クラウンのリセールと残価率を中古車査定士が詳しく解説

  • クラウンのリセールってどうなの?
  • リセールの高いグレードやオプションは?

こんな疑問をお持ちではないでしょうか。

こんにちは、中古車査定士の@キノサンです。

今回はトヨタ/クラウンのグレード別のリセールバリュー(残価率)とリセールが高くなる仕様について詳しく解説します。

クラウンに興味がある方は参考にしてみてください。

※本記事は2022年8月の中古車オークション相場を元に中古車査定士が作成しています。

【結論】クラウンのリセール

まず経過年数別のリセールバリュー(残価率)を記載します。

残価率とは買取価格/新車価格(%)で値持ちの良さを表す指標です。
経過年数
モデル
残価率/買取額
【ガソリン】
残価率/買取額
【HV】
R2/11:220系後期型にマイナーチェンジ
3年落ち/R1年
220系前期
61%/349万円
★★★☆☆
66%/349万円
★★★☆☆
H30/6:220系にフルモデルチェンジ
5年落ち/H29年
210系後期
42%/208万円
★★☆☆☆
37%/190万円
★☆☆☆☆
H27/10:210系後期型にマイナーチェンジ
7年落ち/H27
210系前期
27%/134万円
★☆☆☆☆
31%/148万円
★★☆☆☆
H24/12:210系にフルモデルチェンジ
10年落ち/H24
200系後期
14%/51万円
★☆☆☆☆
9%/53万円
★☆☆☆☆

※買取額は全グレードの平均を記載

キノサン
3年後の残価率が61%とは、新車が1000万円の車の3年後の買取額が610万円であることを意味します。
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サポート
まず大前提としてリセールバリューに大きな影響を与える要因はモデルチェンジになります。
結論:クラウンのリセール
  • 【総評】リセールバリューは低め。リセールを重視するなら短期での乗換え推奨
  • 【ポイント】現行モデルの残価率はまだ高い。型落ちでのリセール落ちに注意
  • 【仕様】走り系最上位グレード、色はパール、クロ。装備はサンルーフおすすめ
 総評

クラウン全体としてリセールバリューは高くありません。前期モデルとはいえ3年落ちで残価率60%はかなり低い数値です。

一見ガソリンとハイブリッドは同じ様に見えるかもしれませんが、台数としては圧倒的にハイブリッドが出ています。

覆面パトカーのクラウンはほぼ必ずガソリンですが、それ以外でのガソリンのクラウンはかなり希少でしょう。

クラウンの中古は基本国内に回る(海外に行かない)ので、人気・需要の高いハイブリッドを選択するのがこの車においてはおすすめです。

現行モデルのグレードではRSアドバンスが1番リセールが強いです。エアロ系の上位グレードが強いのは今後も傾向として続くと思われます。

クラウンは法人送迎車等の使い方も多く、走行距離が平均より多め。ハイブリッドは特にその傾向があり過走行気味の数値と理解してください。

 ポイント

クラウンのリセールで、まだ高いと言えるのは現行モデル。

記事の後半でも記載していますが、2年落ち2万km以下ならRSアドバンスで500万円以上の査定が出るなど、残価率90%ぐらいは確保できます。

しかし顔(見た目)が変わらないマイナーチェンジですら前期モデルは100万円以上価値が落ちるので、あまり長期で持つのはおすすめしません。

(↑リセールを重視するなら。)

どちらにしても見通しを持っておくことが重要で、落ちるとわかっていて持ち越すのは全然OK。

「こんなに落ちるなら売っておけば良かった」という状況を少しでも減らせると嬉しいです。

 仕様
そこまで難しく考える必要はありません。
  • グレード
  • サンルーフ

リセールを左右する要因はこの3点で、上記を押さえたら後は走行距離と車両状態次第となります。

グレードは新型でもハイブリッドの走り系上位グレード、色はパールホワイトかクロ、サンルーフは付ける、これが基本となります。

高額セダンであるクラウンでは色のリセール差が約50万円、サンルーフ有無の差も約50万円となっているので影響は大きめ。
ぜひ取りこぼしのない様に覚えておきたいですね。
 リセールが低めのクラウンはカーリースや中古車もおすすめ

リセールバリューがそこまで高くない車と相性が良いのが今流行りのカーリース。

トヨタのKINTOは最終的に買取ができないので売却益を取ることはできませんが、その分自動車保険料や、コストの管理、事故時のリスクを減らせるなどのメリットがあります。

詳しくは下記の記事でも紹介しているので気になる方は参考にしてみてください。カーリースは意外と考え方と使い方次第です。

≫【関連記事】中古車査定士がKINTOを分析。その最大のポイントはここにある

また全般的にリセールバリューの低い車は新車は割高で、中古車の方がお得(割安)だと言えます。
ただしクラウンの場合はモデルチェンジ後に型落ちモデル(220系)のリセールは必ず下がるので、どこで入るかのタイミングには気をつけましょう。

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経過年数/グレード別のリセール

新車から3年・5年・7年・10年落ちのリセール(残価率)をグレード別に記載します。

【調査条件・環境】
・過去3ヵ月のオークションデータ
・装備と色は絞り込みなし
・事故歴なし車両状態良好として

▼関連記事
≫車を高く売るなら『査定士はどこを見ている?車の評価が高くなる意外なポイント』をチェック

3年後のリセール:残価率64%

3年落ちの220系(前期モデル)から算出。

参照元:グーネット
グレード新車価格
平均走行距離
データ数
平均買取額
残価率
【ガソリンモデル】
S4,834,500円
1.9万km
2件
310万円
64%
SCパッケージ5,032,500円
1.7万km
2件
340万円
68%
Sエレガンススタイル5,073,200円
0.9万km
1件
370万円
73%
RS5,280,000円
1.1万km
3件
365万円
69%
G5,516,500円
2.5万km
1件
330万円
60%
RSアドバンス5,698,000円
4.5万km
8件
360万円
63%
【ハイブリッドモデル】
S5,071,000円
3.5万km
6件
300万円
59%
SCパッケージ5,252,500円
3.2万km
59件
315万円
60%
Sエレガンススタイル5,293,200円
3.3万km
21件
335万円
63%
Sスポーツスタイル5,293,200円
1.2万km
5件
375万円
71%
RS5,516,500円
5.0万km
36件
353万円
64%
G5,725,500円
5.1万km
46件
330万円
58%
RSアドバンス5,907,000円
3.4万km
129件
405万円
69%
RSアドバンス(3.5L)7,034,500円
6.2万km
17件
370万円
53%
G-エグゼクティブ(3.5L)7,320,500円
5.3万km
28件
355万円
48%

※残価率=買取相場/新車価格(%)

【3年後の残価率/平均買取額】

ガソリンモデル66%/349万円
ハイブリッドモデル61%/349万円
  • ガソリンよりハイブリッドの方が圧倒的人気
  • 数値の差はあるが台数比からハイブリッドがおすすめ
  • 過走行(送迎ニーズ等)車が多く、個人ユースで考えると実際の残価率はもう少し高い

 

5年後のリセール:残価率40%

5年落ちの210系(後期モデル)より算出。

参照元:グーネット
グレード新車価格
平均走行距離
データ数
平均買取額
残価率
【ガソリンモデル】
ロイヤル3,812,400円
7.1万km
1件
145万円
38%
ロイヤルサルーン4,476,600円
5.3万km
25件
170万円
38%
ロイヤルサルーンG5,221,800円
8.7万km
7件
165万円
32%
アスリート-T3,963,600円データなし
アスリートS-T4,584,600円
3.3万km
10件
240万円
52%
アスリートG-T5,410,800円
5.8万km
6件
240万円
44%
アスリートS-T Jフロンティアリミテッド4,546,800円
5.6万km
12件
240万円
53%
アスリートS-T Jフロンティア4,757,400円データなし
アスリートS(3.5L)5,324,400円
7.9万km
7件
195万円
37%
アスリートG(3.5L)6,183,000円
5.4万km
3件
265万円
43%
【ハイブリッドモデル】
ロイヤル4,395,600円
44.8万km
21件
75万円
17%
ロイヤルFour4,611,600円データなし
ロイヤルサルーン5,022,000円
7.6万km
62件
188万円
37%
ロイヤルサルーンG5,772,600円
8.7万km
37件
195万円
34%
アスリート4,395,600円
16.5万km
1件
130万円
30%
アスリートS5,032,800円
7.5万km
43件
220万円
44%
アスリートG5,848,200円
7.2万km
36件
260万円
44%
アスリートS Jフロンティアリミテッド4,978,800円
6.6万km
35件
265万円
53%

※残価率=買取相場/新車価格(%)

【5年後の残価率/平均買取額】

ガソリンモデル42%/208万円
ハイブリッドモデル37%/190万円

 

7年後のリセール:残価率29%

7年落ちの210系(前期モデル)より算出。

グレード新車価格
平均走行距離
データ数
平均買取額
残価率
【ガソリンモデル】
ロイヤル4,217,143円
6.4万km
2件
120万円
28%
ロイヤルサルーン4,824,000円
13.3万km
19件
110万円
23%
ロイヤルサルーンG5,513,143円
12.4万km
2件
110万円
20%
アスリートS4,824,000円
4.4万km
14件
170万円
35%
アスリートG5,590,963円
13.3万km
5件
160万円
29%
【ハイブリッドモデル】
ロイヤル4,217,143円
13.9万km
5件
110万円
26%
ロイヤルサルーン4,824,000円
9.2万km
51件
133万円
28%
ロイヤルサルーンG5,513,143円
11.7万km
12件
120万円
22%
アスリート4,217,143円
5.6万km
3件
150万円
36%
アスリートS4,824,000円
8.5万km
51件
170万円
35%
アスリートG5,590,963円
8.6万km
19件
205万円
37%

※残価率=買取相場/新車価格(%)

【7年後の残価率/平均買取額】

ガソリンモデル27%/134万円
ハイブリッドモデル31%/148万円

 

10年後のリセール:残価率12%

10年落ちの200系(後期モデル)より算出。

クラウン(200系後期モデル):goonetより
グレード新車価格
平均走行距離
データ数
平均買取額
残価率
【ガソリンモデル】
ロイヤルサルーン4,150,000円
10.2万km
18件
45万円
11%
ロイヤルサルーンG4,200,000円
10.8万km
4件
50万円
12%
ロイヤルサルーンプレミアムエディション4,150,000円
9.9万km
38件
50万円
12%
アスリート4,250,000円
9.7万km
35件
70万円
16%
アスリートプレミアムエディション4,450,000円
9.6万km
54件
90万円
20%
【ハイブリッドモデル】
ハイブリッド5,400,000円
10.7万km
3件
50万円
9%
ハイブリッドLパッケージ5,800,000円
9.7万km
7件
60万円
10%
ハイブリッドGパッケージ6,200,000円
11.6万km
14件
65万円
10%
ハイブリッドアニバーサリーエディション5,450,000円
8.7万km
1件
35万円
6%

※残価率=買取相場/新車価格(%)

【10年後の残価率/平均買取額】

ガソリンモデル14%/51万円
ハイブリッドモデル9%/53万円
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車の10年後のリセールバリューってどんな感じ?詳しく調査してみた

 

1年毎のリセール(残価率)の変化

ここまではグレード別のリセールバリューの紹介でした。

次に1年毎のリセールの変化を代表的なグレードで紹介します。

参考グレード:ハイブリッドRSアドバンス(アスリート系)

経過年数/モデル
(平均走行距離)
平均買取額
(前年比)
当年もの/220系後期
(0.2万km)
550万円
1年落ち/220系後期
(1.0万km)
540万円
(−10万円)
2年落ち/220系後期
(1.8万km)
560万円
(+10万円)
R2/11:220系後期型にマイナーチェンジ
2年落ち/220系前期
(2.9万km)
420万円
(−140万円)
3年落ち/220系前期
(3.7万km)
400万円
(−20万円)
4年落ち/220系前期
(4.1万km)
400万円
(±0)
H30/6:220系にフルモデルチェンジ
4年落ち/210系後期
(5.2万km)
285万円
(−115万円)
5年落ち/210系後期
(7.3万km)
250万円
(−35万円)
6年落ち/210系後期
(7.9万km)
225万円
(−25万円)
7年落ち/210系後期
(7.0万km)
225万円
(±0)
H27/10:210系後期型にマイナーチェンジ
7年落ち/210系前期
(8.2万km)
190万円
(−35万円)
8年落ち/210系前期
(9.7万km)
165万円
(−35万円)
9年落ち/210系前期
(10.2万km)
155万円
(−10万円)
H24/12:210系にフルモデルチェンジ
10年落ち/200系後期
(11.6万km)
65万円
(−90万円)

年式が新しくてもモデルチェンジがあると前型のリセールが大きく落ちているのがわかります。

220系の前期→後期のマイナーチェンジでは、顔は変わらない程度のモデルチェンジにも関わらず、リセールで差が大きくついているのは注目です。

 

クラウンの中古車輸出

輸出国を型式別に紹介します。

型式仕向国
220系(ガソリン)
  • マレーシア
  • ジャマイカ
  • ロシア
  • ガイアナ
210系(ガソリン)
  • ロシア
  • ガイアナ
  • ジャマイカ
  • UAE
  • ケニア
220系(ハイブリッド)
  • バングラデシュ
  • ロシア
  • NZ
210系(ハイブリッド)
  • バングラデシュ
  • ロシア
  • ケニア
  • 香港
  • アイルランド

多くの国に行ってはいるものの、低単価で行くものが多く、オークション相場や買取相場への直接の影響はありません。

***

リセールバリューのポイント

(内装)参照元:トヨタ自動車

ここからはクラウンのリセールバリューの高い仕様、リセールが高くなる買い方について紹介します。

まずは色(ボディカラー)。

リセールバリューの高い色

色によるリセール差をオークション結果から調べました。

外装色台数/走行距離平均価格
パールホワイト216台/3.6万km396万円
クロ104台/3.6万km398万円
シルバー19台/4.0万km345万円
その他(アオ、アカ、コン)7台/3.6万km354万円

※220系RSアドバンスにて n=346

最も人気なのはパールホワイト、リセールが高いのはパールホワイトとクロです。

シルバー含むその他の色では、220系のクラウンの売却では50万円ぐらい差が出るので、考慮して色を決めるのが良いでしょう。

 

リセールの高いオプション・仕様

クラウンのリセールを左右するオプションや要素としては、

  • サンルーフの有無
  • 走行距離
  • 車両状態(内外装の評価)

この3点が重要。

サンルーフの装着率は約50%と高くはありませんが、220系の売却では約50万円の差が出るので、付けた方がお得です。

またクラウンにはエアロパーツは不要。

その他のオプションはあまりリセールには影響がないので、単純に距離が短くコンディションが良い車が高く売れるという流れです。

 

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特に状態の良い車であるほどその差は大きくなります。大事に乗ってきた車だからこそ、しっかりと評価できるお店に見てもらうことが重要。

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中古車を購入する際のポイント

クラウンの中古車選びのポイントは、まずモデルチェンジの影響がかなり大きいということ。

これから新型が発売なので220系のリセールは普通に考えれば今後大きく(100万円以上)落ちます。

単純に考えればモデルチェンジ後、下がったところで入りたいところですが、半導体不足の影響で中古車が少なく中々型落ちモデルの値が落ちていない車種が散見されます。

そういった状況も踏まえながら、予算感の中で適したモデルを選ぶのがおすすめ。

リセールも考えるなら次のモデルチェンジでは乗り換える、という風に短期で考えておくのが良いでしょう。

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まとめ

高額セダンなので全体的なリセールはそれほど高くありませんが、現行モデルを短期で乗るならリセール落ちは意外と少なくできそうです。

今のご時世を考慮すると、新型発売後しばらくは高い残価率で推移する可能性があるので要注目ですね。

本サイトでは他にも様々な車のリセールを調べています。興味がある方は参考にしてください。

≫【関連記事】リセールバリューが高い車ランキング(全メーカー・全車種編)

≫【関連記事】リセールバリューが高い車ランキング(外車・輸入車編)

最後にお知らせです。

お知らせ(個別の乗換相談)

本ブログはリセールを中心とした情報発信ですが、個別の乗換え相談も承ります。

次の車のリセールが高い仕様や下取り車の狙える買取最高額など、車の売買に関することをなんでもご相談頂けます。

回答は実際のデータを用いてわかりやすくお伝えしています。(過去例もあり)

効果的な車の乗り換えをしたいと思う方はぜひご利用ください。

ココナラ

※お届け日数は質問内容によります。初回の質問に対する回答は最短12時間以内〜最長2日の予定です。※お急ぎの方は事前にダイ…

最後までお読み頂きありがとうございました。

良いカーライフを。