- プラドはガソリンとディーゼルどっちがおすすめ?
- ディーゼルプラドのリセールはどう?
- ディーゼルプラドに必要なオプションは?
こんな疑問をお持ちではありませんか?
こんにちは、中古車査定士の@キノサンです。
今回はトヨタ/ランドクルーザープラド(ディーゼルモデル)のリセールバリュー(残価率)やリセールの高い仕様について解説していきます。
- プラドのディーゼルに興味がある
- ガソリンとディーゼルで迷っている
という方にはとても参考になると思います。

プラドのリセールって何がどういいの? 70周年モデルのリセールバリューは? フルモデルチェンジがあったらどうなる?こんな疑問をお持ちではありませんか?こんにちは、中古車査定士の@キノサンです。[…]
【結論】ディーゼルプラドのリセール
結論として、プラド(ディーゼルモデル)の経過年数別のリセールは下記となります。
経過年数 モデル | 残価率/平均買取額 ランク |
3年落ち(R1年) 150系後期 | 90%/422万円 ★★★★★ |
5年落ち(H29年) 150系後期 | 87%/404万円 ★★★★★ |
H29/9:150系後期にマイナーチェンジ | |
7年落ち(H27年) 150系中期 | 79%/365万円 ★★★★★ |
※平均買取額は全グレード平均にて
≫【関連記事】リセールバリューの高い車を全車種の中からランキングで紹介(2022年最新版)
- 全年式において残価率は高水準
- 基本的には年式と走行距離に比例してリセールは下がっていく
- グレードや色、オプションではあまりリセールに差が出ない
という特徴があります。
ディーゼルプラドは正直リセールバリューだけだとガソリンモデルに負けています。
それでも現状はかなり高い残価率で推移していて、更にディーゼルで燃費が良いので総合的にはかなりコスパの高いモデルと言えるでしょう。
ちなみにプラドのディーゼルとガソリンの残価率を比較したのが下記になります。
経過年数 モデル | 残価率/買取額 (ディーゼル) | 残価率/買取額 (ガソリン) |
3年落ち (R1年) 150系後期 | 90%/422万円 | 102%/395万円 |
5年落ち (H29年) 150系後期 | 87%/404万円 | 105%/406万円 |
H29/9:150系後期にマイナーチェンジ | ||
7年落ち (H27年) 150系中期 | 79%/365万円 | 92%/348万円 |
H25/9:150系中期にマイナーチェンジ | ||
10年落ち (H24年) 150系前期 | 未発売 | 61%/229万円 |
見てわかる様に若干ガソリンプラドのリセールバリューの方が高いと言えますが、全く気にする必要のない高レベルな争いです。
ちなみにこのモデル間の燃費差は約3km/L(ガソリン8.3km/L、ディーゼル11.2km/L)で、1万kmあたりの燃料代は、
- ガソリン:204,698円
- ディーゼル:132,678円
となり、1万kmあたり約7万円の燃料代の差が出ます。
距離を走る人ほどディーゼルの恩恵が受けられますが、あまり走らない人にとっては影響度合いは小さいです。
3~5年で乗り換えるとした場合のトータルコストの分岐点は「年間2~3万kmを走るかどうか」になり、それ以上走る場合はディーゼル、そうでない場合はガソリンというのが筆者の計算です。
当然長く乗るほど維持費の関係からディーゼル有利となりますし、またトルクなどの走行性能の違いも人によっては関係してくるでしょう。
ということで、「プラドはディーゼルとガソリンどちらが良いのか」については何を重視するかでジャッジすべきという結論にしておきます。
- 【新車】初めの仕様はあまりリセールに関係しない。サンルーフだけ付けておけばOK
- 【中古車】2年落ちぐらいまでは落ちが大きめなので、3年落ち以降の150系後期モデルなどがおすすめ
ディーゼルプラドのリセールは高い水準ながらも落ちる一方です。
またオプションや仕様のリセールへの影響も小さく、拘りの仕様を新車からオーダーするメリットも大きくはありません。
その為どちらかというと中古車の方がメリットが大きく、特に価値の落ちにくい3年落ち以降のモデルを狙うと良いでしょう。
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次は経過年数とグレード別のリセールバリュー(残価率)を解説します。
経過年数/グレード別のリセール
新車から3年・5年・7年後のリセールをグレード別に紹介します。
・過去3ヵ月のオークションデータ
・装備と色は絞り込みなし
・事故歴なし車両状態良好として
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3年後のリセール:残価率90%
3年落ちを解説します。
R1(H31)年式の150後期モデルを参考にしています。

グレード | 新車価格 平均走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
TX(5人) | 4,152,600円 3.5万km 25件 | 330~420万円 375万円 90% |
TX(7人) | 4,307,040円 3.3万km 18件 | 363~420万円 385万円 89% |
TX Lパッケージ(5人) | 4,667,760円 2.9万km 29件 | 353~473万円 430万円 92% |
TX Lパッケージ(7人) | 4,822,200円 3.5万km 65件 | 385~510万円 440万円 91% |
TZ-G(7人) | 5,363,280円 3.4万km 23件 | 420~550万円 480万円 89% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
【3年落ちの残価率/平均買取額】
90%/422万円 ★★★★★ |
ディーゼルプラドの3年落ちは平均残価率90%ということで高いです。
グレードはほぼ満遍なく売れており、グレード毎での大きなリセール差は見られません。
5年後のリセール:残価率87%
5年落ちを解説します。
H29年式の150後期モデルを参考にしています。
グレード | 新車価格 平均走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
TX(5人) | 4,152,600円 5.7万km 7件 | 330~365万円 350万円 84% |
TX(7人) | 4,307,040円 3.9万km 9件 | 385~430万円 395万円 92% |
TX Lパッケージ(5人) | 4,667,760円 5.1万km 7件 | 360~440万円 395万円 85% |
TX Lパッケージ(7人) | 4,822,200円 5.1万km 23件 | 380~460万円 420万円 87% |
TZ-G(7人) | 5,363,280円 4.0万km 13件 | 400~485万円 460万円 86% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
【5年落ちの残価率/平均買取額】
87%/404万円 ★★★★★ |
3年落ちに比べてほぼ落ちない結果に。
同一モデル期間においては価値はあまり落ちないと言えます。
7年後のリセール:残価率%
7年落ちを解説します。
H27年式の150中期モデルを参考にしています。

グレード | 新車価格 平均走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
TX(5人) | 3,964,582円 7.4万km 39件 | 260~375万円 310万円 78% |
TX Lパッケージ(7人) | 4,696,037円 7.1万km 85件 | 300~420万円 385万円 82% |
TZ-G(7人) | 5,133,927円 8.4万km 43件 | 290~460万円 400万円 78% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
【7年落ちの残価率/平均買取額】
79%/365万円 ★★★★★ |
マイナーチェンジを挟んだ中期モデルとはいえ落ち幅は40万円程度。
車種としてのリセールの強さがあります。
中々壊れない車なので、この辺のモデルが300万円台で買えると魅力的ですね。
経過年数別リセールのまとめ
これまでのリセール(残価率)をまとめます。
経過年数 モデル | 残価率/平均買取額 ランク |
3年落ち(R1年) 150系後期 | 90%/422万円 ★★★★★ |
5年落ち(H29年) 150系後期 | 87%/404万円 ★★★★★ |
H29/9:150系後期にマイナーチェンジ | |
7年落ち(H27年) 150系中期 | 79%/365万円 ★★★★★ |
ガソリンモデルよりは少し下がりますが、十分すぎるリセールと言えるでしょう。
モデルチェンジを挟むと若干落ちています。
リセールが落ちるタイミング
リセールバリューが毎年どの様に落ちていくのかを最も人気と思われる「TX Lパッケージ(7人乗り)」で調査しました。
モデル (平均走行距離) | 平均買取額 (前年比) |
当年もの/150系後期 (0km) | 515万円 |
1年落ち/150系後期 (0.8万km) | 495万円 (−20万円) |
2年落ち/150系後期 (2.2万km) | 465万円 (−30万円) |
3年落ち/150系後期 (3.5万km) | 445万円 (−15万円) |
4年落ち/150系後期 (3.8万km) | 440万円 (−5万円) |
5年落ち/150系後期 (5.1万km) | 425万円 (−15万円) |
マイナーチェンジ (150系中期→後期) | |
5年落ち/150系中期 (5.9万km) | 355万円 (−70万円) |
6年落ち/150系中期 (6.7万km) | 375万円 (+20万円) |
7年落ち/150系中期 (7.1万km) | 385万円 (+10万円) |
基本的には止まることなく落ちていきます。
高年式の最初の落ちが大きめです。
謎に中期モデルの価格が上がっていっていますが、一時的なものだと見ています。
ディーゼルプラドの中古車輸出
ディーゼルプラドの型式別輸出国は下記です。
型式 | 仕向国 |
GDJ150W (TX・TXLパッケージ) |
|
GDJ151W (TZ-G) |
|
多くの国に行っています。
ガソリンプラドはパキスタンへの高額輸出があって高リセールですが、ディーゼルにはそれがない為若干リセールが下がる要因になっています。
ディーゼルプラド購入時のポイント
ディーゼルプラドを買う際のポイントについてお伝えします。
新車購入時のポイント
- 色やシート色はリセールにあまり関係ない
- サンルーフは付けるのがおすすめ
- ナビやエアロもそこまでリセールに影響しない
ディーゼルプラドは装備やオプションに拘ったところで、あまりリセールには影響がありません。
強いて言えばサンルーフを付けておくことぐらい。
後の色や細かい装備はそこまでリセールに関係しないので、自分が乗りたいと思う色や仕様を乗るのが1番良いでしょう。
細かくはこれから説明します。
リセールバリューの高い色
オークション相場から買取額の高い色を調べました。
色 | 台数/走行距離 | 平均価格 |
パールホワイト | 155台/3.2万km | 417万円 |
クロ | 113台/3.4万km | 418万円 |
グレー | 22台/3.5万km | 420万円 |
その他(アカ・シルバー) | 6台/4.6万km | 399万円 |
※150系後期のTX Lパッケージにて n=296
最も人気なんのはパールホワイト。パールとクロ、グレーのリセール差はほぼありません。
アカとシルバーは走行距離の違いで安く出ている可能性が高い為、色でのリセール差は全色においてほぼないと言えます。
リセールの高いシート色
シート色でのリセール差を調査しました。
外色×内色 | 台数/走行距離 | 平均価格 |
パール×ベージュ | 58台/3.7万km | 413万円 |
パール×クロ | 84台/2.8万km | 418万円 |
クロ×ベージュ | 20台/3.1万km | 418万円 |
クロ×クロ | 86台/3.5万km | 418万円 |
その他×ベージュ | 10台/3.2万km | 438万円 |
その他×クロ | 14台/4.1万km | 400万円 |
結果はほぼ横一線。
色の組み合わせでのリセール差はないと言えます。
中ではグレー×ベージュが高く出ていましたが、サンルーフやエアロなど他の条件を揃えていないので信憑性は高くありません。
とにかくディーゼルプラドにおいては色での差はあまり出ないと考えて良いでしょう。
リセールの高いオプション
主要オプションのリセールへの影響度を調べました。
サンルーフ
サンルーフ | 台数/走行距離 | 平均価格 |
あり | 246台/3.2万km | 421万円 |
なし | 50台/3.7万km | 399万円 |
※150系後期TX Lパッケージにて n=296
サンルーフはコストをリセールが上回るのでつけた方がいいですね。
ナビ
ナビ | 台数/走行距離 | 平均価格 |
MOPナビ | 68台/2.6万km | 435万円 |
DOPナビ | 80台/3.6万km | 413万円 |
社外ナビ | 84台/3.3万km | 416万円 |
※150系後期TX Lパケサンルーフ付きにて n=246
ナビはその差が20万円前後しかなく、費用を全額回収することはできません。
ディーラーオプションや社外よりは高く評価されますが、コストほど高くは評価されないということを認識しておきましょう。
実際にディーゼルプラドでメーカーナビを付けている人は多くありません。
エアロパーツ
エアロ | 台数/走行距離 | 平均価格 |
あり | 72台/2.8万km | 436万円 |
なし | 174台/3.4万km | 414万円 |
※150系後期TX Lパケサンルーフ付きにて n=246
前後エアロだけの場合コストは約13万円なのでコストをリセールが上回ることになります。
ただし中にはスポーツマフラーやウイングデッキまでついているものもあり、そうなると費用はリセールで返ってこないことになります。
結論、余程見た目を気に入っているとかでなければ20万円の差なので、つけなくても良いと思います。
査定士お薦め‼︎車を高く売る方法
リセールバリューを大事にする上で重要なことは、その車をしっかり高値で売却することです。
ここでは中古車査定士の筆者が自分の車を売る際にも使うおすすめの買取サービスを紹介します。
車を高く売る方法を理解し、高値で売り切る、車の売却に慣れることを意識していきましょう。
【すぐ手放せるなら】価格が競り上がる
「オークション形式」
価格だけを追い求める場合、車売却のトレンドとして「オークション形式」が増えています。(実際に価格も競り上がるので高い)
「オークション形式」とは、最初に1度の査定をして、そのデータに対し複数の業者がWeb上でオークションの様に入札してくる方式のこと。
オークションの結果が満足いく価格に達しなかった場合は無料でキャンセルもできます。
現在このサービスが利用できるのは、楽天Carオークションと
ユーカーパックの2社のみ。
メリットは買取額が高いこと、デメリットはエリアが限定されること(地方は一部不可)、早めに車を手放さなければいけないことになります。

入札業者数はユーカーパックが多い(8,000社)ですが、楽天はポイントが貯まったり余裕を持てたりと一長一短です。(楽天の業者数は2,000社)
価格は期待できるので「すぐに手放せる人」にはおすすめです。※査定が一度だけなのも楽。
【すぐに手放せないなら】引渡し時期などの融通が利く
「カーセンサーの一括査定」
しかし実際には「すぐに車を引き渡せる人」ばかりではないですよね。
- 次の車の納車時期がはっきりしていない
- 次に買う車で迷っている
- 買取額を元にディーラーと商談したい
という人もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな時は、引渡し時期など条件を各業者と交渉できる一括査定がおすすめです。
一括査定は多数の業者に見積もり依頼が出せる一方で、各業者の対応に手間がかかるというプラスとマイナスの両面を持ち合わせています。
手間がかかるというデメリットはあるものの、各業者が互いを意識して良い価格を出してくるので買取額としては好条件が期待できます。
一括査定ではとにかくできるだけ多くの業者に声をかけることが大事になりますが、それができるのがカーセンサーの一括査定です。(最大30社)
納車の時期まで車が使えたり、車は先に渡して代車を出してくれるなど買取店によって対応は様々です。細かい条件は個別に確認をしましょう。
中古車を購入する際のポイント
これまでのリセール推移を見た通り、ディーゼルプラドは水準は高いものの、基本年数と距離に応じて落ちます。
また2年落ちまでは割と毎年大きく落ちる(年間約30万円)為、後期の中古車なら3年落ち以降が安く買えそうなおすすめ年式です。
中期と後期の価格差は今のところ70万円ほどですが、フルモデルチェンジが入った場合はそれより大きな差ができるので売り時にも注意が必要です。
ある程度年数が経過するとプラドはディーゼルの方が高くなるので、長期を見通して買うならディーゼルプラドは良い車です。
【プラドの中古車を探すなら】販売店の非公開在庫もチェックしよう!
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まとめ
以上、ランドクルーザープラド(ディーゼルモデル)についての解説でした。
リセールに拘ったところで、あまりやることがないというのがディーゼルプラドの特徴です。
それだけ需要がある程度安定してあり、個体として価値が高い車ということですね。
リセールのことを心配されていた方はそれほど気にする必要はなく、自信を持って買って良い1台だと思います。
色々参考にしてみてください。
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回答は実際のデータを用いてわかりやすくお伝えしています。(過去例も出しています)
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※お届け日数は質問内容によります。初回の質問に対する回答は最短12時間以内〜最長2日の予定です。※お急ぎの方は事前にダイ…
本記事は以上となります。
最後までお読み頂きありがとうございました。
良いカーライフを。