ノートのリセールを7年落ちまで詳しく解説【e-POWER・ニスモは高い!?】


日産を代表するコンパクトカー、ノート。

2020年の上半期(1月〜6月)では乗用車の中で5番目に売れている、全メーカーを通して人気の車種です。

本記事ではそんなノートの、売る時の価格(リセールバリュー)について解説します。

ノートはノーマルグレードから、e-POWER、ニスモなど様々なラインがありますので、どのグレードがリセールが高いかについても知ることができます。

【この記事を書いた人】

キノさん
車の買取をしているキノさんです。10年のキャリアとこれまで2,500台を買取してきた経験から詳しくお伝えします。

ーこんな人にオススメです👍ー

 ノートと他の車種で購入を検討している。売った時の価格も調べておきたい。

 お勧めのグレードを知りたい。売る時に有利なグレード・仕様があれば知りたい。

 下取り額が妥当なのかわからない。どのぐらいが適性な買取相場が知りたい。


最後まで読めばノートの買取相場について凄く詳しくなれると思います。^_^

リセールバリューとは

リセールバリュー

 

リセールバリューとは
リセールバリュー(≒リセール)とは一度購入したものを販売する際の、再販価値のこと。中古車販売などの際に使われることが多い。なお、リセールバリューという言葉自体はガリバーの登録商標です。
参照元:Wikipedia
本記事では新車価格に対する買取相場(残価)の比率(%)として用いています。

買取相場の算出方法

買取相場の算出方法

買取相場は自動車オークションでの落札予想額から、買取業者の粗利益(10万円〜20万円)を引いて算出します。

理由としては、買取車両の大部分はオークションにて売却されている為です。

株式会社矢野経済研究所の『中古車流通総覧2020年版』によると、買取台数90万台のうち10万台が直接ユーザーに再販され、80万台はオークションで売却されています。

3年後の買取相場

新車から1回目の車検である、3年落ち(平成29年式)の買取相場について解説します。

【調査条件】

  • 平成29年式2WDモデル:装備と色は混在
  • 走行距離3万km前後(年間1万kmで計算)
  • 事故修復歴なし、内外装の状態良好

買取相場(後期)

ノート(後期モデル:現行)
グレード新車価格買取相場
残価率
S1399680円34万円
24%
X1502280円50万円
33%
メダリストX1634040円50万円
31%
XDIG-S1745280円50万円
29%
e-POWER X1965600円83万円
42%
メダリスト1991520円72万円
36%
ニスモ2,094,120円100万円
48%
e-POWER Xブラックアロー2329560円95万円
41%
e-POWER メダリスト2400840円95万円
40%
e-POWER ニスモ2458080円130万円
53%

※買取相場=直近1ヶ月のオークションデータより
※残価率=買取相場/新車価格(%)

【3年落ち】買取相場と残価率の平均
76万円・38%

全体的な平均からすると、3年落ちのリセールバリューはかなり低いと言えます。

他メーカーの競合車種であるトヨタのアクアで【101万円・49%】ホンダのフィットで【95万円の50%】という結果になっています。

他競合車種に比べリセールが弱いので、値引き額が大きいなどの他のメリットがある可能性はあります。

またニスモ(エアロ系)のグレードはガソリンもe-POWERも比較的高いリセールバリューとなっています。

e-POWERニスモ(現行)

もしノートを買うならニスモがオススメだと言えます。

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5年後の買取相場

新車から2回目の車検である、5年落ち(平成27年式)の買取相場について解説します。

平成28年11月にマイナーチェンジがあった為、中期モデルになります。

【調査条件】

  • 平成27年式2WDモデル:装備と色は混在
  • 走行距離5万km前後(年間1万kmで計算)
  • 事故修復歴なし、内外装の状態良好

買取相場(中期)

ノート(中期モデル)
グレード新車価格買取相場
残価率
X1,464,480円24万円
16%
X DIG-S1,694,520円34万円
20%
メダリスト1,891,080円34万円
18%
ニスモ1,967,760円78万円
40%
【5年落ち】買取相場と残価率の平均
43万円・24%

e-POWERは後期モデルから発売された為、5年落ちはガソリンのみとなります。

後期と同じく、ニスモが高く、それ以外のノーマル系グレードのリセールは低い結果となっています。

ニスモの最高は90万円の落札

ニスモの最高落札
直近での最高落札は90万7千円

高いと90万円台でも落札されているデータもあります。

ニスモで距離が少ない場合は、高い価格で売れると思って間違いないでしょう。

状態を綺麗に保つことも重要です。

7年後の買取相場

新車から3回目の車検である、7年落ち(平成25年式)の買取相場について解説します。

E12系の発売当初の前期モデルとなります。

【調査条件】

  • 平成25年式2WDモデル:装備と色は混在
  • 走行距離7万km前後(年間1万kmで計算)
  • 事故修復歴なし、内外装の状態良好

買取相場(前期)

ノート(前期モデル)
グレード新車価格買取相場
残価率
X1298850円10万円
8%
X DIG-S1499400円12万円
8%
メダリスト1674750円15万円
9%
【7年落ち】買取相場と残価率の平均
12万円・8%

7年落ちの7万km前後となると、いよいよ低価格になってきています。

走行距離が少なければリセールが高い

ノートの走行距離が少なければ高い
オークション落札額の高い順。走行距離が5万kmに近いと価値が高い

7年落ちの場合は、状態が比較的良く、走行距離が比較的少なければリセールバリューもまだ高いと言えます。

7万km〜10万kmに近づくとかなり厳しくなります。

とはいえ国産車の7年落ちなので、まだまだ走れます。

中古車の購入としては狙い目です。

ノートのリセールバリューまとめ

ノートリセールバリューの推移
グレード平均に比べニスモのリセールはリセールが高い

・ノートのリセールバリューは競合車種に比べてもかなり低い

・グレード別に見ると、ニスモ、e-POWERニスモはリセールが高くオススメ

・中古車としては割安で購入できる。リセールの期待はできないので乗り潰すつもりで購入が良い

これからノートを買うならニスモのグレードがリセールが高くオススメです。
新車で他のグレードを選ぶならヤリスやフィットなどの他のメーカー車の方が、売る時に高い金額で売れるでしょう。
キノさん
最後までお読み頂きありがとうございました。e-POWERが全般的に高い予想でしたが、ニスモが高いという結果でした。
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