RAV4(ガソリン・HV・PHV)のグレード別のリセールバリュー(残価率)とリセールの高い仕様を中古車査定士が詳しく解説します。
新車から3年〜10年後の残価率と買取額をまとめています。年式毎、グレード毎のリセールバリューを理解して経済的に車を乗りこなしましょう。
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【経過年数とグレード別】RAV4のリセールバリューと買取相場
RAV4の3年落ちから10年落ちまでの残価率と買取額をまとめました。
経過年数 モデル | 残価率/買取額 ガソリン | 残価率/買取額 ハイブリッド |
---|---|---|
3年落ち 50系前期 | 76%/250万円 ★★★★☆ | 71%/253万円 ★★★★☆ |
フルモデルチェンジ:30系後期→50系前期 | ||
5年落ち/H29年 30系後期 | データなし | 設定なし |
7年落ち/H27年 30系後期 | 50%/115万円 ★★★★☆ | 設定なし |
10年落/H24年 30系前期 | 28%/63万円 ★★★☆☆ | 設定なし |
経過年数 モデル | 残価率/買取額 PHV |
---|---|
3年落ち 50系前期 | 74%/383万円 ★★★★☆ |
※買取額は全グレードの平均
- 現行モデルのリセールバリューは高い。アドベンチャーがおすすめのグレード
- 輸出の影響で5年落ちまで高い買取相場が続く予想。グレードで人気色が異なる
- おすすめはパノラマルーフ付き。アドベンチャー以外ではエアロパーツも高評価
- PHVモデルも今は高価格での買取が可能
- 3年後のリセール:残価率74%
- 5年後のリセール:残価率不明
- 7年後のリセール:残価率50%
- 10年後のリセール:残価率28%
ひとつずつ詳しく解説します。
3年後のリセール:残価率74%
3年後のリセールを3年落ちの買取相場から算出。3年後の残価率(平均買取額)は
- ガソリンモデル:76%(250万円)
- ハイブリッドモデル:71%(253万円)
- PHVモデル:74%(383万円)
となりました。
グレード | 新車価格 平均走行距離 データ数 | 平均買取額 残価率 |
---|---|---|
【ガソリンモデル】 | ||
X | 2,743,000円 3.1万km 49件 | 205万円 75% |
アドベンチャー | 3,310,000円 3.7万km 165件 | 255万円 77% |
G | 3,391,000円 3.3万km 118件 | 250万円 74% |
G Zパッケージ | 3,539,000円 3.5万km 134件 | 265万円 75% |
アドベンチャーオフロードパッケージ | 3,460,000円 2.8万km 11件 | 275万円 79% |
【ハイブリッドモデル】 | ||
ハイブリッドX | 3,343,000円 4.8万km 35件 | 230万円 69% |
ハイブリッドG | 3,817,800円 4.2万km 165件 | 275万円 72% |
【PHVモデル】 | ||
G | 4,690,000円 | データなし |
GZ | 4,990,000円 4.3万km 10件 | 370万円 74% |
ブラックトーン | 5,390,000円 4.3万km 3件 | 395万円 73% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
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5年後のリセール:不明
RAV4の5年落ちのデータはありません。
7年後のリセール:残価率50%
7年後のリセールを7年落ちの買取相場から算出。
7年後の平均残価率(買取額)は50%(115万円)となります。
グレード | 新車価格 平均走行距離 データ数 | 平均買取額 残価率 |
---|---|---|
スタイル(2WD) | 2,211,429円 4.9万km 2件 | 130万円 59% |
スタイル(4WD) | 2,427,429円 16.2万km 1件 | 100万円 41% |
10年後のリセール:残価率28%
10年後のリセールを10年落ちの買取相場から算出。
10年後の平均残価率(買取額)は28%(63万円)となります。
グレード | 新車価格 平均走行距離 データ数 | 平均買取額 残価率 |
---|---|---|
スタイル | 2,150,000円 7.5万km 10件 | 65万円 30% |
スタイルSパッケージ(4WD) | 2,360,000円 6.9万km 7件 | 60万円 25% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
RAV4の10年落ちの残価率は30%前後ということで、比較的リセールは高い車です。
車全体の10年後の残価率は20%前後と言われており、古くなってもしっかりした金額で売れる車と言えるでしょう。
10年落ちの車のリセールってどれくらい?10年乗っても高く車ってあるの?本記事はこんな疑問をお持ちの方におすすめです。こんにちは、中古車査定士の@キノサンです。今回は「車の10年後のリセー[…]
何年落ちで売るのが最もお得か
車の価値は毎年均一に落ちるのか?どのタイミングで手放すのが最も良いのか?を知る為には、1年毎のリセールの変化を知ることが大切です。
※グレード:ガソリンモデルのアドベンチャーにて
経過年数/モデル (走行距離) | 平均買取額 (前年比) |
---|---|
当年もの/50系前期 (0.3万km) | 320万円 |
1年落ち/50系前期 (1.4万km) | 300万円 (−20万円) |
2年落ち/50系前期 (2.7万km) | 270万円 (−30万円) |
3年落ち/50系前期 (3.7万km) | 255万円 (−15万円) |
4年落ち/50系前期 (4.6万km) | 245万円 (−10万円) |
※フルモデルチェンジ:30系後期→50系前期 | |
5年落ち/30系後期 | データなし |
6年落ち/30系後期 | データなし |
7年落ち/30系後期 (8.7万km) | 120万円 |
8年落ち/30系後期 (10.7万km) | 100万円 (−20万円) |
9年落ち/30系後期 (10.5万km) | 80万円 (−20万円) |
10年落ち/30系後期 (8.0万km) | 60万円 (−20万円) |
大きく落ちているところを赤字で記載。ガソリンS-Zグレードの新車価格は368万円です。
特に大きくリセールが落ちるポイントは今のところないものの、基本はハリアーと同じ動きになると見ています。
ハリアーはモデルチェンジの周期が異なるので一概に参考にはならないですが、5年落ち前後やモデルチェンジでリセールは落ちるので注意してください。
【リセールの高い仕様】RAV4の人気のボディカラーやオプション
- リセールバリューの高い色
- リセールの高いオプション
ひとつずつ詳しく解説します。
リセールバリューの高い色
外装色によるリセール差を中古車オークションから調べた結果です。
【ガソリンモデル】
色 | 台数/走行距離 | 平均価格 |
---|---|---|
クロ | 148台/3.7万km | 250万円 |
カーキ | 159台/3.5万km | 258万円 |
グレー | 39台/3.8万km | 254万円 |
アカ | 17台/5.3万km | 225万円 |
アオ | 12台/2.8万km | 253万円 |
※n=379 アドベンチャーにて
【ハイブリッドモデル】
色 | 台数/走行距離 | 平均価格 |
---|---|---|
パールホワイト | 243台/4.7万km | 275万円 |
クロ | 128台/4.3万km | 272万円 |
グレー | 43台/5.2万km | 260万円 |
コン | 22台/3.6万km | 263万円 |
シルバー | 18台/5.4万km | 248万円 |
アカ | 28台/5.1万km | 253万円 |
※n=482 ハイブリッドGにて
ガソリンモデルのグレードはアドベンチャー系が有利となり、その際の色はカーキやグレードがリセールの高い色となります。
パールホワイトはそもそも選択肢がなく、クロもそこまでリセールの悪い色ではありません。
ハイブリッドの場合はGをベースに見ており、パールホワイトやクロが有力な色となります。
リセールの高い装備・オプション
アドベンチャーにおいてパノラマムーンルーフ(143,000円)のリセール差を調べた結果、
ムーンルーフ | 台数/走行距離 | 平均価格 |
---|---|---|
あり | 116台/3.5万km | 260万円 |
なし | 263台/3.7万km | 250万円 |
※ガソリン:アドベンチャーにて n=379
なのであってもなくても良い装備です。
全くリセールに反映されない訳ではありませんが、費用を100%回収することは不可能です。
これはハイブリッドアドベンチャーにも共通で、オフロードパッケージにはそもそも装着ができません。
しかしガソリンのGZパッケージやハイブリッドGにおいては費用を上回る買取額への差が見られる為、グレードによって必要性が異なります。
アドベンチャーではあってもなくても良い、アドベンチャー以外のグレードではあった方が有利と覚えておくと良いでしょう。
リセールバリュー重視で購入する際のポイント
RAV4を最も経済的に乗りこなすポイントは、
- グレードはアドベンチャーまたはオフロードパッケージ
- 色はカーキ、グレー、クロの中から
- ムーンルーフはつけない、必要最低限の装備にて
このあたりを中心に考えると良いでしょう。
グレードとしては間違いなくアドベンチャー系の方が有利となるので、そこを基本に組み立てるのがおすすめです。
フルモデルチェンジがあるまでは中古のリセールも落ちにくいので、中古車から入るのも良いでしょう。
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【中古車査定士が解説】車を安全に高く売るために気をつけるべきポイント
ここからは中古車査定士である筆者が、車を安全に高く売る為の方法と使うべき買取サービスの順序をお伝えします。
まず大前提として伝えておきたいことは、
- ディーラーの下取り額に比べると買取店の買取額の方が99%高い
- 車の売却は値段も大事だが、安心・安全に売却することも大事
ということです。
値段だけに捉われることなく、バランスの良い、納得のいく高値売却を目指しましょう。
使うべき買取サービスと順番
買取の見積もりを取るにあたっては、下記3つの形態で取るのがベストです。
とはいえ時間や労力を要すこともあるので、状況に応じて使い分けてください。
- ディーラーの下取り査定
- 買取業者の査定
- Webオークションでの査定
順番もこの順番で査定を依頼するのがポイントです。
理由は査定額の有効期限に関係しています。
ディーラーに下取査定を依頼する
まずはディーラー等の次の車を購入するところに下取り査定を依頼しましょう。この査定額は納車時期まで保証されることが多く、すぐに決断をする必要のない「持っておける」価格です。
基本的にはこの価格をベースに、より良い条件を探すことになります。
買取業者に査定を依頼する
買取業者に査定を依頼するにあたって、必ず○○が最も良い条件を出すというのはありません。
車の内容や売却タイミングによって、どこが最も良い条件を出すかはわからないので、安心できる業者複数社に査定を依頼するのがおすすめです。
ちなみに筆者はいつもカーセンサーの一括査定を利用しています。
カーセンサーは自宅近くの大手の買取業者がほぼすべて登録されている一括査定サービスで、信頼できる業者全てにまとめて査定が依頼できます。
下記の様に自宅近くの買取登録業者が複数候補に上がります。チェックを外せば知っているところにだけ依頼をすることもできます。
買取業者に車を売る際のポイントとして、JPUCに加入している業者に売った方が確実に安心です。
JPUCとは車買取業界の健全化を進める団体のことで、ここに加入している業者との間にトラブルが起きても、JPUCに相談すれば解決してくれます。
大手の買取業者はほぼ全て加入していますが、気になる場合は下記で調べておきましょう。
ちなみに今の中古車買取業界で最も安心して車を売却できるのはカーセブンです。
同社の社長は先程のJPUCの代表理事を務めており、安心な買取をモットーとし、絶対に顧客からクレームが上がる様な対応はしてきません。
カーセンサーの一括査定は大手業者にまとめて依頼ができますが、その中身や対応は各業者それぞれ。買取条件が良く、安心して車を引き渡せる業者に依頼することが大切です。
Webオークションの査定をする
最後にトライしてみる価値があるのが、Webオークションでの売却方法です。
Webオークションとは1回の査定で記録した査定データに対し、後日Web上で数千社から入札を募り、最も高い業者に売却するという売り方です。
買取査定をしていると現場でよくバッティングすることがあり、実際に車を売る時にも利用しているのが楽天Car車買取とユーカーパックです。
Webオークションの特徴は、査定が1度のみなので一括査定の様に業者対応の手間がかからないのと、オークションの結果が安ければ無料でキャンセルができることです。
その代わりWebオークションは結果が出てから売る・売らないの判断を数日で行わなければならず、あまり待ってもらえません。
この様に査定額の有効期限が1番短いのがWebオークションになるので、他の金額が出揃うか、出揃った後に利用するのがおすすめです。
<番外編>オークション出品代行
それでも査定額に納得がいかない場合は、その希望額はあまり現実的ではないと言えるでしょう。
その上でかなり上級者向けとして業者オークションへの出品代行を依頼するという手もあります。
出品代行の最もメジャーなサービスはカーオークション.jpです。
業オクは上手く売れれば、買取業者が本来得ている利益をそのまま享受できる反面、流札率が高く、希望額通りに売れる保証もありません。
車を動かす必要もあるので、上手く売れないと手数料が嵩み、かなりハイリスクハイリターンな上級者向けの売却方法と言えるでしょう。
<番外編>個人売買サイトに登録
個人間売買も車を高く売るには適した方法です。
個人間売買は売りたい金額をこちら側で設定できる為、安く売れてしまう心配がないという点では安心して掲載できるメリットがあります。
しかし掲載価格が市場に見合っていないと一向に売れないという可能性もあり、バランスが重要。
クルマの売却革命と謳うカババは、プロが車に適した予想売価を設定してくれる他、個人間売買が成立しなくても一括査定で確実に高値売却ができるという中々優れた個人売買サービスです。
日程に余裕のある車の売却であればカババに希望の条件で掲載してみて、売買が成立しなければ一括査定で売り切る、という考え方もありですね。
RAV4のリセールまとめ
RAV4はハリアーに並ぶ、多くの人にとっておすすめの万能な車です。
リセール的にはアドベンチャーが最もコストパフォーマンスが高そうなので、買う際は中心に考えるようにしましょう。
あれこれ装備を考えず、多少走行距離が多くなってしまっても、売る際はそれなりに高い残価率となるのも良いポイントですね。
人気車種なので購入はお早めに☆
- 現行モデルのリセールバリューは高い。アドベンチャーがおすすめのグレード
- 輸出の影響で5年落ちまで高い買取相場が続く予想。グレードで人気色が異なる
- おすすめはパノラマルーフ付き。アドベンチャー以外ではエアロパーツも高評価
- PHVモデルも今は高価格での買取が可能
車のリセールバリューに興味がある方はぜひ他の記事も参考にしてください。
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