ランクル(ランドクルーザー)200系のリセールを現役査定士が解説

ランドクルーザーのリセールバリューと買取相場を解説

こんにちは、中古車査定士のキノさんです。

本記事ではランドクルーザー(200系)のリセールバリュー(残価率)と買取相場について詳しく解説します。(令和2年5月時点)

ランドクルーザーの購入や売却を検討されている方はこの記事で、

  • 「いくらぐらいで売れるのか」
  • 「いつが売り時なのか」
  • 「ランクルはリセール的に良い車なのか」
  • 「買うならどういうスペックが人気なのか」

について理解することができます。

キノさん
車買取で10年のキャリアと約2,500台を査定してきた経験から詳しく解説します。

 


—先に結論を言うと—

 ランクルのリセールは★★★★☆(オプションが高価なところが減点)

 経過年数よりも、モデルチェンジを境に100万単位で下がる

 長く乗る分には長期安定。20年落ち、20万kmでも安心。

 

–詳しくは記事内容へ—


1. ランクルーザーのリセールバリュー

 

リセールバリュー
リセールバリューとは一度購入したものを販売する際の、再販価値のこと。中古車販売などの際に使われることが多い。なお、リセールバリューという言葉自体はガリバーの登録商標です。
参照元:Wikipedia
本記事では新車価格に対する買取相場(残価)の比率として用い、%で表します。

買取相場の算出方法

買取相場の算出方法

買取相場は自動車オークションでの落札予想額から、買取業者の粗利益(10万円〜20万円)を引いて算出します。

理由としては、買取車両の大部分はオークションにて売却されている為です。

株式会社矢野経済研究所の『中古車流通総覧2020年版』によると、買取台数90万台のうち10万台が直接ユーザーに再販され、80万台はオークションで売却されています。

キノさん
以前に比べるとユーザーへの直販が大分増えましたが、殆どの業者が仕入れ値(買取額)はオークションを元に算出しています。

 新車から3年落ち(平成29年式)

新車から1回目の車検を迎える、3年落ち(平成29年)について解説します。

【調査条件】

  • 平成29年式。装備、色は混在
  • 走行距離3万km前後(年間1万kmとして)
  • 事故修復歴なし、内外装状態良好

【結果】

グレード名新車価格
燃費
買取相場
残価率(RV)
GX473万円
6.9
315万円
67%
AX513万円
6.9
320万円
62%
AX Gセレクション585万円
6.9
430万円
74%
ZX683万円
6.9
500万円
73%

※残価率(RV)=買取相場/新車価格(%)
※買取相場=直近1ヶ月のオークションデータより算出

3年落ち(平成29年式)・3万km前後の
平均残価率と平均買取相場
69%・391万円 ★★★★☆
キノさん
3年落ちで70%は高い方です。
グレード毎の価格差が大きいので平均買取相場は上下に振れ幅があります。
見ていると購入するならハイグレードが良さそうですね。

装備が良くなればその分高く売れるが、オプションが高価なので付けすぎに注意

装備が充実のランドクルザー

エアロ、メーカーオプションナビ、リアエンターテイメントシステムなどがついている車両で、511万円で落札です。

この場合の買取額は530万円ぐらいまであり得ますが、オプション費用を考えたると最終的なリセールバリュー(%)はそんなに上がりません。

過去6ヶ月の買取相場の推移

過去6ヶ月で買取相場がどの様に動いているかオークション落札額の推移を見てみます。

▼12月から5月までのオークション落札価格(ZX)

ランドクルーザー過去6ヶ月の推移

考察
年度末とコロナウイルスの影響を大きく受けています。
特にパキスタンとマレーシアに3年落ち車両は輸出されており、ロックダウンや輸入制限の影響が価格に影響を与えています。
2月は800万円〜900万円の落札データもあったことを考えると振れ幅は大きいですね。

新車から5年落ち(平成27年式)

新車から2回目の車検を迎える、5年落ち(平成27年式:マイナーチェンジ前後)について解説します。

【調査条件】

  • 平成27年式。装備、色は混在
  • 走行距離5万km前後(年間1万kmとして)
  • 事故修復歴なし、内外装状態良好

【結果:マイナーチェンジ後】

グレード名新車価格
燃費
買取相場
残価率(RV)
GX473万円
6.9
300万円
63%
AX513万円
6.9
320万円
60%
AX Gセレクション585万円
6.9
420万円
72%
ZX683万円
6.9
490万円
72%

【結果:マイナーチェンジ前】

グレード名新車価格
燃費
買取相場
残価率(RV)
GX453万円
6.9
210万円
46%
AX499万円
6.9
242万円
48%
AX Gセレクション571万円
6.9
285万円
50%
ZX653万円
6.9
320万円
49%

※残価率=買取相場/新車価格(%)
※買取相場=直近1ヶ月のオークションデータより算出

5年落ち(平成27年式)・5万km前後の
残価率と買取相場(平均)
(MC後)67%・383万円 ★★★★★(MC前)48%・264万円 ★★★☆☆
※MC=マイナーチェンジ
キノさん
5年落ちで67%はかなり高いです。48%はまあまあです。

・同じ年式でもマイナーチェンジ前後(見た目が変わった)で大きな差が出る

・マイナーチェンジでも見た目が変わるか変わらないかが重要

・MC後で比較すると3年落ち〜5年落ちの2年間で買取額は殆ど落ちない

新車から7年落ち(平成25年式)

新車から3回目の車検を迎える、7年落ち(平成25年式)について解説します。

【調査条件】

  • 平成25年式。装備、色は混在
  • 走行距離7万km前後(年間1万kmとして)
  • 事故修復歴なし、距離に準じた内外装状態

【結果】

グレード名新車価格
燃費
買取相場
残価率(RV)
GX440万円
6.9
200万円
45%
AX485万円
6.9
230万円
47%
AX Gセレクション555万円
6.9
275万円
50%
ZX635万円
6.9
310万円
49%

※残価率=買取相場/新車価格(%)
※買取相場=直近1ヶ月のオークションデータより算出

7年落ち(平成25年式)・7万km前後の
残価率と買取相場(平均)
48%・254万円 ★★★★☆
キノさん
モデルが同じMC前5年落ちと7年落ちはほぼ変化なしです。

・7年落ちまでは、年数による価格差はあまりない

・モデルチェンジで一気にリセールバリューが動く

新車から9年落ち(平成23年式)

新車から4回目の車検を迎える、9年落ち(平成23年式)について解説します。

【調査条件】

  • 平成23年式。装備、色は混在
  • 走行距離9万km前後(年間1万kmとして)
  • 事故修復歴なし、距離に準じた内外装状態

【結果】

グレード名新車価格
燃費
買取相場
残価率(RV)
AX470万円
7.1
180万円
38%
AX Gセレクション540万円
6.9
180万円
33%
ZX690万円
6.9
200万円
29%

※残価率=買取相場/新車価格(%)
※買取相場=直近1ヶ月のオークションデータより算出

9年落ち(平成23年式)・9万km前後の
残価率と買取相場(平均)
33%・187万円 ★★★★☆
キノさん
9年落ち9万kmでも、200万円も値があるのは凄い!

・年式が経過するにつれグレード毎の価格差が縮小

・200系ランクルの底値は130万円前後(20万kmまで想定)

100系以下の買取相場

ランドクルーザーは100系、80系ともに古くなり走行距離が増えても廃車とはなりません。

例▼

ランクルは廃車にならない

平成9年式の23万kmですが55万円で落札されています。

買取価格として40万円~50万円は可能性があります。

リセールバリューまとめ

ランドクルーザーまとめ

  • 年数よりもモデルの変わり目を意識しよう
  • グレード別で見ると、ZXなどのハイグレードがオススメ
  • 9年を超えてもリセールはある程度が維持される、息の長い車種
キノさん
2021年に300系の新型の発売が噂されています。
そのタイミングでまた200系のリセールも動きそうです。

2. リセールを踏まえた売却/購入のポイントとは

 

売却のポイント

2021年に予定されている、300系の発売に合わせて200系、100系のリセールの低下が予想されます。

現在の5年落ちのマイナーチェンジ前後では100万円以上の差がありますので、単純計算で300系発売により200系のリセールが約100万円落ちる事が予想されます。

売却を考えている方は早めの行動を意識しましょう!

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一括査定に疲れた方や、高く売る方法を探している方は是非使ってみましょう。

購入のポイント

新車を購入する場合

過去の傾向からいくと、下記条件が売却時にハイリセールとなりやすい項目です。一応どのくらい価格が変わるのかも説明します。

  • ハイグレードを選択する(現行ではZX)
  • ナビはメーカーオプション(ハイグレードナビ)を選択する
  • サンルーフをつける
  • 色は①パールホワイト又は②黒、革シートは黒よりも茶系がオススメ

 

 色による価格差▼

ランドクルーザー色の差

色の違いで約50万円の差が出ます。拘りがなければ白か黒がベターです。

 

 サンルーフによる価格差▼

ランドクルーザーSRの差

サンルーフの有無で約50万円の差が出ます。全然元は取れる計算ですね。

 

 事故歴がある場合の価格差▼

事故の有無による価格差

大体事故歴で30万円ぐらいの差が出る様です。車格からすると差が小さいですが、気をつけましょう。

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MOTAで新車の値引きを比較させよう

新車へ乗換える場合は、値引き額を比較させれば少しでも安く購入することができます。

普通は県外のディーラーに行ったり他メーカーの競合車種と比較させますが、MOTAならWeb上で全国4,000のディーラーから見積りを取得したり値引きの交渉ができます。

購入するディーラーが決まっているとしても、値引き額が妥当なのかどうかを知る手段としても有効です。

 

中古車を購入する

中古車を狙う場合、新型が発売されて買取相場が下がり始めてからがオススメです。

実際に買取相場が下がるタイミングは、新車が納車され始めて下取り車が増えてきてからです。

タイミングを見計って購入する様にしましょう。

3. まとめ

以上、ランドクルーザーのリセールバリューについてでした。

車格が高い車なのでオプションだけですぐ100万円を超えたりしますが、頑丈で長く乗り続けられる車です。

今後は新型の発売をどう考えるかが最大のポイントですね。

キノさん
最後までお読み頂きありがとうございました!ご質問があればツイッターか、お問い合わせからお願いします。