「マイナーチェンジした新しいオデッセイが気になる!」
「そう言えばオデッセイのリセールってどうなんだろう?」
2020年11月にマイナーチェンジして見た目が新しくなった5代目オデッセイ。
ホンダの中ではステップワゴンに並ぶミニバンですが、そのリセールバリューは高いのか低いのかイメージはありますか?
車を購入する際は価格やスペックに気を取られてしまい、リセールがどうなのかはついつい後回しになってしまいますよね。
年間400台買取している私が、今回はオデッセイについて解説します。
この記事では、オデッセイ/オデッセイ ハイブリッドのリセールバリュー(買取相場)についてグレード別に解説します。
オデッセイの7年後までのリセールバリュー、中古車の輸出国、人気の色や定員数についても調べているので是非参考にしてみてください。
まずは結論からお伝えします。
オデッセイのリセールはそんなに高くない
5年落ちまではマレーシアに輸出されるのがポイント。ガンガン走って5年以内に乗り換えるのがお勧め
人気のグレードは「アブソルート系」
▼
経過年数 | モデル | 平均残価率 |
3年後 (3年落ち) | オデッセイ | 70%(57~84) ★★★☆☆ |
オデッセイハイブリッド | 68%(65~78) ★★★☆☆ | |
5年後 (5年落ち) | オデッセイ | 52%(43~58) ★★★☆☆ |
7年後 (7年落ち) | RC型 | 36%(27~42) ★★☆☆☆ |
RB型 | 18%(15~20) ★☆☆☆☆ |
細かなグレードについては本文に詳しく記載しています。それでは見ていきましょう。
アルファード(ガソリン・HV)のグレード別のリセールバリュー(残価率)とリセールバリューの高い仕様を元中古車査定士が詳しく解説します。新車から3年〜10年後の買取額をまとめています。売れる価格は年式やグレードでも異なるので買うモデル[…]
リセールバリューとは
参照元:Wikipedia
買取相場の算出方法
買取相場は自動車オークションでの落札予想額から、買取業者の粗利益(10万円〜20万円)を引いて算出します。
理由としては、買取車両の大部分はオークションにて売却されている為です。
株式会社矢野経済研究所の『中古車流通総覧2020年版』によると、買取台数90万台のうち10万台が直接ユーザーに再販され、80万台はオークションで売却されています。
それでは実際のリセール/買取相場について見ていきます。
この記事は2020年11月時点の情報です。最新の買取相場は中古車買取店へお問い合わせください。
【無料】中古車査定を依頼する
3年後のリセール/買取相場
新車から3年後のリセールを3年落ちの平成29年式の買取相場からお伝えします。
【調査条件】
- 過去3ヶ月以内の自動車オークション落札データより
- 平成29年式の2WD、装備と色は絞り込みなし
- 事故修復歴なし、内外装の状態良好(評価点4点以上)
グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
G | 2,892,840円 2.1万km 1件 | 165万円 57% |
アブソルート・ホンダセンシング | 3,326,400円 1.7万km 1件 | 280万円 84% |
アブソルート・Xホンダセンシング | 3,286,400円 1.6~4.6万km 5件 | 210~240万円 230万円 70% |
G・EXホンダセンシング | 3,380,000円 | データなし |
アブソルート・EXホンダセンシング | 3,450,000円 1.6~4.7万km 11件 | 230~255万円 243万円 70% |
アブソルートXホンダセンシングアドバンスドパッケージ | 3,476,400円 1.9~4.5万km 3件 | 221~254万円 240万円 69% |
【オデッセイ ハイブリッド】 | ||
ハイブリッド | 3,646,400円 | データなし |
ハイブリッドアブソルート | 3,866,400円 1.8~4.9万km 13件 | 220~310万円 270万円 70% |
ハイブリッドアドバンスドパッケージ | 4,026,400円 3.0万km 1件 | 260万円 65% |
ハイブリッドEXパッケージ | 3,990,000円 2.7万km 1件 | 265万円 66% |
ハイブリッドアブソルート・ホンダセンシングEXパッケージ | 4,000,000円 1.4~4.7万km 32件 | 255~360万円 310万円 78% |
ハイブリッドアブソルート・ホンダセンシングアドバンスドパッケージ | 4,056,400円 2.2~4.8万km 5件 | 220~280万円 255万円 63% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
※走行距離は1~5万kmで設定
リセールバリュー(平均残価率) | |
オデッセイ (ガソリン) | 70%(57~84) |
オデッセイ (ハイブリッド) | 68%(65~78) |
【参考】3年後の残価率の基準
81%以上 → ★★★★★ 最高
71~80% → ★★★★☆ 優良
61~70% → ★★★☆☆ 高い
51~60% → ★★☆☆☆ 普通
50%以下 → ★☆☆☆☆ 低い
▼リセールが高い車を知りたい人は▼
「リセールバリューの高い車に乗りたいけれど、どの車が何年後にどのくらいリセールがあるのかわからない。。」そう思うことってありませんか?こんにちは、中古車査定士の@キノサンです。今回は私が書いている車のリセールバリュー[…]
オデッセイ/オデッセイハイブリッドの3年後のリセールバリューは、70%前後で概ね平均よりは高いと言えます。
グレードによりばらつきがありますが、販売台数も含めて「アブソルートEXホンダセンシング」がお勧めのグレードになります。
ガソリンもハイブリッドも皆さん比較的高めのグレードを購入している様です。
5年後のリセール/買取相場
新車から5年後のリセールを5年落ちの平成27年式の買取相場からお伝えします。
【調査条件】
- 過去3ヶ月以内の自動車オークション落札データより
- 平成27年式の2WD、装備と色は絞り込みなし
- 事故修復歴なし、内外装の状態良好(評価点4点以上)
グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
G | 2,892,840円 | データなし |
Gエアロパッケージ | 3,072,840円 4.8~5.7万km 2件 | 130~133万円 132万円 43% |
アブソルート | 3,318,040円 3.2~6.0万km 11件 | 165~205万円 177万円 53% |
G・EX | 3,351,000円 | データなし |
アブソルート・20thアニバーサリーパッケージ | 3,456,400円 3.1~6.9万km 10件 | 135~205万円 177万円 51% |
アブソルート・アドバンス | 3,476,400円 3.0~5.6万km 10件 | 161~210万円 200万円 58% |
アブソルート・EX | 3,582,000円 3.1~6.4万km 13件 | 145~210万円 180万円 50% |
アブソルート・EXアドバンス | 3,690,000円 5.3万km 1件 | 215万円 58% |
※走行距離は3~7万kmで計測
※ハイブリッドは未発売の為データなし
リセールバリュー(平均残価率) |
52%(43~58) |
【参考】5年後の残価率の基準
70%以上 → ★★★★★ 最高
60~70% → ★★★★☆ 優良
50~60% → ★★★☆☆ 高い
40~50% → ★★☆☆☆ 普通
40%以下 → ★☆☆☆☆ 低い
オデッセイの5年後のリセールバリューは平均52%で、全体の中では少し高いと言えます。
装備充実の「G」とエアロ系の「アブソルート」では、圧倒的にアブソルートの方が売れていて、リセールも高いと言えます。
ハイブリッドはまだ発売されてから5年が経過していないのでデータはありませんが、概ねこのガソリンの数値と近い値になると予想されます。
また定員ですが、7人乗りと8人乗りでは7人乗りが全体の93%を占めているのもポイントです。
7年後のリセール/買取相場
新車から7年後のリセールを7年落ちの平成25年式の買取相場からお伝えします。
7年落ちはRC型(現行)のオデッセイが発売された年になります。
フルモデルチェンジ後のRC型とモデルチェンジ前のRB型をそれぞれ解説します。
【調査条件】
- 過去3ヶ月以内の自動車オークション落札データより
- 平成25年式の2WD、装備と色は絞り込みなし
- 事故修復歴なし、内外装の状態良好(評価点4点以上)
FC後(RC型)
グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
B | 2,490,000円 | データなし |
G | 2,819,000円 5.7~9.3万km 7件 | 65~85万円 75万円 27% |
アブソルート | 3,154,000円 5.1~10.0万km 37件 | 88~166万円 133万円 42% |
G・EX | 3,360,000円 | データなし |
アブソルート・EX | 3,585,000円 5.1~9.4万km 17件 | 105~166万円 135万円 38% |
※走行距離は5~10万kmで計測
FC前(RB型)
グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
M・S | 2,420,000円 | データなし |
M | 2,720,000円 | データなし |
Mエアロパッケージ | 2,760,000円 | データなし |
MX | 2,920,000円 6.4万km 1件 | 45万円 15% |
アブソルート | 2,920,000円 | データなし |
MX・エアロパッケージ | 3,060,000円 5.2~8.2万km 3件 | 25~80万円 60万円 20% |
Li | 4,120,500円 | データなし |
※走行距離は5~10万kmで計測
※フルモデルチェンジ当年の旧モデルは生産が止まる為、必然的にデータが少なくなります。
リセールバリュー(平均残価率) | |
7年落ち(RC型) | 36%(27~42) |
7年落ち(RB型) | 18%(15~20) |
【参考】7年後の残価率の基準
61%以上 → ★★★★★ 最高
51~60% → ★★★★☆ 優良
41~50% → ★★★☆☆ 高い
31~40% → ★★☆☆☆ 普通
30%以下 → ★☆☆☆☆ 低い
オデッセイの7年後のリセールバリューはこれまでの5年後迄に比べ、少し低いと言えます。(「高い」→「普通」に落ちた。)
これは後に出てきますが、5年落ちまでが対象となるマレーシア向けの中古車輸出の影響が関係していると思われます。
マレーシア行きの輸出需要がなくなり他国と国内需要のみとなった為、買い手が減りリセールが下がったのかもしれません。
またフルモデルチェンジの影響が大きく、RB型の買取相場は完全に100万円を割り、残価率は18%とかなり低い値になります。
8年落ち以降のRB型のリセールは、必然的に更に低い水準で推移するでしょう。
オデッセイの中古車輸出
オデッセイの中古車輸出について解説します。
輸出されている国や輸出される年式を知る事で、走行距離がリセールにあまり影響しないことや、何年落ち迄に手放した方が良いのかなどを知ることができます。
RC型の輸出国
RC1 (ガソリン・2WD) | ・マレーシア(登録から59ヵ月まで) ・ロシア(登録から7年まで) ・香港 ・NZ ・ブルネイ |
RC2 (ガソリン・4WD) | ・ロシア(登録から7年まで) |
RC4 (ハイブリッド) | ・ロシア(登録から7年まで) |
RC型オデッセイは上記の通り各国に輸出されています。
この中でポイントはマレーシアで、同国は日本から輸出される中古車の価格帯が世界で1番高い国です。
マレーシアには、登録から59ヵ月までの車のみが輸出され、まる5年(60ヵ月)以上経過した車は輸出されません。
実際にオークションデータを調べると、
車両詳細 | 落札額 |
平成27年10月登録 12.6万km走行 | 161.5万円 (9/10のオークション) |
平成27年11月登録 12.0万km走行 | 87.5万円 (11/6のオークション) |
と落札額に約70万円の違いが出ています。
上段の車両は登録から59ヵ月目でオークションに出品された為、マレーシア行きの輸出に乗りました。
(12万km走行の5年落ちのオデッセイが、国内の再販用途で160万円で買われることはまずありえません。)
下段の車両は登録から60ヵ月目でオークションに出品された為マレーシア行きの輸出に乗れず、比較すると安い価格で落札されました。
しかしお分かりかと思いますが、下段が安いのではなく上段が異常に高いんですね。
この様に少し売るタイミングが違っただけで、輸出国の事情で、売れる(買取)価格が変わる車種がオデッセイ以外にもたくさんあります。
そのルールや条件を知るだけで、結果的に車両の保有コストが下がり、思ってもいなかった上のグレードの車に乗ることも可能になります。
因みにロシアには7年落ちまでの全てのRC型が輸出されていますが、現状事故車や水害車等の安い車が輸出されていると言えます。
輸出を踏まえたポイント
オデッセイの輸出を考えたポイントは、
- 59ヵ月目(丸5年経つ数ヵ月前)までに売る
- 走行距離が多くてもリセールに影響しにくい(走った方が元を取れる)
ということになります。
このマレーシア行きはガソリンの4WDとハイブリッドには当てはまらないので、グレードはガソリンの2WDが比較的お勧め・安全です。
リセールに関するその他
オデッセイのリセールに関することとしてその他では、
圧倒的に7人乗りが人気というのがあります。
リセールに大きく影響するとは断定できないですが、流通し易さから言うと7人乗りがお勧めです。
色はパールホワイトが人気
車の色は、パールホワイトか黒が人気です。
どちらかと言えば、黒の方が数が多いように思います。
仕様 | 平均落札額 | 差 |
人気色 | 182.96万円 | 9.28万円 |
普通色 | 173.68万円 |
※普通色=パールホワイト、黒以外の色
上記の2色以外だと、売る時に約10万円ぐらい差が出る結果が出ていますので、そこも考慮して色は決めるのが良いでしょう。
「車の色って何色を選んだ方がいいの?」リセールを気にして車の色を選んでいる人はいますか?あまりいないですよね。(本人の自由だ!) しかし実際には、走行距離やグレードが同じでも色の違いで査定額が異なっ[…]
オデッセイを高く売るには
オデッセイを高く売る方法としては、現状は多くの買取専門店の見積もりが得られる、一括査定が1番有効です。
理由としては、ディーラーの下取り担当者はそこまで知識を持っていないことが多く、適正な値付けができないことが多い為です。
大手買取店の場合は、輸出も小売も含めてきちんとした相場が読めるので、その中で高いところを選べば間違いないと言えます。
車を高く売る際に注意すべきことは、『車/中古車を高く売る方法(基礎編)』に記載していますので、是非参考にしてみてください。
車(中古車)を売ろうとする時に、役立つ高く売る方法やコツについて詳しくお伝えしていきます。悲しいかな車を乗り換えや、不要で売る時というのは突然やってくる訳ですが、覚えておくと損はない情報をお伝えしていくので是非参考にしてみてください[…]
オデッセイのリセールまとめ
いかがでしたでしょうか。
オデッセイのリセールバリューは高くはないですが、乗り方を理解すれば保有コストは少なく乗れる車だということがわかりましたね。
また2020年に行われたのはマイナーチェンジなので、型式は変わらず暫くはこの法則は続くと思われるので是非覚えておいて下さい。
最後にリセールのポイントをまとめておきます。
■ハイブリッドの方がガソリンより少しリセールが悪い
■グレードはアブソルート系が鉄板
■ガンガン走って使い倒して、59ヵ月以内に乗り換えるのがお勧めの乗り方
オデッセイの購入や売却を検討されている方は是非参考にしてみてくださいね。
それでは今回はこの辺で。
\オデッセイの新車見積もりはこちらから/
【無料】WEBで簡単!新車見積もり
最後まで読んで頂きありがとうございます。この記事が気に入って頂けたらシェアして頂けると大変嬉しいです。