「アウトランダーPHEVのリセールバリューが気になる!」
「電気自動車のリセールってどうなの?」
三菱のSUV電気自動車であるアウトランダーPHEV、リセールバリューは良いのか悪いのかイメージはありますか?
環境に良いのはわかっていても充電設備やバッテリーの劣化等で、実際高く売れるのか気になりますよね。
年間400台買取している私が、今回はアウトランダーPHEVについて解説します。
この記事では、アウトランダー/PHEVのリセールバリュー(買取相場)についてグレード別に解説します。
アウトランダーPHEVの7年後までのリセールや中古車輸出、人気の色等についても調べているので是非参考にしてみてください。
まずは結論からお伝えします。
リセールバリューは低め
輸出の影響で走行距離が多くなっても価値が落ちない
走行距離を気にせず走りたい人や社用車(毎日多く走る)向き
▼
経過年数 | モデル | 平均残価率 |
3年後 (3年落ち) | ガソリンモデル | 68%(57~74) ★★★☆☆ |
PHEV | 55%(52~57) ★★☆☆☆ | |
![]() 3年落ちはマイナーチェンジが間にあるので低めに出ています。 | ||
5年後 (5年落ち) | ガソリンモデル | 57%(51~61) ★★★☆☆ |
PHEV | 47%(44~50) ★★☆☆☆ | |
7年後 (7年落ち) | ガソリンモデル | 33%(28~37) ★★☆☆☆ |
PHEV | 27%(23~29) ★☆☆☆☆ |
細かなグレードについては本文に詳しく記載しています。それでは見ていきましょう。

「新型ハリアーのリセールが知りたい!」「おすすめのグレードや必要な装備って何?」[caption id="" align="aligncenter" width="1000"] (公式)トヨタ自動車WEBサイトより[/cap[…]
リセールバリューとは
参照元:Wikipedia

買取相場の算出方法
買取相場は自動車オークションでの落札予想額から、買取業者の粗利益(10万円〜20万円)を引いて算出します。
理由としては、買取車両の大部分はオークションにて売却されている為です。
株式会社矢野経済研究所の『中古車流通総覧2020年版』によると、買取台数90万台のうち10万台が直接ユーザーに再販され、80万台はオークションで売却されています。
それでは実際のリセール/買取相場について見ていきます。
この記事は2020年11月時点の情報です。最新の買取相場は中古車買取店へお問い合わせください。
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3年後のリセール/買取相場

新車から3年後のリセールバリューを3年落ちの平成29年式の買取相場からお伝えします。

グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
20G | 2,538,000円 2.1~3.4万km 2件 | 188万円 74% |
20Gセーフティパッケージ | 2,668,680円 3.7万km 1件 | 188万円 70% |
20Gナビパッケージ | 2,990,520円 | データなし |
24G | 2,831,760円 2.6~4.4万km 6件 | 155~220万円 177万円 63% |
24Gセーフティパッケージ | 2,962,440円 2.9万km 1件 | 215万円 73% |
24Gナビパッケージ | 3,284,280円 2.7~2.9万km 3件 | 166~200万円 188万円 57% |
アクティブギア | 3,189,240円 1.7万km 1件 | 232万円 73% |
【アウトランダーPHEV】 | ||
M | 3,659,472円 | データなし |
Gセーフティパッケージ | 3,973,860円 1.2~4.7万km 8件 | 188~265万円 225万円 57% |
Gナビパッケージ | 4,324,860円 1.5~4.6万km 10件 | 220~260万円 240万円 55% |
Gプレミアムパッケージ | 4,681,260円 1.1~1.9万km 2件 | 243~250万円 245万円 52% |
Sエディション | 4789260円 1.1~4.5万km 3件 | 254~287万円 265万円 55% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
※走行距離は1~5万kmで設定
3年後のリセールバリュー(平均残価率) | |
アウトランダー | 68%(57~74) |
アウトランダーPHEV | 55%(52~57) |
【参考】3年後の残価率の基準
81%以上 → ★★★★★ 最高
71~80% → ★★★★☆ 優良
61~70% → ★★★☆☆ 高い
51~60% → ★★☆☆☆ 普通
50%以下 → ★☆☆☆☆ 低い
▼リセールが高い車を知りたい人は▼
「リセールバリューが良い車に乗りたい!」「どうせなら売る時に高く売れる車を買いたい!」車は中古の流通性が高く、再販価値が高い商品として有名です。しかしどんな車でも高く売れる(リセールが高い)訳ではありません。SU[…]
アウトランダーはPHEVよりガソリンモデルの方がリセールが高いと言えます。
また概ね2000ccの方がリセールが高いですが、売れ筋は「24G」や「24Gナビパッケージ」だと言えます。
PHEVは最初にも記載した通り2400ccへのマイナーチェンジを挟んでいる為、現行のモデルの3年経過時のリセールはこれよりは高くなると予想されます。
5年後のリセール/買取相場

新車から5年後のリセールバリューを5年落ちの平成27年式の買取相場からお伝えします。
この年はマイナーチェンジがあるので、マイナーチェンジ前後両方をお伝えします。
【調査条件】
- 過去3ヶ月以内の自動車オークション落札データより
- 平成27年式、装備と色は絞り込みなし
- 事故修復歴なし、内外装の状態良好(評価点4点以上)
マイナーチェンジ後
グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
20G | 2,519,640円 | データなし |
20Gセーフティパッケージ | 2,617,920円 4.4~5.9万 3件 | 122~155万円 133万円 51% |
24G | 2,791,800円 4.1~6.5万km 5件 | 144~175万円 165万円 59% |
24Gセーフティパッケージ | 2,890,080円 3.3~6.3万km 6件 | 155~195万円 177万円 61% |
24Gナビパッケージ | 3,211,920円 3.3万km 1件 | 177万円 55% |
【アウトランダーPHEV】 | ||
M | 3,596,400円 3.8万km 1件 | 177万円 49% |
Gセーフティパッケージ | 3,882,600円 3.1~7.0万km 22件 | 166~221万円 195万円 50% |
Gナビパッケージ | 4,233,600円 3.4~6.3万km 11件 | 155~210万円 190万円 45% |
Gプレミアムパッケージ | 4,590,000円 3.0~6.6万km 12件 | 145~240万円 200万円 44% |
マイナーチェンジ前
グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
20G | 2,495,880円 | データなし |
24G | 2,768,040円 | データなし |
24Gセーフティパッケージ | 2,866,320円 3.2万km 1件 | 133万円 46% |
24Gナビパッケージ | 3,188,160円 3.2万km 1件 | 122万円 38% |
【アウトランダーPHEV】 | ||
E | 3,418,200円 | データなし |
G | 3,670,920円 4.3~6.9万km 5件 | 122~150万円 125万円 34% |
Gセーフティパッケージ | 3,768,120円 | データなし |
Gナビパッケージ | 4,123,440円 3.4~6.9万km 5件 | 122~155万円 144万円 35% |
Gプレミアムパッケージ | 4,430,160円 5.8万km 1件 | 155万円 35% |
※走行距離は3~7万kmで設定
5年後のリセールバリュー(平均残価率) | ||
MC後 | アウトランダー | 57%(51~61) |
アウトランダーPHEV | 47%(44~50) | |
MC前 | アウトランダー | 42%(38~46) |
アウトランダーPHEV | 35%(34~35) |
【参考】5年後の残価率の基準
71%以上 → ★★★★★ 最高
61~70% → ★★★★☆ 優良
51~60% → ★★★☆☆ 高い
41~50% → ★★☆☆☆ 普通
40%以下 → ★☆☆☆☆ 低い
5年後のアウトランダーのリセールバリューは、ガソリンの方が変わらず高く全体的には「普通〜高い」レベルです。
またマイナーチェンジによってリセールが12~15ポイント落ちていて、
これは新車価格から計算すると、
ガソリンモデル:424,440円
PHEVモデル:488,980円
の価値が落ちるている計算になります。
もし乗換や、手放すことがわかっているならマイナーチェンジ前に手放した方がお得ですね。
7年落ちのリセール/買取相場

新車から7年後のリセールバリューを7年落ちの平成25年式の買取相場からお伝えします。
平成25年式はアウトランダーの初期モデルです。
【調査条件】
- 過去3ヶ月以内の自動車オークション落札データより
- 平成25年式、装備と色は絞り込みなし
- 事故修復歴なし、内外装の状態良好(評価点4点以上)
グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
20G | 2,427,000円 | データなし |
24G | 2,692,000円 6.7~8.2万km 5件 | 89~115万円 100万円 37% |
24Gセーフティパッケージ | 2,787,000円 5.8~8.3万km 4件 | 90~100万円 95万円 34% |
24Gナビパッケージ | 3,100,000円 9.7万km 1件 | 88万円 28% |
【アウトランダーPHEV】 | ||
E | 3,324,000円 | データなし |
G | 3,569,000円 5.5~9.1万km 12件 | 90~120万円 105万円 29% |
Gセーフティパッケージ | 3,664,000円 8.7~9.8万km 2件 | 70~100万円 85万円 23% |
Gナビパッケージ | 3,978,000円 5.0~9.8万km 11件 | 88~132万円 105万円 26% |
Gプレミアムパッケージ | 4,297,000円 5.0~7.4万km 10件 | 115~144万円 122万円 28% |
※走行距離は5~10万kmで設定
7年後のリセールバリュー(平均残価率) | |
アウトランダー | 33%(28~37) |
アウトランダーPHEV | 27%(23~29) |
【参考】7年後の残価率の基準
61%以上 → ★★★★★ 最高
51~60% → ★★★★☆ 優良
41~50% → ★★★☆☆ 高い
31~40% → ★★☆☆☆ 普通
30%以下 → ★☆☆☆☆ 低い
7年後のアウトランダーのリセールバリューは「低い〜普通」レベルで厳しい感じです。
新車価格に対する残価率だけを見ると、恐らくどのタイミングにおいてもガソリンモデルの方がリセールが高くなるでしょう。
PHEVの新車価格で上がった分をリセールで取り返せない、そんな印象です。
総じてアウトランダーのリセールバリューは低めで、ガソリンモデルの方が高く、PHEVは低いということがわかりました。
では次に、リセールバリューに影響を及ぼす事もある中古車輸出について解説していきます。
アウトランダーの中古車輸出

アウトランダー/PHEVの中古車輸出事情についてお話します。
輸出事情を知ることで、価値が下がるタイミングや、走行距離がリセールに関係しないこと、時には有利な装備/オプションを知ることができます。
アウトランダー(ガソリン)の輸出国
型式 | 仕向国 |
GF7W(2WD) | 🇧🇩バングラデシュ(登録から5年まで) 🇰🇪ケニア(登録から7年まで) 🇷🇺ロシア(登録から7年まで) |
GF8W(4WD) | 🇰🇪ケニア(登録から7年まで) 🇷🇺ロシア(登録から7年まで) |
複数の国に行っていますが、基本的に走行距離の多い車が輸出される傾向があります。
例えば5年落ちの走行距離11万kmアウトランダーの買取価格は約90万円(残価率36%)ですが、これは輸出需要の価格になります。
また7年落ち走行距離7万kmの買取価格は約70万円になりますが、これも輸出需要がある為できる買取価格となります。(ケニア行き)
輸出はされているものの、走行距離が少ない車のリセールには影響がありません。
PHEVの輸出国
型式 | 仕向国 |
GG2W | 🇰🇪ケニア(登録から7年まで) 🇷🇺ロシア(登録から7年まで) 🇳🇿ニュージーランド |
PHEVも複数の国に輸出されていますが、同じく走行距離が多い車が輸出されている様です。
例を出すと7年落ちの走行距離30万kmの買取価格は約45万円ですが、これは明らかに輸出需要です。
国内向けに30万kmの電気自動車を45万円では流通できないですからね。
電気自動車もしっかり輸出されていることがわかります。
因みにロシアはアウトランダーPHEVの他、リーフも行く国で電気自動車が多く輸出されている代表国です。
こちらも輸出はされているものの、走行距離が少ない車のリセールには影響がありません。
輸出を踏まえたポイント
3~7年後のリセールと輸出の状況を踏まえると、アウトランダー/PHEVは
- あまり早いサイクルでの買換えには向いていない(リセールがそんなに高くない)
- 長期間かつ走行距離を多く乗る人に向いている車
ということが言えます。
リセールに関するその他
リセールはガソリンモデルの方が高いですが、台数では当然PHEVの方が売れています。
PHEVをベースにお伝えします。
色のリセール差は約12万円

条件 | 落札額 | 差 |
人気色 | 191.35万円 | 12.41万円 |
普通色 | 178.94万円 |
※普通色=パールホワイト、黒以外の色
5年落ちのPHEVにて、色のリセールの差は約12万円です。
黒かパールホワイトが人気となっています。
買取相場はほぼ安定

過去半年における買取相場は、ほぼ上下していないと言えます。
そもそもリセールがあまり高くはないので、これ以上下がる可能性も低いと言えるでしょう。
アウトランダー/PHEVを高く売る
アウトランダーを売る時は下取りだけでなく、買取専門店の査定も受ける様にしましょう。
小売も輸出も販路がある車種なので下取り等の1社だけに頼らず、多くの人の目に触れさせた方が最大限の評価を受けることができます。
お勧めは買取専門店の一括査定です。
5社以上も見せる必要はないですが、3社程度は見せた方が納得して売却することができます。
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アウトランダーのリセールまとめ
3~7年後のリセールをまとめるとこんな感じです。
やはりマイナーチェンジ前後でガクッと落ちているのがわかります。
リセールバリューは総合的には高くないので、長く乗ることやリセール意外のメリットを感じて乗ることがお勧めの車です。
リセールのポイントをまとめておきます。
■マイナーチェンジで40~50万円価値が落ちる
■輸出の関係で距離が増えても買取額は落ちない。ガンガン使おう。
■リセールは高くないので、長く距離も多く使う乗り方が向いている
アウトランダー/PHEVをこれから購入される方や、売却を検討している方は是非参考にしてみてください。
それでは今回はここまで。
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