ヴォクシーのリセールバリューを元中古車査定士が解説

ヴォクシー(ガソリン・HV)のグレード別のリセールバリュー(残価率)とリセールの高い仕様を中古車査定士が詳しく解説します。

新車から3年〜10年後の残価率と買取額をまとめています。年式毎、グレード毎のリセールバリューを理解して経済的に車を乗りこなしましょう。

@キノサン
《総評》ヴォクシーはガソリンの方がリセールが高く、そこまで走らないならガソリンもあり。モデルチェンジのタイミングを意識しながら乗るのがおすすめ。

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【経過年数とグレード別】ヴォクシーのリセールバリューと買取相場

ヴォクシー・グレード別のリセール

ヴォクシーの3年落ちから10年落ちまでの残価率と買取額をまとめました。

残価率とは買取相場/新車価格(%)で値持ちの良さを表す指標です。
経過年数
モデル
残価率/買取額
ガソリン
残価率/買取額
ハイブリッド
フルモデルチェンジ:80系後期→90系前期
3年落ち
80系後期
66%/186万円
★★★☆☆
63%/208万円
★★★☆☆
5年落ち
80系後期
60%/161万円
★★★☆☆
53%/171万円
★★★☆☆
マイナーチェンジ:80系前期→80系後期
7年落ち
80系前期
41%/110万円
★★★☆☆
39%/123万円
★★☆☆☆
フルモデルチェンジ:70系後期→80系前期
10年落ち
70系後期
10%/24万円
★★☆☆☆
データなし

※買取額は全グレードの平均

ヴォクシーのリセールのポイント
  • 全般的にはガソリンの方が高いが、走行距離によってはハイブリッドもおすすめ
  • グレードは上位グレードの方が有利。リセールはモデルチェンジで落ちる
  • 輸出需要は大きくなくほぼ国内需要が支える。リセールの落ち方は規則的
キノサン
年数別のリセール(残価率)について下記で詳しく紹介します。
  • 3年後のリセール:残価率66%
  • 5年後のリセール:残価率57%
  • 7年後のリセール:残価率40%
  • 10年後のリセール:残価率10%

ひとつずつ詳しく解説します。

3年後のリセール:残価率65%

3年後のリセールを3年落ちの買取相場から算出。3年後の残価率(平均買取額)は

  • ガソリンモデル:68%(191万円)
  • ハイブリッドモデル:62%(203万円)

となりました。

引用:https://www.goo-net.com/
グレード新車価格
走行距離
データ数
買取相場
残価率
【ガソリンモデル】
X2,587,200円
6.1万km
12件
155万円
60%
V2,855,600円
3.3万km
8件
180万円
63%
ZS2,844,600円
3.1万km
25件
200万円
70%
ZSキラメキ2,940,300円
3.0万km
417件
230万円
78%
【ハイブリッドモデル】
ハイブリッドX3,059,100円
7.4万km
21件
155万円
51%
ハイブリッドV3,218,600円
7.1万km
8件
170万円
53%
ハイブリッドZS3,347,300円
3.5万km
12件
230万円
69%
ハイブリッドZSキラメキ3,443,000円
3.7万km
172件
260万円
76%

※残価率=買取相場/新車価格(%)

5年後のリセール:残価率56%

5年後のリセールを5年落ちの買取相場から算出。5年後の平均残価率(買取額)は

  • ガソリンモデル:59%(166万円)
  • ハイブリッドモデル:53%(171万円)

となります。

グレード新車価格
走行距離
データ数
買取相場
残価率
【ガソリンモデル】
X2,496,960円
6.2万km
82件
120万円
48%
V2,786,400円
4.7万km
36件
155万円
56%
ZS2,775,600円
5.1万km
50件
177万円
64%
ZSキラメキ2,869,650円
4.7万km
534件
195万円
68%
ZSGRスポーツ3,257,280円
5.3万km
7件
185万
57%
【ハイブリッドモデル】
ハイブリッドX3,014,280円
7.5万km
34件
145万円
48%
ハイブリッドV3,142,800円
7.4万km
57件
155万円
49%
ハイブリッドZS3,269,160円
7.8万km
20件
180万円
55%
ハイブリッドZSキラメキ3,363,120円
6.7万km
235件
205万円
61%

※残価率=買取相場/新車価格(%)

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7年後のリセール:残価率40%

7年後のリセールを7年落ちの買取相場から算出。7年後の平均残価率(買取額)は

  • ガソリンモデル:41%(110万円)
  • ハイブリッドモデル:39%(123万円)

となります。

引用:https://www.goo-net.com/
グレード新車価格
走行距離
データ数
買取相場
残価率
【ガソリンモデル】
X2,468,571円
8.0万km
45件
80万円
32%
V2,674,285円
8.6万km
23件
100万円
37%
ZS2,674,285円
6.7万km
42件
125万円
47%
ZSキラメキ2,755,542円
6.9万km
354件
135万円
49%
【ハイブリッドモデル】
ハイブリッドX2,996,509円
9.7万km
12件
100万円
33%
ハイブリッドV3,106,473円
9.4万km
90件
110万円
35%
ハイブリッドZS3,229,200円
9.1万km
53件
135万円
42%
ハイブリッドZSキラメキ3,311,000円
8.8万km
70件
145万円
44%

※残価率=買取相場/新車価格(%)

10年後のリセール:残価率11%

10年後のリセールを10年落ちの買取相場から算出。10年後の平均残価率(買取額)は

  • ガソリンモデル:11%(28万円)
  • ハイブリッドモデル:なし

となります。

引用:https://www.goo-net.com/
グレード新車価格
走行距離
データ数
買取相場
残価率
X2,300,000円
10.9万km
24件
15万円
7%
ZS2,520,000円
11.1万km
28件
35万円
14%
ZSキラメキ2,650,000円
10.5万km
257件
35万円
13%

※残価率=買取相場/新車価格(%)

ヴォクシーの10年後の残価率は約11%ということで、やや低めと言えます。

現行モデルからすると2モデル前となり、当然と言えば当然の数値でもあります。

車全体の10年後の残価率は約20%なので、長期的な値持ちは良くない車となります。

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車の価値は毎年均一に落ちるのか?どのタイミングで手放すのが最も良いのか?を知る為には、1年毎のリセールの変化を知ることが大切です。

※グレード:ガソリンモデルのZSキラメキ系グレードにて

経過年数/モデル
(走行距離)
平均買取額
(前年比)
当年もの/90系前期
(0.1万km)
330万円
1年落ち/90系前期
(1.1万km)
330万円
(±0)
※フルモデルチェンジ:80系後期→90系前期
2年落ち/80系後期
(2.2万km)
245万円
(−85万円)
3年落ち/80系後期
(3.0万km)
230万円
(−15万円)
4年落ち/80系後期
(3.8万km)
215万円
(−15万円)
5年落ち/80系後期
(4.7万km)
195万円
(−10万円)
※マイナーチェンジ:80系前期→80系後期
6年落ち/80系前期
(6.6万km)
145万円
(−50万円)
7年落ち/80系前期
(6.9万km)
135万円
(−10万円)
8年落ち/80系前期
(8.3万km)
115万円
(−20万円)
9年落ち/80系前期
(7.4万km)
110万円
(−5万円)
※フルモデルチェンジ:70系後期→80系前期
10年落ち/70系後期
(10.5万km)
35万円
(−75万円)

大きく落ちているところを赤字で記載。ガソリンSZグレードの新車価格は339万円です。

リセールが大きく落ちるのは、

  • フルモデルチェンジ後(85万円減)
  • マイナーチェンジ後(50万円減)
  • フルモデルチェンジ後(75万円減)

となります。

非常にわかりやすく、モデルチェンジがあると旧型のリセールが落ちる、それ以外は毎年少しずつ落ちるといったイメージです。

規則的なので、リセールバリューを大事にする上ではモデルチェンジに合わせた動きが重要となってくるでしょう。

【リセールの高い仕様】ヴォクシーの人気のボディカラーやオプション

ヴォクシー購入時のポイント

キノサン
ヴォクシーのリセールバリューを上げるポイントを紹介します。
  • リセールバリューの高い色
  • リセールバリューの高いオプション
  • リセール重視で購入する際のポイント

ひとつずつ詳しく解説します。

リセールバリューの高い色

外装色によるリセール差を中古車オークションから調べた結果です。

【ガソリン】

台数/走行距離平均価格
パールホワイト78台/0.6万km🥇329万円
クロ100台/0.7万km🥉324万円
その他2台/0.5万km🥈325万円

※90系前期 ガソリンモデルS-Zにて n=180

【ハイブリッド】

台数/走行距離平均価格
パールホワイト146台/0.6万km🥇387万円
クロ122台/0.5万km🥉379万円
その他14台/0.9万km🥈358万円

※90系前期 ハイブリッドS-Zにて n=282

ガソリン、ハイブリッド共に最もリセールバリューに期待ができる色はパールホワイトです。

現行モデルでは5万円〜10万円ぐらいの差しかないものの、確実にパールが最も評価の高い色にはなるでしょう。

パールとクロが流通台数の9割以上を占めていそうなので、この2色のうちで選ぶのがおすすめです。

リセールの高い装備・オプション

優先順位としては、

  1. 10.5インチディスプレイオーディオ:190,300円
  2. ドライビングサポートパッケージ(HUD+デジタルインナーミラー):99,000円
  3. BSM(ブラインドスポットモニター)セット:134,200円
  4. プロジェクター式LEDヘッドランプ+AHS:62,700円

のあたりになるでしょうか。

全てつけると高額なこともあり、予算と相談してで問題ないでしょう。

感覚としては目立つものから優先的につけるのが良いです。

リセールバリュー重視で購入する際のポイント

ヴォクシーを経済的に乗りこなすポイントは、

  • グレードはS-Zを狙う
  • ファミリー層にウケそうな装備をつける
  • モデルチェンジ後に買う、モデルチェンジで乗換える

このあたりになります。

リセールはモデルチェンジで大きく動くので、モデルチェンジを中心に売買タイミングを考えればよく比較的単純。

また相場も国内需要を中心に動くので、国内需要の高い装備が高く評価されます。(ミニバンなのでファミリー層需要高い)

また90系の発売により80系の相場が下がっており、装備の良い80系を狙ってみるのもおすすめです。

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【中古車査定士が解説】車を安全に高く売るために気をつけるべきポイント

ここからは中古車査定士である筆者が、車を安全に高く売る為の方法と使うべき買取サービスの順序をお伝えします。

まず大前提として伝えておきたいことは、

  • ディーラーの下取り額に比べると買取店の買取額の方が99%高い
  • 車の売却は値段も大事だが、安心・安全に売却することも大事

ということです。

値段だけに捉われることなく、バランスの良い、納得のいく高値売却を目指しましょう。

使うべき買取サービスと順番

買取の見積もりを取るにあたっては、下記3つの形態で取るのがベストです。

とはいえ時間や労力を要すこともあるので、状況に応じて使い分けてください。

  1. ディーラーの下取り査定
  2. 買取業者の査定
  3. Webオークションでの査定

順番もこの順番で査定を依頼するのがポイントです。

理由は査定額の有効期限に関係しています。

ディーラーに下取査定を依頼する

まずはディーラー等の次の車を購入するところに下取り査定を依頼しましょう。この査定額は納車時期まで保証されることが多く、すぐに決断をする必要のない「持っておける」価格です。

基本的にはこの価格をベースに、より良い条件を探すことになります。

買取業者に査定を依頼する

買取業者に査定を依頼するにあたって、必ず○○が最も良い条件を出すというのはありません。

車の内容や売却タイミングによって、どこが最も良い条件を出すかはわからないので、安心できる業者複数社に査定を依頼するのがおすすめです。

ちなみに筆者はいつもカーセンサーの一括査定を利用しています。

カーセンサーは自宅近くの大手の買取業者がほぼすべて登録されている一括査定サービスで、信頼できる業者全てにまとめて査定が依頼できます。

下記の様に自宅近くの買取登録業者が複数候補に上がります。チェックを外せば知っているところにだけ依頼をすることもできます。

カーセンサーの一括査定
筆者のエリアだと最大7社に依頼が可能

買取業者に車を売る際のポイントとして、JPUCに加入している業者に売った方が確実に安心です。

JPUCとは車買取業界の健全化を進める団体のことで、ここに加入している業者との間にトラブルが起きても、JPUCに相談すれば解決してくれます。

大手の買取業者はほぼ全て加入していますが、気になる場合は下記で調べておきましょう。

≫JPUCの会員一覧(買取事業者)

キノサン
ちなみに車売却のトラブルで最も多いのは「キャンセルができない」「引取後に減額交渉される」など。
アシスタント
サポート
引取後に何か言われても泣き寝入りするケースがほとんど!安心できる業者に売却することは凄く大事です

ちなみに今の中古車買取業界で最も安心して車を売却できるのはカーセブンです。

同社の社長は先程のJPUCの代表理事を務めており、安心な買取をモットーとし、絶対に顧客からクレームが上がる様な対応はしてきません。

カーセンサーの一括査定は大手業者にまとめて依頼ができますが、その中身や対応は各業者それぞれ。買取条件が良く、安心して車を引き渡せる業者に依頼することが大切です。

≫カーセンサーの一括査定(公式HP)

≫カーセブンの無料査定(公式HP)

Webオークションの査定をする

最後にトライしてみる価値があるのが、Webオークションでの売却方法です。

Webオークションとは1回の査定で記録した査定データに対し、後日Web上で数千社から入札を募り、最も高い業者に売却するという売り方です。

買取査定をしていると現場でよくバッティングすることがあり、実際に車を売る時にも利用しているのが楽天Car車買取ユーカーパックです。

Webオークションの特徴は、査定が1度のみなので一括査定の様に業者対応の手間がかからないのと、オークションの結果が安ければ無料でキャンセルができることです。

その代わりWebオークションは結果が出てから売る・売らないの判断を数日で行わなければならず、あまり待ってもらえません。

この様に査定額の有効期限が1番短いのがWebオークションになるので、他の金額が出揃うか、出揃った後に利用するのがおすすめです。

キノサン
おすすめは買取業者への査定依頼と同じぐらいのタイミングで依頼することです☆

≫楽天Car車買取(公式HP)

≫ユーカーパック(公式HP)

<番外編>オークション出品代行

それでも査定額に納得がいかない場合は、その希望額はあまり現実的ではないと言えるでしょう。

その上でかなり上級者向けとして業者オークションへの出品代行を依頼するという手もあります。

出品代行の最もメジャーなサービスはカーオークション.jpです。

業オクは上手く売れれば、買取業者が本来得ている利益をそのまま享受できる反面、流札率が高く、希望額通りに売れる保証もありません。

車を動かす必要もあるので、上手く売れないと手数料が嵩み、かなりハイリスクハイリターンな上級者向けの売却方法と言えるでしょう。

アシスタント
サポート
上手く売れれば買取業者の20万円以上高い金額が狙えますがその分ストレスも…

<番外編>個人売買サイトに登録

個人間売買も車を高く売るには適した方法です。

個人間売買は売りたい金額をこちら側で設定できる為、安く売れてしまう心配がないという点では安心して掲載できるメリットがあります。

しかし掲載価格が市場に見合っていないと一向に売れないという可能性もあり、バランスが重要。

クルマの売却革命と謳うカババは、プロが車に適した予想売価を設定してくれる他、個人間売買が成立しなくても一括査定で確実に高値売却ができるという中々優れた個人売買サービスです。

日程に余裕のある車の売却であればカババに希望の条件で掲載してみて、売買が成立しなければ一括査定で売り切る、という考え方もありですね。

≫カババ(公式HP)

 

ヴォクシーのリセールまとめ

ヴォクシーはノア、エスクァイアの兄弟車の中では最も輸出需要が小さく、国内相場にリセールは主に支えられています。

そのため国内ファミリー層にウケの良い装備や仕様が高く売れる傾向にあり、自分が恩恵を感じる装備が評価の高い装備となります。

装備をつけすぎて重くなりすぎない様に注意しましょう。

ヴォクシーのリセールのポイント
  • 全般的にはガソリンの方が高いが、走行距離によってはハイブリッドもおすすめ
  • グレードは上位グレードの方が有利。リセールはモデルチェンジで落ちる
  • 輸出需要は大きくなくほぼ国内需要が支える。リセールの落ち方は規則的

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