- ポルシェのリセールってどうなの?
- 各車種の残価率はどれぐらいなの?
こんな疑問をお持ちではないでしょうか。
こんにちは、中古車査定士の@キノサンです。
輸入車の中でも、ポルシェはリセールバリューの高い外車ブランドとして認知されていますが、実際のところはどうでしょうか。
今回はポルシェ全車種のリセールバリュー(残価率)をランキング形式で詳しく紹介します。
「ポルシェのリセールバリューを詳しく知りたい」という人は参考にしてみてください。
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ポルシェ全車種の経過年数別リセール
まず各車種の経過年数別の残価率を記載します。
<経過年数毎の残価率>
車種 | 3年 | 5年 | 7年 | 10年 |
718ケイマン | 84% | 80% | 73% | 60% |
718ボクスター | 91% | 78% | 73% | 65% |
911 | 104% | 75% | 62% | 57% |
カイエン | 71% | 43% | 43% | 20% |
パナメーラ | 69% | 52% | 27% | 19% |
マカン | 92% | 56% | 53% | ー |
タイカン | 現行モデル:89% |
※各車種のリンクより個別記事に飛べます。
上記の様にポルシェのリセールと言っても車種によってその値は様々。
また残価率はモデルチェンジによっても異なり、同じ3年落ちでも現行モデルか旧モデルかによっても値が異なることを理解しておきましょう。
上記の残価率を頭に入れた上で、今後の展開なども見据えながら、車選びをすることが重要です。
それでは総合的な車種別のリセールランキングを見ていきましょう。
1位:911
総合1位はポルシェを代表するスポーツカーである「911」。
各年数とモデル別の残価率は下記の通り。
経過年数 モデル | 残価率/買取額 (クーペ) | 残価率/買取額 (カブリオレ) |
3年落ち 992型(現行) | 104%/1900万 ★★★★★ | 110%/2200万 ★★★★★ |
R1/7:992型にフルモデルチェンジ↑ | ||
5年落ち 991型後期 | 75%/1352万円 ★★★★★ | 61%/1100万円 ★★★★☆ |
7年落ち 991型前期 | 62%/917万円 ★★★★★ | 63%/1275万円 ★★★★★ |
10年落ち 991型前期 | 57%/717万円 | 47%/710万円 |
H23/11:991型にフルモデルチェンジ↑ | ||
997型 H16~H23年式 | 42%/646万円 | 31%/553万円 |
996型 H10~H16年式 | 30%/474万円 | 17%/223万円 |
993型(空冷) H7~H10年式 | 92%/1170万円 | 41%/500万円 |
964型(空冷) H3~H7年式 | 72%/850万円 | 64%/850万円 |
※買取額は全グレードの平均
★★★★☆(星4つ)→高い
★★★☆☆(星3つ)→普通
★★☆☆☆(星2つ)→低い
★☆☆☆☆(星1つ)→かなり低い
現行モデルである3年落ちは買取価格が新車価格を超えており、100%を超える残価率です。
経過年数に比例してリセールは下がるものの、10年落ちでも残価率は50%超えとかなり高水準。
また993型以前の空冷エンジンになると、一気にリセールが再上昇します。
オープンタイプのカブリオレのリセールバリューは、ほぼクーペと変わりません。
911のグレード別の残価率やリセールが高い仕様等については下記記事で紹介しています。
ポルシェ/911(クーペ・タルガ・カブリオレ)のグレード別のリセールバリュー(残価率)とリセールの高い仕様について中古車査定士が詳しく解説します。3年後、5年後、7年後、10年後、旧型の残価率をまとめたので、購入の材料にしてください[…]
2位:718ボクスター
2位はポルシェのミッドシップ(車体の中心にエンジンを配置)ロードスターの「718ボクスター」。
718とは元々ポルシェのレーシングカーに付けられていたナンバーで、今のモデルから718が頭についています。
各年数とモデル別の残価率は下記の通り。
経過年数 モデル | 残価率/買取額 ケイマン | 残価率/買取額 ボクスター |
3年落ち/R1年 718 | 84%/750万円 ★★★★★ | 91%/850万円 ★★★★★ |
5年落ち/H29年 718 | 80%/635万円 ★★★★★ | 78%/580万円 ★★★★★ |
H28/4:718にフルモデルチェンジ | ||
7年落ち/H27年 981系 | 73%/655万円 ★★★★★ | 73%/600万円 ★★★★★ |
10年落ち/H24 981系 | 60%/440万円 | 65%/450万円 |
※買取額は全グレードの平均
現行モデルのリセールは911には敵いません。
しかし5年落ちやモデルチェンジ前(旧型)のリセールバリューは、かなり高水準であるのが特徴です。
総じて全ての経過年数での残価率が高水準で、新車以外に中古車を買っても値下がりが起きにくい車と言えるでしょう。
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ボクスターはケイマンのオープンモデルになり、リセールは僅かにボクスターの方が上、販売台数はケイマンの方が上という関係があります。
ボクスターのグレード別の残価率やリセールが高い仕様等については下記記事で紹介しています。
ポルシェ/911(クーペ・タルガ・カブリオレ)のグレード別のリセールバリュー(残価率)とリセールの高い仕様について中古車査定士が詳しく解説します。3年後、5年後、7年後、10年後、旧型の残価率をまとめたので、購入の材料にしてください[…]
3位:718ケイマン
3位はポルシェのミッドシップ(車体の中心にエンジンを配置)スポーツクーペの「718ケイマン」。
718とは元々ポルシェのレーシングカーに付けられていたナンバーで、今のモデルから718が頭についています。
各年数とモデル別の残価率は下記の通り。
経過年数 モデル | 残価率/買取額 ケイマン | 残価率/買取額 ボクスター |
3年落ち/R1年 718 | 84%/750万円 ★★★★★ | 91%/850万円 ★★★★★ |
5年落ち/H29年 718 | 80%/635万円 ★★★★★ | 78%/580万円 ★★★★★ |
H28/4:718にフルモデルチェンジ | ||
7年落ち/H27年 981系 | 73%/655万円 ★★★★★ | 73%/600万円 ★★★★★ |
10年落ち/H24 981系 | 60%/440万円 | 65%/450万円 |
※買取額は全グレードの平均
ボクスターのところと基本的には同じ。
スポーツクーペの使いやすさとしてはケイマンの方が人気でしょう。
こちらも中々値下がりしないので、新車以外に中古車を買っても値下がりが起きにくい車です。
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ケイマンのグレード別の残価率やリセールが高い仕様等については下記記事で紹介しています。
【ポルシェ】 ケイマン/ボクスターのグレード別のリセールバリュー(残価率)とリセールの高い仕様について中古車査定士が詳しく解説します。3年後、5年後、7年後、10年後の残価率をまとめたので、購入の材料にしてください。[…]
4位:マカン
4位はコンパクトスポーツSUVの「マカン」。
各年数とモデル別の残価率は下記の通り。
経過年数 | 残価率 |
R3年:後期モデルにマイナーチェンジ | |
現行型/R1~R3 中期モデル | 92% |
R1年:中期モデルにマイナーチェンジ | |
5年落ち/H28年 前期モデル | 56% ★★★☆☆ |
7年落ち/H26年 前期モデル | 53% ★★★★☆ |
※買取額は全グレードの平均
マカンは昨年もマイナーチェンジを行った車種で、当然現行モデルはかなり高いリセールがあります。
調査段階では中期モデルにも約90%の残価率が残っていたので、中期・後期モデルは今後のかなりのリセールが期待できます。
次期マカンは2023年にフルモデルチェンジされ、内燃エンジンとフルEVが併売される予想。
EVのリセールについてはタイカンのリセールなどもウォッチしながら、どちらが有望かを考えていきましょう。
マカンのグレード別の残価率やリセールが高い仕様等については下記記事で紹介しています。
ポルシェ/マカンのグレード別のリセールバリュー(残価率)とリセールの高い仕様について中古車査定士が詳しく解説します。登録当年、2年後の残価率をまとめたので、購入の材料にしてください。キノサン結論、マカンのリセール[…]
5位:カイエン
5位はスーパーSUVの名にふさわしい「カイエン」です。
各年数とモデル別の残価率は下記の通り。
経過年数 モデル | 残価率/買取額 カイエン | 残価率/買取額 カイエンクーペ |
3年落ち/H31年 E3系 | 71%/967万円 ★★★★☆ | 79%/1407万円 ★★★★☆ |
H29/12:E3系にフルモデルチェンジ | ||
5年落ち/H29年 92系後期 | 43%/563万円 ★★☆☆☆ | ー |
7年落ち/H27年 92系後期 | 43%/498万円 ★★★☆☆ | ー |
H26/7:92系後期にマイナーチェンジ | ||
10年落ち/H24 92系前期 | 20%/223万円 | ー |
※買取額は全グレードの平均
カイエンは現行モデルから登場したカイエンクーペが高いリセールとなっています。
しかしカイエンの5年落ち〜10年落ちの残価率を見てもわかる通り、モデルの変化と年数が経つと大きめにリセールが下がる車です。
1つ前のモデルは5年落ちにもかかわらず、新車価格の約半値なので、そう考えると中古でも乗りやすい車と言えます。
カイエンのグレード別の残価率やリセールが高い仕様等については下記記事で紹介しています。
カイエンのリセール率ってどう? カイエンの将来的な値落ちは大きい?こんな疑問をお持ちではありませんか?こんにちは、中古車査定士の@キノサンです。今回は、カイエン・カイエンクーペのグレード別の[…]
6位:パナメーラ
最後はスポーツ性能と高級サルーン感を併せ持つ4シーターセダンの「パナメーラ」。
各年数とモデル別の残価率は下記の通り。
経過年数 モデル | 残価率/買取額 パナメーラ | 残価率/買取額 スポーツツーリスモ |
R2/8:971系後期にマイナーチェンジ | ||
3年落ち/R1年 971系前期 | 69%/1042万円 ★★★☆☆ | 64%/1136万円 ★★★☆☆ |
5年落ち/H29年 971系前期 | 52%/796万円 ★★★☆☆ | 未発売 |
H28/7:971系にフルモデルチェンジ | ||
7年落ち/H27年 970系後期 | 27%/388万円 ★☆☆☆☆ | 未発売 |
H25/4:970系後期にマイナーチェンジ | ||
10年落ち/H24 970系前期 | 19%/279万円 | 未発売 |
※買取額は全グレードの平均
そんなパナメーラのリセールは、サイズもプライスもやや大型なことから値崩れはやや大きめ。
特に先ほどのカイエンとパナメーラはポルシェの中ではあまりリセールが高くなく、リセールを高く乗り継ぐ為にはかなり繊細さが要求されます。
どちらにも共通して言えるのは、保持すればするほどリセールは下がり続ける傾向があり、比較的短期間で乗り換えるのがおすすめだと言うこと。
両者ともモデルチェンジの影響もかなり大きく受けるので、買うタイミング、売るタイミングには注意したいものです。
パナメーラのグレード別の残価率やリセールが高い仕様等については下記記事で紹介しています。
ポルシェ/パナメーラのグレード別のリセールバリュー(残価率)とリセールの高い仕様について中古車査定士が詳しく解説します。3年後、5年後、7年後、10年後の残価率をまとめたので、購入の材料にしてください。キノサン結[…]
番外編:タイカン
最後に番外編としてピュアEVのタイカンを紹介します。
タイカンは2021年に発売されたモデルで、オークションのデータはまだ僅かです。
グレード別の残価率は下記の通り。
グレード | 新車価格 平均走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
タイカン | 12,030,000円 0.2万km 5件 | 1100~1350万 1220万円 101% |
タイカン4S | 14,620,000円 0.7万km 2件 | 1300~1400万 1350万円 92% |
タイカンターボ | 20,370,000円 0.3万km 3件 | 1650~1850万 1750万円 86% |
タイカンターボS | 24,680,000円 0.2万km 2件 | 1750~2000万 1870万円 76% |
基本的には価格の安いベースグレードの残価率が高いと言えるでしょう。
他の記事で解説しているEV・PHEVのリセールに比べ、タイカンのリセールは今のところ最も高い数値です。
まだ1年落ちでしかないので評価は難しいものの、ポルシェブランドのEVのリセールが、今後ガソリン車の様になるのかには注目です。
タイカンのグレード別の残価率やリセールが高い仕様等については下記記事で紹介しています。
ポルシェ/タイカンのグレード別のリセールバリュー(残価率)とリセールの高い仕様について中古車査定士が詳しく解説します。現行型の残価率をまとめたので、購入の材料にしてください。キノサン結論、タイカンのリセールはまだ[…]
【中古車査定士が解説!】車を高く売る方法とおすすめの買取サービス
ディーラーの下取りと中古車買取サービスを比較した場合、90%以上の確率で10万円以上、中古車買取サービスの方が高い買取額が出ます。
しかしどこに査定を依頼すれば安心して、車が高く売れるのか、色々わからなかったり不安なことも多いのではないでしょうか。
そこで今回は中古車査定士の筆者が自分の車を売る際にも使う買取サービスを紹介するので、車の乗換えや売却の際の参考にしてみてください。
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▼ |
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▼ |
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まとめ
以上、ポルシェのリセールバリュー・リセールランキングの紹介でした。
基本的に車というのは、
- スポーツモデル
- カブリオレ(オープン)
- クーペ
のリセールが高い傾向にあります。(ワゴン、セダン、クロスオーバー等と比較した場合)
ポルシェは全てが基本スポーツモデルなので、リセールバリューは全体的に高い傾向にあります。
しかしその中でもカブリオレやクーペモデルのリセールが特に高いことがわかりましたね。
ポルシェで損失を少なく乗るのであれば、今回の残価率やリセールの特徴を把握した上で車種やモデルを選ぶことが最重要になります。
本記事はここまで。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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