ハイラックスのグレード別のリセールバリュー(残価率)とリセールの高い仕様を中古車査定士が詳しく解説します。
新車から3年〜10年後の残価率と買取額をまとめています。年式毎、グレード毎のリセールバリューを理解して経済的に車を乗りこなしましょう。
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【経過年数とグレード別】ハイラックスのリセールバリュー
ハイラックスの3年落ちから5年落ちまでの残価率と買取額をまとめました。
経過年数 モデル | 残価率/買取額 リセールランク |
---|---|
3年落ち 120系後期 | 79%/298円 ★★★★☆ |
マイナーチェンジ:120系前期→後期 | |
5年落ち 120系前期 | 78%/273円 ★★★★★ |
フルモデルチェンジ:120系モデル発売 |
※買取額は全グレードの平均
- 出だしこそ高くはないが、年数が経過しても安定のリセールバリュー
- ZとGRスポーツはどちらもあり。Zの場合はダークグリーンがおすすめ
- 必要最低限の装備を整えたら後はほどほどに。コンディション良く保とう
- 3年後のリセール:残価率79%
- 5年後のリセール:残価率:78%
ひとつずつ詳しく解説します。
3年後のリセール:残価率79%
3年後のリセールを3年落ちの買取相場から算出。
3年後の残価率(平均買取額)は79%(298万円)となりました。
グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取相場 残価率 |
---|---|---|
X | 3,471,000円 1.9万km 5件 | 275万円 79% |
Z | 3,876,000円 3.4万km 98件 | 310万円 80% |
Z ブラックラリーエディション | 4,034,800円 3.3万km 25件 | 310万円 77% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
5年後のリセール:残価率78%
5年後のリセールを5年落ちの買取相場から算出。
5年後の残価率(平均買取額)は78%(273万円)となりました。
グレード | 新車価格 平均走行距離 データ数 | 平均買取額 残価率 |
---|---|---|
X | 3,267,000円 5.9万km 23件 | 265万円 81% |
Z | 3,742,200円 6.2万km 134件 | 280万円 75% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
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何年落ちで売るのが最もお得か
車の価値は毎年均一に落ちるのか?どのタイミングで手放すのが最も良いのか?を知る為には、1年毎のリセールの変化を知ることが大切です。
※グレード:Zにて
経過年数/モデル (平均走行距離) | 平均買取額 (前年比) |
---|---|
当年もの/120系後期 (0万km) | 350万円 |
1年落ち/120系後期 (1.1万km) | 330万円 (−20万円) |
2年落ち/120系後期 (2.3万km) | 320万円 (−10万円) |
3年落ち/120系後期 (3.4万km) | 310万円 (−10万円) |
※マイナーチェンジ:120系前期→後期モデル | |
3年落ち/120系前期 (3.6万km) | 285万円 (−25万円) |
4年落ち/120系前期 (4.6万km) | 285万円 (±0) |
5年落ち/120系前期 (6.2万km) | 280万円 (−5万円) |
6年落ち/120系前期 (4.9万km) | 280万円 (±0) |
大きく落ちているところを赤字で記載。Zグレードの新車価格は407万円です。
大きく落ちるところはありません。強いて言えば新車購入価格からの値落ちぐらいでしょうか。
距離走っても年数が経過しても買取相場は高いので、かなり値持ちが良い車種と言えるでしょう。
【リセールの高い仕様】ハイラックスの人気のボディカラーやオプション
- リセールバリューの高い色
- リセールバリューの高いオプション
- リセール重視で購入する際のポイント
ひとつずつ詳しく解説します。
リセールバリューの高い色
外装色によるリセール差を中古車オークションから調べた結果です。
色 | 台数/走行距離 | 平均価格 |
---|---|---|
シロ | 86台/2.3万km | 312万円 |
クロ | 137台/2.2万km | 311万円 |
ミドリ | 96台/1.5万km | 323万円 |
シルバー | 22台/1.7万km | 311万円 |
コン | 12台/2.6万km | 307万円 |
※120系後期にて n=353
リセールバリューの高い色はダークグリーンと言えます。
人気もあり、他の色に比べて10万円高く売れる可能性があるでしょう。
シロやクロも人気ではあるものの、飛び抜けて高く売れる結果にはなっていません。
リセールの高い装備・オプション
これと言って必須装備はないものの、荷台のコンディションを保つためにユーティリティパッケージやトノカバーをつける必要はあります。
GRパーツで架装を施してもどこまでリセールで返ってくるかは難しいので、ほどほどで捉えておくのがおすすめです。
リセールバリュー重視で購入する際のポイント
ハイラックスを経済的に乗りこなすポイントは、
- ZかZ GRスポーツを選択する
- 色はシロ、クロ、ダークグリーンの中から
- 必要な装備はほどほどに
がおすすめとなります。
Z GRスポーツの場合は色はシロとクロに限定されます。Zの場合はダークグリーンでいくのがおすすめです。
リセールはZとGRスポーツではほぼ変わりません。強いて言えばGRスポーツの方が少し高い気もしますが予算次第では妥協できるレベルです。
前期モデルも値落ちしていないので高いですが、今後もリセールが大きく崩れる可能性は少ないので、中古車狙いもありでしょう。
ハイラックスの中古車を探すなら!業者の非公開在庫もチェックしよう
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【中古車査定士が解説】車を安全に高く売るために気をつけるべきポイント
ここからは中古車査定士である筆者が、車を安全に高く売る為の方法と使うべき買取サービスの順序をお伝えします。
まず大前提として伝えておきたいことは、
- ディーラーの下取り額に比べると買取店の買取額の方が99%高い
- 車の売却は値段も大事だが、安心・安全に売却することも大事
ということです。
値段だけに捉われることなく、バランスの良い、納得のいく高値売却を目指しましょう。
使うべき買取サービスと順番
買取の見積もりを取るにあたっては、下記3つの形態で取るのがベストです。
とはいえ時間や労力を要すこともあるので、状況に応じて使い分けてください。
- ディーラーの下取り査定
- 買取業者の査定
- Webオークションでの査定
順番もこの順番で査定を依頼するのがポイントです。
理由は査定額の有効期限に関係しています。
ディーラーに下取査定を依頼する
まずはディーラー等の次の車を購入するところに下取り査定を依頼しましょう。この査定額は納車時期まで保証されることが多く、すぐに決断をする必要のない「持っておける」価格です。
基本的にはこの価格をベースに、より良い条件を探すことになります。
買取業者に査定を依頼する
買取業者に査定を依頼するにあたって、必ず○○が最も良い条件を出すというのはありません。
車の内容や売却タイミングによって、どこが最も良い条件を出すかはわからないので、安心できる業者複数社に査定を依頼するのがおすすめです。
ちなみに筆者はいつもカーセンサーの一括査定を利用しています。
カーセンサーは自宅近くの大手の買取業者がほぼすべて登録されている一括査定サービスで、信頼できる業者全てにまとめて査定が依頼できます。
下記の様に自宅近くの買取登録業者が複数候補に上がります。チェックを外せば知っているところにだけ依頼をすることもできます。
買取業者に車を売る際のポイントとして、JPUCに加入している業者に売った方が確実に安心です。
JPUCとは車買取業界の健全化を進める団体のことで、ここに加入している業者との間にトラブルが起きても、JPUCに相談すれば解決してくれます。
大手の買取業者はほぼ全て加入していますが、気になる場合は下記で調べておきましょう。
ちなみに今の中古車買取業界で最も安心して車を売却できるのはカーセブンです。
同社の社長は先程のJPUCの代表理事を務めており、安心な買取をモットーとし、絶対に顧客からクレームが上がる様な対応はしてきません。
カーセンサーの一括査定は大手業者にまとめて依頼ができますが、その中身や対応は各業者それぞれ。買取条件が良く、安心して車を引き渡せる業者に依頼することが大切です。
Webオークションの査定をする
最後にトライしてみる価値があるのが、Webオークションでの売却方法です。
Webオークションとは1回の査定で記録した査定データに対し、後日Web上で数千社から入札を募り、最も高い業者に売却するという売り方です。
買取査定をしていると現場でよくバッティングすることがあり、実際に車を売る時にも利用しているのが楽天Car車買取とユーカーパックです。
Webオークションの特徴は、査定が1度のみなので一括査定の様に業者対応の手間がかからないのと、オークションの結果が安ければ無料でキャンセルができることです。
その代わりWebオークションは結果が出てから売る・売らないの判断を数日で行わなければならず、あまり待ってもらえません。
この様に査定額の有効期限が1番短いのがWebオークションになるので、他の金額が出揃うか、出揃った後に利用するのがおすすめです。
<番外編>オークション出品代行
それでも査定額に納得がいかない場合は、その希望額はあまり現実的ではないと言えるでしょう。
その上でかなり上級者向けとして業者オークションへの出品代行を依頼するという手もあります。
出品代行の最もメジャーなサービスはカーオークション.jpです。
業オクは上手く売れれば、買取業者が本来得ている利益をそのまま享受できる反面、流札率が高く、希望額通りに売れる保証もありません。
車を動かす必要もあるので、上手く売れないと手数料が嵩み、かなりハイリスクハイリターンな上級者向けの売却方法と言えるでしょう。
<番外編>個人売買サイトに登録
個人間売買も車を高く売るには適した方法です。
個人間売買は売りたい金額をこちら側で設定できる為、安く売れてしまう心配がないという点では安心して掲載できるメリットがあります。
しかし掲載価格が市場に見合っていないと一向に売れないという可能性もあり、バランスが重要。
クルマの売却革命と謳うカババは、プロが車に適した予想売価を設定してくれる他、個人間売買が成立しなくても一括査定で確実に高値売却ができるという中々優れた個人売買サービスです。
日程に余裕のある車の売却であればカババに希望の条件で掲載してみて、売買が成立しなければ一括査定で売り切る、という考え方もありですね。
ハイラックスのリセールまとめ
ハイラックスは大きさからも万人受けする車ではないものの、乗りこなせる人からするとリセール面では非常に強い車です。
オプションもそこまで高額にならないことや、売却のタイミングにあまり気を配る必要がないのも良い点です。
ダークグリーンがリセールに強い車種も中々少なく、センスのある一択となることは間違いないでしょう。
- 出だしこそ高くはないが、年数が経過しても安定のリセールバリュー
- ZとGRスポーツはどちらもあり。Zの場合はダークグリーンがおすすめ
- 必要最低限の装備を整えたら後はほどほどに。コンディション良く保とう
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