BMWのSUV(Xシリーズ)のおすすめは?サイズや予算から詳しく解説


BMWはスポーティな車造りに定評があるメーカーで、セダンやスポーツカーをたくさんラインナップしていることで知られています。

そんなBMWですが、近年はSUVのラインがどんどん増え、日本でも人気が上昇しています。

こんにちは、中古車査定士の@キノサンです。

今回はBMWのSUV(Xシリーズ)をサイズや価格、リセールバリューの点からおすすめのモデルを紹介したいと思います。

BMWのSUVが気になる方はぜひ参考にしてみてください。

サイズからおすすめモデルを紹介

サイズからおすすめモデルを紹介

Xシリーズは都会でも扱いやすいコンパクトなモデルから、本格的なオフロード走行にも対応の大型モデルまで複数のモデルを揃えています。

最も扱いやすいサイズのX3

X3:4,720×1,890×1,675(mm)

X3はBMWのSUVの中では比較的コンパクトなタイプで、運転が苦手な方でも扱いやすいおすすめのモデルです。

X3のボディサイズは全長×全幅×全高:4,720×1,890×1,675(mm)ですので、狭い街中でも取り回しに困ることはありません。

また、車内は広々しており、大人4人がゆったり乗れてトランクも広々していますので、バランスの取れたモデルといえます。

X3に搭載されているエンジンは4気筒のほか直列6気筒もあり、それぞれにガソリン・ディーゼルがラインナップしています。

また、環境に配慮したプラグインハイブリッドもラインナップしており、計5種類のエンジンから選ぶことが出来ます。

価格は最もリーズナブルな4気筒のガソリンで7,217,000円~、最も高価な直6ディーゼルで9,243,000円~です。

≫BMW X3の公式サイトはこちら

大きなボディが好きな方はX5・X7がおすすめ

一方、X3よりも大きなモデルが欲しいという方にはX5やX7がおすすめです。

X5:4,935×2,005×1,770(mm)

X5のボディサイズは全長×全幅×全高:4,935×2,005×1,770(mm)で、X3よりも大きく高級感があります。

全幅が2mを超えますので取り回し性能はあまり良くありませんが、大きく高級感のあるSUVが欲しい人にはおすすめです。

X5には直列6気筒のディーゼルとプラグインハイブリット、V8ガソリンエンジンが用意されており価格は9,610,000円~となっています。

≫BMW X5の公式サイトはこちら

そしてX5より大きなボディのモデルがX7です。

X7:5,165×2,000×1,835(mm)

X7のボディサイズは全長×全幅×全高:5,165×2,000×1,835(mm)で、X5よりも高級で装備も充実しているラグジュアリーなSUVです。

価格は直6ディーゼルで12,690,000円~、V8ガソリンで16,550,000円~で、BMWの最上級SUVになります。

X5とX7はかなり大きなサイズですので取り回し性はあまり良くありませんが、車内はゆったりしているのが特徴です。

≫BMW X7の公式サイトはこちら

予算からおすすめモデルを紹介

一般的にSUVはセダンなどに比べると価格が高めに設定されていますが、Xシリーズもセダン/ワゴンの1・3・5シリーズと比べると少し割高です。

例えば、X3よりさらに大きなボディサイズのX5で9,610,000円~、フルサイズのX7では12,690,000円~となっています。

500万円以下で購入できるリーズナブルなX1

X1:4,455×1,820×1,600(mm)

X1はBMWのSUVの中でも最もリーズナブルで、初めてBMWを購入する人などにもおすすめのモデルです。

価格はガソリンエンジンで4,810,000円~、ディーゼルエンジンで5,310,000円~となっており、輸入車のSUVの中でも比較的割安です。

この価格は国産車に比べると割高に感じますが、安全装備なども充実していますのでコストパフォーマンスの高いモデルといえます。

また、X1のボディサイズは全長×全幅×全高:4,455×1,820×1,600(mm)とコンパクトで、大変扱いやすいのが特徴です。

予算が7~800万円ならX3のディーゼルエンジンがおすすめ

7~800万円で販売されているモデルが多い輸入車のミドルサイズSUVですが、この価格帯ではX3のディーゼルモデルがおすすめです。

というのも、SUVは車重が大きいため燃費があまり良くなく、燃料価格が安いディーゼルエンジンの方が経済的だからです。

またBMWのディーゼルエンジンは振動も少なく、高回転まで気持ち良く回りフィーリングも良いのでデメリットもありません。

X3のディーゼルグレードはStandardで7,330,000円、M Sportで7,810,000円で、このクラスのモデルとしては標準的です。

予算1300万円以上ならMモデルという選択肢も

一方、X3とX5には通常のモデルよりもよりパワフルなMモデルがラインナップしており、SUVですがスポーツカーのような乗り味を楽しめます。

X3 M:13,298,000円〜

X3 Mは最大出力:510馬力、最大トルク:650NmというSUVでは考えられないスペックを備えているモデルです。

エンジンは直列6気筒・3Lターボですが、ノーマルモデルとは異なりM3やM4と同じエンジンを搭載しているのが特徴です。

一方、X5 Mの方はM5と同じV8・4.4Lターボエンジンを搭載しており、最大出力:625馬力、最大トルク:750Nmです。

X5 M:19,070,000円〜

X3 M・X5 Mともにノーマルモデルより乗り味はかなり硬めですが、SUVでありながらスポーツカーのようなドライビング性能を備えています。

価格はX3 Mで13,298,000円~、X5 Mで19,070,000円~となっており、かなり高価ですが、SUVの中では大変貴重な存在です。

リセールからおすすめモデルを紹介

リセールバリューの点からおすすめモデルを紹介

一般的にBMWはリセールがあまり良くないといわれていますが、Xシリーズは人気のSUVですので比較的高値で推移しています。

経過年数別の残価率を紹介

X1からX5までの経過年数別の残価率は下記の通りになります。

キノサン
残価率とは買取価格/新車価格(%)で値持ちの良さを表しています。
3年落ち5年落ち7年落ち
X148%40%20%
X250%データなしデータなし
X354%37%30%
X457%34%31%
X547%35%27%

最もリセールが高いのはX1

上の表だけを見るとX4が最もリセールが高そうに見えますが、実はX1が最もリセールの高いXシリーズです。

X1は2019年10月にF48系後期にマイナーチェンジしており、上の表の3年落ちは前期モデルを対象とした数値になっています。

実際に、2年落ち現行モデル(F48系後期)の残価率はガソリンモデルで73%、ディーゼルモデルでは77%もあり、頭一つ抜けています。

X1に関する詳しいリセールバリューは下記の記事を参考にしてください。

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X2は意外にもリセールは厳しい

X2

2018年に発売開始し、まだ歴史が比較的浅いX2ですが、X1の次にリセールが高いかと思いきやリセールは期待できない車種です。

X1の現行モデルの3年落ち残価率が約70%前後なのに対し、X2は現行モデルでも3年後の残価率は50%しかありません。

これはX3やX4にも劣る数値で、比較的コンパクトな車ではありますが、リセールは厳しい形となります。

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X3・X4がSUVとしては本命

X1はXシリーズではあるものの、どちらかというとクロスオーバーモデルともいえます。

そういった意味ではX3、X4が3年落ちで50%を超える残価率を平均的に維持できるリセールの高いモデルと言えます。

特にX4は基本的にX3のクーペモデルとなりますが、X3と同等、年数によっては高い残価率となっている点に注目です。

X4

ワゴンかクーペかでX3とX4は選べば良いと思いますが、この2ラインがBMWの迫力のあるSUVとしては最もリセールの中心となります。

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X5以上はリセールが下がる

X3・X4を頂点として、X5以上となると新車価格が高すぎるという面もあり、リセールがついてこれず下がります。

X6はX5の基本的にクーペモデルとなるので、X5と同等のリセールバリューと考えられ、X7はX5より残価率は低くなるでしょう。

こうなってくると、新車よりも新古車や中古車の方が旨味が大きくなります。

特に高年式車の場合はメーカー、ディーラー保証期間内のものも多く、プレミアムな車を新車価格に比べると安く乗れるのでオススメです。

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まとめ

以上、BMWのXシリーズについてサイズ、予算、リセールの観点からまとめてみました。

輸入車のSUVは国産車に比べるとボディサイズが大きめで、価格も高め、リセールもあまり良いとはいえません。

最もバランスが良いのは、X3のディーゼルエンジンモデルになるでしょう。

X3はボディサイズも大きすぎず、価格も800万円以下で国産車に比べると割高ですが、輸入車のSUVとしては標準的です。

また、登録から3年・走行距離3万キロで、新車価格の50%以上を維持していますので、リセールも悪くありません。

そこからサイズや予算を落とすならX1、サイズや予算を上げるならX5、X7という風に考えてみてください。

またリセールの比較的低い車種は中古車として入るのもおすすめです。

同一モデルのうちに売却すればリセールはそこまで落ちませんし、何より新車価格に比べ大きく安く乗れるのがメリットです。

それでは本記事はここまで。

最後までお読み頂きありがとうございました。

良いカーライフを。