本記事では売る時に高く売れる(リセールバリューが高い)、おすすめのコンパクトカーを紹介します。
駐車場の問題や小回りが利く点でコンパクトカーを検討されている方も多いと思いますが、どの車種が良いのか迷われたことはありませんか?
今回は国産のコンパクトカー6車種についてリセールバリューを中心にお勧めの車種やグレードを解説します。
是非参考にしてみてください。
【この記事を書いた人】
ーこんな人にお勧めです👍ー
コンパクトカーの購入を検討しているが、各車種の差について知らない
売る時の価格が各車種で異なることを知らない
買うならお勧めのグレードを知りたい
最後まで読めばあなたにピッタリ合ったコンパクトカーを発見できます^_^
スポーツ系エアロ系がお勧め
まず多くの車種においてエアロ系・スポーツ系・クロスオーバー系のグレードが、ノーマルグレードに対して明らかに高いという差が出ています。
エアロ系は見た目に抵抗がある方もいるかもしれませんが、売った時の値段が大きく違います。
ATの設定も多いので、特に問題がないという方はグレードはスポーツ系やエアロ系、クロスオーバー系を選択した方が良いです。
リセールバリューが高いコンパクトカー
今回比較しているコンパクトカーは、
- トヨタ アクア
- トヨタ ヤリス(旧:ヴィッツ)
- ホンダ フィット
- 日産 ノート
- スズキ スイフト
- マツダ マツダ2(旧:デミオ)
です。
リセールバリューとはいわゆる売る時の価格のことです。何年後に乗り換えるか売るかわからないけれども、同じ様な内容なら高く売れる車に乗った方が良いですよね。
ノーマルグレードで比較
6車種のノーマルグレードの新車からの残価率の推移をグラフにしたものが、上図になります。
【3年落ちのランキング】
1位:フィット(ハイブリッドも含む) | 49% |
2位:スイフト | 46% |
3位:アクア | 43% |
3位:マツダ2(デミオで算出) | 43% |
5位:ノート | 38% |
6位:ヤリス(ヴィッツで算出) | 37% |
【5年落ちのランキング】
1位:マツダ2(デミオ) | 30% |
2位:フィット(ハイブリッド含む) | 27% |
3位:アクア | 26% |
4位:ノート | 24% |
5位:スイフト | 22% |
6位:ヤリス(ヴィッツで算出) | 21% |
【7年落ちのランキング】
1位:フィット(ハイブリッド含む) | 20% |
2位:アクア | 17% |
3位:スイフト | 12% |
4位:ヤリス | 11% |
5位:マツダ2 | 10% |
6位:ノート | 8% |
総合1位:フィット
3〜7年落ちにおいて1位、2位、1位とどの年次でも安定的なリセールを残したフィットが総合1位となります。
フルモデルチェンジ前のグレードにある、「13G S」や「ハイブリッド S」などのS系のグレードが特にリセールが高い結果となっています。
フルモデルチェンジ後のグレードは一新されていますが、リュクスやクロスターのリセールバリューが高くなることが予想されています。
フィットは、ハイブリッドとガソリンが同じぐらいのリセールバリューとなる為ハイブリッドの方がややお勧めだと言えます。
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総合2位:アクア
総合の2位は各年次で安定的な順位だったアクアです。
常に最高グレードのGが高い比較的高いリセールバリューを出しています。
今後はヤリスのハイブリッドが同じポジションの為吸収されると言われていますが、中古車輸出の需要もあり暫くはリセールが安定していると言えます。
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総合3位:スイフト
3位は意外と高いリセールを残したスズキのスイフトです。
スイフトはスポーツ系としてスイフトスポーツという車種が別にある為、スイフトの中ではグレードを分けていません。
その為ターボのRStやエアロ系であるRSが一緒に計算されているのはリセールが高くなっている要因と言えます。(ただし平均化されている為影響は小)
細かなリセールについては別記事にまとめていますが、スイフトであればRStやRSがお勧めです。
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総合4位:マツダ2
4位はマツダのデミオの後継車マツダ2です。
5年落ちでは最終型のデミオのリセールが意外と高く、全体の中で1番のリセールになっています。
7年落ちはフルモデルチェンジ前のデミオなので一気に落ちていますが、安定した中古車輸出需要もある車種なので意外と底堅いリセールで今後も推移すると思われます。
詳しい記事で書いていますが、ガソリンとディーゼルでリセールに大きな差はないことが明らかになっています。
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総合5位:ノート
5位は日産のノート。
人気のe-POWERはそこまでリセールが高い訳でもなく、ノートで高いのはスポーツ系グレードのニスモのみという状態です。
日産車は中古車輸出に強い車種が比較的少ないメーカーで、あってもエクストレイルやデュアリス、ジューク等のSUVがメインになります。
e-POWERとニスモを除くとノートを選ぶ魅力は少ないと言えるでしょう。
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総合6位:ヤリス
最下位は現在普通車販売台数上位にいる、ヤリスになりました。
発売間もない為、3年落ち以前は同モデルであるヴィッツのデータを用いています。
ヴィッツの特徴としてGRスポーツやG’sなどのスポーツ系グレードは他社種と同じくリセールが高いのですが、ノーマル系グレードの上位であるUのリセールが低いと言えます。
ヤリスは今後ヤリスクロスの発売が決定しており、リセールも高くなることがほぼ決定的です。
GRスポーツやヤリスクロスを除くと、リセールとしては実はヤリスを選択する魅力はあまりないのかもしれません。
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スポーツグレードで比較
次に各車種のスポーツグレードで比較してみます。
マツダ2はスポーツグレードがなかったので、5車種で比較しています。
- アクア(クロスオーバー、G’s)
- ヤリス(GRスポーツ、G’s)
- ノート(ニスモ)
- スイフトスポーツ
- フィット(RS)
結果は次の通りです。
スポーツ1位:スイフトスポーツ
1位はスズキのスイフトスポーツ。
スイフトも悪いくないリセールバリューでしたが、3年落ちにおいてはスイフトスポーツはぶっちぎりの1位です。
スイフトはリセール的には良い車であることが上記より言えます。
スポーツ2位:ヤリス(GRスポーツ、G’s)
2位はヤリス(旧ヴィッツ)です。7年落ちではリセールがかなり低いことは、フルモデルチェンジの影響として、他は比較的高く売れる車種という結果になっています。
見た目は特徴的ですが、ATもあるのでコンパクトに走りも楽しみたい人にお勧めです。
スポーツ3位:フィット
3位は5年落ちと7年落ちでは売れる金額がそんなに変わらないフィットRS。
現在のグレードだとリュクスが代替グレードになり、特徴がかなり抑えられてしました。
しかし今後スポーツ系のグレードが出る場合は、間違いなく高リセールが期待できます。
スポーツ4位:アクア
4位はアクアとしていますが、5年落ちのリセールは高く、上位と遜色ありません。
GRスポーツのラインはヤリス(ヴィッツ)と被りますが、クロスオーバーの分差が出ていると言えます。
スポーツ5位:ノートニスモ
最下位はノートニスモです。
スポーツグレードにもかかわらず、3年落ちで新車の50%しかないというのが痛いですね。
しかしノートのノーマルグレードと比較するとかなり高いリセールが暫く続きます。
見た目はそこまできつくないので、ノートを検討している方は是非ニスモも候補に入れるようにしましょう。
おすすめのコンパクトカーまとめ
各車種によって特色が出た結果となりました。
- スイフト:調べてわかったかなりコスパの良い車。メーカーに対する拘りがなければコンパクトカーとしては是非検討すべき。販売台数が全てではない。
- フィット:ノーマルグレード、スポーツ系グレードともに総合的に最も安定している印象。ネックはフルモデルチェンジされ、今後のグレード編成がどのようになるか。スポーツグレードが出ない場合は厳しくなるかも
- アクア:ヤリスハイブリッドと統合されるとの話が出ている割りには、好調な結果。アクアクロスオーバーは見た目も万人受けされる範囲内で、リセールも高くお勧めの車種。
- ヤリス:リセールを考えるならヤリスクロス、がGRスポーツに絞られる。他のグレードが弱すぎる。ヤリスクロスが一人勝ちする予想。
- マツダ2:最終型のデミオから人気が安定してきている。スポーツグレードが設定ない割りには、リセールは安定的。ブランドの今後の向上により上位も狙える。
- ノート:総合的に他社種に劣っている結果となった。しかしコンパクトの中では少し大きいサイズ感で、価格も手頃なのでニスモは十分にアリ。
読んでみて見る目が変わった車はありましたか?
是非お気に入りのコンパクトカーを見つけてみましょう。
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