タント・タントカスタムのグレード別のリセールバリュー(残価率)とリセールの高い仕様について中古車査定士が詳しく解説します。
登録当年、3年後、5年後、7年後、10年後の残価率をまとめたので、購入の材料にしてください。
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【経過年数とグレード別】タントのリセールバリュー
タント・タントカスタムの登録当年・3年・5年・7年・10年落ちのリセール(残価率)を記載します。
経過年数/年式 モデル | 残価率/買取額 タント | 残価率/買取額 タントカスタム |
---|---|---|
登録当年/R4年 LA650系後期 | データなし | データなし |
マイナーチェンジ:LA650系前期→後期 | ||
登録当年/R4年 LA650系前期 | 89%/134万円 ★★★★★ | 90%/165万円 ★★★★★ |
3年落ち/R1年 LA650系前期 | 70%/102万円 ★★★★☆ | 80%/137万円 ★★★★★ |
フルモデルチェンジ:LA600系後期→LA650系前期 | ||
5年落ち/H29年 LA600系後期 | 52%/74万円 ★★★☆☆ | 60%/100万円 ★★★★☆ |
マイナーチェンジ:LA600系前期→後期 | ||
7年落ち/H27年 LA600系後期 | 34%/49万円 ★★☆☆☆ | 39%/65万円 ★★☆☆☆ |
フルモデルチェンジ:L370系後期→LA600系前期 | ||
10年落ち/H24 L370系後期 | 10%/13万円 ★★☆☆☆ | 12%/18万円 ★★☆☆☆ |
※買取額は全グレードの平均
- モデルチェンジで大きめにリセールが落ちる。カスタムの方がリセールが良い
- 人気はパールホワイトのカスタムRS。ファンクロスのリセールも期待できる
- モデルチェンジで乗り換えるか、5年落ちぐらいで売るのがおすすめ
- 当年車のリセール:残価率90%
- 3年後のリセール:残価率74%
- 5年後のリセール:残価率56%
- 7年後のリセール:残価率36%
- 10年後のリセール:残価率11%
ひとつずつ詳しく解説します。
当年車のリセール:残価率90%
登録当年車(LA650系前期)のリセールを調査。当年車の平均残価率(買取額)は
- タント:89%(134万円)
- タントカスタム:90%(165万円)
となりました。(2WDのみ)
グレード | 新車価格 平均走行距離 データ数 | 平均買取額 残価率 |
---|---|---|
【タント】 | ||
L | 1,342,000円 0.2km 8件 | 120万円 89% |
X | 1,490,500円 0.2km 111件 | 132万円 89% |
Xターボ | 1,666,500円 0.3km 4件 | 150万円 90% |
【タントカスタム】 | ||
カスタムX | 1,749,000円 0.2km 161件 | 160万円 91% |
カスタムRS | 1,903,000円 0.3km 118件 | 170万円 89% |
【ファンクロス】 | ||
ファンクロス | 1,721,500円 0km 2件 | 187万円 109% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
ほぼ未使用のタント・タントカスタムの残価率は、新車カタログ価格に対し90%という結果です。
タントとタントカスタムでの差は小さく、グレードによる残価率の違いも見られませんでした。
新モデルのファンクロスはまだ出始めの為、未使用車は高く売れます。
またタントは、購入以外にもカーリースと非常に相性が良い車です。
ニコノリのカーリースでは、業界最安水準でありながら、リース終了後は車を買い取れるので、高いリセールバリューも無駄になりません。
最短2週間の即納車もご用意。車検も維持費も込みで一定額を払い続けるだけなので、車の支払い管理やメンテナンスの手間が楽になりますよ。
3年後のリセール:残価率74%
3年後のリセールをLA650系前期モデルから算出。3年後の平均残価率(買取額)は
- タント:70%(102万円)
- タントカスタム:80%(137万円)
となりました。(2WDのみ)
グレード | 新車価格 平均走行距離 データ数 | 平均買取額 残価率 |
---|---|---|
【タント】 | ||
L | 1,306,800円 1.9km 21件 | 90万円 69% |
X | 1,463,400円 2.0km 70件 | 105万円 72% |
Xターボ | 1,560,600円 2.5km 4件 | 110万円 70% |
【タントカスタム】 | ||
カスタムX | 1,668,600円 2.4km 79件 | 130万円 78% |
カスタムRS | 1,749,600円 2.6km 145件 | 143万円 82% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
3年落ちのタントのリセールを見ると、カスタムの方がリセール(残価率)が良いことがわかります。
つまりリセール中心に考えるなら、タントよりタントカスタムのグレードはRSを選びましょう。
ちなみにタントを高く売りたい方は、最大20社の買取見積もりが取れて、車を見せるのは3社だけで済むMOTAの車査定がおすすめです。
軽自動車の再販は小売りがメイン。各店舗によって若干値付けが異なるので、効率的にできるだけ多くの業者に見せて比較してみるのが良いです。
5年後のリセール:残価率56%
5年後のリセールをLA600系後期モデルから算出。5年後の平均残価率(買取額)は
- タント:52%(74万円)
- タントカスタム:60%(100万円)
となりました。(2WDのみ)
グレード | 新車価格 平均走行距離 データ数 | 平均買取額 残価率 |
---|---|---|
【タント】 | ||
L SA3 | 1,285,200円 4.8km 130件 | 60万円 47% |
X SA3 | 1,420,200円 4.1km 129件 | 77万円 54% |
XターボSA3 | 1,501,200円 4.0km 21件 | 88万円 59% |
G SA3 | 1,533,600円 5.1万km 6件 | 72万円 47% |
【タントカスタム】 | ||
カスタムX SA3 | 1,593,000円 5.1km 25件 | 90万円 56% |
カスタムXトップエディションSA3 | 1,652,400円 4.8万km 136件 | 100万円 61% |
カスタムRS SA3 | 1,706,400円 4.9万km 6件 | 100万円 59% |
カスタムRSトップエディションSA3 | 1,749,600円 4.3万km 160件 | 110万円 63% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
5年落ちのタントのリセールは残価率52%と新車価格のほぼ半値、カスタムは新車価格の約6割となります。
やはりカスタムの上位グレードのリセールが良いです。
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7年後のリセール:残価率36%
7年後のリセールをLA600系前期モデルから算出。7年後の平均残価率(買取額)は
- タント:34%(49万円)
- タントカスタム:39%(65万円)
となりました。(2WDのみ)
グレード | 新車価格 平均走行距離 データ数 | 平均買取額 残価率 |
---|---|---|
【タント】 | ||
L SA2 | 1,285,200円 6.4km 96件 | 40万円 31% |
X SA3 | 1,420,200円 6.1km 139件 | 50万円 35% |
XターボSA2 | 1,501,200円 6.8km 18件 | 50万円 33% |
G SA2 | 1,533,600円 5.8万km 11件 | 56万円 37% |
【タントカスタム】 | ||
カスタムX SA2 | 1,593,000円 7.3km 68件 | 60万円 38% |
カスタムXトップエディションSA2 | 1,652,400円 7.5万km 84件 | 67万円 41% |
カスタムRS SA2 | 1,706,400円 8.1万km 42件 | 60万円 35% |
カスタムRSトップエディションSA2 | 1,749,600円 6.6万km 107件 | 72万円 41% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
タントの7年落ちの残価率は全体を通して30%台。
さすがに7年も経過するとかなりリセールは落ちてきました。
10年後のリセール:残価率11%
10年後のリセールをL370系後期モデルから算出。10年後の平均残価率(買取額)は
- タント:10%(13万円)
- タントカスタム:12%(18万円)
となりました。(2WDのみ)
グレード | 新車価格 平均走行距離 データ数 | 平均買取額 残価率 |
---|---|---|
【タント】 | ||
L | 1,220,000円 8.3km 件 | 10万円 8% |
X | 1,320,000円 9.2km 224件 | 10万円 8% |
G | 1,440,000円 9.1km 155件 | 20万円 14% |
【タントカスタム】 | ||
カスタムL | 1,480,000円 9.1万km 17件 | 15万円 10% |
カスタムX | 1,550,000円 9.9万km 155件 | 20万円 13% |
カスタムRS | 1,630,000円 9.2万km 42件 | 20万円 12% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
タントの10年落ちのリセールは、10年落ちの平均的な残価率より低い数値です。
もう少し古くなるか、走行距離が増えるといよいよ廃車になります。
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1年毎のリセールバリューの変化
1年毎の買取額から、リセールバリューが毎年どれくらい落ちているのかを調べました。
※グレード:カスタムRS(2WD)にて。
経過年数/モデル (平均走行距離) | 平均買取額 (前年比) |
---|---|
マイナーチェンジ:LA650系前期→後期 | |
当年もの/LA650系前期 (0.3万km) | 170万円 |
1年落ち/LA650系前期 (0.7万km) | 155万円 (−15万円) |
2年落ち/LA650系前期 (1.7万km) | 150万円 (−5万円) |
3年落ち/LA650系前期 (2.6万km) | 144万円 (−6万円) |
フルモデルチェンジ:LA600系後期→LA650系前期 | |
4年落ち/LA600系後期 (3.7万km) | 115万円 (−29万円) |
5年落ち/LA600系後期 (4.3万km) | 110万円 (−5万円) |
6年落ち/LA600系後期 (5.8万km) | 95万円 (−15万円) |
マイナーチェンジ:LA600系前期→後期 | |
7年落ち/LA600系前期 (7.1万km) | 70万円 (−25万円) |
8年落ち/LA600系後期 (8.3万km) | 60万円 (−10万円) |
9年落ち/LA600系後期 (8.9万km) | 50万円 (−10万円) |
フルモデルチェンジ:L370系後期→LA600系前期 | |
10年落ち/L370系後期 (9.2万km) | 22万円 (−28万円) |
大きく落ちているところを赤字で記しました。カスタムRS(2WD)の新車価格は187万円です。
基本的にはモデルチェンジがあった年を境に、旧型の残価率が落ちています。
これはつまり、それまで現行モデルとしてリセールが高かったモデルが、旧型になることで通常より価値が大きく落ちるということ。
落差はそこまで大きくないものの、リセールバリューを大事にする上では意識しておきたい売却の考え方です。
タントのリセールを上げるポイント
- リセールバリューの高い色
- リセールの高いオプション
ひとつずつ詳しく解説します。
リセールバリューの高い色
外装色によるリセール差を中古車オークションから調べた結果です。
色 | 台数/走行距離 | 平均価格 |
---|---|---|
パールホワイト | 272台/1.4万km | 🥇155万円 |
クロ | 131台/1.6万km | 🥈152万円 |
ワインレッド | 20台/1.3万km | 🥉143万円 |
コン | 28台/2.2万km | 140万円 |
アオ、シルバー、チャ | 13台/0.7万km | 146万円 |
※n=464 LA650系 カスタムRSにて算出
最もリセールバリューが高いのはパールホワイトです。(出品台数はクロの2倍超!)
パールホワイトとクロのリセールバリューはほぼ同じ(3万円差)で、その他の色は10万円ほど下がります。
パールホワイト(27,500円)とパール×クロ2トーン(66,000円)差額は約4万円で、予算に余裕があれば2トーンがおすすめです。
リセールの高い装備・オプション
タントのリセールに重要なオプションとしては、
- 両側パワースライドドア
- ナビ
があります。
両側パワースライドドアは必須
カスタムRSには標準装備の両側パワースライドドアはリセールへの影響が大きい装備です。
グレードを下げると片側パワースライドドアになるので、オプションでつけるようにしましょう。
ナビはスマホ連携ディスプレイオーディオが最適
メーカーオプションとして9インチスマホ連携ディスプレイオーディオ(88,000円)が選べ、費用的にも最適です。
これまで主流だったナビもディーラーオプションとして選択できるものの、利便性やコスト面からしてもメリットはありません。
ディスプレイオーディオは費用が安く済むため、余った予算を他のオプションに回すことも可能です。
今はナビもスマホの方が性能が良いので、ディスプレイオーディオを使いこなしましょう。
筆者おすすめのリセール仕様
筆者がタント(新車)をリセール重視で購入する場合、下記の仕様でいくと思います。
- グレード:カスタムRS(ファンクロス、ファンクロスターボも可)
- 色:パール×クロ2トーン(66,000円)
- オプション:9インチスマホ連携ディスプレイオーディオ(88,000円)、パノラマモニター対応カメラ(33,000円)、ETC2.0車載器(29,260円)
全てのオプションをつけると費用が嵩んでリセールで取り返せないので、最低限のバランスの良い仕様がおすすめです。
ちなみにタントは、購入以外にカーリースという選択肢もおすすめです。
ニコノリのカーリースでは、業界最安水準でありながら、リース終了後は車を買い取れるので、高いリセールバリューも無駄になりません。
最短2週間の即納車もご用意。車検も維持費も込みで一定額を払い続けるだけなので、車の支払い管理やメンテナンスの手間が楽になりますよ。
タントを売るタイミングや購入する際のポイントは?
リセールの観点からタントの売り時と車購入時のポイントを紹介します。
タントはリセールバリュー的に何年後に売るのがベスト?
タントはモデルチェンジで旧型のリセールが大きめに落ちる車種なので、モデルチェンジの度に乗換えを検討しても良い車です。
LA650系の後期モデルが発売されたばかりの為、この先しばらく(3〜4年)はリセールが安定しやすい時期が続きます。
今からタントを買う場合は3〜4年後のフルモデルチェンジの際に乗換えを検討しましょう。
よく車検のタイミングで乗換えをする方が多いですが、軽自動車の車検費用(10万円以下)より、モデルチェンジでのリセール落ち(20〜30万円)を重視するべきです。
新車のタントをリセール前提で買う時のポイント
新車のタントを買う時のポイントとしては、グレード・ボディカラー・装備(オプション)を注意して選びましょう。
大きくリセールが下がるところはモデルチェンジのタイミングのみなので、リセールに対してそこまで警戒する必要はありません。
高く売れるスペックを購入して綺麗に乗っておけば、ある程度のリセールはまず間違いなく確保できます。
中古車のタントをリセール前提で買う時のポイント
中古車のタントを買う時のポイントとしては2つの考え方があります。
- リセールの良い仕様を買って将来高く売る
- リセールが普通の仕様を買って乗り潰す
ただしタントはモデルチェンジがあるとある程度リセールが落ちるので、リセールの高い仕様を買ってもタイミング次第ではリセールがすぐ落ちます。
中古車を買って長期で乗りたい場合は、グレードや色、走行距離が多い購入価格の安いものを選んで、乗り潰すのもコスパが良い乗り方です。
総じて今は新型の後期モデルが発売されたばかりなので、リセールの高い仕様を買って3〜4年であればコスパよく乗ることができるでしょう。
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【中古車査定士が解説】車を高く売る方法とおすすめの買取サービスを紹介
ディーラーの下取りと中古車買取サービスを比較した場合、90%以上の確率で10万円以上、中古車買取サービスの方が高い買取額が出ます。
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▼ |
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▼ |
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▼ |
結果に対し売却する・しないの判断をする |
▼ |
売却する場合は1ヵ月以内に車を引き渡す しない場合はそこでサービス終了 |
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車の一括査定 | 楽天Car車買取 | |
---|---|---|
入札業者数 | 多くて10社 | 2000社以上 |
手間 | (電話対応、査定対応、価格交渉)×業者数 | 楽天の査定担当者との調整のみ |
利用料 | 無料 | 無料 |
引き渡し | 業者と交渉次第 | 1ヵ月以内の引渡し |
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<MOTA車買取の特徴>
一般の一括査定 | MOTA車買取 | |
---|---|---|
最大比較社数 | 10社 | 20社 |
電話社数 | 10社 | 3社 |
Web上での概算査定額比較 | なし | あり |
利用料 | 無料 | 無料 |
最大20社に見積もり依頼ができるので、20社に車を見せないといけないかと思いきや、実際に車を見せるのは上位3社のみで構いません。
全社の概算査定額が申込みの翌日18時に開示され、公平に条件が良い3社を選ぶことができます。
最終的には各業者との打ち合わせになるので、引渡し時期や条件は個別に相談ができる、柔軟性の高い売却方法が一括査定です。
タントのリセールまとめ
タントは軽自動車で人気のスーパーハイトワゴンの一角。
常にホンダのNBOX、スズキのスペーシアと軽自動車の人気車種ランキングの常連です。
リセールの高い仕様を選ぶことはそこまで難しくはないものの、モデルチェンジである程度のリセール落ちがあるので、多少リセールには気を配った方が良いです。
- モデルチェンジで大きめにリセールが落ちる。カスタムの方がリセールが良い
- 人気はパールホワイトのカスタムRS。ファンクロスのリセールも期待できる
- モデルチェンジで乗り換えるか、5年落ちぐらいで売るのがおすすめ
本記事はここまで。
車のリセールバリューに興味がある方は、他の記事も参考にしてみてください。
良いカーライフを。
≫【関連記事】リセールバリューの高い車を全車種の中からランキングで紹介(2022年最新版)