アルファードのリセールバリュー(残価率)を日本で中古車査定士14年、その後マレーシアで中古車貿易に関わる筆者が詳しく解説します。
特に、アルファードの買取相場はマレーシアへの中古車輸出が大きく関わります。リセールを気にしている方は是非詳しく読んでみてください。
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一般的な買取店は買取り後オークションで売りますが、ENGは直接輸出できるのでオークションコストを引いた価格での買取が可能。
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【経過年数とグレード別】アルファードのリセールバリューと買取相場
アルファード(特にガソリンモデル)の買取相場はマレーシアへの中古車輸出によるところが大きい訳ですが、輸出できる条件として初年度登録から1年以上~5年以内の車と決まっています。
その理由から本記事では、1年落ちから5年落ちまでの相場を詳しく見ていきます。
経過年数 モデル | 残価率/買取額 ガソリン | 残価率/買取額 ハイブリッド |
---|---|---|
3年落ち 30系後期 | 91%/459万円 ★★★★★ | 81%/464万円 ★★★★★ |
5年落ち 30系後期 | 82%/393万円 ★★★★★ | 69%/398万円 ★★★★☆ |
マイナーチェンジ:30系前期→後期モデル | ||
7年落ち 30系前期 | 61%/260万円 ★★★★★ | 52%/276万円 ★★★★☆ |
フルモデルチェンジ:20系後期→30系前期 | ||
10年落ち 20系後期 | 23%/88万円 ★★★☆☆ | 28%/147万円 ★★★☆☆ |
※残価率・買取額は全グレードの平均
- 1年落ちのリセール:残価率113%
- 3年後のリセール:残価率80%
- 5年後のリセール:残価率76%
ひとつずつ見ていきましょう。
1年落ちのリセール:残価率113%
買取相場から算出した1年落ち残価率と平均買取額は、
- アルファード(ガソリン):117%(630万円)
- アルファードハイブリッド:109%(755万円)
となります。

グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 平均買取額 残価率 |
---|---|---|
【ガソリン】 | ||
Z | 5,400,000円 0.8万km 360件 | 630万円 117% |
【ハイブリッド】 | ||
Z | 6,200,000円 1.0万km 84件 | 660万円 118% |
エグゼクティブラウンジ | 8,500,000円 1.1万km 20件 | 850万円 100% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
1年落ちのPOINT
アルファードは高く売れる、1年経てば輸出されることは日本で既に広く知られている為、1年落ちの40アルファードはたくさん市場に溢れています。
むしろわかって発売初期に買って、1年乗って現金化している人が大半ではないでしょうか。日本人であればほぼ誰でもできるお小遣い稼な訳で。
とはいえ発売から丸2年が近づいてきており、高騰相場からはかなり落ち着いてきた印象。基本的には新車価格は割らないラインで推移するでしょう。
ガソリンモデルはマレーシア、ハイブリッドモデルは100km以内であればタイが主な輸出国です。
マレーシア向けで言うと各オプションや走行距離の他、年式が特に影響を与えます。細かいことは省略しますが、年式がどうであろうと登録月が1月に車の方が高く売れます。(1月>12月)
3年後のリセール:残価率87%
3年後のリセールバリューを買取相場から算出した結果、残価率と平均買取額は
- アルファード:81%(413万円)
- アルファードハイブリッド:78%(466万円)
となります。

グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 平均買取額 残価率 |
---|---|---|
【ガソリン】 | ||
X(2.5L) | 3,597,000円 5.3km 12件 | 290万円 81% |
S | 3,985,000円 2.5km 18件 | 350万円 88% |
Sタイプゴールド3 | 4,306,000円 2.6万km 41件 | 350万円 81% |
SCパッケージ | 4,681,600円 2.9万km 262件 | 420万円 90% |
GF(3.5L) | 5,202,600円 4.9万km 4件 | 435万円 84% |
SC | 5,277,600円 2.6万km 8件 | 470万円 89% |
エグゼクティブラウンジ | 7,269,000円 2.0万km 1件 | 525万円 72% |
エグゼクティブラウンジS | 7,421,000円 4.5万km 6件 | 460万円 62% |
【ハイブリッド】 | ||
X | 4,656,000円 4.2万km 14件 | 365万円 78% |
Sタイプゴールド3 | 5,088,400円 3.0万km 34件 | 420万円 83% |
GFパッケージ | 5,573,000円 4.1万km 12件 | 450万円 81% |
SRCパッケージ | 5,720,000円 3.7万km 79件 | 480万円 84% |
エグゼクティブラウンジ | 7,599,000円 2.8万km 6件 | 520万円 68% |
エグゼクティブラウンジS | 7,752,000円 3.6万km 37件 | 560万円 72% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
3年落ちのPOINT
30アルファードで1番有名なのはやはり2.5LのSCパッケージ。需要は他のグレードに比べて圧倒的で、車両本体価格とはいえモデルチェンジしたにもかかわらず残価率90%はかなり高いと言えるでしょう。
しかし広く言えばS(エアロ)系のグレードは総じてリセールが高く、3.5Lでもハイブリッドでもそこまで見劣りする数値ではありません。
5年落ちになるまでリセールはほぼ変わらずに推移するので、30アルファードに乗っている人はひとまず5年落ちまで様子見が最善の選択です。
5年後のリセール:残価率76%
5年後のリセールを5年落ちの買取相場から算出。5年後の平均残価率(買取額)は
- アルファード:82%(393万円)
- アルファードハイブリッド:69%(398万円)
となります。

グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 平均買取額 残価率 |
---|---|---|
【ガソリン】 | ||
2.5X | 3,354,480円 5.4万km 44件 | 275万円 82% |
2.5S | 3,735,720円 5.1万km 89件 | 320万円 86% |
2.5SAパッケージ | 3,905,280円 4.3万km 57件 | 335万円 86% |
2.5G | 4,185,000円 4.1万km 20件 | 320万円 76% |
2.5SCパッケージ | 4,362,120円 4.7万km 348件 | 415万 95% |
3.5SC | 4,947,480円 4.9万km 44件 | 460万円 93% |
3.5GF | 5,205,600円 4.5万km 6件 | 485万円 93% |
3.5エグゼクティブラウンジ | 7,034,040円 6.6万km 7件 | 435万円 62% |
3.5エグゼクティブラウンジS | 7,183,080円 5.1万km 19件 | 490万円 68% |
【ハイブリッド】 | ||
X | 4,405,320円 10.5万km 21件 | 275万円 62% |
G | 4,975,560円 5.6万km 8件 | 350万円 70% |
SR | 5,120,280円 6.5万km 33件 | 375万円 73% |
GFパッケージ | 5,529,600円 5.8万km 20件 | 395万円 71% |
SRCパッケージ | 5,674,320円 5.9万km 39件 | 430万円 76% |
エグゼクティブラウンジ | 7,358,040円 6.1万km 15件 | 450万円 61% |
エグゼクティブラウンジS | 7,508,160円 5.1 35件 | 510万円 68% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
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モデルチェンジの場合はタイミングがわかりやすいですが、新車から満5年直前の58ヶ月目経過以降はやや注意が必要です。
アルファードの場合、マレーシアへ輸出できる/できないのラインが満5年の直前にあり、5年目の車検で乗換えるのであれば、数ヶ月早く手放すだけで数十万円査定が高くなります。
その際に査定を依頼する業者として、マレーシアへの輸出対象車を専門に買取りしているENGに見積もりを取ってみるのがおすすめです。
買取現場でやたら良い条件(高い金額)を出す競合とぶつかることがあり、後でお客さんに聞いてみたら大体ENGだったりします。
輸出の状況は都度変わるので必ずということは言えませんが、良い時は他社より数十万円上を出してくるのでメリットは十分にあります。

【リセールの高い仕様】アルファードの人気のボディカラーやオプション
- リセールバリューの高い色
- リセールバリューの高いオプション
- リセール重視で購入する際のポイント
ひとつずつ詳しく解説します。
リセールバリューの高い色
外装色によるリセール差を中古車オークションから調べた結果です。
【ガソリン】
色 | 台数/走行距離 | 平均価格 |
---|---|---|
パールホワイト | 2155台/2.3万km | 🥉496万円 |
クロ | 1167台/2.6万km | 492万円 |
ワインR | 22台/1.9万km | 🥇501万円 |
グレー | 21台/1.7万km | 🥈500万円 |
n=3366 30系後期SCパッケージにて(R5年式を除く)
【ハイブリッド】
色 | 台数/走行距離 | 平均価格 |
---|---|---|
パールホワイト | 117台/3.5万km | 🥇550万円 |
クロ | 74台/4.2万km | 🥈529万円 |
その他(アカ・グレー) | 4台/3.5万km | 🥉510万円 |
n=195 30系後期SRCパッケージにて(R5年式を除く)
ガソリンモデルにおいては、色によるリセール差はほぼありません。
個人的には最も台数が多く、需給が安定しているパールホワイトが最もおすすめです。
ハイブリッドモデルはパールホワイトが頭一つ抜けて有利と言えるでしょう。
リセールの高いオプション
グレードをガソリンのZとした時の、おすすめのオプションは下記となります。
- スペアタイヤ(14,300円)
- ツインムーンルーフ(132,000円)
- デジタルインナーミラー(44,000円)
- トヨタチームメイト(95,700円)
- カラーヘッドアップディスプレイ(55,000円)
概ね、メーカーオプションはほぼフルスペックでいくのが間違いのない考え方ではあります。
前モデルの30系では「スペアタイヤ」「デジタルインナーミラー」「サンルーフ」が必須3台装備でした。
装備はリセールバリューにおいて非常に重要な要素になります。走行距離や車両状態よりも重要と言っても過言ではありません。
リセールバリュー重視で購入する際のポイント
アルファードを経済的に乗りこなす為には、
- グレードと装備を抑えた車に乗ること
- 高く売却できるタイミングを逃さずに売ること
この2点が重要です。
特に売却のタイミングは「遅くても5年目の車検満了月よりも数ヶ月早く売る」これを徹底することが重要。
それまでであればいつ売っても大きな問題はなく、また高年式におけるマイナーチェンジはそこまで大きな影響をもたらしません。
新型アルファードを購入する場合、5年後までの売るタイミングを間違えない、これが1番のポイントとなるでしょう。
また30系の中古のアルファードを狙う場合も、5年落ちまでかどうかで売れる値段が変わる為、先を見越した購入がポイントと言えます。
アルファードの中古車を探すなら!業者の非公開在庫もチェックしよう
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【中古車査定士が解説】車を安全に高く売るために気をつけるべきポイント
ここからは中古車査定士である筆者が、車を安全に高く売る為の方法と使うべき買取サービスの順序をお伝えします。
まず大前提として伝えておきたいことは、
- ディーラーの下取り額に比べると買取店の買取額の方が99%高い
- 車の売却は値段も大事だが、安心・安全に売却することも大事
ということです。
値段だけに捉われることなく、バランスの良い、納得のいく高値売却を目指しましょう。
使うべき買取サービスと順番
買取の見積もりを取るにあたっては、下記3つの形態で取るのがベストです。
とはいえ時間や労力を要すこともあるので、状況に応じて使い分けてください。
- ディーラーの下取り査定
- 買取業者の査定
- Webオークションでの査定
順番もこの順番で査定を依頼するのがポイントです。
理由は査定額の有効期限に関係しています。
ディーラーに下取査定を依頼する
まずはディーラー等の次の車を購入するところに下取り査定を依頼しましょう。この査定額は納車時期まで保証されることが多く、すぐに決断をする必要のない「持っておける」価格です。
基本的にはこの価格をベースに、より良い条件を探すことになります。
買取業者に査定を依頼する
買取業者に査定を依頼するにあたって、必ず○○が最も良い条件を出すというのはありません。
車の内容や売却タイミングによって、どこが最も良い条件を出すかはわからないので、安心できる業者複数社に査定を依頼するのがおすすめです。
ちなみに筆者はいつもカーセンサーの一括査定を利用しています。
カーセンサーは自宅近くの大手の買取業者がほぼすべて登録されている一括査定サービスで、信頼できる業者全てにまとめて査定が依頼できます。
下記の様に自宅近くの買取登録業者が複数候補に上がります。チェックを外せば知っているところにだけ依頼をすることもできます。

買取業者に車を売る際のポイントとして、JPUCに加入している業者に売った方が確実に安心です。
JPUCとは車買取業界の健全化を進める団体のことで、ここに加入している業者との間にトラブルが起きても、JPUCに相談すれば解決してくれます。
大手の買取業者はほぼ全て加入していますが、気になる場合は下記で調べておきましょう。

ちなみに今の中古車買取業界で最も安心して車を売却できるのはカーセブンです。
同社の社長は先程のJPUCの代表理事を務めており、安心な買取をモットーとし、絶対に顧客からクレームが上がる様な対応はしてきません。
カーセンサーの一括査定は大手業者にまとめて依頼ができますが、その中身や対応は各業者それぞれ。買取条件が良く、安心して車を引き渡せる業者に依頼することが大切です。
Webオークションの査定をする
最後にトライしてみる価値があるのが、Webオークションでの売却方法です。
Webオークションとは1回の査定で記録した査定データに対し、後日Web上で数千社から入札を募り、最も高い業者に売却するという売り方です。
買取査定をしていると現場でよくバッティングすることがあり、実際に車を売る時にも利用しているのが楽天Car車買取と
ユーカーパックです。
Webオークションの特徴は、査定が1度のみなので一括査定の様に業者対応の手間がかからないのと、オークションの結果が安ければ無料でキャンセルができることです。
その代わりWebオークションは結果が出てから売る・売らないの判断を数日で行わなければならず、あまり待ってもらえません。
この様に査定額の有効期限が1番短いのがWebオークションになるので、他の金額が出揃うか、出揃った後に利用するのがおすすめです。
<番外編>オークション出品代行
それでも査定額に納得がいかない場合は、その希望額はあまり現実的ではないと言えるでしょう。
その上でかなり上級者向けとして業者オークションへの出品代行を依頼するという手もあります。
出品代行の最もメジャーなサービスはカーオークション.jpです。
業オクは上手く売れれば、買取業者が本来得ている利益をそのまま享受できる反面、流札率が高く、希望額通りに売れる保証もありません。
車を動かす必要もあるので、上手く売れないと手数料が嵩み、かなりハイリスクハイリターンな上級者向けの売却方法と言えるでしょう。

<番外編>個人売買サイトに登録
個人間売買も車を高く売るには適した方法です。
個人間売買は売りたい金額をこちら側で設定できる為、安く売れてしまう心配がないという点では安心して掲載できるメリットがあります。
しかし掲載価格が市場に見合っていないと一向に売れないという可能性もあり、バランスが重要。
クルマの売却革命と謳うカババは、プロが車に適した予想売価を設定してくれる他、個人間売買が成立しなくても一括査定で確実に高値売却ができるという中々優れた個人売買サービスです。
日程に余裕のある車の売却であればカババに希望の条件で掲載してみて、売買が成立しなければ一括査定で売り切る、という考え方もありですね。
アルファードのリセールまとめ
アルファードのリセールバリューについての解説でした。
アルファードは2022年から2023年の激動の相場の中でもかなり安定して高値で取引が行われた、かなり優秀な車です。
その理由としては輸出国の情勢や様々なことが絡みますが、新型においてもそのポテンシャルとブランド力は十分に期待が持てるでしょう!
- ガソリンモデルの方がリセールが高い。直近では3.5Lモデルのリセールが上昇
- ガソリンは5年落ちまでの乗換えがおすすめ。輸出の関係でリセールが落ちる
- 色はほぼリセールに影響しない。オプションによって評価が分かれるので注意
本記事は以上となります。
車のリセールバリューに興味がある方はぜひ他の記事も参考にしてください。
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