トヨタ・ヤリスクロスのグレード別のリセールバリュー(残価率)とリセールの高い仕様を中古車査定士が詳しく解説します。
登録当年、2年後の残価率をまとめたので、購入の材料にしてください。
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【経過年数とグレード別】ヤリスクロスのリセールバリュー
ヤリスクロスの登録当年・2年落ちの平均残価率と平均買取額を記載します。
経過年数/年式 モデル | 残価率/買取額 ガソリン | 残価率/買取額 ハイブリッド |
---|---|---|
登録当年/R4年 10系後期 | 93%/207万円 ★★★★☆ | 102%/273万円 ★★★★★ |
グレード追加:10系前期→後期 | ||
2年落ち/R2年 10系前期 | 91%/196万円 ★★★★☆ | 89%/226万円 ★★★★☆ |
※残価率と買取額は全グレードの平均
- リセールバリューは購入価格次第で100%超えも狙える
- グレードは2WDのZがオススメ。走りも満足したいならハイブリッド推し
- 色はパールホワイト(089・070)がリセールも高く大人気。
- 当年車のリセール:残価率98%
- 2年後のリセール:残価率90%
ひとつずつ詳しく解説します。
当年車のリセール:残価率98%
登録当年車(10系後期モデル)のリセールを算出。当年車の平均残価率(買取額)は
- ガソリンモデル:93%(207万円)
- ハイブリッドモデル:102%(273万円)
となりました。
グレード | 新車価格 平均走行距離 データ数 | 平均買取額 残価率 |
---|---|---|
【ガソリンモデル】 | ||
X(2WD) | 1,896,000円 0.8km 9件 | 169万円 89% |
X(4WD) | 2,127,000円 0万km 0件 | データなし |
G(2WD) | 2,020,000円 0.5万km 19件 | 185万円 91% |
G(4WD) | 2,251,000円 1.1万km 23件 | 198万円 88% |
Z(2WD) | 2,232,000円 0.2万km 87件 | 226万円 101% |
Z(4WD) | 2,463,000円 0.8万km 8件 | 216万円 87% |
Zアドベンチャー(2WD) | 2,331,000円 0万km 7件 | 235万円 101% |
Zアドベンチャー(4WD) | 2,562,000円 0万km 0件 | データなし |
GRスポーツ(2WD) | 2,367,000円 0.1万km 1件 | 218万円 92% |
【ハイブリッドモデル】 | ||
ハイブリッドX(2WD) | 2,284,000円 0万km 0件 | データなし |
ハイブリッドX(4WD) | 2,515,000円 0万km 0件 | データなし |
ハイブリッドG(2WD) | 2,394,000円 0.4万km 16件 | 241万円 101% |
ハイブリッドG(4WD) | 2,625,000円 1.1万km 1件 | 267万円 102% |
ハイブリッドZ(2WD) | 2,606,000円 0.1万km 163件 | 270万円 103% |
ハイブリッドZ(4WD) | 2,837,000円 0.6万km 18件 | 271万円 96% |
ハイブリッドZアドベンチャー(2WD) | 2,705,000円 0.1万km 27件 | 278万円 103% |
ハイブリッドZアドベンチャー(4WD) | 2,936,000円 0.1万km 2件 | 287万円 98% |
ハイブリッドGRスポーツ(2WD) | 2,750,000円 0.3万km 2件 | 298万円 108% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
- 人気グレードは納車直後の売却で残価率は100%超え
- 売れ筋は2WD。こだわりが無ければ2WDで問題なさそう
ヤリスクロスを高く売りたい方は、大手買取店を含めた最大30社にまとめて査定依頼ができるカーセンサーの一括査定がおすすめです。
トヨタ車は輸出の需要はあるもののそこまで強くなく、中古車需要にムラがあり、得意な業者とそうでない業者に分かれる傾向があります。
高く売る為には、できるだけ多くの買取業者を比較して、なるべく良い条件で買取りしてくれるところを探すのがポイントです。
2年後のリセール:残価率90%
2年後のリセールを10系前期モデルから算出。2年後の平均残価率(買取額)は
- ガソリンモデル:91%(196万円)
- ハイブリッドモデル:89%(226万円)
となりました。
グレード | 新車価格 平均走行距離 データ数 | 平均買取額 残価率 |
---|---|---|
【ガソリンモデル】 | ||
XBパッケージ(2WD) | 1,798,000円 0万km 0件 | データなし |
XBパッケージ(4WD) | 2,029,000円 0万km 0件 | データなし |
X(2WD) | 1,896,000円 1.6万km 8件 | 174万円 92% |
X(4WD) | 2,127,000円 1.9万km 1件 | 195万円 92% |
G(2WD) | 2,020,000円 1.5万km 28件 | 179万円 88% |
G(4WD) | 2,251,000円 0.9万km 5件 | 209万円 93% |
Z(2WD) | 2,210,000円 1.5万km 52件 | 196万円 89% |
Z(4WD) | 2,441,000円 1.5万km 10件 | 222万円 91% |
【ハイブリッドモデル】 | ||
ハイブリッドX(2WD) | 2,284,000円 1.4万km 3件 | 196万円 86% |
ハイブリッドX(4WD) | 2,515,000円 0万km 0件 | データなし |
ハイブリッドG(2WD) | 2,394,000円 1.7万km 19件 | 220万円 92% |
ハイブリッドG(4WD) | 2,625,000円 1.2万km 4件 | 232万円 88% |
ハイブリッドZ(2WD) | 2,584,000円 1.9万km 76件 | 238万円 92% |
ハイブリッドZ(4WD) | 2,815,000円 1.4km 22件 | 243万円 86% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
- ガソリン、ハイブリッドでの残価率の差はほぼ無し
- 当年ものに比べ、グレード毎のリセール差が縮まる
- 最も人気があるグレードはハイブリッドZ
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1年毎のリセールバリューの変化
1年毎の買取額から、リセールバリューが毎年どのように落ちているのかを見ていきます。
オークションでの出品台数が最も多い「ハイブリッドZ(2WD)」にて調査した結果です。
経過年数/モデル (平均走行距離) | 平均買取額 (前年比) |
---|---|
当年もの/10系後期 (0.1万km) | 270万円 |
グレード追加:10系前期→後期 | |
1年落ち/10系前期 (1.3万km) | 243万円 (−27万円) |
2年落ち/10系前期 (1.9万km) | 238万円 (−5万円) |
発売開始 |
大きく落ちているところを赤字で記載。ハイブリッドZ(2WD)の新車価格は260万円です。
新車からすぐのリセールが良いというのはありながらも、1年落ちで大きくリセールが下がっています。
その後は安定したリセールを維持しているので、新車即出しのリセール価格は異常だとしても、安定したリセールが期待できる車種と捉えて問題ないでしょう。
ヤリスクロスのリセールに関わるポイント
- リセールバリューの高い色
- リセールの高いオプション・装備
ひとつずつ詳しく解説します。
リセールバリューの高い色
外装色によるリセール差を中古車オークションから調べた結果です。
色 | 台数/走行距離 | 平均価格 |
---|---|---|
パールホワイト | 262台/0.7万km | 🥇251万円 |
ベージュ | 13台/1.1万km | 🥈244万円 |
クロ | 67台/1.2万km | 🥉241万円 |
アカ | 16台/1.3万km | 239万円 |
グレー | 17台/1.3万km | 229万円 |
アオ | 15台/1.3万km | 228万円 |
ゴールド | 14台/1.3万km | 227万円 |
※10系ハイブリッドZ(2WD)にて n=404
リセールバリューが高い色はパールホワイト、ベージュ、クロの順になります。
台数は少ないものの、通常リセールの低いベージュ系カラーのリセールが高い結果になっています。
パール以外の色でのリセールはあまり差が無いので、好きな色がある場合は思い切って購入しても大きく失敗することは無さそう。
リセールの高いオプション・装備
ヤリスクロスでリセールバリューに影響の大きい装備は、ガソリン・ディーゼル共に特にありません。
下記のオプションが装着された車両が多い印象を受けますが、オプション代を含めた場合、値引きが大きく入らないと100%を超えることはないと言えます。
値引き交渉が可能な場合は、下記ぐらいのメーカーオプションで十分だと言えます。
- ハンズフリーバックドア(77,000円)
- パノラミックビューモニター(33,000円)
- BSM+パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)(49,500円)
査定士おすすめのリセール仕様
もし筆者がヤリスクロスを買う場合の仕様としては、
- 【グレード】ハイブリッドZ
- 【色】プラチナホワイトパールマイカ(パールホワイト)
- 【OP】ハンズフリーバックドア、パノラミックビューモニター、BSM+パーキングサポートブレーキ、アクセサリーコンセント
でいくと思います。
ガソリン、ハイブリッドモデルでのリセール差はあまりありませんが、燃費や走りを含めるとハイブリッドを選択した方が美味しいと思います。
特にハイブリッドでしか選択出来ない100V・1500Wのアクセサリーコンセントはアウトドアや災害時でも活躍する便利装備になると思います。
車全体としてもリセールは高いので、もし乗るならハイブリッドモデルを短期で乗るというのが、個人的にはおすすめです。
またグレード毎でのリセール差もないので、どうせなら最上級グレードのパールホワイト、という風に考えました。
ヤリスクロスの購入に際し、納車が遅くなる場合はカーリースで乗るという選択肢もあります。
カーリースの場合、契約期間が満了すると車は返却するのが通常なのに対し、ニコノリは5年後に車の買取りができるおすすめのカーリースです。
リースは税金や車検費用がコミコミなので車に関する支出が管理しやすい他、リース会社が車両を調達するので納車までが早く、色やオプション、グレードも自由に選択ができます。
最終的には車を残価で買い取れるのでリセールバリューも無駄にならず、特に個人事業主や法人は経費が管理しやすいという点でもおすすめ。
ヤリスクロスを売るタイミングや購入する際のポイントは?
リセールバリューの観点から、ヤリスクロスの売り時と購入時のポイントを解説します。
ヤリスクロスはリセールバリュー的に何年後に売るのがベスト?
ヤリスクロスの売り時としては、1年〜3年の比較的短期間で乗り換えるのがおすすめです。
理由として、1年落ち以降のリセールが安定している為。
発売開始から3年未満の為、3年落ち以降のリセールは不明ですが、1年落ちで大きくリセールが落ちた後はしばらく安定すると捉えて問題ないでしょう。
今後可能性のあるフルモデルチェンジなどの大きな節目では乗換えを検討してみても良いでしょう。
新車のヤリスクロスをリセール前提で買う時のポイント
仕様としては「査定士おすすめのリセール仕様」でも説明した通り、
- 【グレード】ハイブリッドZ
- 【色】プラチナホワイトパールマイカ(パールホワイト)
- 【OP】ハンズフリーバックドア、パノラミックビューモニター、BSM+パーキングサポートブレーキ、アクセサリーコンセント
ガソリンは短期でも長期でもリセール的には安定しているので、燃費と維持費は劣るものの、コストが安く済むガソリンモデルも良いでしょう。
中古車のヤリスクロスをリセール前提で買う時のポイント
ヤリスクロスの中古車は高年式の車(1年落ち以降~)を狙うのがおすすめです。
理由として、ヤリスクロスは1年後のリセール落ちが比較的大きく、1年落ちや2年落ちでも新車価格に比べるとかなり割安で購入ができます。
また、どの年式を買ってもその後のリセールが安定しており、大きく損をする要素がありません。
ヤリスクロスの中古車を探すなら!業者の非公開在庫もチェックしよう
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車は約500台が毎日入れ替わり、今はなくても希望の車が今後入庫してくる可能性もある為、リクエストを出しておくだけでも価値は十分にあり。
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【中古車査定士が教える】車を安全に高く売る方法と使うべき買取サービス
ここからは中古車査定士である筆者が、車を安全に高く売る為の方法と使うべき買取サービスの順序をお伝えします。
まず大前提として伝えておきたいことは、
- ディーラーの下取り額に比べると買取店の買取額の方が99%高い
- 車の売却は値段も大事だが、安心・安全に売却することも大事
ということです。
値段だけに捉われることなく、バランスの良い、納得のいく高値売却を目指しましょう。
使うべき買取サービスと順番
買取の見積もりを取るにあたっては、下記3つの形態で取るのがベストです。
とはいえ時間や労力を要すこともあるので、状況に応じて使い分けてください。
- ディーラーの下取り査定
- 買取業者の査定
- Webオークションでの査定
順番もこの順番で査定を依頼するのがポイントです。
理由は査定額の有効期限に関係しています。
ディーラーに下取査定を依頼する
まずはディーラー等の次の車を購入するところに下取り査定を依頼しましょう。この査定額は納車時期まで保証されることが多く、すぐに決断をする必要のない「持っておける」価格です。
基本的にはこの価格をベースに、より良い条件を探すことになります。
買取業者に査定を依頼する
買取業者に査定を依頼するにあたって、必ず○○が最も良い条件を出すというのはありません。
車の内容や売却タイミングによって、どこが最も良い条件を出すかはわからないので、安心できる業者複数社に査定を依頼するのがおすすめです。
ちなみに筆者はいつもカーセンサーの一括査定を利用しています。
カーセンサーは自宅近くの大手の買取業者がほぼすべて登録されている一括査定サービスで、信頼できる業者全てにまとめて査定が依頼できます。
下記の様に自宅近くの買取登録業者が複数候補に上がります。チェックを外せば知っているところにだけ依頼をすることもできます。
買取業者に車を売る際のポイントとして、JPUCに加入している業者に売った方が確実に安心です。
JPUCとは車買取業界の健全化を進める団体のことで、ここに加入している業者との間にトラブルが起きても、JPUCに相談すれば解決してくれます。
大手の買取業者はほぼ全て加入していますが、気になる場合は下記で調べておきましょう。
ちなみに今の中古車買取業界で最も安心して車を売却できるのはカーセブンです。
同社の社長は先程のJPUCの代表理事を務めており、安心な買取をモットーとし、絶対に顧客からクレームが上がる様な対応はしてきません。
カーセンサーの一括査定は大手業者にまとめて依頼ができますが、その中身や対応は各業者それぞれ。買取条件が良く、安心して車を引き渡せる業者に依頼することが大切です。
Webオークションの査定をする
最後にトライしてみる価値があるのが、Webオークションでの売却方法です。
Webオークションとは1回の査定で記録した査定データに対し、後日Web上で数千社から入札を募り、最も高い業者に売却するという売り方です。
買取査定をしていると現場でよくバッティングすることがあり、実際に車を売る時にも利用しているのが楽天Car車買取とユーカーパックです。
Webオークションの特徴は、査定が1度のみなので一括査定の様に業者対応の手間がかからないのと、オークションの結果が安ければ無料でキャンセルができることです。
その代わりWebオークションは結果が出てから売る・売らないの判断を数日で行わなければならず、あまり待ってもらえません。
この様に査定額の有効期限が1番短いのがWebオークションになるので、他の金額が出揃うか、出揃った後に利用するのがおすすめです。
<番外編>オークション出品代行
それでも査定額に納得がいかない場合は、その希望額はあまり現実的ではないと言えるでしょう。
その上でかなり上級者向けとして業者オークションへの出品代行を依頼するという手もあります。
出品代行の最もメジャーなサービスはカーオークション.jpです。
業オクは上手く売れれば、買取業者が本来得ている利益をそのまま享受できる反面、流札率が高く、希望額通りに売れる保証もありません。
車を動かす必要もあるので、上手く売れないと手数料が嵩み、かなりハイリスクハイリターンな上級者向けの売却方法と言えるでしょう。
<番外編>個人間売買サイトに掲載
個人間売買も車を高く売るには適した方法です。
個人間売買は売りたい金額をこちら側で設定できる為、安く売れてしまう心配がないという点では安心して掲載できるメリットがあります。
しかし掲載価格が市場に見合っていないと一向に売れないという可能性もあり、バランスが重要。
クルマの売却革命と謳うカババは、プロが車に適した予想売価を設定してくれる他、個人間売買が成立しなくても一括査定で確実に高値売却ができるという中々優れた個人売買サービスです。
日程に余裕のある車の売却であればカババに希望の条件で掲載してみて、売買が成立しなければ一括査定で売り切る、という考え方もありですね。
ヤリスクロスのリセールまとめ
ヤリスクロスのリセールバリューは車自体の人気に劣らず安定しています。
予算やライフスタイルに合わせてガソリン・ハイブリッドどちらを選んでも大きく失敗することはないでしょう。
しかし、確実にリセールを意識したい場合はポイントを押さえる事が大切です。ぜひ参考にしてみてください!
- リセールバリューは購入価格次第で100%超えも狙える
- グレードは2WDのZがオススメ。走りも満足したいならハイブリッド推し
- 色はパールホワイト(089・070)がリセールも高く大人気。
本記事はここまでとなります。
車のリセールバリューが気になる方は、ぜひ他の記事も見てみてください。
良いカーライフを!
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