「Gクラスのリセールってどうなの?」
「リセールの高いモデルやパッケージは?」
こんにちは、中古車査定士の@キノサンです。
今回はそんなGクラスが気になる方に向けて、10年落ちまでのリセールバリューやリセールの高い仕様・グレードをまとめました。
今中々手に入らない現行モデルのオークション相場や、AMG Gクラスのリセールも紹介していますので、Gクラスに興味がある方におすすめです。
【結論】ベンツGクラスのリセールは
Gクラスのリセールは「とても高い」です!
【特徴】
リセール バリュー | リセールに影響するオプション | おすすめの売却タイミング |
とても高い | あり・高額 | モデルチェンジ |
簡単に説明していきます。
【リセール:とても高い】
現行型から10年経過時までの残価率が下記です。
経過年数 | ベンツGクラス | AMG Gクラス |
現行型/H30以降 | 113% | 97% |
H30/6 フルモデルチェンジ | ||
3年落ち/H30年式 | 70% ★★★★☆ | 61% ★★★☆☆ |
5年落ち/H28年式 | 61% ★★★★☆ | 53% ★★★☆☆ |
7年落ち/H26年式 | 51% ★★★★☆ | 43% ★★★☆☆ |
10年落ち/H23年式 | 37% | ー |
今回ベンツGクラスとAMG Gクラスを調べていますが、総合的にベンツGクラスの方がリセールは上。
また現行型の残価率は100%超えの状況です。
型落ちを見てもどの年次もリセールが高く、10年落ちでも37%の残価率と車そのものの価値が高いことがわかります。

「リセールバリューの高い車に乗りたいけれど、どの車が何年後にどのくらいリセールがあるのかわからない。。」そう思うことってありませんか?こんにちは、中古車査定士の@キノサンです。今回は私が書いている車のリセールバリュー[…]
【オプション:あり・高額】
リセールに影響するオプションとして主に「AMGライン」があります。

特別仕様の「G400dマヌ」や「ストロンガーザンタイム」など既にオプション盛り盛りの仕様もありますが、パッケージオプションとしては有名。
選択できる場合はつけるのがおすすめ。
大きなところとしては「AMGライン」「ラグジュアリーパッケージ」が多く、価格と内容を考慮してこのあたりを検討するといいでしょう。
【売却タイミング:モデルチェンジ前】
Gクラスの売却タイミングはモデルチェンジ前には手放すことを推奨。
前回のフルモデルチェンジでは型落ちモデルのリセール落ちが大きく(数百万円)、今後マイナーでも多少影響がある可能性もあります。
とはいえ残価率としての減少分はそこまで大きくないですが、落ちる額はそこそこ大きいのでモデルチェンジ前に検討するのがおすすめです。
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では次にグレード別のリセールバリューを紹介していきます。
経過年数/グレード別のリセール

ベンツGクラスの経過年数とグレード別のリセールを紹介します。
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・過去3ヵ月のオークションデータより
・装備と色は絞り込みなし
・事故歴なし車両状態比較的良好
現行型のリセール:残価率113%
現行型(W463系、FMC後)です。
グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
G350d | 11,920,000円 0~5.8万km 69件 | 1200~1600万円 1430万円 120% |
G350dマヌファクトゥーアエディション | 15,490,000円 0~1.1万km 9件 | 1500~1700万円 1600万円 103% |
G400d | 12,890,000円 0~0.7万km 5件 | 1600~1800 1700万円 132% |
G400dストロンガーザンタイム | 0.6~0.7万km 2件 | 2050万円 |
G400dマヌファクトゥーアエディション | 0~0.8万km 23件 | 1760~1900万円 1820万円 |
G550 | 16,320,000円 0~2.1万km 9件 | 1400~1650万円 1550万円 95% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
【現行型の平均残価率】
113% ★★★★★ |
2020年後半より400dが発売。
350、400ともにリセールがいいですが、中では550が比較的厳しいでしょう。
どのグレードもAMGラインは標準装備レベルで装着、他のパッケージもそれなりについている為オプション費用は嵩みますがそれにしても十分。
40台限定のストロンガーザンタイムやマヌファクトゥーアエディションも高い残価率となっています。
3年後のリセール:残価率70%

3年落ち(W463系:FMC前)です。
同年(2018年)6月フルモデルチェンジで、データ数の関係から4年落ちも含めます。
グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
G350dヘリテージエディション | 11,900,000円 0.3~7.9万km 13件 | 750~1100万円 950万円 80% |
G350dデジーノマヌファクトゥーアエディション | 12,690,000円 0.8~7.4万km 6件 | 770~1000万円 900万円 71% |
G350d | 10,800,000円 0.6~10.8万km 63件 | 650~1000万円 800万 74% |
G550 | 15,620,000円 | データなし |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
【3年後の平均残価率】
75% ★★★★☆ |
型落ちとなりますが、十分なリセールと言えます。
G550のオークションデータはなく、売れているのはほぼG350だと予想。
新車が手に入りにくい今、手が出やすいのはこのあたりかもしれません。
5年後のリセール:残価率61%

5年落ち(W463系:FMC前)です。
グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
G350d | 10,700,000円 1.0~8.3万km 52件 | 660~900万円 770万 72% |
G550 | 15,300,000円 1.5~16.5万km 5件 | 550~800万円 750万円 49% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
【5年後の平均残価率】
61% ★★★★☆ |
3年落ちとモデルが同じな為、350dは大きくは変わらず。
550の残価率はやはり350に比べ厳しいですね。
7年後のリセール:残価率51%

7年落ちです。
W463系フルモデルチェンジ前の、中期モデルです。
グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
G350ブルーテック | 9,980,000円 3.1~18.4万km 27件 | 500~700万円 600万 60% |
G550 | 14,160,000円 3.2~5.4万km 3件 | 600~700万円 650万円 46% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
【7年後の平均残価率】
53% ★★★★☆ |
7年落ちでも中々落ちません。
輸入車の中でもここまでの残価率の車は限られてきます。
10年後のリセール:残価率37%

10年落ちです。
間にマイナーチェンジがあり、もう一つ前になります。
この時は550しかありません。
グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
G550ロング | 13,400,000円 4.7~8.4万km 4件 | 440~520万円 500万円 37% |
※新車価格は当時の価格
【10年後の平均残価率】
37% |
550でこれなので、350dや400dであれば40%以上が出る可能性があります。
AMG Gクラスのリセールバリュー

続きまして、AMG Gクラスの経過年数とグレード別のリセールを紹介します。
現行型のリセール:残価率97%
現行型(W463系、FMC後)です。
グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
G63 | 20,350,000円 0~4.0万km 61件 | 1700~2500万円 2000万円 98% |
G63 マヌファクトゥーアエディション | 24,800,000円 0.2~1.3万km 9件 | 2400~2500万円 2450万円 99% |
G63 ストロンガーザンタイムエディション | 24,500,000円 0.1~1.5万km 6件 | 2200~2400万円 2300万円 94% |
G63 エディションマットブラック | 23,200,000円 1.1~2.3万km 4件 | 2200~2300万円 2250万円 97% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
【現行型の平均残価率】
97% |
現行モデルの年式、走行距離、グレードによっては2000万円を超えます。
3年落ちのリセール:残価率61%

3年落ち(W463系:FMC前)です。
同年(2018年)6月フルモデルチェンジで、データ数の関係から4年落ちも含めます。
グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
G63 | 19,710,000円 0.3~6.4万km 16件 | 850~1400万円 1200万円 61% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
AMG Gクラスの場合、ベンツGクラスと異なり型落ちのリセール落ちがやや大きめです。
殆どの車両にデジーノエクスクルーシブパッケージとその他のオプションがついています。
5年後のリセール:残価率53%

5年落ち(W463系:FMC前)です。
グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
G63 | 19,000,000円 0.6~9.3万km 16件 | 700~1200万円 1000万円 53% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
3年落ちとモデルは変わりませんが、年数の経過でやや落ちます。
7年後のリセール:残価率43%
7年落ちです。
ここもモデルは変わりません。
グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
G63 | 18,670,000円 2.8~8.4万km 11件 | 700~950万円 800万円 43% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
2年でまた200万円落ちました。

Gクラスのリセールの特徴
Gクラスのリセールの特徴をまとめていきます。
まずは経過年数別の一覧です。
経過年数 | ベンツGクラス | AMG Gクラス |
現行型/H30以降 | 113% | 97% |
H30/6 フルモデルチェンジ | ||
3年落ち/H30年式 | 70% ★★★★☆ | 61% ★★★☆☆ |
5年落ち/H28年式 | 61% ★★★★☆ | 53% ★★★☆☆ |
7年落ち/H26年式 | 51% ★★★★☆ | 43% ★★★☆☆ |
10年落ち/H23年式 | 37% | ー |
特に現行のベンツGクラスのリセールがとんでもないことになっています。
年数とともに緩やかに落ちますが、当然ベンツGクラスの方が値持ちはいいでしょう。
リセールが落ちるタイミング
リセールが毎年どの様に落ちていくのかを調査します。
グレードは「G400d、G350d、G350」にて。※特別仕様車等を含む
モデル (グレード) | 平均買取額 (前年との差) |
当年もの (G350d、G400d) | 1760万円 (137%) |
1年落ち (G350d、G400d) | 1540万円 (−220万円)※① |
2年落ち(FMC後) (G350d) | 1350万円 (−190万円)※② |
3年落ち(FMC前) (G350d) | 900万円 (−450万円)※③ |
4年落ち (G350d) | 800万円 (−100万円) |
5年落ち (G350d) | 750万円 (−50万円) |
6年落ち (G350) | 700万円 (−50万円) |
7年落ち (G350) | 630万円 (−70万円) |
大きく動いているポイントとなるところを紹介します。
①当年ものが高いのはG400dマヌの影響が大
当年もの(令和3年式)からの1年で大きく落ちています。
令和3年式で高いのはG400dマヌファクトゥーアエディションですが、令和2年式はまだG350dマヌしかなく、その差が価格差になっています。
G400dのマヌやストロンガーザンタイムはこの先もかなりリセールが高く維持されそうです。
②2年落ちの落ちが大きいのは特別グレードがない為
2年落ちが1年落ちに比べ平均190万円落ちていますが、こちらもG350dマヌやストロンガーがないことが影響しています。
2年落ちはG350dAMGラインなどが殆ど。
この様に細かなグレードやパッケージが価格差となって現れている為、同一グレード、パッケージにおける値落ちはそれほどないでしょう。
③フルモデルチェンジの影響は大きい
フルモデルチェンジを挟んで約450万円の価格差ができています。
さすがにフルモデルチェンジを保持したまま超えるのは価値の目減りが大きいですね。

Gクラス購入時のポイント
リセールバリューを意識した、Gクラス購入のポイントについて紹介します。
新車を購入する場合
Gクラスの新車購入タイミングとしてはあり。
フルモデルチェンジしてまだ3年、Gクラスは中々フルモデルチェンジしないのでこの先も暫く安泰です。
問題はタイミングではなく買えるかどうかになります。
みんカラさんでは下記の様な書き込みもあり、あるのか売る人を厳選しているのか、といった感じ。

グレードは550より400d、350dの方がリセール面で有利。
ハンドルは左でも右でもそこまで影響なさそ、要はタマが手に入るかどうかといったところ。
G400d(マヌ、ストロンガー)が難しくても、G350dAMGライン等でも十分なリセールは狙えるでしょう。
外車の買取は専門業者の方が高い
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リセールの高い色
どうせなら少しでもリセールの高い色を検討したいですよね。
現行モデルのGクラスのデータから推察します。
色 | 台数(シェア) | 平均価格 |
パールホワイト(シロ含む) | 44台(40%) | 1545万円 |
クロ | 42台(39%) | 1464万円 |
グレー、シルバー | 10台(9%) | 1502万円 |
Lブルー、アカ、ミドリ、コン | 13台(12%) | 1527万円 |
※G350d、G400dにて n=109
意外と色による差はあまりありません。
台数として多いのはパールホワイト(シロ含む)とクロ、リセールが最も高そうなのはシロ系です。
クロはデータ数が十分ながらそこまでリセールが高くなく、シルバー系やその他の色でもリセールは十分取れます。
特に色でリセールが大きく下がるまで気にする必要はないでしょう。
中古車を購入する場合
新車が中々買えないとなったら中古にいくしかないですよね。
実際当年ものでも結構な台数がオークションには出品されているので、それなりにタマはあるのだと思われます。(ただ高いだけ)
Gクラスの中古車は現行モデルも型落ちモデルもどちらもおすすめ。
現行モデルはこの先もフルモデルチェンジしない限り大きなリセールの落ちは考えられないので、落ちても緩やかに落ちるのみ。
型落ちモデルは既にフルモデルチェンジしてリセールは落ち止まっているので、ここから更に大きく落ちることは考えにくいでしょう。
しかし1年毎の残価率の落ちのところでも紹介したように、毎年少しずつリセールが落ちることは確実なので、その辺も考慮の上探すのがおすすめです。
【Gクラスの中古車を探すなら】販売店の非公開在庫まで漏れなく見ておこう!
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リセールに影響するオプション
Gクラスのリセールに影響するオプションについて。
まとめ
以上、「ベンツGクラス(ゲレンデ)のリセールをオークション相場から解説!」でした。
まとめると、
- 現行モデルのGクラスは最強!買えるならかっとけ!
- ベンツ・AMGともにGクラスのリセールは高い。しかし型落ちは落ちるので持ち越しは危険
- 色は意外とリセールへの影響なし、個体そのものが十分強い、550は避けた方が無難
になります。
ぜひ参考にしてみてください!
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