- アクアの将来的なリセールバリューって?
- リセールの高いグレードやオプションは?
こんな疑問をお持ちではないでしょうか?
こんにちは、中古車査定士の@キノサンです。
今回は、トヨタ:アクアのグレード別のリセールバリュー(残価率)とリセールの高い仕様について詳しく解説します。
この記事を読めば、
- アクアのリセールバリュー(残価率)は今後どうなるのか
- アクアを買うならどのグレードのどんな仕様がどういった理由でおすすめなのか
を理解することができます。
アクアに興味がある方は必見!
【結論】アクアのリセール
まずアクアの3年・5年・7年・10年落ちのリセール(残価率)を記載します。
経過年数 モデル | 残価率/買取額 リセールランク |
現行型/R3~R4年 K10系 | 94%/210万円 ★★★★★ |
R3/7:K10系にフルモデルチェンジ | |
3年落ち/R1年 10系後期モデル | 59%/127万円 ★★☆☆☆ |
5年落ち/H29年 10系後期モデル | 53%/113万円 ★★★☆☆ |
H29/6:10系後期にマイナーチェンジ | |
7年落ち/H27年 10系中期モデル | 30%/63万円 ★★☆☆☆ |
H26/12:10系中期にマイナーチェンジ | |
10年落ち/H24年 10系前期モデル | 14%/25万円 ★☆☆☆☆ |
≫【関連記事】リセールバリューの高い車を全車種の中からランキングで紹介(2022年最新版)
- 新型のリセールはまずまずのスタート。上位グレードの方がリセールが高い
- 旧型のリセールは高年式でもかなり低い。モデルチェンジの影響は大きい
- 色はパール、クロ、グレーがおすすめ。オプションは効果的なものを選ぶこと
R3年から発売した新型アクアのリセールは残価率94%とまずまずのスタートを切りました。
おすすめのグレードはオプションをしっかり付けたG、又はZが有望。
X以下のグレードは商用車やレンタカー仕様でかなり台数増となることが予想され、先々リセールはかなり下がってくると予想。
その他、ポイントを記載します。
これまでの10系と言われる旧型アクアのリセールは大幅に低下。
車検1回目の3年落ちでも残価率は60%しかなく、一気に値下がりが起きています。
逆にこれ以上の下は暫くないので、高年式で燃費の良い安めの車として、中古の型落ちアクアはおすすめです。
基本的にアクアの様な量販車は台数が多く、そこまでリセールバリューが高い車ではありません。
モデルチェンジが重なると今回の様に大きく落ちるので、基本的にはモデルチェンジは持ち越さずに売るか、とことん乗り潰すのがおすすめです。
アクアのリセールが高いボディカラーは、パールホワイト、クロ、グレーの3色。
色については後半でも詳しく説明をします。
またオプションもリセールバリューに対する影響が大きく、
- 16インチアルミホイール
- BSM+パーキングサポートブレーキ
- パノラミックビューモニター
- 10.5インチディスプレイ
- 合成皮革パッケージ
あたりがおすすめのオプションです。
オプションで何をつけるか迷われる際は参考にしてみてください。
中古車のアクアを探す場合も、旧型であればアルミ付きのGグレード以上や、装備がしっかり付いているものが高リセールとなりやすいでしょう。
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経過年数/グレード別のリセール
新車から3年・5年・7年・10年後のリセールをグレード別に紹介します。
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現行型のリセール:残価率94%
現行型のK10系を紹介。
グレード | 新車価格 平均走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
B(2WD) | 1,980,000円 | データなし |
X(2WD) | 2,090,000円 0.3万km 21件 | 165~230万円 195万円 93% |
G(2WD) | 2,230,000円 0.3万km 17件 | 165~230万円 2,050,000円 92% |
Z(2WD) | 2,400,000円 0.2万km 48件 | 200~245万円 230万円 96% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
【現行型の残価率/平均買取額】
94%/210万円 |
令和3年7月発売の新型アクアが早くもオークションに多数出品されています。
まだ年式が新しく走行距離も少ない車両が多い為、残価率は90%台と高い数値になっています。
しかしオプション費用を考えると購入価格を超えることは難しそうで、初回車検である3年落ちまでにはもう少しリセールが下がるでしょう。
3年後のリセール:残価率59%
3年落ちの旧型10系(後期モデル)から算出。
グレード | 新車価格 平均走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
L | 1,818,300円 6.0万km 100件 | 55~110万円 80万円 44% |
S | 1,921,700円 5.1万km 433件 | 60~143万円 100万円 52% |
Sビジネスパッケージ | 1,952,500円 | データなし |
Sグランパー | 1,966,800円 1.8万km 2件 | 125万円 64% |
Sスタイルブラック | 2,087,800円 3.0万km 264件 | 80~165万円 122万円 58% |
クロスオーバー | 2,097,700円 2.8万km 27件 | 100~165万円 140万円 67% |
G | 2,097,700円 4.5万km 40件 | 75~155万円 111万円 53% |
Gソフトレザーセレクション | 2,125,200円 2.2万km 18件 | 100~188万円 133万円 63% |
クロスオーバーグラム | 2,198,900円 2.8万km 34件 | 111~170万円 145万円 61% |
G GRスポーツ | 2,372,700円 3.8万km 8件 | 125~180万円 145万円 61% |
G GR17インチパッケージ | 2,581,700円 2.9万km 10件 | 125~185万円 165万円 64% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
【3年後の残価率/平均買取額】
59%/127万円 |
新型発売の影響もあり、旧型アクアのリセールはかなり低下しています。
アクアはグレードが高い方がリセールも高く、法人需要が集中するベースグレード〜中盤グレードはリセールが低くなる特徴があります。
- 法人需要が集中する低〜中間グレードはリセールが低い
- リセールを上げるなら上位グレードの方がおすすめ
5年後のリセール:残価率53%
5年落ちの旧型10系(後期モデル)より算出。
グレード | 新車価格 平均走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
L | 1,785,240円 6.6万km 35件 | 25~100万円 70万円 39% |
S | 1,886,760円 5.4万km 239件 | 30~135万円 85万円 45% |
G | 2,062,800円 4.7万km 90件 | 30~130万円 100万円 48% |
Gブラックソフトレザーセレクション | 2,089,800円 1.9万km 9件 | 110~140万円 130万円 62% |
クロスオーバー | 2,062,800円 3.9万km 102件 | 90~160万円 130万円 63% |
Sスタイルブラック | 1,962,360円 5.0万km 16件 | 70~120万円 100万円 51% |
G GRスポーツ | 2,332,800円 7.4万km 3件 | 80~160万円 125万円 54% |
G GR17インチパッケージ | 2,538,000円 3.2万km 3件 | 145~185万円 165万円 65% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
【5年後の残価率/平均買取額】
53%/113万円 |
旧型10系の同じ後期なので、3年落ちとそこまで変わりません。
7年後のリセール:残価率30%
7年落ちの旧型10系(中期モデル)より算出。
グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
L | 1,761,382円 13.1万km 230件 | 12~65万円 30万円 17% |
S | 1,887,055円 8.8万km 1025件 | 12~110万円 50万円 26% |
G | 2,007,818円 7.6万km 246件 | 15~110万円 60万円 30% |
Gブラックソフトレザーセレクション | 2,090,291円 8.0万km 114件 | 22~105万円 60万円 29% |
Xーアーバン | 2,100,109円 7.3万km 162件 | 25~115万円 70万円 33% |
Xーアーバン ソリッド | 2,155,091円 5.8万km 5件 | 60~100万円 80万円 37% |
G G’s | 2,431,963円 7.6万km 113件 | 25~145万円 90万円 37% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
【7年後の残価率/平均買取額】
30%/63万円 |
マイナーチェンジを挟み中期モデルとなっていることから、リセールはある程度落ちています。
10年後のリセール:残価率14%
10年落ちの旧型10系(前期モデル)より算出。
グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
L | 1,690,000円 14.6万km 85件 | 5~50万円 15万円 9% |
S | 1,790,000円 10.9万km 1268件 | 5~80万円 30万円 17% |
G | 1,850,000円 10.5万km 708件 | 5~80万円 30万円 16% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
【10年後の残価率/平均買取額】
14%/25万円 |
10年落ちのリセールともなるとかなり下がります。
10年落ちのリセールの平均は大体残価率20%ぐらいなので、アクアの場合はやや低いと言えるでしょう。
経過年数別リセールのまとめ
経過年数別のリセールをまとめます。
経過年数 モデル | 残価率/買取額 リセールランク |
現行型/R3~R4年 K10系 | 94%/210万円 ★★★★★ |
R3/7:K10系にフルモデルチェンジ | |
3年落ち/R1年 10系後期モデル | 59%/127万円 ★★☆☆☆ |
5年落ち/H29年 10系後期モデル | 53%/113万円 ★★★☆☆ |
H29/6:10系後期にマイナーチェンジ | |
7年落ち/H27年 10系中期モデル | 30%/63万円 ★★☆☆☆ |
H26/12:10系中期にマイナーチェンジ | |
10年落ち/H24年 10系前期モデル | 14%/25万円 ★☆☆☆☆ |
★★★★☆(星4つ)→高い
★★★☆☆(星3つ)→普通
★★☆☆☆(星2つ)→低い
★☆☆☆☆(星1つ)→とても低い
フルモデルチェンジの影響が大きく、3年落ちから低いリセールで始まるのが印象的。
リセールを中心に考えるのであれば、モデルチェンジはできるだけ跨がずに乗り換えた方が車の価値としての効率は良くなります。
1年毎のリセールバリューの変化
リセールバリューが毎年どの様に落ちていくのかを「グレード:G」で調べた結果です。
経過年数/モデル (平均走行距離) | 平均買取額 (前年比) |
当年もの/K10系 (0.1万km) | 232万円 |
R3/7:K10系にフルモデルチェンジ | |
1年落ち/10系後期 (0.6万km) | 155万円 (−77万円) |
2年落ち/10系後期 (1.1万km) | 135万円 (−20万円) |
3年落ち/10系後期 (4.5万km) | 110万円 (−25万円) |
4年落ち/10系後期 (4.0万km) | 105万円 (−5万円) |
5年落ち/10系後期 (4.4万km) | 95万円 (−10万円) |
H29/6:後期モデルにマイナーチェンジ | |
6年落ち/10系中期 (4.9万km) | 77万円 (−18万円) |
7年落ち/10系中期 (7.6万km) | 60万円 (−17万円) |
H26/12:中期モデルにマイナーチェンジ | |
8年落ち/10系前期 (7.8万km) | 45万円 (−15万円) |
9年落ち/10系前期 (9.7万km) | 34万円 (−11万円) |
10年落ち/10系前期 (10.5万km) | 30万円 (−4万円) |
大きく落ちるところは赤字のフルモデルチェンジの部分。
価格の絶対値が低いので、それ以外は大きく落ちようがないとも言えます。
アクアの中古車輸出
輸出国を型式別に紹介します。
型式 | 仕向国 |
NHP10 (旧型:S~G) |
|
NHP10H (クロスオーバー系) |
|
これぞ日本のハイブリッド車の力!と言わんばかりに多くの国に行っているのがわかります。
ハイブリッドカーが広く世界から受け入れられている証拠でしょう。
多くの国に輸出されているにもかかわらずリセール(残価率)が低いのは、海外に行く価格もそれほど高単価で行く訳ではないからです。
***
リセールバリューのポイント
ここからは、そんなアクアのリセールバリューの高い仕様、リセールが高くなる買い方について紹介します。
まずは色(ボディカラー)。
リセールバリューの高い色
色によるリセール差を中古車オークションから調べた結果が下記。
色 | 台数/走行距離 | 平均価格 |
パールホワイト | 44台/4.1万km | 112万円 |
クロ | 27台/5.2万km | 102万円 |
グレー、シルバー | 52台/3.2万km | 108万円 |
アオ系(アオ、ムラサキ、アオミドリ) | 20台/4.7万km | 100万円 |
シロ | 10台/7.7万km | 95万円 |
その他(アカ、オレンジ、キミドリ) | 16台/3.5万km | 94万円 |
※10系後期のグレードGにて n=169
人気、リセール共に高い色はパールホワイト、クロ、グレー又はシルバーの3色です。
シルバーは商用車でも多く使われる色なので、シルバーならグレードの方が良いでしょう。
パールホワイトに近い普通のシロは、ほぼ変わらない様に見えるものの、リセールはしっかり差がつくのでシロはおすすめしません。
その他の色は売る時に10万円以上安くなる可能性があるので、色は慎重に選びましょう。
リセールの高いオプション
新型アクアにおけるリセールに高影響なおすすめのオプションをお伝えします。
まずグレードは上級グレードとなる、G以上(G又はZ)がおすすめ。
次におすすめのオプションとしては、
- 16インチアルミホイール
- BSM+パーキングサポートブレーキ
- パノラミックビューモニター
- 10.5インチディスプレイ
- 合成皮革パッケージ
このあたりが重要となります。
Gに全てつけようとすると約30万円プラスとなり、Zであれば標準で付いている装備もある為、予算と相談しましょう。
肝心なことは、これ以外の過剰なオプションはそれほど評価されない傾向があることです。
オプションは予算の範囲内で効果の高いものを選択することが重要です。
査定士お薦め‼︎車を高く売る方法
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車のリセールバリューと同じぐらい重要なのが、下取り車をしっかり高値で売ることです。
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リセールの高い中古車の選び方
リセールバリューを意識したアクアの中古車の選び方としては、
- 新型の上位グレードを選ぶ
- 旧型後期のH29年式、H30年式あたりを選ぶ
のがおすすめ。
理由を解説します。
新型の上位グレードを選ぶ理由
正直新型の中古車を選ぶぐらいなら、新車を買ってもほぼ差はありません。
なので新車の納期が早い場合は新車を選択するのもありです。
これまででお伝えした様に、リセールはグレードと色や装備で若干差が出ます。
その為中古車を選ぶ場合でも後々売る時に、高い査定額が出そうな仕様を選ぶのがポイントとなります。
また新型を購入する場合は、「マイナーチェンジ等で早めに乗り換える」か「乗り潰す」のどちらかがおすすめ。
リセールが高くはない車なので、ずるずると持っていても市場に車がどんどん増え、1台当たりの価値はどんどん下がっていきます。
戦略を持って乗ることも意識してみましょう。
旧型後期の4~5年落ちが良い理由
旧型アクアは高年式(登録から1~3年)は毎年大きめに価値が下がっていきます。
それが4~5年落ちになると毎年の落ち幅が少し小さくなります。
モデルは後期で同じでも、毎年の価値の落ち幅が小さい4~5年落ちを狙うのがおすすめの考え方です。
しかしこちらも今後のマイナーチェンジ等では価値が大きめに落ちていきます。
早めに乗り換えるか、最後まで乗り潰すかをある程度考えた上で入った方が良いのは、新型の中古車を狙う場合と変わりません。
【アクアの中古車を探すなら】販売店の非公開在庫もチェックしよう!
”中古車を探しているけど中々自分が欲しいスペックや予算の車が見つからない…”
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一般市場に公開される前の「非公開在庫」から希望の車を探してくれるので、自分では見つけられない車に早くリーチできます。(登録は無料)
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まとめ
***
最後に個別の乗換え相談サービスのお知らせです。
お知らせ(個別の乗換相談)
〈お知らせ〉
本ブログはリセールを中心とした発信ですが、個別の乗換え相談も承っています。
- 欲しい車の中で将来的なリセールを考えると、どれがおすすめ?
- 装備やオプション、乗り換え時期の考え方
- 下取り車が狙える現実的な買取額
などの質問対して、3000文字まで、画像付きでお答えしています。
1回と2回があるので、聞きたい内容や状況に応じて使い分けて頂ければと思います。
リセールを重視した乗り換えがしたいが、あまり詳しくなくプロのアドバイスが欲しい、という方におすすめです。
※お届け日数は質問内容によります。初回の質問に対する回答は最短12時間以内〜最長2日の予定です。※お急ぎの方は事前にダイ…
本記事は以上となります。
最後までお読み頂きありがとうございました。
良いカーライフを。