FJクルーザーのリセールと残価率を中古車査定士が詳しく解説!

FJクルーザーのリセールってどうなの?

今後のリセールバリューはどうなる?

本記事はこんな疑問をお持ちの方におすすめです。

こんにちは、中古車査定士の@キノサンです。

今回は「トヨタ/FJクルーザーのリセールバリュー」について詳しく解説します。

販売終了から4年が経つFJクルーザーですが、実は未だに高いリセールが残っている車です。

今回は10年落ちまでのグレード別の残価率やリセールの高い色・オプション、中古車を買う時のポイント等について紹介します。

FJクルーザーのリセールが気になる人はぜひ参考にしてみてください。

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【結論】FJクルーザーのリセール

FJクルーザーのリセールは全車種中でもトップレベルに高いと言えます。

▼車種全体のリセールが知りたい方はこちら
リセールバリューの高い車をランキングで紹介【全車種・最新版】

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リセールバリュー・残価率の高い車をランキングで紹介【最新版】

FJクルーザーの10年落ちまでのリセール(残価率)が下記になります。

【経過年数・モデル別の残価率推移】

経過年数残価率
3年落ち/H30年112% ★★★★★
5年落ち/H28年100% ★★★★★
7年落ち/H26年79% ★★★★★
10年落ち/H23年66%
キノサン
残価率とは買取相場/新車価格(%)で価値の残りやすさを表します。

ほぼ全ての経過年次におけるリセールはトップクラスで、10年落ちでも66%の残価率があるとか異常な域です。

おしゃれな反面、燃費が悪かったり(WLTCで5~6km/L予想)、装備がしょぼかったり、中が狭かったりとややアンバランスな面もありますが、ここまでリセールが高いとそうは言ってられないぐらいです。

 

リセールに重要な要素は「グレード」と「走行距離」この2点になります。

また出口はほぼ国内と見られ、中古車で買おうとするとかなり値段が高くなっている状況です。

しかし既にお持ちの方や、事情で安く買える方にとってはかなり資産性の高い車になるでしょう。

詳しいことは本文にも書いているのでぜひご確認ください。

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では次に経過年数・グレード別のリセールを解説します。

経過年数/グレード別のリセール

参照元:グーネット

経過年数とグレード別のリセールを紹介します。

【調査条件・環境】
・過去3ヵ月のオークションデータより
・装備と色は絞り込みなし
・事故歴なし車両状態比較的良好

3年後のリセール:残価率112%

3年後のリセールを3年落ちの相場から解説。

3年落ちはファイナルエディション等発売の最終年になります。

グレード新車価格
走行距離
データ数
買取値幅
平均買取額
残価率
ブラックカラーパッケージ3,456,000円
3.5~4.3万km
2件
340~370万円
360万
104%
オフロードパッケージ3,466,286円
1.0~2.4万km
2件
370~375万円
373万
108%
ファイナルエディション3,492,720円
0.5~6.6万km
16件
400~450万円
430万
123%

※残価率=買取相場/新車価格(%)

【3年落ちの平均残価率】

112% ★★★★★

3年落ちにして驚異的な残価率、プレミアがついていると言えます。

価値は落ちるどころか上がっています。

中古車の小売を見ても総額400~500万円台で売られている車両が多く、国内での人気が高くリセールが上がっていると予想します。

 

5年後のリセール:残価率100%

5年後のリセールを5年落ちの相場から解説。

FJクルーザーは日本発売中においてモデルチェンジがないので、全て同一モデルです。

グレード新車価格
走行距離
データ数
買取値幅
平均買取額
残価率
ベースグレード3,240,000円
3.5~12.6万km
7件
265~350万円
310万円
96%
カラーパッケージ3,342,857円
0.4~13.4万km
20件
210~430万円
355万円
106%
ブラックカラーパッケージ3,456,000円
2.3~8.7万km
13件
265~355万円
320万
93%
オフロードパッケージ3,466,286円
2.1~5.6万km
8件
330~400万円
365万
105%

※残価率=買取相場/新車価格(%)

【5年落ちの平均残価率】

100% ★★★★★

新車から5年落ちでも平均残価率が100%あります。

流石に中々ここまでの数値を出す車はないと言えます。

各グレードでのリセール差を見てもわかりますが、ファイナルエディション以外でのグレードのリセール差はほぼないと言えるでしょう。

 

7年後のリセール:残価率79%

7年後のリセールを7年落ちの相場から解説。

グレード新車価格
走行距離
データ数
買取値幅
平均買取額
残価率
ベースグレード3,240,000円
9.2~9.8万km
2件
220万
68%
カラーパッケージ3,342,857円
1.1~13.3万km
19件
205~385万円
300万円
90%
ブラックカラーパッケージ3,456,000円
2.9~10.8万km
9件
210~305万円
255万
74%
オフロードパッケージ3,466,286円
4.3~7.7万km
3件
265~310万円
290万
84%

※残価率=買取相場/新車価格(%)

【7年落ちの平均残価率】

79% ★★★★★

ベースグレードの9万km台は買取200万円前半ですが、カラーパッケージの1万km台は買取385万円もあります。

ここからわかる様に、走行距離がリセールを大きく左右しています。

グレードよりも走行距離を気にすることで、リセールをある程度コントロールすることが可能でしょう。

 

10年後のリセール:残価率66%

10年後のリセールを10年落ちの相場から解説。

グレード新車価格
走行距離
データ数
買取値幅
平均買取額
残価率
ベースグレード3,140,000円
3.3~24.1万km
28件
125~295万円
200万円
64%
カラーパッケージ3,240,000円
3.8~20.7万km
41件
135~300万円
220万円
68%
オフロードパッケージ3,320,000円
0.3~16.6万km
10件
145~380万円
220万円
66%

※残価率=買取相場/新車価格(%)

【10年落ちの平均残価率】

66%

10年落ちの残価率が66%ということで、めちゃくちゃ高いです。

▼車の10年後のリセールをまとめた記事はこちら
車の10年後のリセールバリューってどんな感?詳しく調査してみた

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車の10年後のリセールバリューってどんな感じ?詳しく調査してみた

オフロードパッケージの3,000kmの買取相場が380万円(残価率114%)なので、やはり重要なのは走行距離です。

キノサン
10年で3,000kmも異常だけど10年落ちで残価率114%も色々おかしい。

経過年数別リセールのまとめ

これまでの経過年数別のリセール(残価率)をまとめます。

経過年数残価率
3年落ち/H30年112% ★★★★★
5年落ち/H28年100% ★★★★★
7年落ち/H26年79% ★★★★★
10年落ち/H23年66%
アシスタント
サポート
どこからどうみても高いリセール!

ファイナルエディションは今後リセールがどうなるのかも個人的には楽しみです。

 

リセールはいつ・どう落ちる?

リセールバリューが毎年どの様に落ちるのかを調べました。(オークション落札相場より)

グレード毎の差が小さいので全グレード平均にて。

モデル
(平均走行距離)
平均買取額/残価率
(前年比)
3年落ち/H30年
(3.2万km)
420万円/120%
4年落ち/H29年
(3.6万km)
380万円/112%
(−40万円)
5年落ち/H28年
(4.3万km)
340万円/103%
(−40万円)
6年落ち/H27年
(6.9万km)
300万円/91%
(−40万円)
7年落ち/H26年
(6.7万km)
280万円/85%
(−20万円)
8年落ち/H25年
(7.1万km)
255万円/77%
(−25万円)
9年落ち/H24年
(9.0万km)
240万円/73%
(−15万円)
10年落ち/H23年
(10.4万km)
210万円/64%
(−30万円)

面白いことに毎年ほぼ均一にずーっと落ちていくんですね。

しかも1年で40万円(毎月3~4万円)と結構な金額が。

ここからわかるリセールのポイントを説明します。

高年式のリセールが極端に高い

毎年ある程度の金額が落ちているにも関わらずリセールが高いのは、スタート地点(3年落ち)のリセールが高いからです。

スタート地点が極端に高いことによって、毎年リセールは落ちるものの、他に比べて高い残価率となっています。

走行距離が重要

今回平均走行距離を記載していますが、当然経過年数の増加に従って距離も増えています。

リセールが落ちているのはその影響が大きいと見られ、距離を抑えることによってリセールをある程度コントロールすることはできるでしょう。

キノサン
FJクルーザーのリセールの肝は走行距離。

 

FJクルーザーの中古車輸出

FJクルーザーが輸出されている国を紹介します。

型式仕向国
GSJ15Wマレーシア
ロシア
ケニア
ニュージーランド
英国
タンザニア
タイ

マレーシア、ロシア、ケニアなど高単価で車が輸出される国に該当していますが、さすがにここまでの高額で輸出されているとは考えにくいです。

ましてや4000ccのSUVですから。

そう考えると、輸出対象国は多いものの、国内オークションの相場に与える影響力は小さいと言えるでしょう。

FJクルーザー購入時のポイント

FJクルーザー購入時のポイント

ではここからはFJクルーザーの購入時のポイントやリセールの高い色などについて解説します。

中古車を購入する際のポイント

FJクルーザーの中古車はリセールが高い分小売価格も高いです。

リセールを狙った書い方としては2点紹介します。

  1. ファイナルエディションを狙う
  2. 走行距離が多いものを狙う

①ファイナルエディションを狙う

ファイナルエディションは唯一グレードが特別と考えられています。

それは現在3年落ちのリセールがこのグレードだけ高いことを見ても明らかでしょう。

この先のリセール維持、または高騰に賭けるとファイナルエディションを狙うのは一つ手だと思います。

価格は走行距離に比例するので予算と相談しましょう。

②走行距離が多いものを狙う

2つ目は最初から走行距離の多い、安い車を狙うことです。

理由はこの先の下値が限定されており、最終的にはコスパがよくなる可能性が高いからです。

例えば10年落ちの15万km車両ですら、100万円半ばで買取ができる為、ある程度走ってしまっても価値が0になることはありません。

ということでコスパが実は高いのは初めから距離の多い安めの車を乗って、売るという選択です。

キノサン
距離が増えるので車のコンディションには注意しましょう。

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リセールの高い色を知っておこう

車の色もリセールに影響します。

ファイナルエディションはベージュ、ブラックカラーはクロで決まっているので、それ以外のグレードで調べました。

台数平均価格
シロ27台237万円
クロ272台239万円
ベージュ256台304万円
ミドリ26台310万円
アオ236台257万円
キイロ250台231万円
グレー213台299万円

※FJクルーザーは2トーンカラー設定が多い

人気が高いのはクロ/シロの2トーン、次がベージュ2トーン、キイロ2トーンと続きます。

リセールが高いのはミドリ、ベージュ、グレーの2トーンとなり、色物の方が意外と有利ということがわかります。

ファイナルエディションはベージュ限定であることからも、ベージュは悪い色ではないということがわかります。

リセールに影響するオプション

FJクルーザーのリセールに影響するオプションは「ない」というのが結論です。

リセールに影響するのは、「グレード(ファイナルエディション以外は差がない)」「走行距離」の2点のみ。

細かな仕様は気にせず、走行距離とグレードだけを見定める様にしましょう。

 

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キノサン
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まとめ

以上、FJクルーザーのリセールバリューについての解説でした。

まとめると、

  1. 発売最終年、特にファイナルエディションのリセールが爆上がり!
  2. 走行距離の増加によってリセールは下がっていく
  3. 低年式でも走行距離が少なければ高い、またグレード毎の差はほぼない

という内容でした。

これから中古車で入って高いリセールを狙うというのは難易度が高いですが、今持っている人は売り時・売値は大事かもしれませんね。

ぜひ参考にしてみてください。

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良いカーライフを。