テスラのリセールバリューと残価率を中古車査定士が詳しく解説

 テスラのリセールバリューをオークション相場から解説

 各モデルの特徴、リセールの高いモデルがわかります

 テスラに興味があり調べている人は大注目!

 

今や日本でも普通に買える様になったテスラ車。

その特徴は、

  1. 驚異的な加速力
  2. 航続距離の長さ
  3. 近未来的なビジュアル
  4. 完全自動運転
  5. ソフトウェア・アップデート

と言われていますね。

 

今回はそんなテスラのリセールバリューについて中古車査定士の筆者が詳しく解説していきます。

 

●リセール次第では購入したい!
●テスラについて詳しく情報収集している

という方にはお役立ちできる内容です、是非最後まで読んでみてください。

 

まずは結論から。

  • モデル3の残価率は100%超え。モデル3は買い!
  • スタンダードプラス、ロングレンジがおすすめ
  • モデルS、モデルXのリセールも悪くはない

という感じです。

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キノさん
詳しくは本文を見ていきましょう。

リセールバリューについて

リセールバリューとは

 

リセールバリュー
リセールバリュー(≒リセール)とは一度購入したものを販売する際の、再販価値のこと。中古車販売などの際に使われることが多い。なお、リセールバリューという言葉自体はガリバーの登録商標です。
参照元:Wikipedia
本記事では新車価格に対する買取相場(残価)の比率(%)として表しています。

 

算出方法

買取相場の算出方法

その買取相場は自動車オークションの落札予想額から、買取業者の粗利益(10万円〜20万円)を引いて算出します。

理由としては買取車両の大部分はオークションにて売却されている為です。

株式会社矢野経済研究所の『中古車流通総覧2020年版』によると、買取台数90万台のうち10万台が直接ユーザーに再販され、80万台はオークションで売却されているとのこと。

それでは具合的なリセールバリューについて見ていきましょう。

注意
この記事は2021年3月時点の情報です。最新の買取相場は中古車買取店へお問い合わせください。

 

テスラのリセール/買取相場

テスラ モデル3

モデル3

モデル3はセダンタイプ。

全長4694mm、全幅1849mm、全高1443mmと幅はそこそこありますが、ややコンパクト。

3つのグレードから選択できます。

テスラ モデル3
参照元:【公式】テスラ・ジャパン

【調査条件】

  • 過去6ヶ月以内の自動車オークション落札データから
  • 装備と色は絞り込みなし
  • 事故修復歴なし、内外装の状態良好(評価点4点以上)
グレード新車価格
走行距離
データ数
買取値幅
平均買取額
残価率
スタンダードレンジプラス4,290,000円
0.1~2.9万km
4件
440~500万円
460万円
107%
ロングレンジ4,990,000円
0.1~0.4万km
3件
550~600万円
575万円
115%
パフォーマンス7,173,000円
0.3~1.9万km
3件
550~600万円
575万円
80%

※残価率=買取相場/新車価格(%)
※オートパイロットは標準装備、完全自動車運転は+871,000円

ロングレンジ以下のグレードだと新車価格は超えて売れそうです。

パフォーマンスは新車価格が跳ね上がりますが、リセールは下がります。

ユーザーがそこまでの価値は求めていないのでしょう。

 

この10台中1台がレンタカー出品車でした。

距離が少ないので大して回してなさそうですが、このタイミングで既にバイアウトしているところが天才的ですね。

モデル3
パフォーマンス:600万円ぐらいで落札

ネットで注文すると3~4ヵ月で納車と表示されます。

キノさん
モデル3は色々期待できる車ですね。

 

モデルS

モデルSはセダンタイプ。

全長4970mm、全幅1964mm、全高1445mmと長さも幅もとても大きい車です。

2つのグレードから選択できます。

テスラモデルS
参照元:【公式】テスラ・ジャパン

【調査条件】

  • 過去6ヶ月以内の自動車オークション落札データから
  • 装備と色は絞り込みなし
  • 事故修復歴なし、内外装の状態良好(評価点4点以上)
グレード新車価格
走行距離
データ数
買取値幅
平均買取額
残価率
ロングレンジ10,699,000円データなし
Plaid14,999,000円データなし
Pliad+16,999,000円データなし

※オートパイロットは標準装備、完全自動車運転は+871,000円

現在新車販売されている3グレードのデータはありませんでした。

以前販売されていたモデルはありましたのでざっくり記載します。

大凡の年式グレード
走行距離
データ数
買取値幅
平均買取額
H29~R1100D
0.2~4.9万km
5件
550~880万円
750万円
H28~H2990D
2.4~6.6万km
3件
350~500万円
400万円
H26~H27P85・85D
1.1~16.6万km
22件
200~400万円
300万円
H29~H3075
0.8~3.8万km
3件
380~500万円
440万円
H27~H2870・70D
1.3~6.3万km
3件
300~350万円
325万円
H26~H2760
2.4~6.2万km
3件
280~320万円
300万円

という感じです、16万km走行した猛者もいます(笑)

まず頭のPは「パフォーマンスバージョン」、数字は「バッテリー容量(kWh)」、Dは「デュアルモーター(4WD)」であることを意味します。

現在のロングレンジのバッテリー容量が100kWhであることを考えると、ロングレンジで残価率70%(2万km以下)は固いのではないでしょうか。

今新車を注文しても2022年納車予定みたいなので、中古車に需要が集まりリセールが高い状況を作っています。

 

今回1台だけ事故修復歴車がありましたが、相場はそこまで変わりませんでした。

多少の状態よりも、走行距離やモデルで評価されている部分が大きいと見えます。

ちなみに「Pliad+」のバッテリー容量は公表されていませんが、後続距離から1300kWh程度の様です。

≫参照記事:EVスマートblog

モデルS
P85+:400万円ぐらいで落

 

モデルX

モデルXはSUVタイプ。

全長4970mm、全幅1964mm、全高1445mmと長さも幅もとても大きい車です。

2つのグレードから選択できます。

テスラモデルX
参照元:【公式】テスラ・ジャパン

【調査条件】

  • 過去6ヶ月以内の自動車オークション落札データから
  • 装備と色は絞り込みなし
  • 事故修復歴なし、内外装の状態良好(評価点4点以上)
グレード新車価格
走行距離
データ数
買取値幅
平均買取額
残価率
ロングレンジ11,699,000円
0.4~6.7万km
11件
700~880万円
780万円
67%
Plaid14,999,000円データなし

※オートパイロットは標準装備、完全自動車運転は+871,000円

H29年式の100Dから含めて計算しているので、実際にはもう少しリセールは上がる可能性があります。

ただしソフトウェアアップデートの為、年式は古くても中身が最新と考えられるので年式減点が入るのか難しいところです。

過去のモデルのデータです。

大凡の年式グレード
走行距離
データ数
買取値幅
平均買取額
H29~H3075D~90D
2.0~6.1万km
7件
600~670万円
635万円

モデルXの場合はリセール600万円はありそうです。

一応4年落ちという考え方にはなるので、そこまでリセールは悪くないと考えていいでしょう。

モデルX
100D:700万円ぐらいで落札

 

まとめ

ということで、以上テスラのリセールバリューについてでした。

意外とリセールは良かったですね。

新車で結構待たされるのもありますが、新車価格が段々下がってきて私たちの身近な存在になってきていることも要因です。

 

質問があればコメントやツイッターにて連絡ください。

それでは今回はここまで、さようなら☆