- ヴェルファイアのリセールって良いの?悪いの?
- リセールが高くなるためのポイントとは?
- 今後の買取相場はどうなりそう?
こんな疑問をお持ちではありませんか?
こんにちは、中古車査定士の@キノサンです。
今回はトヨタ/ヴェルファイア(ハイブリッド含む)のリセールバリュー(残価率)やリセールの高い仕様について解説していきます。
- ヴェルファイアの購入を検討している
- ヴェルファイアの売却タイミングを検討中
という方はぜひ参考にしてみてください!
【結論】ヴェルファイアのリセール
それではまず、現在のヴェルファイアの経過年数別のリセール(残価率)を記載します。
経過年数 モデル | 残価率/買取額 (ガソリン) | 残価率/買取額 (HV) |
3年落ち/R1年 30系後期 | 87%/414万円 ★★★★★ | 74%/419万円 ★★★★☆ |
H30/1:30系後期にマイナーチェンジ | ||
5年落ち/H29年 30系前期 | 71%/284万円 ★★★★★ | 59%/309万円 ★★★☆☆ |
7年落ち/H27年 30系前期 | 56%/238万円 ★★★★★ | 53%/280万円 ★★★★★ |
H27/1:30系前期にフルモデルチェンジ | ||
10年落ち/H24 20系後期 | 24%/93万円 | 28%/134万円 |
※平均買取額は全グレード平均にて

≫【関連記事】リセールバリューの高い車を全車種の中からランキングで紹介(2022年最新版)
- 全体的に高く特にガソリンモデルが高い
- グレードはZGエディションが最も高い。外装色はパールホワイトかクロが良い
- リセールが落ちるタイミングはモデルチェンジと、5年落ちと6年落ちの境目
ヴェルファイアのリセールは全体的に高く、特に直近においては上昇中。(2022年5月現在)
特に30系後期と言われる現行モデルと、前期モデルでも買取額で400万円を超えている車もありかなり高い状態です。
現在最もリセールが高いのはガソリンの「2.5Z Gエディション」ですが特別仕様の「ゴールデンアイズ」も今のところリセールは順調。
これは今の中古車需要の高まりとマレーシアへの輸出環境が関係していると思われ、新型の発売までこのまま高相場が続く可能性もあるでしょう。
新型発売に際し、どこかで30系のリセールも落ちますが、売り時を逃さない為には注意深く見守っていくことが必要です。
ハイブリッドは決してリセールが悪い訳ではないですが、ガソリンと比較した場合、多少見劣りするという印象です。
ガソリンとハイブリッド間での燃費差は約5km/L(ガソリン9.9km/L、HV14.8km/L)なので、1万kmあたりの燃料代は、
- ガソリン:171,212円
- ハイブリッド:114,527円
※レギュラーガソリン169.5円/Lで計算
となり、1万kmあたりの燃料代差は約5万7千円。
ガソリン/ハイブリッド間のリセール差は、3年落ちでは約50~60万円の差となる為、燃料代で差を埋める為には約10万kmの走行が必要になります。
こういった点からも今回のヴェルファイアはガソリンモデルの方が多くの人にとってコスパが良い選択と言うことができます。
ただし乗り潰すつもりで買う場合はリセールの差もなくなり、維持費のメリットがある分ハイブリッドの方が有利だと言えるでしょう。
リセールが高くなるポイントとしては、
- ボディカラー
- グレード
- 装備・オプション
をしっかりと抑えることが重要です。
色はパールホワイトかクロ、グレードはできれば「2.5ZGエディション」が有利ですが、ゴールデンアイズ等でも高い残価率は出ています。
細かなオプションについては別記事noteにて解説しているので、高く売れるヴェルファイアについて詳しく知りたい方はそちらもご確認ください。
※2023年1月30日に1月分を更新済み本記事では、 ・中古車全体の買取相場 ・アルファードの買取相場 ・グレード…
総じて、ヴェルファイアはアルファードと同じく手出しが少なく乗れる高リセール車ですが、
- 車の仕様(グレード・装備等)
- 手放すタイミング
が非常に重要となりますので、その辺をしっかり理解すると良いと思います。
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経過年数/グレード別のリセール
新車から3年・5年・7年・10年後のリセールをグレード別に紹介します。(2WDメイン)
・過去3ヵ月のオークションデータ
・装備と色は絞り込みなし
・事故歴なし車両状態良好として
▼関連記事
≫車を高く売るなら『査定士はどこを見ている?車の評価が高くなる意外なポイント』をチェック
3年後のリセール:残価率81%
3年後のリセールを3年落ちから解説します。
3年落ちは現行モデル。
グレード | 新車価格 平均走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
【ガソリン】 | ||
2.5X | 3,541,000円 3.1万km 15件 | 290~340万円 320万円 90% |
2.5Z | 3,735,720円 2.4万km 70件 | 275~400万円 360万円 96% |
2.5Z Aエディション | 3,905,280円 2.8万km 59件 | 330~410万円 380万円 97% |
2.5V | 4,220,000円 5.2万km 2件 | 310万円 73% |
2.5Z Gエディション | 4,362,120円 2.7万km 491件 | 370~550万円 465万 107% |
3.5ZG | 4,947,480円 2.6万km 15件 | 350~470万円 410万円 83% |
3.5VL | 5,205,600円 0.8万km 2件 | 480万円 92% |
3.5エグゼクティブラウンジ | 7,034,040円 2.3万km 3件 | 475万円 68% |
3.5エグゼクティブラウンジZ | 7,183,080円 2.9万km 10件 | 500~580万円 525万円 73% |
【ハイブリッド】 | ||
ハイブリッドX | 4,513,000円 3.1万km 6件 | 320~410万円 340万円 75% |
ハイブリッドZ | 4,632,120円 10.7万km 17件 | 230~400万円 330万円 71% |
ハイブリッドV | 4,997,160円 6.4万km 3件 | 300~410万円 350万円 70% |
ハイブリッドZR | 5,141,880円 4.1万km 9件 | 310~460万円 420万円 82% |
ハイブリッドV Lエディション | 5,551,200円 4.2万km 2件 | 420万円 76% |
ハイブリッドZR Gエディション | 5,695,920円 2.7万km 14件 | 385~500万円 465万円 82% |
ハイブリッドエグゼクティブランジ | 7,352,640円 4.7万km 5件 | 495~550万円 510万円 69% |
ハイブリッドエグゼクティブラウンジZ | 7,502,760円 4.2万km 8件 | 470~570万円 520万円 69% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
【3年後の残価率/平均買取額】
ガソリン | 87%/414万円 |
ハイブリッド | 74%/419万円 |
平均するとガソリンの方がリセールが高いですが、ハイブリッド車は走行距離がやや多い結果となっています。
平均でならすとガソリンとハイブリッドの買取額自体はほぼ変わらない結果に。
「2.5ZGエディション」に人気が集中しているのがわかります。
ゴールデンアイズのリセール
特別仕様車である「ゴールデンアイズ」グレードのリセールも紹介します。
グレード | 新車価格 平均走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
【ガソリン】 | ||
2.5Zゴールデンアイズ | 4,240,000円 1.4万km 21件 | 350~420万円 385万円 91% |
【ハイブリッド】 | ||
ハイブリッドZゴールデンアイズ | 5,040,000円 0.6万km 3件 | 440~480万円 460万円 91% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
1~2年落ちですが、90%と残価率はまずまずと言えます。
リセールが最も良いグレードとは言えませんが、逆にリセールが極端に低くなる可能性も少ないと思われます。
5年後のリセール:残価率65%
5年後のリセールを5年落ちから解説します。
5年落ちは30系前期モデル。

グレード | 新車価格 平均走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
【ガソリンモデル】 | ||
2.5X | 3,304,000円 6.2万km 30件 | 140~320万円 230万円 70% |
2.5Z | 3,578,727円 5.6万km 101件 | 160~365万円 232万円 65% |
2.5V | 3,995,018円 5.4万km 8件 | 190~340万円 255万円 64% |
2.5Z Aエディション | 3,754,473円 4.6万km 50件 | 170~365万円 315万円 84% |
2.5Z Aエディションゴールデンアイズ | 3,926,291円 4.5万km 323件 | 221~420万円 342万円 87% |
2.5Z Gエディション | 4,173,709円 4.5万km 191件 | 195~450万円 365万円 87% |
3.5ZA | 4,145,237円 3.5万km 1件 | 275万円 66% |
3.5ZA Gエディション | 4,585,091円 5.4万km 12件 | 240~385万円 290万円 63% |
3.5VL | 4,842,327円 7.1万km 1件 | 255万円 53% |
【ハイブリッドモデル】 | ||
ハイブリッドX | 4,155,055円 8.7万km 14件 | 180~320万円 230万円 55% |
ハイブリッドV | 4,775,563円 4.6万km 2件 | 287万円 60% |
ハイブリッドZR | 4,919,891円 6.2万km 17件 | 230~375万円 310万円 63% |
ハイブリッドV Lエディション | 5,356,800円 6.7万km 8件 | 265~275万円 320万円 60% |
ハイブリッドZR Gエディション | 5,501,127円 7.0万km 18件 | 245~400万円 340万円 62% |
ハイブリッドエグゼクティブラウンジ | 7,036,691円 6.0万km 14件 | 220~440万円 365万円 52% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
【5年後の残価率/平均買取額】
ガソリン | 71%/284万円 |
ハイブリッド | 59%/309万円 |
特にガソリンモデルのZAエディション、ZAゴールデンアイズ、ZGエディション、このあたりは5年落ちで残価率80%台とかなり高め。
引き続きハイブリッドのリセールは低めの結果となっています。
7年後のリセール:残価率55%
7年後のリセールを7年落ちから解説します。
7年落ちは同じく30系前期モデル。
グレード | 新車価格 平均走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
【ガソリンモデル】 | ||
2.5X | 3,304,000円 7.4万km 25件 | 133~230万円 180万円 54% |
2.5Z | 3,578,727円 5.6万km 54件 | 130~300万円 230万円 64% |
2.5V | 3,995,018円 8.6万km 10件 | 140~255万円 205万円 51% |
2.5Z Aエディション | 3,754,473円 6.4万km 69件 | 165~280万円 230万円 61% |
2.5Z Gエディション | 4,173,709円 6.9万km 79件 | 170~375万円 265万円 63% |
3.5ZA | 4,145,237円 6.0万km 10件 | 130~255万円 225万円 54% |
3.5VL | 4,842,327円 7.8万km 3件 | 220~260万円 235万円 49% |
3.5ZAGエディション | 4,585,091円 6.7万km 17件 | 200~320万円 265万円 58% |
3.5エグゼクティブラウンジ | 6,522,218円 7.8万km 10件 | 220~360万円 305万円 47% |
【ハイブリッドモデル】 | ||
ハイブリッドX | 4,188,000円 16.5万km 15件 | 130~300万円 220万円 53% |
ハイブリッドV | 4,775,563円 6.9万km 9件 | 210~300万円 260万円 54% |
ハイブリッドZR | 4,919,891円 8.4万km 39件 | 177~365万円 275万円 56% |
ハイブリッドV Lエディション | 5,356,800円 7.5万km 13件 | 200~350万円 300万円 56% |
ハイブリッドZR Gエディション | 5,501,127円 7.9万km 19件 | 210~360万円 305万円 55% |
ハイブリッドエグゼクティブラウンジ | 7,036,691円 9.5万km 14件 | 210~375万円 320万円 45% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
【7年後の残価率/平均買取額】
ガソリン | 56%/238万円 |
ハイブリッド | 53%/280万円 |
7年落ちでも残価率が50%以上あるのがさすがのヴェルファイアです。
特にガソリンモデルの2.5ZGエディションは走行距離が少なければ7年落ちにして買取375万円と驚異的な数値。
10年後のリセール:残価率26%
10年後のリセールを10年落ちから解説します。
10年落ちは20系後期モデル。

グレード | 新車価格 平均走行距離 データ数 | 買取値幅 平均買取額 残価率 |
2.4X | 3,175,000円 10.2万km 27件 | 15~110万円 60万円 19% |
2.4Z | 3,340,000円 9.2万km 200件 | 23~175万円 85万円 25% |
2.4V | 3,600,000円 9.5万km 5件 | 45~130万円 75万円 21% |
2.4ZGエディション | 3,880,000円 9.4万km 33件 | 35~185万円 110万円 28% |
2.4Zゴールデンアイズ | 4,050,000円 8.2万km 20件 | 55~180万円 122万円 30% |
3.5Z | 3,770,000円 10.1万km 5件 | 45~130万円 80万円 21% |
3.5V | 4,146,000円 7.1万km 3件 | 70万円 17% |
3.5ZGエディション | 4,280,000円 10.5万km 11件 | 65~180万円 125万円 29% |
3.5VLエディション | 4,620,000円 10.3万km 1件 | 111万円 24% |
【ハイブリッド】 | ||
ハイブリッドX | 4041,000円 11.9万km 13件 | 65~160万円 110万円 27% |
ハイブリッドV | 4,400,000円 10.7万km 10件 | 60~170万円 122万円 28% |
ハイブリッドZR | 4,550,000円 11.8万km 51件 | 50~210万円 130万円 29% |
ハイブリッドVLエディション | 5,500,000円 11.0万km 7件 | 110~190万円 155万円 28% |
ハイブリッドZRGエディション | 5,650,000円 11.4万km 19件 | 80~250万円 155万円 27% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
【10年後の残価率/平均買取額】
ガソリン | 24%/93万円 |
ハイブリッド | 28%/134万円 |
10年落ちの残価率は20%台後半と、10年落ちのリセール全車平均は上回っている形。
しかし7年落ちからの下げは大きく、フルモデルチェンジの影響の大きさを物語っています。:
経過年数別リセールのまとめ
経過年数 モデル | 残価率/買取額 (ガソリン) | 残価率/買取額 (HV) |
3年落ち/R1年 30系後期 | 87%/414万円 ★★★★★ | 74%/419万円 ★★★★☆ |
H30/1:30系後期にマイナーチェンジ | ||
5年落ち/H29年 30系前期 | 71%/284万円 ★★★★★ | 59%/309万円 ★★★☆☆ |
7年落ち/H27年 30系前期 | 56%/238万円 ★★★★★ | 53%/280万円 ★★★★★ |
H27/1:30系前期にフルモデルチェンジ | ||
10年落ち/H24 20系後期 | 24%/93万円 | 28%/134万円 |
高年式においてはガソリンの方が高リセール。
しかし年数が経つにつれガソリンとハイブリッドの残価率の差が縮まっているのがわかります。
ハイブリッドは維持費がガソリンに比べ少なくて済むので、年数・距離を乗る人ほどリセールを含めてもハイブリッドが有利と言えるでしょう。
次に1年ごとのリセール(残価率)の違いを見ていきます。
リセールはどこで最も落ちるのか
リセールバリューが毎年どの様に落ちていくのかを「2.5ZGエディション(ガソリン)」で調査しました。
モデル (平均走行距離) | 平均買取額 (前年比) |
当年もの/30系後期 | データなし |
1年落ち/30系後期 (0.9万km) | 475万円 |
2年落ち/30系後期 (1.6万km) | 470万円 (−5万円) |
3年落ち/30系後期 (2.7万km) | 465万円 (−5万円) |
4年落ち/30系後期 (3.6万km) | 463万円 (−2万円) |
マイナーチェンジ(30系前期→後期) | |
4年落ち/30系前期 (4.7万km) | 385万円 (−78万円) |
5年落ち/30系前期 (4.5万km) | 365万円 (−20万円) |
6年落ち/30系前期 (5.7万km) | 287万円 (−78万円) |
7年落ち/30系前期 (6.9万km) | 265万円 (−22万円) |
フルモデルチェンジ(20系→30系) | |
8年落ち/20系後期 (6.2万km) | 165万円 (−100万円) |
9年落ち/20系後期 (7.9万km) | 135万円 (−30万円) |
10年落ち/20系後期 (9.4万km) | 115万円 (−20万円) |
大きく落ちているポイントを赤字にしましたが、
- モデルチェンジ(マイナー・フル)
- 5年落ち→6年落ちの境目
が重要ということがわかりますね。
特に次に来るのはフルモデルチェンジになり、売り時を逃すとマイナーチェンジの78万円では済まないの大きな価値のマイナスになります。
ヴェルファイアの相場が今どうなのか?相場はいつから落ち始めるのか?については私の別記事noteを毎月更新してお知らせしています。
相場の動きを詳しく知りたい方は、ぜひそちらもご確認ください。
そんなヴェルファイアのリセールに大きく関わっているのが中古車輸出、次はヴェルファイアの輸出国について見ていきます。
ヴェルファイアの中古車輸出
ヴェルファイアの型式別の輸出国は下記です。
型式 | 仕向国 |
【30系】 | |
【ガソリン】 AGH30W・35W (2.5L・2WD/4WD) GGH30W・35W (3.5L・2WD/4WD) |
|
【ハイブリッド】 AYH30W(2.5L・4WD) |
|
【20系】 | |
【ガソリン】 ANH20W・25W (2.4L・2WD/4WD) GGH20W・25W (3.4L・2WD/4WD) |
|
【ハイブリッド】 ATH20W(2.4L・4WD) |
|
この中で重要な国はマレーシアになり主に5年落ちまでが輸出対象です。(正確には59ヵ月落ちまでが入国可能)
アルファードと同じく高い価格で輸出されている車には特徴がありますが、まずは年式規制があるということが重要。
先ほど1年毎のリセール差を見た際、5年落ちと6年落ちの間で金額差(78万円)があったのは、この輸出できる・できないが関係しています。
マレーシア以外にも多くの国に輸出されてはいますが、特に高いリセールを狙うとなるとほぼ受け入れ国はマレーシアと考えて良いでしょう。
リセールバリューのポイント
ここからはそんなヴェルファイアを購入する際に気をつけるべきリセールバリューのポイントについてより詳しく紹介します。
まずは色。
リセールバリューの高い色
色によるリセール差は下記の通りとなります。(オークション相場より調査)
【ガソリン】
色 | 台数/走行距離 | 平均価格 |
パールホワイト | 502台/2.8万km | 440万円 |
クロ | 421台/2.8万km | 433万円 |
グレー | 5台/2.7万km | 417万円 |
アカ | 9台/2.3万km | 440万円 |
n=937 30系後期ZGエディションにて
ひとまずヴェルファイアの大半(99%)はパールホワイトとクロということがわかりますね。
その中でどちらかと言うと、パールホワイトの方が少しリセールに有利です。
アカ(ワインレッド)の440万円はあまりにデータ母数が少ないので無視しましょう。
【ハイブリッド】
色 | 台数/走行距離 | 平均価格 |
パールホワイト | 43台/5.4万km | 365万円 |
クロ | 36台/5.7万km | 353万円 |
グレー | 1台/7.3万km | 271万円 |
アカ | 1台/5.3万km | 345万円 |
n=81 30系ハイブリッドZRGエディションにて
ハイブリッドも同じ傾向で、パールとクロがほぼ全てで、少しパールが高い。
ただしそこまで大きな差はない(10万円以内)ので、色によるリセール差はその程度であると理解しましょう。
- リセールを考えるならパールホワイトかクロ。それ以外は高リスク
- 人気はパールホワイトでリセールも若干パールの方が高い
次に装備やオプションについて。
リセールの高いオプション
まずヴェルファイアのリセールに拘るならグレードはガソリンの「ZGエディション」が中心です。
これは先ほどのマレーシアへの輸出が絡んでおり、特にこのグレードだけが飛び抜けて高く取引されています。
その中で高く売れる車とそうでない車を分けるのがオプションです。
大きいものでは、
- ナビ(DAかMOPナビか)
- リアエンターテインメントシステム
- ツインムーンルーフ
- エアロパーツ
小さいところでは、
- デジタルインナーミラー
- スペアタイヤ
- 寒冷地仕様
が関係します。
どの仕様・組み合わせが最も高く売れており、またオプションの有無によるリセール差については別記事noteにて詳しく記載しています。
詳しく知りたい方はこちらも確認ください。
査定士お薦め‼︎車を高く売る方法
車のリセールバリューを気にすることと同じぐらい重要なのが、下取り車をしっかり高値で売ることです。
特に日本の中古車は販路が世界中にあり、再販マーケットがとても大きいことからディーラーの下取りより買取の方が高いことが多いです。
今回は中古車査定士である筆者が自分の車を売る際にも使うおすすめの買取サービスを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
【すぐ手放せるなら】価格が競り上がる
「オークション形式」
価格だけを追い求める場合、車売却のトレンドとして「オークション形式」が増えています。(実際に価格も競り上がるので高い)
「オークション形式」とは、最初に1度の査定をして、そのデータに対し複数の業者がWeb上でオークションの様に入札してくる方式のこと。
オークションの結果が満足いく価格に達しなかった場合は無料でキャンセルもできます。
現在このサービスが利用できるのは、楽天Carオークションと
ユーカーパックの2社のみ。
メリットは買取額が高いこと、デメリットはエリアが限定されること(地方は一部不可)、早めに車を手放さなければいけないことになります。

入札業者数はユーカーパックが多い(8,000社)ですが、楽天はポイントが貯まったり余裕を持てたりと一長一短です。(楽天の業者数は2,000社)
価格は期待できるので「すぐに手放せる人」にはおすすめです。※査定が一度だけなのも楽。
【すぐに手放せないなら】引渡し時期などの融通が利く
「カーセンサーの一括査定」
しかし実際には「すぐに車を引き渡せる人」ばかりではないですよね。
- 次の車の納車時期がはっきりしていない
- 次に買う車で迷っている
- 買取額を元にディーラーと商談したい
という人もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな時は、引渡し時期など条件を各業者と交渉できる一括査定がおすすめです。
一括査定は多数の業者に見積もり依頼が出せる一方で、各業者の対応に手間がかかるというプラスとマイナスの両面を持ち合わせています。
手間がかかるというデメリットはあるものの、各業者が互いを意識して良い価格を出してくるので買取額としては好条件が期待できます。
一括査定ではとにかくできるだけ多くの業者に声をかけることが大事になりますが、それができるのがカーセンサーの一括査定です。(最大30社)
納車の時期まで車が使えたり、車は先に渡して代車を出してくれるなど買取店によって対応は様々です。細かい条件は個別に確認をしましょう。
ヴェルファイアの高価買取専門店
ヴェルファイアのリセール(残価率)が高いのは、国内での二次流通価格以上に海外(特にマレーシア)に高値で売れているから。
そんな海外輸出を自社で行い、特にヴェルファイアが人気のマレーシアに強いのが株式会社ENGでヴェルファイアの売却にはかなりおすすめです。
大手の買取店は買い取った車をオークションに出品しますが、ENGは輸出するヴェルファイアをオークションで買い付けています。
個人が買取に持ち込めばオークションから仕入れるコストの分高く買取することができ、特に輸出仕様の場合はかなりの高額査定が期待できます。
輸出車に特化しており全ての車が強い訳ではありませんが、アルファード・ヴェルファイア・エスティマ・ハリアー・ランドクルーザー、このあたりを売るなら聞いておいて損はないですよ。
リセールの高い中古車の選び方
先ほど、リセールはどこで落ちるのかの部分でも説明した通り、リセールが大きく変わるところは、
- モデルチェンジ(マイナー・フル)
- 5年落ち→6年落ちの境目
となります。
なのでまず1番やってはいけないことは、
- モデルチェンジ寸前で車を購入すること(モデルチェンジすればリセールが落ちる)
- 5年落ちの車を購入すること(6年落ちになるとリセールが落ちる)
になります。
なのでまずはモデルチェンジ時期を正確に見定めることが重要です。
しかし最近は新車納車遅れで、新型が発売されても中々納車が進まず、旧型のリセールがすぐには落ちないという現象が続出中。
それを見越すと装備と年式だけ注意をすればまだ買い時だと言えるでしょう。
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まとめ
以上、ヴェルファイアのリセールバリューについての解説でした。
アルファードには若干残価率が劣るものの、平均的にかなりリセールバリューの高い車だと言えます。
このまま新型発売まで高相場が維持される可能性もあります。
高く売る・売れるポイントを理解して、良いヴェルファイアライフを送りましょう。
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本記事は以上となります。
最後までお読み頂きありがとうございました。
良いカーライフを。