トヨタがコンパクトSUV市場に2016年に投入したC-HR。
TNGA(トヨタの世界に通用するプラットフォーム)を採用した第2号車で、SUVカテゴリーながら高い燃費性能が売りです。
本記事では、そんなC-HRの3年後のリセールバリューについて解説します。
発売からまだ4年が経過していない車種ですが、主にスリランカへの輸出需要が高くリセールはヴェゼルに並んで高いと言われています。
マイカーとしても社用車としても人気が高い車です。コンパクトSUVを検討中の方は、是非今回の結果を参考に購入を検討してみてはいかがでしょうか。
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【この記事を書いた人】
ーこの記事でわかること(結論)ー
3年でのリセールはガソリンが60%でハイブリッドに比べ高い
モデリスタエアロを付けると元が取れる以上にお釣りが来る可能性が高い
3万km以上乗るなら新車価格差を燃料代が回収する為、ハイブリッドの方がお得
リセールバリューとは
買取相場の算出方法
買取相場は自動車オークションでの落札予想額から、買取業者の粗利益(10万円〜20万円)を引いて算出します。
理由としては、買取車両の大部分はオークションにて売却されている為です。
株式会社矢野経済研究所の『中古車流通総覧2020年版』によると、買取台数90万台のうち10万台が直接ユーザーに再販され、80万台はオークションで売却されています。
3年後の買取相場
新車から1回目の車検である、3年落ち(平成29年式)の買取相場を調べます。
令和1年10月にビッグマイナーチェンジが入っているので、3年落ちは一つ前の型になります。
【調査条件】
- 平成29年式:装備と色は混在
- 走行距離3万km前後(年間1万kmで計算)
- 事故修復歴なし、内外装の状態良好
買取相場
グレード | 新車価格 | 買取相場 残価率 |
S-T | 2,516,400円 | 150万円 60% |
G-T | 2,775,600円 | 165万円 60% |
S | 2,626,000円 | 137万円 52% |
G | 2,905,200円 | 165万円 57% |
※買取相場=直近1ヶ月のオークションデータより算出
※残価率=買取相場/新車価格(%)
【3年落ち】平均の買取相場と残価率 | |
ガソリンモデル | 158万円・60% |
ハイブリッドモデル | 151万円・55% |
ガソリンの方がリセールが良いという結果になりました。
またハイブリッドにも言えますが、Sに比べGのハイグレードの方が高く売れています。
ガソリンモデルは3年で新車時残価60%を超える優秀な車種です。
人気の色は?
オークション落札結果の高い順に並べたものです。
上位はほぼパールホワイトか黒になります。
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エアロで大幅に買取額アップ
C-HRの特徴です。
エアロパールを付けていると買取額が大幅にアップしそうです。
1番右が落札価格ですが、
G-T(ガソリン)で163万円→182万円(19万円UP!)
G(ハイブリッド)で164万円→179万円(15万円UP!)
となっています。
エアロも原価がかかるので、リセール自体が上がる訳ではないですがエアロパーツの元は取れる可能性が高いと言えるでしょう。
距離が少なければエアロ付きで200万円を超えて売れているデータもあります。
エアロブランドの違いは小
これはガソリン・G-Tの落札額高い順の図ですが、どのエアロパーツが良いという基準はないと思われます。
調べたところ、モデリスタのエアロキットA(フロント・サイド・リアスカート)は塗装済で税込み15万円になっています。
TRDはこれより高いので厳しいですが、モデリスタエアロであれば現実的にお釣り(0〜5万円)が返ってくる可能性があります。
最低でも付けて損するということは少ないでしょう。
買取相場は回復傾向にあり
相場は3月〜5月の停滞期を超え、回復傾向にあります。
コロナウイルスが落ち着けばもう少し中古車輸出が更に再開されるはずなので、更なる回復も見込めるでしょう。
【ガソリンモデルの落札相場・過去半年】
【ハイブリッドモデルの落札相場・過去半年】
売るならこれから秋にかけては良いタイミングかもしれません。
C-HRのリセールバリューまとめ
以上、C-HRのリセールバリューについて解説しました。
C-HRの3年落ちの新車時残価率は、
ガソリンモデルで60%、ハイブリッドで55%
(ビッグマイナーチェンジ前のモデルとして)
という結果でした。
予想通り、ハイブリッドよりガソリンの方がリセールが高かったです。
ただし公表燃費が約15km/L違っており年間1万kmで換算すると、燃料代で約41,000円/年間の差が出ます。(レギュラーガソリン124円計算)
新車価格の差は約13万円なので、約3万km(3年)で回収できる計算にはなり、3年を超えて乗るならハイブリッドの方がコスパが良いと言えるでしょう。
- C-HRは、3年3万km以内であればガソリンモデルの方がリセールが高くお得
- 3万kmを超えて乗る場合は燃費の良いハイブリッドモデルの方がお得
- モデリスタエアロをつけると買取額が高くなる
ということを覚えておきましょう!
競合車種のヴェゼルのリセールバリュー(買取相場)も是非参考にしてみてください。
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