・マカンのリセールってどうなの?
・グレードは何がおすすめ?GTSはどう?
などの疑問をお持ちではないでしょうか。
こんにちは、中古車査定士の@キノサンです。
今回はポルシェ・マカンのリセールバリューとして、7年落ちまでのグレード別の残価率やリセールの高い色やオプションなどを解説します。
マカンのリセールに興味がある方はぜひ参考にしてみてください。
【結論】マカンのリセール
結論として、マカンのリセールは全体的に高く、特に現行モデルが高いと言えます。
ポルシェのリセールバリューってどうなの?リセールの高い車種やモデルが知りたい本記事はこんな疑問をお持ちの方におすすめです。こんにちは、中古車査定士の@キノサンです。今回は「ポルシェのリセールバリュ[…]
【特徴】
リセール バリュー | リセールに影響するオプション | おすすめの売却タイミング |
高い | スポーツクロノPCK | モデルチェンジ・長期もOK |
簡単に説明していきます。
【リセール:高い】
7年落ちまでの残価率が下記。
経過年数 | 残価率 |
R3年:後期モデルにマイナーチェンジ | |
現行型/R1~R3 中期モデル | 92% |
R1年:中期モデルにマイナーチェンジ | |
5年落ち/H28年 前期モデル | 56% ★★★☆☆ |
7年落ち/H26年 前期モデル | 53% ★★★★☆ |
つい最近発売された後期モデルはまだ中古車市場に出てきておらず、一つ前の中期モデルが現行となっています。
そのリセールは残価率90%超えとかなり高い数値。
モデルチェンジ後は大きく落ちていますが、7年落ちでも新車価格の約半分のリセールがあり、輸入車の中では高めと言えます。
また今後フル電動化するにあたり、内燃機関のタマ数は限定されるので、今後暫く価値が落ちにくい状況にもあります。
【オプション:スポーツクロノパッケージ】
オプション自体はたくさんありますが、ベースとして大きく影響するのはスポーツクロノパッケージです。
基本的に走行距離・色・グレードでリセールは大別される傾向があり、高価なオプションがあっても費用程の影響力はないことが多いです。
専門性や個性を求めるオーナーが多く、凝った仕様が中古車として評価されるかどうかは分かれるところです。
【売却タイミング:モデルチェンジ・長期もOK】
残価率の推移を見てもわかる通り、現行モデルと型落ちモデルのリセール差はそこそこあります。
それを考えるとマイナーチェンジ毎に乗り換えるというのが一つの手でしょう。
しかしこの先のフル電動化などの動きを見据えると敢えて内燃機関モデルを持っておくというのも、一つの戦略です。

【輸入車オーナー必見!】外車の高価買取は「輸入車ドットコム」
輸入車オーナーの皆さま、車を高く売りたいなら輸入車ドットコムにも声をかけてみませんか?
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外車は再販市場性や車の特性が国産車とは大きく異なることから、大手の買取店も取り扱い時はやや警戒します。(=買取額に余裕を持ちます)
特に高額になればなるほどその差は大きい為、外車・輸入車の売却時は漏れなく輸入車の専門店にも聞いてみるのがおすすめです。
次に経過年数とグレード別のリセールバリュー(残価率)を解説します。
経過年数/グレード別のリセール
新車から3年・5年・7年後のグレード別のリセールを解説します。
・過去3ヵ月のオークションデータ
・装備と色は絞り込みなし
・事故歴なし車両状態比較的良好
3年後のリセール:残価率92%

2021年にマイナーチェンジしているマカンですが後期のリセールデータはまだありません。
まずは中期モデルのリセールをお伝えします。(年式は当年もの〜2年落ち)
中期は後ろ姿がテール一文字になっているのが特徴。
グレード名 | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
マカン | 7,370,000円 0.5~3.8万km 15件 | 570~750万円 700万円 95% |
マカンS | 9,010,000円 0.8~3.4万km 5件 | 700~800万円 770万円 85% |
マカンGTS | 10,620,000円 0.2~1.2万km 10件 | 950~1200万円 1050万円 99% |
マカンターボ | 1,252,000円 0.4~1.1万km 3件 | 1100~1200万円 1120万円 89% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
【中期モデルの平均残価率】
92% |
当年~2年落ち、まだ一応現行モデルということもあり非常に高い残価率があります。
中でも人気のグレードは「ベースグレード」と「GTS」。
最もリセールが高いグレードは「GTS」と言えるでしょう。
5年後のリセール:残価率56%

5年落ちは前期型です。
前期型は平成26~平成30年の発売ですが、主には平成27.28.29ここがメインゾーンになるので5年落ちとしてみます。
グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
マカン | 6,990,000円 0.9~8.9万km 58件 | 300~600万円 440万円 63% |
マカンS | 8,410,000円 0.9~16.4万km 37件 | 250~550万円 440万円 52% |
マカンGTS | 9,810,000円 0.8~8.4万km 38件 | 440~750万円 600万円 61% |
マカンターボ | 11,000,000円 0.8~10.7万km 24件 | 330~700万円 530万円 48% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
【5年落ちの平均残価率】
56% ★★★☆☆ |
マイナーチェンジを挟んでいることから現行モデルに比べてがっつり落ちます。
数百万円レベルで落ちていると言えるでしょう。
ただ5年落ちで新車時の半値程度というのは悪くはない数値です、特に輸入車言うと尚更。
かわらずここでも「ベースグレード」「GTS」のリセールが高めだということが言えます。
7年後のリセール:残価率53%
7年落ちで、発売初期の前期型です。
グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
マカン | 6,160,000円 4.9~11.6万km 6件 | 270~385万円 360万円 58% |
マカンS | 7,190,000円 2.1~6.6万km 9件 | 330~470万円 400万円 56% |
マカンターボ | 9,970,000円 3.8~8.3万km 4件 | 400~500万円 450万円 45% |
53% ★★★★☆ |
新車価格も当時の価格で下がっているのもあり、5年落ち時とそこまで変わりません。
同一モデルにおける経過年数でのリセール落ちは小さいことがわかります。
経過年数別リセールのまとめ
これまでのリセール(残価率)をまとめます。
経過年数 | 残価率 |
R3年:後期モデルにマイナーチェンジ | |
現行型/R1~R3 中期モデル | 92% |
R1年:中期モデルにマイナーチェンジ | |
5年落ち/H28年 前期モデル | 56% ★★★☆☆ |
7年落ち/H26年 前期モデル | 53% ★★★★☆ |
現行が高いだけにマイナーチェンジによる落ちは大きいですが、下値は限定的でモデルとしての強さがあります。
また7年落ち53%というのは輸入車の中ではかなりの高リセールで、モデルチェンジを跨ぎ長期で保有しても値下がりが少ない車です。
リセールが落ちるタイミング
リセールバリューは毎年どの様に落ちていくのか、オークション相場から調査しました。
グレードは「ベースグレード」にて。
モデル (グレード) | 平均買取額 (前年との差) |
当年もの (ベース) | 750万円 (新車時残価率:102%)※① |
1年落ち (ベース) | 700万円 (−50万円) |
2年落ち/中期モデル (ベース) | 660万円 (−40万円) |
2年落ち/前期モデル (ベース) | 550万円 (−110万円)※② |
3年落ち (ベース) | 460万円 (−90万円) |
4年落ち (ベース) | 450万円 (−10万円) |
5年落ち (ベース) | 410万円 (−40万円) |
6年落ち (ベース) | 385万円 (−25万円)※③ |
7年落ち (ベース) | 360万円 (−25万円) |
この様な感じで落ちています。
ポイントとなるオレンジ色を紹介します。
①当年車両のリセールは高い
新車納車が遅い影響もあるでしょう。
当年登録車で、当然走行距離も少ない新古車の様な車は新車価格とほぼ変わらない価格で売れる可能性があります。
高額輸入車ではありますが、この辺にも車としての強さを感じます。
②モデルチェンジで大きく落ちる
中期モデルが発売した同年登録の型落ちモデルは100万円以上リセールとしては落ちます。
大体モデルチェンジ直前の旧モデルは値引きが大きく買いやすいですが、結果的にこのリセール差を埋める値引きがなければ損だとも言えます。
③モデルが落ち着けば毎月1~2万円の価値下落に収まる
モデルチェンジから離れ、比較的相場が落ち着けば毎月車の価値は1~2万円ずつ減っていく、という部分に着地します。
それにしても毎月数万円価値が下がると思うと勿体無いですね。
マカン購入時の役立つポイント

ここからはマカン購入時のポイントやオプション、リセールの高い色について紹介します。
新車を購入する際のポイント
新型マカン(後期型)は発売されたばかり。
内燃機関最後のモデルと言われており、買える方は絶好のチャンスです。(その後の世界にも依りますが多少の価値は必ず残る)
グレードはこれまで通り「ベース」か「GTS」がリセール面では一歩有利だと予想。
現在中期モデルを保有の方も、後期モデルが出回ればリセールは落ちるので、乗り換えを検討するのもありかもしれません。
リセールバリューの高い色
色はリセールに影響する為、リセールバリューの高い色を選んでおくのがおすすめです。
オークション相場から調べた色によるリセール差は下記の通り。
色 | 台数 | 平均価格 |
パールW・シロ | 9台 | 684万円 |
クロ | 2台 | 688万円 |
シルバー | 2台 | 663万円 |
アオ | 1台 | 688万円 |
ミドリ | 1台 | 565万円 |
※中期モデル「ベースグレード」にて n=15
結論としてそこまで色による差があるとは思わないですが、やはりシロ系クロ系が最も無難で高いとは言えると思います。
ただアオとかシルバー(グレー系)もそこまで外してはいないので、大きく下がるかというとそうでもないでしょう。
ミドリなどの突飛な色はやはり購入層が少ないことが予想されるので、リセール面でも影響がありそうです。
査定士お薦め‼︎車を高く売る方法
車のリセールに拘る上で重要なことは、リセールバリューの高い車をきちんと高値で売却することです。
ここでは中古車査定士である筆者が一般の皆様でも使えるおすすめの買取サービスを紹介します。
車をしっかりと高く売る方法を理解し、車を本来の価値で売り切る、車の売却に慣れるということを意識してみてください。
【ポルシェを売却するなら】ポルシェ買取専門のポルシェマスター
ポルシェを売却の際は、ポルシェを専門に買取しているポルシェマスターがおすすめです。
ポルシェはタマ数の少なさと車としての特殊性から、他のメーカーに比べ圧倒的にディーラーの下取りが高いと言われている車。
ポルシェマスターはそんなポルシェ正規ディーラーからの中古車買取実績も多数ある、ディーラー査定を超えることができる数少ない業者の一つです。
特に高額になればなるほど、一般的な買取店では太刀打ちできない世界になっていくので、しっかりと実績もあって力のあるところに見てもらいましょう。
【すぐに手放せるなら】価格が競り上がる「オークション形式」
ここからは「輸入車」「国産車」「軽自動車」等関係なく使える売却方法です。
価格だけを追い求める場合、車売却のトレンドとして「オークション形式」が増えてきています。(実際に価格も競り上がるので高い)
「オークション形式」とは、最初に1度の査定をして、そのデータに対し複数の業者がオークションの様に入札してくる方式のこと。
オークション結果が満足のいく価格に達しなかった場合は無料でキャンセルもできます。
現在このサービスが利用できるのは、楽天Carオークションと
ユーカーパックの2社のみ。
メリットは買取額が高いこと、デメリットはエリアが限定される(地方は一部不可)こと、すぐに車を手放さないといけないことになります。

入札業者数はユーカーパックが多い(8,000社)ですが、楽天はポイントが貯まったり余裕を持てたりと一長一短です。(楽天の業者数は2,000社)
価格は期待できるので「すぐに手放せる人」にはおすすめです。※査定が一度だけなのが楽。
【すぐに手放せないなら】価格と融通のバランスがとりやすい一括査定
しかし実際には「すぐに車を引き渡せる人」ばかりではないですよね。
- 次の車の納車時期がはっきりしていない
- 次に買う車で迷っている
- 買取額を元にディーラーと商談したい
という人も多くいるのではないでしょうか。
そんな時は複数業者から見積りがとれ、引渡し時期も個別に交渉できる一括査定がおすすめです。
一括査定は一度に多数の業者に見積もり依頼が出せる一方で、各業者の対応に手間がかかるというプラスとマイナスの両面を持ち合わせています。
手間がかかるというデメリットはあるものの、各業者が相手を意識している為負けない様しっかりした値段を提示してきます。
一括査定ではとにかくできるだけ多くの業者に声をかけることが大事になりますが、それができるのがカーセンサーの一括査定です。(最大30社)
ポイントとしては、業者が多いので概算金額や対応面に納得ができ、安心して任せられそうな業者を厳選して実車査定をお願いしてください。
納車の時期まで車が使えたり、車は先に渡して代車を出しくれるなど会社によって対応は様々なので、細かいは条件は個別に確認をしましょう。
中古車を購入する際のポイント

新車の納車が遅かったり、予算的な問題で中古車を狙う場合について。
現在発売中の後期モデルが市場に出回った後、リセールの下げが1段入る為、どちらからというその後に買った方が安く買える可能性は高いです。
モデルとしては個人的にはテールが一文字でカッコよくなった中期モデルを狙いたいですね。
グレードは新車に続き「ベース」か「GTS」を狙っていきたいですが、中古の場合はタマが限られている問題もあるので拘る必要は特になし。
今後もう内燃機関マカンは発売されない可能性が高いので、しっかりと納得のいく良い中古車に巡り会いたいですね。
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リセールに影響するオプション
マカンのリセールに影響するオプションですが、最もベースとして大きいのは「スポーツクロノパッケージ」です。
かなり走りに特化したオプションですが、ポルシェ車そもそもがそういった作りなので、リセールを考えた場合ほぼ必須と言えます。
次に必要なものですが、正直グレードや色、走行距離の影響度合いには劣るものばかりです。
強いてあげるならば、
- オプションアルミホイール(9万円~80万円)
- パノラマルーフシステム(275,000円)
- ポルシェアクティブサスペンションマネジメント(PASM)(193,000円)
- BOSEサラウンドサウンドシステム(197,000円)
あたりが人気があり、評価の対象にもなります。
新車の場合は予算に応じて装着、中古車の場合は色や走行距離の次に確認するという考え方が良いでしょう。
まとめ
以上、マカンのリセールバリューについての解説でした。
要点をまとめると、
- リセールは輸入車の中ではかなり高い方
- 現行のエンジンモデルの価値は残りやすい
- 7年落ちでも残価率50%前後と長期で乗ってもリセール損が少ない
となります。
ポルシェの中ではエントリーモデルと言われていますが、中身は十分ハイスペックでリセールも申し分ないですね。
ぜひ参考にしてみてください。
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