シエンタ(ガソリン・HV)のグレード別のリセールバリュー(残価率)とリセールの高い仕様を中古車査定士が詳しく解説します。
新車から3年〜10年後の残価率と買取額をまとめました。年式、グレード毎のリセールバリューを理解して経済的な乗換えに役立ててください。
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【経過年数とグレード別】シエンタのリセールバリューと買取相場
シエンタの3年落ちから10年落ちまでの残価率と買取額をまとめました。
経過年数 モデル | 残価率/買取額 ガソリン | 残価率/買取額 ハイブリッド |
---|---|---|
フルモデルチェンジ:170系→10系 | ||
3年落ち 170系後期 | 65%/132万円 ★★★☆☆ | 54%/131万円 ★★☆☆☆ |
5年落ち 170系後期 | 50%/97万円 ★★★☆☆ | 42%/171万円 ★★☆☆☆ |
マイナーチェンジ:170系前期→後期モデル | ||
7年落ち 170系前期 | 33%/63万円 ★★☆☆☆ | 28%/64万円 ★☆☆☆☆ |
フルモデルチェンジ:80系→170系 | ||
10年落ち 80系後期 | 10%/24万円 ★★☆☆☆ | データなし |
※買取額は全グレードの平均
- ガソリンモデルの方がハイブリッドモデルよりも残価率が良い
- グレードは高ければ高い方がリセールバリューも良い
- 色や装備のリセールへの影響は小さい。コンディションに気を配ろう
- 3年後のリセール:残価率60%
- 5年後のリセール:残価率46%
- 7年後のリセール:残価率31%
- 10年後のリセール:残価率4%
ひとつずつ詳しく解説します。
3年後のリセール:残価率60%
3年後のリセールを3年落ちの買取相場から算出。3年後の残価率(平均買取額)は
- ガソリンモデル:65%(132万円)
- ハイブリッドモデル:54%(131万円)
となります。
グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取相場 残価率 |
---|---|---|
【ガソリンモデル】 | ||
ファンベースX | 1,809,500円 3.4万km 4件 | 110万円 61% |
X | 1,850,200円 4.1万km 15件 | 110万円 59% |
ファンベースG | 2,068,000円 2.5万km 50件 | 140万円 68% |
G | 2,098,000円 3.5万km 129件 | 130万円 62% |
ファンベースGクエロ | 2,173,000円 2.0万km 20件 | 150万円 69% |
Gクエロ | 2,214,000円 2.4万km 40件 | 150万円 68% |
【ハイブリッドモデル】 | ||
ハイブリッドファンベースX | 2,227,500円 5.5万km 13件 | 100万円 45% |
ハイブリッドX | 2,268,200円 4.2万km 32件 | 110万円 48% |
ハイブリッドファンベースG | 2,423,000円 3.7万km 32件 | 140万円 58% |
ハイブリッドG | 2,464,000円 4.4万km 30件 | 140万円 57% |
ハイブリッドファンベースGクエロ | 2,539,000円 4.8万km 38件 | 140万円 55% |
ハイブリッドGクエロ | 2,580,000円 4.1万km 105件 | 155万円 60% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
5年後のリセール:残価率46%
5年後のリセールを5年落ちの買取相場から算出。5年後の平均残価率(買取額)は
- ガソリンモデル:50%(97万円)
- ハイブリッドモデル:42%(98万円)
となります。
グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取相場 残価率 |
---|---|---|
【ガソリンモデル】 | ||
ファンベースX | 1,776,600円 3.7万km 11件 | 95万円 53% |
X | 1,816,560円 6.4万km 125件 | 70万円 39% |
ファンベースG | 1,980,720円 3.2万km 49件 | 110万円 56% |
G | 2,020,680円 4.4万km 150件 | 100万円 49% |
Gクエロ | 2,172,960円 4.2万km 215件 | 110万円 51% |
【ハイブリッドモデル】 | ||
ハイブリッドファンベースX | 2,187,000円 10.2万km 13件 | 75万円 34% |
ハイブリッドX | 2,226,960円 8.2万km 67件 | 75万円 34% |
ハイブリッドファンベースG | 2,340,360円 4.2万km 62件 | 120万円 51% |
ハイブリッドG | 2,380,320円 6.4万km 101件 | 100万円 42% |
ハイブリッドGクエロ | 2,532,600円 5.8万km 244件 | 120万円 47% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
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7年後のリセール:残価率31%
7年後のリセールを7年落ちの買取相場から算出。7年後の平均残価率(買取額)は
- ガソリンモデル:33%(63万円)
- ハイブリッドモデル:28%(64万円)
となります。
グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取相場 残価率 |
---|---|---|
【ガソリンモデル】 | ||
X | 1,816,363円 6.4万km 115件 | 55万円 30% |
G | 1,980,327円 5.8万km 494件 | 70万円 35% |
【ハイブリッドモデル】 | ||
ハイブリッドX | 2,226,763円 15.6万km 49件 | 50万円 22% |
ハイブリッドG | 2,329,855円 7.9万km 434件 | 77万円 33% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
10年後のリセール:残価率4%
10年後のリセールを10年落ちの買取相場から算出。10年後の平均残価率(買取額)は
- ガソリンモデル:4%(7万円)
- ハイブリッドモデル:なし
となります。
グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取相場 残価率 |
---|---|---|
【ガソリンモデル】 | ||
X | 1,625,000円 7.9万km 12件 | 5万円 3% |
DICE | 1,715,000円 10.5万km 28件 | 10万円 6% |
G | 1,845,000円 9.3万km 18件 | 6万円 3% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
シエンタの10年後のリセールバリューは、残価率として10%を下回っておりかなり低い数値と言えます。
車全体としての10年後の残価率は20%前後なので、モデルチェンジも関係していますが、長く乗ると限りなく廃車に近づいていきます。
10年落ちの車のリセールってどれくらい?10年乗っても高く車ってあるの?本記事はこんな疑問をお持ちの方におすすめです。こんにちは、中古車査定士の@キノサンです。今回は「車の10年後のリセー[…]
何年落ちで売るのが最もお得か
車の価値は毎年均一に落ちるのか?どのタイミングで手放すのが最も良いのか?を知る為には、1年毎のリセールの変化を知ることが大切です。
※グレード:ガソリンモデルの最上級グレードにて
経過年数/モデル (走行距離) | 平均買取額 (前年比) |
---|---|
当年もの/C10系 (0.3万km) | 225万円 |
1年落ち/C10系 (0.6万km) | 225万円 (±0) |
※フルモデルチェンジ:170系→C10系 | |
2年落ち/170系後期 (1.6万km) | 155万円 (−70万円) |
3年落ち/170系後期 (2.5万km) | 150万円 (−5万円) |
4年落ち/170系後期 (3.2万km) | 140万円 (−10万円) |
5年落ち/170系後期 (4.0万km) | 120万円 (−20万円) |
※マイナーチェンジ:170系前期→後期 | |
5年落ち/170系前期 (4.3万km) | 105万円 (−15万円) |
6年落ち/170系前期 (4.6万km) | 95万円 (−10万円) |
7年落ち/160系前期 (5.8万km) | 70万円 (−25万円) |
8年落ち/160系前期 (6.4万km) | 65万円 (−5万円) |
※フルモデルチェンジ:80系→170系 | |
9年落ち/80系 (7.5万km) | 15万円 (−50万円) |
10年落ち/80系 (9.3万km) | 10万円 (−5万円) |
大きく落ちているところを赤字で記載。ガソリングZの新車価格は256万円です。
リセールが大きく落ちるのは、フルモデルチェンジの前後のみと言えます。
マイナーチェンジでのリセールへの影響は小さく、フルモデルチェンジがあると旧型の価値が大きく落ちることになります。
中古車輸出としての需要は大きくないと見られ、年々走行距離の増加と共に一定額ずつ落ちていく様なイメージです。
総じてリセールのロスを防ぐ為には、フルモデルチェンジ(新型の発売)のタイミングで乗換えを検討するぐらいが良いでしょう。
【リセールの高い仕様】シエンタの人気のボディカラーやオプション
- リセールバリューの高い色
- リセールバリューの高いオプション
- リセール重視で購入する際のポイント
ひとつずつ詳しく解説します。
リセールバリューの高い色
外装色によるリセール差を中古車オークションから調べた結果です。
【ガソリン】
色 | 台数/走行距離 | 平均価格 |
---|---|---|
パールホワイト | 79台/3.4万km | 143万円 |
クロ | 90台/3.0万km | 143万円 |
チャ | 22台/3.5万km | 135万円 |
アカ | 30台/2.9万km | 131万円 |
アオ | 15台/2.7万km | 144万円 |
その他 | 29台/3.4万km | 126万円 |
※170系後期 ガソリンモデルGクエロにて n=265
【ハイブリッド】
色 | 台数/走行距離 | 平均価格 |
---|---|---|
パールホワイト | 112台/3.9万km | 159万円 |
クロ | 87台/5.1万km | 141万円 |
アカ | 57台/4.1万km | 139万円 |
シルバー | 22台/3.9万km | 138万円 |
ミドリ | 20台/5.2万km | 127万円 |
チャ | 30台/4.7万km | 141万円 |
ベージュ | 7台/2.1万km | 189万円 |
※170系後期 ハイブリッドGクエロにて n=368
全体を通してパールホワイトが最もリセールの高い無難な色と言えますが、他の色でもそこまで大きなリセール落ちは感じられません。
色よりも走行距離や他の要素の影響が大きく、奇抜な色でなければ装備や内外装のコンディションに気を配るのが良いでしょう。
ベージュの2トーンカラーは割とおすすめです。
リセールの高い装備・オプション
装備やオプションでリセールに大きなは出ません。
あまり奇抜な色を選ばないこと、内外装のコンディションを良好に保つことが重要です。
リセールバリュー重視で購入する際のポイント
シエンタを経済的に乗りこなすポイントとしては、
- ハイブリッドよりもガソリンの方がコスパが高い
- 色はパール・クロ・チャ(ベージュ)系にまとめる
- フルモデルチェンジ後は旧型のリセールが下がる
この3点を意識しておくのが良いでしょう。
リセールバリューが特別高い車ではない分、リセールバリューを高める為にできることも少ないと言えます。
特にガソリンとハイブリッドの買取額はほぼ変わらないので、その辺は慎重に判断するのがおすすめです。
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【中古車査定士が解説】車を安全に高く売るために気をつけるべきポイント
ここからは中古車査定士である筆者が、車を安全に高く売る為の方法と使うべき買取サービスの順序をお伝えします。
まず大前提として伝えておきたいことは、
- ディーラーの下取り額に比べると買取店の買取額の方が99%高い
- 車の売却は値段も大事だが、安心・安全に売却することも大事
ということです。
値段だけに捉われることなく、バランスの良い、納得のいく高値売却を目指しましょう。
使うべき買取サービスと順番
買取の見積もりを取るにあたっては、下記3つの形態で取るのがベストです。
とはいえ時間や労力を要すこともあるので、状況に応じて使い分けてください。
- ディーラーの下取り査定
- 買取業者の査定
- Webオークションでの査定
順番もこの順番で査定を依頼するのがポイントです。
理由は査定額の有効期限に関係しています。
ディーラーに下取査定を依頼する
まずはディーラー等の次の車を購入するところに下取り査定を依頼しましょう。この査定額は納車時期まで保証されることが多く、すぐに決断をする必要のない「持っておける」価格です。
基本的にはこの価格をベースに、より良い条件を探すことになります。
買取業者に査定を依頼する
買取業者に査定を依頼するにあたって、必ず○○が最も良い条件を出すというのはありません。
車の内容や売却タイミングによって、どこが最も良い条件を出すかはわからないので、安心できる業者複数社に査定を依頼するのがおすすめです。
ちなみに筆者はいつもカーセンサーの一括査定を利用しています。
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買取業者に車を売る際のポイントとして、JPUCに加入している業者に売った方が確実に安心です。
JPUCとは車買取業界の健全化を進める団体のことで、ここに加入している業者との間にトラブルが起きても、JPUCに相談すれば解決してくれます。
大手の買取業者はほぼ全て加入していますが、気になる場合は下記で調べておきましょう。
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同社の社長は先程のJPUCの代表理事を務めており、安心な買取をモットーとし、絶対に顧客からクレームが上がる様な対応はしてきません。
カーセンサーの一括査定は大手業者にまとめて依頼ができますが、その中身や対応は各業者それぞれ。買取条件が良く、安心して車を引き渡せる業者に依頼することが大切です。
Webオークションの査定をする
最後にトライしてみる価値があるのが、Webオークションでの売却方法です。
Webオークションとは1回の査定で記録した査定データに対し、後日Web上で数千社から入札を募り、最も高い業者に売却するという売り方です。
買取査定をしていると現場でよくバッティングすることがあり、実際に車を売る時にも利用しているのが楽天Car車買取とユーカーパックです。
Webオークションの特徴は、査定が1度のみなので一括査定の様に業者対応の手間がかからないのと、オークションの結果が安ければ無料でキャンセルができることです。
その代わりWebオークションは結果が出てから売る・売らないの判断を数日で行わなければならず、あまり待ってもらえません。
この様に査定額の有効期限が1番短いのがWebオークションになるので、他の金額が出揃うか、出揃った後に利用するのがおすすめです。
<番外編>オークション出品代行
それでも査定額に納得がいかない場合は、その希望額はあまり現実的ではないと言えるでしょう。
その上でかなり上級者向けとして業者オークションへの出品代行を依頼するという手もあります。
出品代行の最もメジャーなサービスはカーオークション.jpです。
業オクは上手く売れれば、買取業者が本来得ている利益をそのまま享受できる反面、流札率が高く、希望額通りに売れる保証もありません。
車を動かす必要もあるので、上手く売れないと手数料が嵩み、かなりハイリスクハイリターンな上級者向けの売却方法と言えるでしょう。
<番外編>個人売買サイトに登録
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シエンタのリセールまとめ
シエンタに限らず、コンパクトミニバンと呼ばれる車のリセールバリューはそこまで高くありません。
要因としては中古車輸出としての需要が大きくないことが1番で、リセールも考えるならコンパクトでミニバンよりもSUVの方が強いです。
しかし定員の面ではミニバンならではの利便性があるので、その辺はバランスをとって考えるのが良いですね。
- ガソリンモデルの方がハイブリッドモデルよりも残価率が良い
- グレードは高ければ高い方がリセールバリューも良い
- 色や装備のリセールへの影響は小さい。コンディションに気を配ろう
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