WRX S4/STIのグレード別のリセールバリュー（残価率）とリセールの高い仕様を中古車査定士が詳しく解説します。
新車から3年後〜7年後までの各残価率と買取額をまとめました。車のリセールバリューやリセールの高い仕様を理解するのに役立ててください。
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【経過年数とグレード別！】WRX S4/STIのリセールバリュー
WRX S4/STIの3年落ちから7年落ちまでの残価率と買取額を記載します。
| 経過年数/年式 モデル | 残価率/買取額 WRX S4 | 残価率/買取額 WRX STI |
|---|---|---|
| フルモデルチェンジ：VA系→VB系 | ||
| 3年落ち VA系後期 | 78%/332万円 ★★★★☆ | 111%/482万円 ★★★★★ |
| 5年落ち VA系後期 | 54%/202万円 ★★★☆☆ | 98%/495万円 ★★★★★ |
| マイナーチェンジ：VA系前期→後期 | ||
| 7年落ち VA系前期 | 36%/132万円 ★★☆☆☆ | 82%/445万円 ★★★★★ |
※買取額はグレード平均
- S4のリセールは平均並み。販売終了しているSTIのリセールはかなり高い
- S4のリセールは走行距離が大きく影響する。グレードは上位グレードがおすすめ
- 色はシロ系、アオ系が高い。上位グレードのフルオプションがリセールに期待できる
- 3年後のリセール：残価率78%
- 5年後のリセール：残価率54%
- 7年後のリセール：残価率36%
ひとつずつ詳しく解説します。
3年後のリセール：残価率78%
3年後のリセールをVA系後期から算出。3年後の平均残価率（買取額）は
- WRX S4：78%（332万円）
- WRX STI：111%（482万円）
となりました。（VB系は発売からまだ2年の為）
| グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 平均買取額 残価率 |
|---|---|---|
| 【S4】 | ||
| 2.0GT-Sアイサイト | 3,806,000円 2.6万km 4件 | 275万円 72% |
| STIスポーツアイサイト | 4,169,000円 2.2万km 6件 | 315万円 76% |
| STIスポーツシャープ | 4,741,000円 1.9万km 2件 | 405万円 85% |
| 【STI】 | ||
| STI | 3,938,000円 2.8万km 7件 | 395万円 100% |
| STIタイプS | 4,136,000円 2.9万km 9件 | 455万円 110% |
| STI EJ20ファイナルエディション | 4,851,000円 1.1万km 4件 | 595万円 123% |
※残価率＝買取相場/新車価格（%）
S4の残価率は旧型をベースに算出しても78%と高く、今のVB系だともっと高い数値になります。
また今は販売されていないWRX STIのリセールがほぼ新車価格を超えておりプレミアがついている状況です。
5年後のリセール：残価率54%
5年後のリセールをVA系後期から算出。5年後の平均残価率（買取額）は
- WRX S4：54%（202万円）
- WRX STI：98%（495万円）
となりました。
| グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 平均買取額 残価率 |
|---|---|---|
| 【S4】 | ||
| 2.0GTアイサイト | 3,369,600円 4.9万km 9件 | 182万円 54% |
| 2.0GT-Sアイサイト | 3,736,800円 5.3万km 9件 | 205万円 55% |
| STIスポーツアイサイト | 4,093,200円 6.4万km 10件 | 220万円 54% |
| 【STI】 | ||
| STI | 3,866,400円 3.7万km 19件 | 350万円 91% |
| STIタイプS | 4,060,800円 3.9万km 32件 | 390万円 96% |
| タイプRA-R | 4,998,240円 2.4万km 2件 | 490万円 98% |
| S208NBRチャレンジパッケージカーボントランクリップ | 7,106,400円 2.0万km 3件 | 750万円 106% |
※残価率＝買取相場/新車価格（%）
S4のリセールは年式の低下と走行距離の増加に比例して落ちているものの、WRX STIのリセールは高値をキープしています。
また限定車になるほど希少価値が高まっていると言えるでしょう。
7年後のリセール：残価率36%
7年後のリセールをVA系前期から算出。7年後の平均残価率（買取額）は
- WRX S4：36%（132万円）
- WRX STI：82%（445万円）
となりました。
| グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 平均買取額 残価率 |
|---|---|---|
| 【S4】 | ||
| 2.0GTアイサイト | 3,348,000円 9.8万km 14件 | 90万円 27% |
| 2.0GT-Sアイサイト | 3,564,000円 6.1万km 28件 | 145万円 41% |
| スポルヴィータ | 3,909,600円 5.4万km 4件 | 160万円 41% |
| 【STI】 | ||
| STI | 3,790,800円 5.4万km 13件 | 270万円 71% |
| STIタイプS | 4,114,800円 5.4万km 11件 | 310万円 75% |
| S207 | 5,994,000円 2.1万km 2件 | 425万円 71% |
| S207NBRチャレンジパッケージ | 6,318,000円 1.9万km 1件 | 580万円 92% |
| S207NBRチャレンジパッケージイエローエディション | 6,372,000円 0.4万km 1件 | 640万円 100% |
※残価率＝買取相場/新車価格（%）
ここからVA系の前期モデルになります。
顔は変わるもののWRX S4のリセールの落ち度はそれほど変わっていません。
とはいえ7年落ちで残価率36%はそれほど高い数値ではありません。
WRX STIのリセールは依然高止まりです。
何年落ちで売るのがおすすめ!?
車の価値は毎年均一に落ちるのか？どのタイミングで手放すのが最もお得なのか？を知る為に、1年毎のリセールの変化を把握しておきましょう。
※グレード：STI系のグレードにて
| 経過年数/モデル （走行距離） | 平均買取額 （前年比） |
|---|---|
| 当年もの/VB系 （0.2万km） | 405万円 |
| 1年落ち/VB系 （0.6万km） | 405万円 （±0） |
| フルモデルチェンジ：VA系→VB系 | |
| 2年落ち/VA系後期 （0.3万km） | 405万円 （±0） |
| 3年落ち/VA系後期 （2.0万km） | 335万円 （−70万円） |
| 4年落ち/VA系後期 （4.3万km） | 265万円 （−70万円） |
| 5年落ち/VA系後期 （6.4万km） | 220万円 （−45万円） |
| 6年落ち/VA系後期 （6.1万km） | 170万円 （−35万円） |
| マイナーチェンジ：VA系前期→後期 | |
| 6年落ち/VA系前期 （6.3万km） | 140万円 （−30万円） |
| 7年落ち/CV系前期 （7.2万km） | 130万円 （−10万円） |
| 8年落ち | データなし |
| 9年落ち | データなし |
| 10年落ち | データなし |
大きく落ちているところを赤字で記載。VB系STIスポーツREXの新車価格は483万円です。
走行距離が少ない（1万km以内）うちは400万円台ぐらいの高値で売却が可能です。
しかし走行距離が増加するに従ってリセールは転がる様に大きく落ちていきます。
特に5万kmぐらいまでの落ち方は顕著。
モデルチェンジによる落ちもあるものの、走行距離がリセールに影響を及ぼす最も大きな要因と言えるでしょう。
【リセールのポイントを解説！】WRX S4の色やオプションは何がおすすめ!?
- リセールバリューの高い色
- リセールバリューの高いオプション
- デリカD:5を買う時のポイント
ひとつずつ詳しく解説します。
リセールバリューの高い色
外装色によるリセール差を中古車オークションから調べた結果です。
| 色 | 台数/走行距離 | 平均価格 |
|---|---|---|
| パール（シロ系） | 13台/2.9万km | 304万円 |
| クロ | 6台/6.2万km | 232万円 |
| グレー系（シルバー含む） | 10台/4.9万km | 226万円 |
| アオ | 2台/4.9万km | 279万円 |
n=31 VA系後期STI系グレードにて
走行距離の違いによるばらつきはあるものの、パールホワイトを含むシロ系とアオ系のリセールが高そうです。
WRXのアオは少し強うそうなイメージがあり、結果からも多少その傾向が見て取れます。
グレー系は少し弱いかもしれません。
リセールの高いオプション
STI系のグレードで行く場合は、基本的には装備は全付き（フルオプション）がおすすめです。
中でもサンルーフは意外と評価されており、つけておくとリセールでその分取り返すことができます。
「STIスポーツR EX」のサンルーフ付きフルオプションがリセール重視の仕様としてはおすすめです。
新車のWRX S4をリセール重視で購入する際のポイント
ここまでの内容をまとめると、「STIスポーツR EX」のシロ、メーカーオプションはフルオプションがおすすめの仕様です。
サンルーフを付ければ、シートは最悪妥協してもそこまでリセールには影響がないかもしれません。
とにかくリセールを気にするならグレードは上げて、サンルーフをつけるのがポイントとなります。
個人の場合は購入やローンがおすすめですが、法人（個人事業主）として利用する場合は経費処理や手間の観点からカーリースがおすすめです。
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法人の方は間違いなくカーリースがおすすめですが、個人にとっても考え方によってはメリットがあるので興味がある方は参考にしてください。
中古車のWRX S4をリセール重視で購入する際のポイント
走行距離が増えるとリセールが落ちる車なので、現行モデルであっても距離が多ければ安く手に入る可能性があります。
どのグレードを買っても走ればリセールは同じ様に落ちるので、乗りたい仕様やスペックの車を探すのが良いでしょう。
逆に走行距離が少ない車は購入時の価格が割高な上に、走るとリセールが大きく落ちるのでその点は注意しましょう。
WRX S4の中古車を探すなら！業者の非公開在庫もチェックしよう
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【中古車査定士が解説！】車を安全に高く売るためにはここに気をつけよう！
ここからは中古車査定士である筆者が、車を安全に高く売る為の方法と使うべき買取サービスの順序をお伝えします。
まず大前提として伝えておきたいことは、
- ディーラーの下取り額に比べると買取店の買取額の方が99%高い
- 車の売却は値段も大事だが、安心・安全に売却することも大事
ということです。
値段だけに捉われることなく、バランスの良い、納得のいく高値売却を目指しましょう。
使うべき買取サービスと順番
買取の見積もりを取るにあたっては、下記3つの形態で取るのがベストです。
とはいえ時間や労力を要すこともあるので、状況に応じて使い分けてください。
- ディーラーの下取り査定
- 買取業者の査定
- Webオークションでの査定
順番もこの順番で査定を依頼するのがポイントです。
理由は査定額の有効期限に関係しています。
ディーラーに下取査定を依頼する
まずはディーラー等の次の車を購入するところに下取り査定を依頼しましょう。この査定額は納車時期まで保証されることが多く、すぐに決断をする必要のない「持っておける」価格です。
基本的にはこの価格をベースに、より良い条件を探すことになります。
買取業者に査定を依頼する
買取業者に査定を依頼するにあたって、必ず○○が最も良い条件を出すというのはありません。
車の内容や売却タイミングによって、どこが最も良い条件を出すかはわからないので、安心できる業者複数社に査定を依頼するのがおすすめです。
ちなみに筆者はいつもカーセンサーの一括査定を利用しています。
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下記の様に自宅近くの買取登録業者が複数候補に上がります。チェックを外せば知っているところにだけ依頼をすることもできます。
買取業者に車を売る際のポイントとして、JPUCに加入している業者に売った方が確実に安心です。
JPUCとは車買取業界の健全化を進める団体のことで、ここに加入している業者との間にトラブルが起きても、JPUCに相談すれば解決してくれます。
大手の買取業者はほぼ全て加入していますが、気になる場合は下記で調べておきましょう。
ちなみに今の中古車買取業界で最も安心して車を売却できるのはカーセブンです。
同社の社長は先程のJPUCの代表理事を務めており、安心な買取をモットーとし、絶対に顧客からクレームが上がる様な対応はしてきません。
カーセンサーの一括査定は大手業者にまとめて依頼ができますが、その中身や対応は各業者それぞれ。買取条件が良く、安心して車を引き渡せる業者に依頼することが大切です。
Webオークションの査定をする
最後にトライしてみる価値があるのが、Webオークションでの売却方法です。
Webオークションとは1回の査定で記録した査定データに対し、後日Web上で数千社から入札を募り、最も高い業者に売却するという売り方です。
買取査定をしていると現場でよくバッティングすることがあり、実際に車を売る時にも利用しているのが楽天Car車買取とユーカーパックです。
Webオークションの特徴は、査定が1度のみなので一括査定の様に業者対応の手間がかからないのと、オークションの結果が安ければ無料でキャンセルができることです。
その代わりWebオークションは結果が出てから売る・売らないの判断を数日で行わなければならず、あまり待ってもらえません。
この様に査定額の有効期限が1番短いのがWebオークションになるので、他の金額が出揃うか、出揃った後に利用するのがおすすめです。
＜番外編＞オークション出品代行
それでも査定額に納得がいかない場合は、その希望額はあまり現実的ではないと言えるでしょう。
その上でかなり上級者向けとして業者オークションへの出品代行を依頼するという手もあります。
出品代行の最もメジャーなサービスはカーオークション.jpです。
業オクは上手く売れれば、買取業者が本来得ている利益をそのまま享受できる反面、流札率が高く、希望額通りに売れる保証もありません。
車を動かす必要もあるので、上手く売れないと手数料が嵩み、かなりハイリスクハイリターンな上級者向けの売却方法と言えるでしょう。
＜番外編＞個人売買サイトに登録
個人間売買も車を高く売るには適した方法です。
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日程に余裕のある車の売却であればカババに希望の条件で掲載してみて、売買が成立しなければ一括査定で売り切る、という考え方もありですね。
WRX S4のリセールまとめ
WRX S4のリセールのまとめです。
WRX STIは希少モデルということもありかなり高リセールが続くでしょう。
S4のリセールバリューはそれなりですが、色やグレードをしっかり選び、距離を少なく状態をよく保てばしっかりした値段で売ることも可能でしょう。
- S4のリセールは平均並み。販売終了しているSTIのリセールはかなり高い
- S4のリセールは走行距離が大きく影響する。グレードは上位グレードがおすすめ
- 色はシロ系、アオ系が高い。上位グレードのフルオプションがリセールに期待できる
車のリセールバリューに興味がある方はぜひ他の記事も参考にしてください。
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