X1はXシリーズにおける最もコンパクトなモデルでサイズは4455×1820×1610(mm)、価格も500万円台からとBMWの中では手頃です。
そんなX1は実はXシリーズの中では最もリセールバリューが高く、BMWのSUVの中では最もコストパフォーマンスが優れたモデルなんですね。
こんにちは、中古車査定士の@キノサンです。
今回はBMW/X1の10年落ちまでのグレード別の残価率や、リセールの高い色・オプションなど、リセールバリューについて詳しく解説します。
X1のリセールに興味がある人はぜひ参考にしてみてください。
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【結論】X1のリセール
X1のリセールはBMWの中では比較的高いと言えます。
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「リセールバリューの高い車に乗りたいけれど、どの車が何年後にどのくらいリセールがあるのかわからない。。」そう思うことってありませんか?こんにちは、中古車査定士の@キノサンです。今回は私が書いている車のリセールバリュー[…]
まずX1の経過年数別のリセール(残価率)をまとめたのが下記です。
経過年数 | 残価率(G) | 残価率(D) |
現行モデル | 73% | 77% |
R1/10:F48系後期にマイナーチェンジ | ||
3年落ち F48系前期 | 46% ★☆☆☆☆ | 49% ★☆☆☆☆ |
5年落ち F48系前期 | 37% ★☆☆☆☆ | 42% ★★☆☆☆ |
H27/10:F48系にフルモデルチェンジ | ||
7年落ち E84系後期 | 20% ★☆☆☆☆ | ー |
H24/9:E84系後期にマイナーチェンジ | ||
10年落ち E84系前期 | 10% | ー |
現行モデルは70%台と比較的高い残価率です。
しかしマイナーチェンジを跨いだ前期モデルは新車から3年落ちでも40%台と急落。
更に2022年にはフルモデルチェンジが予定されており、モデルチェンジの流れを読んで売買することがリセールにおいて重要です。
X1は輸入車ということで輸出にあまり効かないので「走行距離」と「モデル」がリセールを大きく動かす要因となります。
つまりリセールを高めたければ走り過ぎない、モデルチェンジを跨がずに売るということを意識しましょう。
モデルチェンジ後は旧型となったモデルのリセールもその流れで落ちます、中古車を買う場合はそこを狙うのがポイントです。
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それでは次に、X1の経過年数別・グレード別のリセールバリューを紹介します。
何年落ちでどれぐらいの残価率・買取相場なのかの参考にしてください。
経過年数/グレード別のリセール
車検のタイミングである新車から3年・5年・7年と10年後のグレード別のリセールを紹介します。
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現行型のリセール:残価率75%
2019年10月発売のF48系後期モデルの相場を解説します。
グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
sDrive18i xライン | 4,640,000円 0.6~1.9万km 7件 | 330~375万円 355万円 77% |
sDrive18i Mスポーツ | 4,820,000円 0.2~1.9万km 7件 | 310~360万円 330万円 68% |
xDrive18d xライン | 5,150,000円 0.4~2.1万km 9件 | 375~400万円 395万円 77% |
xDrive18d Mスポーツ | 5,340,000円 0.1~1.0万km 7件 | 355~420万円 405万円 76% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
【現行型の平均残価率】
75% |
現行型X1の残価率は輸入車の中ではかなり高い方です。
リセールは拮抗していますが、個人的にはディーゼルのMスポーツがおすすめです。
3年後のリセール:残価率51%
3年落ちの相場を解説します。
3年落ちはF48系前期モデルです。
グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
sDrive18i | 4,200,000円 1.2~6.0万km 7件 | 185~240万円 210万円 50% |
sDrive18i xライン | 4,450,000円 1.5~5.0万km 14件 | 210~265万円 230万円 52% |
sDrive18i Mスポーツ | 4,630,000円 1.2~4.5万km 6件 | 190~265万円 230万円 50% |
xDrive20i xライン | 4,770,000円 1.6~2.4万km 2件 | 265~275万円 270万円 57% |
xDrive25i xライン | 6,050,000円 0.9~3.6万km 3件 | 265~270万円 270万円 45% |
xDrive18d | 4,700,000円 2.5~6.0万km 6件 | 200~300万円 232万円 49% |
xDrive18d xライン | 4,950,000円 0.7~9.5万km 43件 | 200~310万円 265万円 54% |
xDrive18d Mスポーツ | 5,140,000円 1.0~6.0万km 18件 | 220~300万円 265万円 52% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
【3年後の平均残価率】
51% ★★☆☆☆ |
マイナーチェンジを挟んでいることもあり、リセールはやや低めです。
MスポーツよりXラインの方が残価率が高いことがわかります。
5年後のリセール:残価率38%
5年落ちの相場を解説します。
5年落ちは3年落ちと同じくF26系前期です。
グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
sDrive18i | 3,970,000円 0.5~6.7万km 12件 | 140~200万円 170万円 % |
sDrive18i xライン | 4,250,000円 0.4~14.2万km 38件 | 130~215万円 185万 |
sDrive18i Mスポーツ | 4,430,000円 1.2~9.6万km 22件 | 130~220万円 185万円 % |
xDrive20i | 4,850,000円 4.2~6.4万km 4件 | 155~177万円 165万円 34% |
xDrive20i xライン | 5,040,000円 1.2~8.0万km 26件 | 134~233万円 189万円 38% |
xDrive20i Mスポーツ | 5,230,000円 1.3~4.3万km 5件 | 170~233万円 200万円 38% |
xDrive25i xライン | 5,810,000円 2.3~8.9万km 4件 | 145~205万円 178万円 31% |
xDrive25i Mスポーツ | 6,030,000円 4.5万km 2件 | 200~220万円 210万円 35% |
xDrive18d | 4,400,000円 4.1~7.8万km 5件 | 155~250万円 190万円 43% |
xDrive18d xライン | 4,680,000円 2.3~9.7万km 21件 | 145~265万円 200万円 43% |
xDrive18d Mスポーツ | 4,860,000円 2.0~9.0万km 11件 | 145~265万円 195万円 40% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
【5年後の平均リセール】
ガソリン | 37% ★☆☆☆☆ |
ディーゼル | 42% ★★☆☆☆ |
全体 | 38% ★☆☆☆☆ |
3年落ちとモデルは同じですが、更に一段リセールが落ちました。
ガソリンモデルと見ていると、排気量は小さい方がリセールには有利。
7年後のリセール:残価率20%
7年落ちです。
7年落ちはE84系の後期モデル。
グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
sDrive18i(スポーツ) | 3,980,000円 1.0~10.9万km 17件 | 57~90万円 79万円 20% |
sDrive18i xライン | 4,030,000円 2.6~13.6万km 12件 | 65~112万円 90万円 22% |
sDrive18i Mスポーツ | 4,230,000円 2.1~8.4万km 3件 | 50~100万円 80万円 19% |
sDrive20i(スポーツ) | 4,370,000円 2.1~8.1万km 10件 | 70~100万円 79万円 18% |
sDrive20i xライン | 4,420,000円 3.7~11.3万km 9件 | 68~112万円 90万円 20% |
sDrive20i Mスポーツ | 4,620,000円 1.8~6.7万km 7件 | 70~125万円 90万円 19% |
xDrive20i(スポーツ) | 4,630,000円 3.7~10.0万km 6件 | 70~112万円 90万円 19% |
xDrive20i xライン | 4,680,000円 2.8~7.9万km 5件 | 60~110万円 90万円 19% |
xDrive20i Mスポーツ | 4,880,000円 3.5~6.2万km 4件 | 90~112万円 100万円 20% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
【7年後の平均リセール】
20% |
7年落ちはE84系と古くなることもあり、リセールが更に低下。
概ねどのグレードも新車の2割となります。
10年後のリセール:残価率10%
10年落ちです。
今から10年落ちはE84系の前期、つまりX1の初代。
グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
sDrive18i | 3,630,000円 1.7~13.5万km 112件 | 13~57万円 35万円 10% |
xDrive20i | 4,240,000円 5.3~14.5万km 2件 | 28~70万円 50万円 12% |
xDrive25i | 4,800,000円 4.0~14.5万km 17件 | 20~60万円 40万円 8% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
【10年後の平均残価率】
10% |
経過年数別リセールのまとめ
これまでのリセール(残価率)をまとめます。
経過年数 | 残価率(G) | 残価率(D) |
現行モデル F48系後期 | 73% | 71% |
R1/10:F48系後期にマイナーチェンジ | ||
3年落ち F48系前期 | 46% ★☆☆☆☆ | 49% ★☆☆☆☆ |
5年落ち F48系前期 | 37% ★☆☆☆☆ | 42% ★★☆☆☆ |
H27/10:F48系にフルモデルチェンジ | ||
7年落ち E84系後期 | 20% ★☆☆☆☆ | ー |
H24/9:E84系後期にマイナーチェンジ | ||
10年落ち E84系前期 | 10% | ー |
定期的にモデルチェンジが入っており、2022年にフルモデルチェンジが予定されています。
リセールへの影響はかなり大きいので、これからX1を検討する場合はモデルチェンジを待った方が得策です。
リセールが落ちるタイミング
リセールバリューが毎年どの様に落ちていくのか、オークション相場より調査しました。
モデル (平均走行距離) | 平均買取額/残価率 (前年比) |
当年もの/F48系後期 (0.2万km) | 415万円/78% |
1年落ち/F48系後期 (0.8万km) | 400万円/75% (−15万円) |
マイナーチェンジ(F48系前期→後期) | |
2年落ち/F48系前期 (2.6万km) | 285万円/56% (−115万円) |
3年落ち/F48系前期 (3.1万km) | 265万円/52% (−20万円) |
4年落ち/F48系前期 (4.6万km) | 235万円/48% (−30万円) |
5年落ち/F48系前期 (5.4万km) | 220万円/46% (−15万円) |
フルモデルチェンジ(E84系→F48系) | |
6年落ち/E84系後期 (6.1万km) | 90万円/21% (−130万円) |
7年落ち/E84系後期 (6.1万km) | 90万円/20% (±0) |
8年落ち/E84系後期 (6.7万km) | 75万円/17% (−20万円) |
マイナーチェンジ(E84系前期→後期) | |
9年落ち/E84系前期 (7.6万km) | 50万円/14% (−25万円) |
10年落ち/E84系前期 (8.0万km) | 40万円/11% (−10万円) |
見ての通り、モデルチェンジを跨いだ後のリセール落ちが大きいのがわかります。
現行モデルは残価率70%台と比較的高い残価率ですが、F48系前期は2年落ち3年落ちでも50%台まで下がります。
比較的手が届きやすいX1ですがリセールを大事にするならばモデルチェンジの流れに気を配りましょう。
X1購入時の役立つポイント
ここからはX1購入時のポイントやオプション、色の選び方などについて紹介します。
新車を購入する際のポイント
X1は2022年に新型が発売予想の為、できることであれば新型発売を待ちたいです。
もしそれまでに現行のX1を購入する場合は、現行最終期ということで値引きをできるだけ引き出して買いましょう。
おすすめのグレードは18dのXライン又はMスポーツ。
オプションや色などは後述します。
リセールバリューの高い色
車の色はリセールにも影響します。
オークション相場から調べたX1の色のリセール差は下記の通り。
色 | 台数/走行距離 | 平均価格 |
シロ | 15台/1.1万km | 345万円 |
クロ | 9台/0.8万km | 367万円 |
アオ・グレー・コン | 10台/0.8万km | 341万円 |
※F48系後期モデルにて n=34
人気の色はシロ、リセールの高い色はクロになります。
そもそもF48系後期、そこまで販売台数が多くなく、売れている色はそこまで偏りがありません。
査定士お薦め‼︎車を高く売る方法
リセールを大事にする上で重要なことは、リセールバリューの高い車をきっちり高値で売却することになります。
ここでは中古車査定士である筆者が一般の皆様でも使えるおすすめの買取サービスを紹介します。
車をしっかりと高く売る方法を理解し、車を本来の価値で売り切る、車の売却に慣れるということが重要なので意識してみてください。
【輸入車を売却するなら】輸入車買取専門の輸入車.com
売る車が輸入車(外車)の場合は輸入車買取専門の輸入車.com(ドットコム)がおすすめです。
通常の買取店は輸入車を買取しても店頭では売れない為、業者オークションに出すのが一般的。
その為買取額として提示できるのはオークションで利益が出せる範囲内に限定されます。
しかし輸入車専門店では特に状態の良い車の場合、そのまま商品車として並べられる為オークションを通すコストがかかりません。
その為買取額に余力があり、通常の買取店よりは高額査定が期待できます。
【すぐに手放せるなら】価格が競り上がる「オークション形式」
ここからは「輸入車」「国産車」「軽自動車」等関係なく使える売却方法になります。
価格だけを追い求める場合、車売却のトレンドとして「オークション形式」が増えてきています。(実際に価格も競り上がるので高い)
「オークション形式」とは、最初に1度の査定をして、そのデータに対し複数の業者がオークションの様に入札してくる方式のこと。
オークション結果が満足のいく価格に達しなかった場合は無料でキャンセルもできます。
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メリットは買取額が高いこと、デメリットはエリアが限定される(地方は一部不可)こと、すぐに車を手放さないといけないことになります。
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価格は期待できるので「すぐに手放せる人」にはおすすめです。※査定も一度だけなので楽。
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しかし実際には「すぐに車を引き渡せる人」ばかりではないですよね。
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ポイントとしては、業者が多いので概算金額や対応面に納得ができ、安心して任せられそうな業者を厳選して実車査定をお願いしてください。
納車の時期まで車が使えたり、車は先に渡して代車を出しくれるなど会社によって対応は様々なので、細かいは条件は個別に確認をしましょう。
中古車を購入する際のポイント
今X1の中古車を狙うなら2016~2019年あたりのF48系前期モデルがおすすめ。
輸入車は高年式の方がメーカー保証が効いて安心できる他、後期モデルに比べるとかなり割安で購入することが可能です。
同じ様に今年フルモデルチェンジした後はF48系後期のリセールが大きく落ちるので落ちた後が中古車としては狙い目となります。
この様に輸入車の中古車の場合は、「高年式で安心だけど型落ちだから新車に比べると全然安い」という車を探すのがポイントです。
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リセールが高いおすすめ仕様
筆者が新車を買う場合のX4のおすすめ仕様をご紹介します。
ずばり!
- グレード:xDrive18d Mスポーツ
- カラー:クロ
- オプション:①アドバンスド・アクティブ・セーフティ・パッケージ ②ハイライン・パッケージ
がおすすめです。
グレードと色はこれまで調べてきた通り。
パッケージとしてはACC(アクティブ・クルーズ・コントロール)が付く「アドバンスド・アクティブ・セーフティパッケージ」がほぼ必須です。
(税込206,000円)
次に検討すべきはレザーシートの「ハイライン・パッケージ」(税込176,000円)ですが、リセールへの影響はそこまで且つ値段もそれなりなので好みによります。
電動サンルーフが付く「セレクト・パッケージ」はX1で付けている車は少なく、またリセールへの影響もほぼないので今回は不要となります。
まとめ
以上、BMW X1のリセールバリューについての解説でした。
まとめますと、
- 特に現行モデルのリセールは残価率70%台と輸入車の中ではそれなりに高い
- 2022年にモデルチェンジ予想の為、購入/売却のタイミングには要注意
- モデルはディーゼルのMスポーツ、色はクロ、アクティブ・クルーズ・コントロールだけはオプションで付けよう
という内容になります。
やはり比較的コンパクトな車種の方が価格的な小回りが効くという意味でリセールがやや高めな印象があります。
新型が出たらどんなデザインかも含めて楽しみですね。
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