- ハイエースのリセールってどうなの？
- リセールの高い仕様やオプションは？
本記事では、トヨタ/ハイエースバンのグレード別リセールバリュー（残価率）とリセールの高い仕様について解説します。
３年後、５年後、７年後、10年後の残価率をまとめたので、購入の材料にしてください。
車の購入・乗り換えを検討している方は、２つの事前準備を今のうちからしておきましょう。
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【経過年数とグレード別】ハイエースのリセールバリュー
まずハイエースの3年・5年・7年・10年落ちのリセール（残価率）を記載します。
| 経過年数 モデル | 残価率/買取額 ガソリン | 残価率/買取額 ディーゼル |
|---|---|---|
| 3年落ち/R1年 200系5型 | 84%/273万円 ★★★★★ | 74%/273万円 ★★★★☆ |
| 200系5型（2017/11~） | ||
| 5年落ち/H29年 200系4型 | 72%/236万円 ★★★★★ | 52%/195万円 ★★★☆☆ |
| 7年落ち/H27年 200系4型 | 57%/191万円 ★★★★☆ | 48%/181万円 ★★★★☆ |
| 200系4型（2013/12~） | ||
| 10年落ち/H24 200系3型 | 34%/109万円 ★★★☆☆ | 29%/106万円 ★★★☆☆ |
| 200系3型（2012/5〜） | ||
※買取額は全グレードの平均
- 総合的に高いがどちらかと言えばガソリンモデルの方が良い
- 買うなら4WDのスーパーGL（ダークプライム含む）がおすすめ
- 100系ハイエースもリセールが高く、リセールに強い車
- 3年後のリセール：残価率78%
- 5年後のリセール：残価率62%
- 7年後のリセール：残価率53%
- 10年後のリセール：残価率32%
ひとつずつ詳しく解説します。
3年後のリセール：残価率78%
3年後のリセールは200系5型と言われる現行モデルから算出。3年後の平均残価率（買取額）は、
- ガソリンモデル：82%（273万円）
- ディーゼルモデル：74%（273万円）
となりました。
| グレード | 新車価格 平均走行距離 データ数 | 平均買取額 残価率 |
| 【ガソリンモデル】 | ||
| DX（GLパッケージ含む）（2WD/2L） | 2,589,000円 5.2万km 58件 | 160万円 62% |
| ロングスーパーGL（2WD/2L） | 3,061,000円 3.7万km 14件 | 265万円 87% |
| スーパーGLダークプライム（2WD/2L） | 3,230,000円 4.4万km 35件 | 265万円 82% |
| ロングスーパーGL（2WD/2.7L） | 3,306,000円 4.8万km 3件 | 275万円 83% |
| ロングスーパーGL（4WD/2.7L） | 3,606,000円 7.1万km 5件 | 345万円 96% |
| スーパーGLダークプライム（2WD/2.7） | 3,475,000円 3.6万km 3件 | 270万円 78% |
| スーパーGLダークプライム（4WD/2.7） | 3,774,000円 5.7万km 3件 | 330万円 87% |
| 【ディーゼルモデル】 | ||
| DX（GLパッケージ含む）（2WD/2.8L） | 3,137,000円 9.7万km 47件 | 195万円 62% |
| DX（GLパッケージ含む）（4WD/2.8L） | 3,449,000円 8.8万km 27件 | 210万円 61% |
| ロングスーパーGL（2WD/2.8L） | 3,640,000円 6.4万km 34件 | 285万円 78% |
| ロングスーパーGL（4WD/2.8L） | 3,950,000円 4.8万km 18件 | 330万円 84% |
| スーパーGLダークプライム（2WD/2.8） | 3,808,000円 5.6万km 56件 | 280万円 74% |
| スーパーGLダークプライム（4WD/2.8） | 4,118,000円 4.8万km 25件 | 340万円 83% |
※残価率＝買取相場/新車価格(%)
- 高グレードほどリセールが良い（残価率が高い）
- 2WDよりも4WDの方が残価率が高い
- ディーゼルよりもガソリンの方が残価率が高い
- 排気量は大きい方がリセールが良い（2L＜2.7L）
高年式では走行距離もリセールバリューにやや影響します。
人気はディーゼルモデルの方が断然あります。
しかしリセールバリューを細かく見るとガソリンモデルの方がやや有利と言えます。
5年後のリセール：残価率62%
5年後のリセールは200系4型モデルから算出。5年後の平均残価率（買取額）は、
- ガソリンモデル：72%（236万円）
- ディーゼルモデル：52%（195万円）
となりました。
| グレード | 新車価格 平均走行距離 データ数 | 平均買取額 残価率 |
| 【ガソリンモデル】 | ||
| DX（GLパッケージ含む）（2WD/2.0L） | 2,589,000円 9.2万km 257件 | 125万円 48% |
| DX GLパッケージ（2WD/2.0L） | 2,589,000円 9.6万km 54件 | 220万円 85% |
| ロングスーパーGLダークプライム（2WD/2.0L） | 3,230,000円 8.5万km 47件 | 250万円 77% |
| DX GLパッケージ（4WD/2.7） | 3,142,000円 7.9万km 1件 | 200万円 64% |
| ロングスーパーGL（2WD/2.7） | 3,410,000円 7.6万km 3件 | 210万円 62% |
| ロングスーパーGL（4WD/2.7） | 3,606,000円 4.7万km 3件 | 275万 76% |
| スーパーGLダークプライム（2WD/2.7） | 3,510,000円 3.2万km 4件 | 275万円 78% |
| スーパーGLダークプライム（4WD/2.7） | 3,774,000円 5.2万km 3件 | 330万円 87% |
| 【ディーゼルモデル】 | ||
| DX（GLパッケージ含む）（2WD/3.0L） | 3,243,000円 12.2万km 186件 | 130万円 40% |
| DX（GLパッケージ含む）（4WD/3.0L） | 3,554,000円 13.5万km 149件 | 145万円 41% |
| ロングスーパーGL（2WD/3.0L） | 3,640,000円 12.8万km 48件 | 190万円 52% |
| ロングスーパーGL（4WD/3.0L） | 3,950,000円 11.9万km 33件 | 220万円 56% |
| スーパーGLダークプライム（2WD/3.0L） | 3,808,000円 10.2万km 77件 | 225万円 59% |
| スーパーGLダークプライム （4WD/3.0L） | 4,118,000円 10.4万km 23件 | 260万円 63% |
※残価率＝買取相場/新車価格(%)
少し古い4型となり、ガソリンもディーゼルも少しリセールが落ちます。
ディーゼルはガソリンに比べて走行距離が増えやすく（距離走る人がディーゼルを選ぶ）、距離を合わせるとリセールは少し縮まります。
7年後のリセール：残価率53%
7年後のリセールは200系4型モデルから算出。7年後の平均残価率（買取額）は、
- ガソリンモデル：57%（191万円）
- ディーゼルモデル：48%（181万円）
となりました。
| グレード | 新車価格 平均走行距離 データ数 | 平均買取額 残価率 |
【ガソリンモデル】 | ||
| DX（GLパッケージ含む）（2WD/2.0L） | 2,589,000円 11.7万km 90件 | 95万円 37% |
| ロングスーパーGL（2WD/2.0L） | 3,061,000円 9.6万km 27件 | 165万円 54% |
| ロングスーパーGLダークプライム（2WD/2.0L） | 3,400,000円 8.8万km 19件 | 200万円 59% |
| ロングスーパーGL（4WD/2.7L） | 3,606,000円 6.7万km 2件 | 225万円 62% |
| ロングスーパーGLダークプライム（4WD/2.7L） | 3,774,000円 9.0万km 3件 | 270万円 72% |
| 【ディーゼルモデル】 | ||
| DX（GLパッケージ含む）（2WD/3.0L） | 3,243,000円 16.0万km 78件 | 125万円 39% |
| DX（GLパッケージ含む）（4WD/3.0L） | 3,554,000円 16.3万km 63件 | 120万円 34% |
| ロングスーパーGL（2WD/3.0L） | 3,640,000円 13.4万km 32件 | 180万円 49% |
| ロングスーパーGL（4WD/3.0L） | 3,950,000円 13.7万km 20件 | 220万円 56% |
| ロングスーパーGLダークプライム（2WD/3.0L） | 3,808,000円 11.8万km 35件 | 210万円 55% |
| ロングスーパーGLダークプライム（4WD/3.0L） | 4,118,000円 13.5万km 24件 | 230万円 56% |
※残価率＝買取相場/新車価格(%)
走行距離は依然としてディーゼルの方が高いものの、それをもってしても少しガソリンの方がリセールが高いでしょう。
10年後のリセール：残価率32%
10年後のリセールは200系3型モデルから算出。10年後の平均残価率（買取額）は、
- ガソリンモデル：34%（109万円）
- ディーゼルモデル：29%（106万円）
となりました。
| グレード | 新車価格 平均走行距離 データ数 | 平均買取額 残価率 |
| 【ガソリンモデル】 | ||
| DX（GLパッケージ含む）（2WD/2.0L） | 2,589,000円 14.4万km 42件 | 70万円 27% |
| スーパーGL（2WD/2.0） | 3,061,000円 14.0万km 43件 | 105万円 34% |
| スーパーGL（2WD/2.7） | 3,306,000円 11.1万km 7件 | 140万円 42% |
| スーパーGL（4WD/2.7） | 3,606,000円 21.0万km 3件 | 120万円 33% |
| 【ディーゼルモデル】 | ||
| DX（GLパッケージ含む）（2WD/3.0L） | 3,243,000円 24.1万km 56件 | 65万円 20% |
| DX（GLパッケージ含む）（4WD/3.0） | 3,554,000円 19.5万km 28件 | 80万円 23% |
| スーパーGL（2WD/3.0） | 3,640,000円 18.3万km 25件 | 130万円 36% |
| スーパーGL（4WD/3.0） | 3,950,000円 18.8万km 14件 | 150万円 38% |
※残価率＝買取相場/新車価格(%)
10年落ちの残価率は平均よりかなり高い数値。
やはりスーパーGL系のグレードが最後までリセールが良いと言えます。
【中古車査定士が解説】ハイエースバンを売るタイミングやおすすめ度は？
ではリセールの観点からハイエースバンの売り時や車としてのおすすめ度を紹介します。
ハイエースはリセールバリュー的に何年後に売るのがベスト？
ハイエースは「顔が変わるマイナーチェンジのタイミング」で売るのがおすすめと言えます。
ハイエースのリセールが落ちるのは、ずばりモデルチェンジが行われた後。
それまでの現行モデルが、モデルチェンジで旧型になりリセールが落ちる、数年後にまたモデルチェンジがありまた落ちる、そんな感じです。
逆算すると、各モデルの出始めでハイエースを購入し、3年〜5年で次の車に乗り換えるのがベストな乗り方となります。
ハイエースをリセール前提で購入するのはおすすめ？（新車/中古車）
新車・中古車どちらもおすすめです。
ただしどちらの場合も、次のフルモデルチェンジで一旦乗り換えを検討する必要があると言えます。
フルモデルチェンジ後は旧モデルのリセールがほぼ確実に落ちるので、モデルチェンジをまたいだ場合のリスクを考えることが重要です。
中古車の場合は、10万km台のH26~H29年式（総額300万円以内）やH30年式、R1年式の現行モデル（総額400万円以内）がおすすめ。
どちらも走行距離はあまり気にせず、距離が多くても安い車両を狙うことがポイントになります。
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リセールが落ちやすいタイミング
リセールバリュー（残価率）は、毎年均一に落ちる訳ではないので、価値が落ちやすい年を避けて売却（乗換え）した方が有利です。
ここでは1年毎のリセール（買取額）の動きを紹介するので、どこで価値が大きく下がっているのかを理解しましょう。
※グレードは「スーパーGLダークプライム（4WD・ガソリン）」で調査
| 経過年数 （平均走行距離） | 平均買取額 （前年比） |
| 当年もの （0km） | 375万円 |
| 1年落ち （1.8万km） | 375万円 （±0） |
| 2年落ち （3.8万km） | 345万円 （−30万円） |
| 3年落ち （4.8万km） | 340万円 （−5万円） |
| 4年落ち （7.7万km） | 310万円 （−30万円） |
| 200系5型モデル（2017/11~） | |
| 5年落ち （11.3万km） | 240万円 （−70万円） |
| 6年落ち （13.0万km） | 230万円 （−10万円） |
| 7年落ち （14.0万km） | 230万円 （±0） |
| 8年落ち （13.1万km） | 230万円 （±0） |
| 200系4型モデル（2013/12~） | |
| 9年落ち （20.2万km） | 145万円 （−85万円） |
| 10年落ち （19.5万km） | 145万円 （±0円） |
| 200系3型後期モデル（2012/5〜） | |
ハイエースは、
- 高年式における走行距離の増加
- モデルチェンジ（顔が変わるマイナーチェンジを含む）
によって、リセールが大きく下がります。
逆にハイエースを商用車ユースする人（走行距離が増える人）は、10万km以上のハイエースを買えば、そこから距離が増えてもリセール大きく影響はありません。
この様にリセールはあるタイミングで急激に下がる為、早めに車の価値を調べておいて、高く売れる時に乗り換えができることが重要です。
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僅か1分の入力で今の相場がすぐにわかる他、その車を得意とする専門業者が査定をするので、今のMAXの査定額を知ることができます。
相場が大きく落ちる前に査定をして、無駄なリセール落ちを防ぐ様にしてください。
ハイエースバンのリセールのポイント
次にハイエースバンのリセールバリューの高い仕様とリセールが高くなるポイントについて紹介します。
- リセールバリューの高い色
- リセールの高いオプション
について解説します。
リセールバリューの高い色
リセールバリューの高い色・低い色をオークション相場から調べました。
| 色 | 台数/走行距離 | 平均価格 |
| パールホワイト | 118台/2.8万km | 340万円 |
| クロ | 62台/3.4万km | 335万円 |
| グレー・ガンメタ | 19台/6.1万km | 315万円 |
| シルバー・ムラサキ | 9台/3.8万km | 308万円 |
※スーパーGL（DP含む）（4WD・G・D）にて n=208
最も人気でリセールも高いのはパールホワイトになります。
パールホワイトとクロのリセール差はそこまでありませんが、迷った際はパールホワイトがおすすめです。
しかし全体的に色によるリセール差は小さいので、そこまで気にする必要はないでしょう。
リセールの高いオプション
ハイエースの様な商用車の場合、装備やオプションはあまりリセールに影響しません。
必須装備としては、ナビ（社外でも可）と両側パワースライドドアぐらいになります。
コンディションや売るタイミングが重要と言えます。
リセールバリューの高い乗り換えをする為にやるべきこと
中古車査定士の立場から、『リセールバリューの高い乗り換えをするには、何に気をつければ良いの？』について説明します。
- 中古車検索サービスに登録しておく
- 無料査定サービスで買取相場を把握する
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次に重要なことは、高く売れる時に乗換えができる様に、早めに買取相場を把握しておくことです。
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ハイエースバンのリセールまとめ
繰り返しますが、ハイエースのリセールバリューの結論は下記になります。
- 総合的に高く、特にディーゼルよりガソリンモデルの方が高い
- 買うなら4WDのスーパーGL（ダークプライム含む）がおすすめ
- 100系ハイエースもリセールが高く、総じてリセールに強い車
これから車の乗換えや購入に動く方は、車探しと車売却、両方の動きを早めに進めておくのをおすすめします！
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本記事はここまでとなります。車のリセールバリューに興味がある方は、ぜひ他の記事もご覧ください。
良いカーライフを。