートパイロットは標準装備、完全自動車運転は+871,000円
H29年式の100Dから含めて計算しているので、実際にはもう少しリセールは上がる可能性があります。
ただしソフトウェアアップデートの為、年式は古くても中身が最新と考えられるので年式減点が入るのか難しいところです。
過去のモデルのデータです。
大凡の年式 | グレード 走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 |
H29~H30 | 75D~90D 2.0~6.1万km 7件 | 600~670万円 635万円 |
モデルXの場合はリセール600万円はありそうです。
一応4年落ちという考え方にはなるので、そこまでリセールは悪くないと考えていいでしょう。
まとめ
ということで、以上テスラのリセールバリューについてでした。
意外とリセールは良かったですね。
新車で結構待たされるのもありますが、新車価格が段々下がってきて私たちの身近な存在になってきていることも要因です。
質問があればコメントやツイッターにて連絡ください。
それでは今回はここまで、さようなら☆