スペーシア（カスタム）・スペーシアギアのリセールと残価率を中古車査定士が解説

スペーシア・スペーシアカスタム・スペーシアギアのグレード別のリセールバリュー（残価率）とリセールの高い仕様について中古車査定士が詳しく解説します。

登録当年、3年後、5年後、7年後の残価率をまとめたので、購入の材料にしてください。

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【経過年数とグレード別】スペーシアのリセールバリュー

スペーシアの登録当年・3年・5年・7年落ちのリセール（残価率）を記載します。

当年車のリセール：残価率98%

登録当年車（MK53系後期モデル）のリセールを調査。当年車の平均残価率（買取額）は

• スペーシア：96%（146万円）
• スペーシアカスタム：99%（183万円）
• スペーシアギア：101%（179万円）

となりました。

※残価率＝買取相場/新車価格（％）

登録当年車のスペーシアの平均残価率は98%。

特にスペーシアカスタム、スペーシアギアのリセールが高く、中でもスペーシアギアのマイスタイルは個人的にリセール有望なグレードです。

スペーシアは購入以外にカーリースで乗るのもおすすめです。

ニコノリのカーリースは、リース料が業界最安水準で、リース満了後は車を買い取れるのでリセールの高い車にも使える万能型カーリース。

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3年後のリセール：残価率77%

3年後のリセールをMK53系前期モデルから算出。3年後の平均残価率（買取額）は

• スペーシア：75%（105万円）
• スペーシアカスタム：79%（133万円）
• スペーシアギア：79%（136万円）

となりました。（2WDのみ）

※残価率＝買取相場/新車価格（％）

3年落ちは前期モデルになるので、多少のリセール落ちは致し方なしです。

どのモデルも上級グレードのリセールが高く、カスタム・ギアのリセールが良いのがわかります。

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5年後のリセール：残価率44%

5年後のリセールをMK32/42系後期モデルから算出。5年後の平均残価率（買取額）は

• スペーシア：44%（61万円）
• スペーシアカスタム：44%（71万円）

となりました。（2WDのみ）

※残価率＝買取相場/新車価格（％）

5年落ちはフルモデルチェンジ前の旧型ということで、平均残価率は44%と大きく下落。

走行距離がそこまで多くない車も、型が古いということで残価が大きく減少しています。

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7年後のリセール：残価率27%

7年後のリセールをMK32/42系後期モデルから算出。7年後の平均残価率（買取額）は

• スペーシア：27%（39万円）
• スペーシアカスタム：27%（45万円）

となりました。（2WDのみ）

※残価率＝買取相場/新車価格（％）

7年落ちの平均残価率は27%とかなり低め。

スペーシアは古くなるとリセールが落ちやすい車と言えるでしょう。

1年毎のリセールバリューの変化

1年毎の買取額から、リセールバリューが毎年どのように落ちているのかを調べました。

※グレード：スペーシアのX（2WD）にて

大きく落ちているところを赤字で記しました。ハイブリッドX（2WD）の新車価格は153万円です。

モデルチェンジの回数が多いので、定期的にリセールが大きく落ちています。

1年落ちから4年落ちまでの3年間では20万円しか価値が落ちていないように、保有するタイミングの見極めが重要となります。

スペーシアのリセールバリューを上げるポイント

ひとつずつ詳しく解説します。

リセールバリューの高い色

外装色によるリセール差を中古車オークションから調べた結果です。

＜スペーシア＞

※n=335 スペーシア・ハイブリッドXより

＜スペーシアカスタム＞

※n=324 スペーシアカスタム・ハイブリッドXSより

＜スペーシアギア＞

※n=123 スペーシアギア・ハイブリッドXZより

スペーシアとスペーシアギアではミズイロ（2トーン）のリセールが高く、スペーシアカスタムではパールホワイト（2トーン）がおすすめです。

スペーシアとスペーシアギアはかっこよさよりも可愛いさ重視な傾向があり、従来のシロとクロを中心に考える必要はありません。

リセールの高いオプション

スペーシアのリセールを左右するオプションは、メーカーオプションのメモリーナビです。

9インチということで画面サイズが大きく、ディーラーオプションや社外ナビを付けるよりはこちらの方が有効です。

値段は約22万円のMOP（メーカーオプション）とやや張ります。更に全方位モニターパッケージ（52,800円）を付けるという選択肢もあり。

データを見る限り、スペーシアではMOPナビの装着率は低め、スペーシアカスタムとギアの高く売れているデータにはほぼ装着されています。

特にスペーシアカスタムとギアを購入する場合は、売却時に大きなアピールポイントとなるので、装着するのがおすすめです。

査定士おすすめのリセール仕様

スペーシアを新車で購入する場合の、筆者のおすすめ仕様は下記になります。

＜スペーシア＞

＜スペーシアカスタム＞

＜スペーシアギア＞

ターボはなくても問題はなく、個人的にはターボは不要派です。

スペーシアのMOPナビは値段がやや張るので、値引きはできる限り頑張って交渉しましょう。

個人的には「スペーシアギアのマイスタイル」がこの先もリセールが高そうなグレードです。

スペーシアギアのマイスタイル。女子におすすめの意外とリセールが高い1台。

そこまで安い車ではないけどスペーシア全体の中でもかなり上位に入るリセールバリューが期待できる。

対ダイハツで考えるとワゴンRスマイルの出遅れを取り戻せるポテンシャルの1台や！💡https://t.co/YdvuKtpwYP pic.twitter.com/4t8NrnI24P

— キノサン@🚙 (@Boardingxx) December 15, 2022

スペーシアは購入以外にカーリースで乗るのもおすすめです。

ニコノリのカーリースは、リース料が業界最安水準で、リース満了後は車を買い取れるのでリセールの高い車にも使える万能型カーリース。

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スペーシアを売るタイミングや購入する際のポイントは？

リセールバリューの観点から、スペーシアの売り時と車購入時のポイントを解説します。

スペーシアはリセールバリュー的に何年後に売るのがベスト？

スペーシアはモデルチェンジのタイミングか、5年で乗り換えるのがおすすめ。

顔が変わるマイナーチェンジ、またフルモデルチェンジは旧モデルのリセールが大きく落ちるので注意しましょう。

次のフルモデルチェンジが来てしまう前の5年落ちぐらいで手放すのが、結果的には高く売れておすすめです。

新車のスペーシアをリセール前提で買う時のポイント

「査定士おすすめのリセール仕様」でも説明した通り、

が車の仕様としては基本の考え方になります。（↑スペーシアの場合）

MOPナビがやや高めなので、スペーシアの場合は安い社外ナビで勝負するのもあり。

グレードと色とオプションを気をつけていれば、ほぼ高く売れるスペックにはなるので、選び方としては簡単です。

中古車のスペーシアをリセール前提で買う時のポイント

スペーシアの中古車を買う場合は、今の前期モデルを買うのがおすすめ。

発売されたばかりの後期モデルは新車価格並みに高いので、中古車で買うメリットはあまりありません。

それに比べ前期モデルは数十万円値下がりしている他、フルモデルチェンジではないので見た目もあまり変わりません。

前期モデルを安めに買って、次のフルモデルチェンジ（4年以内）までに売るのがリセール狙いの賢い乗り方と言えます。

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【中古車査定士が解説！】車を高く売る方法とおすすめの買取サービスを紹介

ディーラーの下取りと中古車買取サービスを比較した場合、90%以上の確率で10万円以上、中古車買取サービスの方が高い買取額が出ます。

中には100万円近く下取りと買取で差が出る場合もありますよ！

しかしどこに査定を頼めば安心して、高く買取りしてもらえるのか、色々わからなかったり不安なことも多いですよね。

そこで今回は中古車査定士の筆者が車を売る時に使う（査定を依頼している）買取サービスを参考まで紹介します。

基本的に査定は無料です。筆者はオークション形式と一括査定の両方を使って、条件や価格を比較して、最終的にどこに売るかを決めています。

すぐに車を手放せる人は効率と価格の両取りの「オークション形式」

車をすぐに手放せる人（1ヵ月以内に売却可能）は、手間をかけずに高値で売却できる「オークション形式」の売却がおすすめです。（無料）

「オークション形式」とは、最初に1度の査定をして、そのデータに対し複数の業者がWeb上でオークション形式で入札してくる方式のこと。

オークションの結果が安かった（売れない）場合は無料でキャンセルもできます。

おすすめは楽天が運営している楽天Car車買取です。

実際の流れは下記のようになります。

車の内容と連絡先を記載して査定を依頼

▼

楽天より査定日時の連絡がくる

▼

自宅等で車の査定をしてもらう

▼

査定の結果からオークションの金額設定をする

▼

査定の2日後にオークションが開催（webで確認）

▼

結果に対し売却する・しないの判断をする

▼

売却する場合は1ヵ月以内に車を引き渡す しない場合はそこでサービス終了

結果が出るまでかなりスピーディなのが特徴。

それでありながら、一括査定で5社以上と頑張って交渉した価格の上位1位〜3位レベルの価格が出るのでかなり効率の良い売却方法だと言えます。

例えば納車が先で1ヵ月以内に売却できなくても、納車まで1ヵ月を切ったぐらいのタイミングで査定を依頼すれば問題ありません。

web上で競り上がっていくオークション状況が見えるのですが、それだけでも斬新で価値があり、中々画期的な売却システムです。

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すぐに車を手放せない人は引渡しの融通が利きやすい「一括査定」

などのすぐに車を手放せる状態にない人は車の一括査定サービスの利用がおすすめ。

おすすめはMOTAの車査定です。

MOTAの車査定はこれまでの一括査定のデメリットを打ち消す特徴を持った優れたサービスです。

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最大20社に見積もり依頼ができるので、20社に車を見せないといけないかと思いきや、実際に車を見せるのは上位3社のみで構いません。

全社の概算査定額が申込みの翌日18時に開示され、公平に条件が良い3社を選ぶことができます。

最終的には各業者との打ち合わせになるので、引渡し時期や条件は個別に相談ができる、柔軟性の高い売却方法が一括査定です。

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スペーシアのリセールまとめ

スペーシアのリセールには特徴があります。

3年落ちまでで比較するとNBOXやタントを上回るトップクラスのリセールバリュー（残価率）。

しかし5年以上経過した古いモデルにおいては、平均以下の低いリセールとなります。

つまりモデルチェンジの影響が大きい車なので、意外と長期で乗るのは向いていないスーパーハイトワゴンと分類されます。

本記事はここまでとなります。

車のリセールバリューに興味がある方は、他の記事も参考にしてみてください。

良いカーライフを。

≫【関連記事】リセールバリューの高い車を全車種の中からランキングで紹介（2022年最新版）

≫【関連記事】リセールバリューの高い軽自動車をランキングで紹介

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