現代のダブルキャブピックアップトラックと言えばハイラックス。
ゴツゴツしててアウトドア感満載、しかもダブルキャブなので5人乗り、中々いいですよね。
今年秋には新グレード「GRスポーツ」が追加予定、これは益々売れるゾ!
ついに日本にもハイラックス GRスポーツ誕生!! 10月改良で追加決定!!! 2017年に日本市場へ投入されたハイラック…
こんにちは、中古車査定士の@キノサンです。
今回はハイラックスのリセールバリューについて詳しく紹介・解説します。
グレード毎の残価率はもちろん、ハイラックスのリセールの特徴などについても詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
※2021/12/11に最新データに更新
【結論】ハイラックスのリセールは
ハイラックスのリセールは「とても高い」です!
特に高年式ディーゼル車でここまで高いのはあまり前例がない、と言える程のレベル。
【特徴】
リセール バリュー | リセールに影響 するオプション | おすすめの売却 タイミング |
とても高い | 特になし | 特になし |
簡単に説明していきます。
【リセール:とても高い】
現行の後期モデル〜前期モデル〜30年落ちまでの残価率が下記です。

経過年数 | 残価率 |
現行モデル R2~3年 | 90% |
R2/8:120系後期にマイナーチェンジ | |
3年落ち H30年 | 82% ★★★★★ |
H29/9:120系としてフルモデルチェンジして復活 | |
20年落ち | 36% |
30年落ち | 17% |
後期モデル平均90%に対して、前期の平均が82%というのが車自体のリセールの高さを示しています。
普通後期が出ると前期のリセールはある程度落ちるものですが、それが落ちていないからですね。
20年落ちでも36%ぐらいの残価率を見ると、10年落ちでも50%ぐらいの残価率と想定でき、これは全車種の中でもトップレベル。
「リセールバリューの高い車に乗りたいけれど、どの車が何年後にどのくらいリセールがあるのかわからない。。」そう思うことってありませんか?こんにちは、中古車査定士の@キノサンです。今回は私が書いている車のリセールバリュー[…]
【オプション:特になし】
ハイラックスのリセールに影響するオプションは特にありません。
基本的には「グレード」「色」「状態/走行距離」での勝負となるので、ここをしっかり抑えておくことが重要です。
ということで購入費用は比較的安く済ませることができるでしょう。
【売却タイミング:特になし】
「何年落ちまでに売った方が高い」などの売却タイミングの条件も特になし。
ロシアとケニアが絡んでいそうなので、もしかすると新車から7年で一つの段ができる可能性はありますが、まだわかりません。
今のとこは経過年数に応じて緩やかに下がるだけなので、売却のコントロールは楽な車です。
マイナーチェンジによる影響は受けていませんが、今後フルモデルチェンジがある場合は下がることも頭に入れる必要があります。
ということでハイラックスは、
- 基本的なリセールが高く
- 必要なオプションは少ないので初期費用も抑えめ
- いつ売却しても安定したリセールが確保できる
バランスの取れた車だと言えます。

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では次にグレード別のリセールバリューを紹介していきます。
経過年数/グレード別のリセール

ハイラックスの経過年数とグレード別のリセールを紹介します。
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・過去3ヵ月のオークションデータより
・装備と色は絞り込みなし
・事故歴なし車両状態比較的良好
後期型のリセール:残価率90%
2020年にマイナーチェンジが入っています。
現行モデルある後期について。
グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
X | 3,471,000円 0km 1件 | 287万円 83% |
Z | 3,876,000円 0~0.7万km 64件 | 330~440万円 375万円 97% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
【後期モデルの平均リセール】
90% |
Zの方がリセールはいいですね、そしてXはほぼ誰も買ってない!と言えます。
Zのダークグリーン(6X1)の相場が絶賛高騰中。
0km出品でオークション400〜430万円(税別)なので、転売ヤーが利益を出しているのが伺えます。
今年の3月から100万円ぐらい上昇、この色だけなのでどこかに輸出っぽい気がします。
3年後のリセール:残価率82%

3年落ちの前期モデルです。
グレード名 | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
X | 3,267,000円 0.3~3.9万km 14件 | 221~330万円 275万円 84% |
Z | 3,742,200円 0.3~7.2万km 103件 | 265~365万円 300万円 80% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
82% ★★★★★ |
3年後で82%!十分なリセールですね。
前期も出品車両は殆どZ、多少残価率の違いはありますがハイラックスはZの方が良いでしょう。
20年後のリセール:残価率36%

過去モデルのハイラックスからリセールを想定します。
約20年落ちについて。
グレード名 | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
ダブルキャブテイショウDX(4WD・MT) | 2,208,000円 2.7~42.1万km 15件 | 35~122万円 70万円 32% |
ダブルキャブワイドボディ(4WD・AT) | 2,248,000円 4.7~47.8万km 40件 | 23~200万円 90万円 40% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
当時は今より新車価格が安いというのがありますが、今でも100万円弱ぐらいの買取相場はあります。
距離が短いと3桁乗るので、やはり走行距離もそこそこ重要です。
30年後のリセール:残価率17%

かなり昔です。
約25~30年落ちのリセールです。
グレード名 | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
ダブルキャブSSR-X | 2,374,000円 9.8~34.4万km 6件 | 25~100万円 40万円 17% |
ここまで来ると完全に輸出な訳ですが、さすがピックアップトラックというだけあって全然現役バリバリの買取額です。
今日本でこれを持っている人はどれぐらいいるでしょうか。
ハイラックスのリセールの特徴
ハイラックスのリセールの特徴をまとめていきます。
まずは経過年数別の一覧です。
経過年数 | 残価率 |
現行モデル R2~3年式 | 90% |
R2/8:120系後期にマイナーチェンジ | |
3年落ち H30年式 | 82% ★★★★★ |
H29/9:120系でフルモデルチェンジして復活 | |
20年落ち | 36% |
30年落ち | 17% |
全体的なリセールはかなり高い部類にあります。
なんと言っても現行モデル90%に対し、前期モデル82%が最高な訳です。
10年落ちの予想は約50%前後。
リセールが落ちるタイミング
リセールが毎年どの様に落ちていくのかを調査します。
グレードはZにて。
モデル (グレード) | 平均買取額 (前年との差) |
当年もの (Z) | 375万円 (残価率:97%) |
1年落ち(前期/後期) (Z) | 363万円 (−12万円) |
2年落ち (Z) | 345万円 (−18万円) |
3年落ち (Z) | 300万円 (−40万円) |
4年落ち (Z) | 295万円 (−5万円) |
基本的に緩やか〜に落ちていってる感じですが、2→3年落ちの落ち幅がやや大きいです。
発売初期でタマ数が多い年の為、一部ダブついている影響があるかもしれません。
1年落ち(2020年)でMCが入っていますが、前期/後期でのリセール差がないのはポイント大。

ハイラックスの輸出について
現状わかっているハイラックスの輸出先は下記。
型式 | 仕向国 |
GUN125 (現在発売モデル) | ロシア ケニア サモア セントルシア ガイアナ タンザニア ニュージーランド マルタ |
この中で単価が比較的高いのは、ロシアとケニア。
どちらかに高額で輸出されている可能性はありますが、今のところ詳細は不明。
ちなみに昔のハイラックストラックはUAEを中継して西アジアのあちこちに行っています。
ハイラックス購入時のポイント
リセールバリューを意識した、ハイラックス購入のポイントについて説明します。
新車を購入する場合
ハイラックスはモデルチェンジが遅い(特にフルモデルチェンジ)車種なので、これからの新車購入はタイミングとしてはGOODです。
グレードは断然Zがおすすめ、GRスポーツが狙える方は、思い切って攻めるのもありです。
GRシリーズはレース仕様だけあってコンパクトやクーペのリセールが本命ですが、SUVやワゴンでもそれなりのリセールが出ると予想してます。
GRシリーズのリセールバリューについては下記の記事にて紹介しています。
トヨタ車で「GR」「GRスポーツ」っていうグレード設定がありますが、これって何がどう違うか知っていますか?キノサン私は中古車業界にいながら最近まで詳しくは知りませんでした。。こんにちは、乗換えマイスターの@キ[…]
リセールの高い色
どうせならリセールの高い色を買った方がいいですよね。
前期モデルのオークションデータからリセールの高い色を調べたので参考にしてください。
色 | 台数(シェア) | 平均価格 |
クロ | 49台(45%) | 293万円 |
シロ | 25台(23%) | 292万円 |
アオ | 19台(17%) | 283万円 |
その他(アカ、シルバー) | 16台(15%) | 285万円 |
※n=109
結果、クロが最もリセールが高いとなりました。(最も人気があるのもクロ)
とはいえそこまで大きな差ではなく、あっても10万円程度と理解しておきましょう。
ちなみに、後期はオキサイドブロンズメタリック(6X1)が輸出に人気です。(なんとなく)
後期の場合はこの色でいくのがいいかもしれません。(前期モデルにはない)
査定士お薦め‼︎車を高く売る方法
車のリセールバリューを気にすることと同様に、下取り車を高く売却することも重要です。
下取りが高ければ良いですが、そもそも比較をしないと高いも何もわからないですよね。
そこで日々車の買取をしている筆者が自分の車を売る際に使っている買取サービスを紹介します。
まず間違いなく下取りよりは高いので、車を高く売ろうとしている方はぜひ使ってみてください。
【査定は1回だけで価格も高い】複数業者が入札する「オークション形式」
車の売却といえばネットから申し込む一括査定が有名ですが、その一括査定の上を行こうとしているのが「オークション形式」での売却です。
「オークション形式」とは、最初に1度の査定をして、そのデータに対し複数の業者がオークションの様に入札してくる方式を指します。
オークションの結果が満足いく価格に達しなかった場合は無料でキャンセルも可能。
現在このサービスが利用できるのは、楽天Carオークションと
ユーカーパックの2社のみ。
メリットは査定が1回でありながら競るので価格が高いこと、デメリットはエリアが限定(地方は一部不可)されていることになります。
ちなみに筆者が前に自分の車を出品したところ、買取相場が80~100万円に対し、100万100円まで入札が入ったので売りました。

入札業者数は、
- ユーカーパック:8,000社
- 楽天Carオークション:2,000社
ですが楽天はポイントが貯まります。両方試して価格を比較してみるのも良いですね。
一括査定業者がライバル視するほどのかなり画期的なサービスです。ぜひ一度試してみるのがおすすめ!
引き渡し時期など融通が利きやすいのは一括査定
しかしそんな「オークション形式」にも欠点があります。それは、
- 価格の交渉はできない
- 引き渡し時期は査定日から1ヵ月以内
などです。
- 次の車の納車時期がはっきりしていない
- 次に買う車で迷っている
- 買取額を元にディーラーと商談したい
という方は、引渡し時期を各業者と個別に交渉できる一括査定がおすすめです。
一括査定は多数の業者に見積もり依頼が出せる一方で、各業者の対応に手間がかかるというプラスとマイナスの両面を持ち合わせています。
手間がかかるというデメリットはあるものの、各業者が互いを意識してMAX額を出してくるので値段の競争力はあります。
一括査定はどこが1番高く買うかわからないので多くの業者に声をかけることが重要ですが、1番多いのがカーセンサーの一括査定です。
業者が多くても査定日時を一緒にするなどをすれば、そこまで労力はかかりません。
結局は安心して高く売却できるところに売りたい訳なので、対応なども見ながらそういう業者を探すのを楽しみましょう。
中古車を購入する場合
中古車購入の場合は少し考え方が複雑になってきます。
まず前期と後期はリセールがそこまで変わらないので、小売価格もそんなに変わらない可能性が高いです。
だとすると乗るなら当然新しい方がいいので、後期モデルから探した方がいいと思います。
コストをできるだけ抑えたいなら3~4年落ちの前期のアオ、アカ、シルバーあたりを狙いましょう。

【ハイラックスの中古車を探すなら】非公開車両もみておこう!
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リセールに影響するオプション
ハイラックスのリセールに影響するオプションは特にありません。
マット、バイザーは社外でもOK、ナビも純正に拘らず社外品でも問題なし。(ハイラックスにディズプレイオーディオの設定はない)
最も選択肢として多いのはエアロパーツやトノカバーなどの外装パーツ。
カスタムしようと思えば色々つけることはできますが、どれも高リセールの為に必須ではないのでその認識でつけましょう。
基本的にはナビを何かつけて、後は必要に応じてカスタムする程度で問題ないと思います。
まとめ
以上、ハイラックスのリセールバリューについての解説でした。
高年式フルディーゼルなのに対し、意外とリセールが高いことが衝撃。

プラドはガソリンとディーゼルどっちがおすすめ? ディーゼルプラドのリセールはどう? ディーゼルプラドに必要なオプションは?こんな疑問をお持ちではありませんか?こんにちは、中古車査定士の@キノサンで[…]
とはいえこれまでのモデルを見てもリセールは鉄板、大きさ・ピックアップトラックということ以外は特に悪いところが見当たりません。
5m超えなのは運転も保管も気を遣いますが、乗りこなせる人は行っちゃって問題ない車です。
<お知らせ>
当ブログは中古車に関する情報発信をメインにしていますが、個別の乗換え・購入・売却に関するご相談も承っています。
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「○○の数年後のリセールを教えて欲しい」
「リセールを考えた場合どの仕様がいいか」
など。
各個人の状況に合わせて、わかりやすく丁寧にお答えしています。興味のある方は是非ご検討ください。
※お届け日数は質問内容によります。初回の質問に対する回答は最短12時間以内〜最長2日の予定です。※お急ぎの方は事前にダイ…
本記事は以上となります。
最後までお読み頂きありがとうございました。