ランドクルーザープラド(ガソリン)のグレード別のリセールバリュー(残価率)とリセールの高い仕様を中古車査定士が詳しく解説します。
新車から3年〜10年後の残価率と買取額をまとめています。年式毎のリセールバリューやリセールの高い仕様を理解すると売却時に役立ちます。
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【経過年数とグレード別】ランドクルーザープラドのリセールバリュー
プラド(ガソリン)の3年落ちから10年落ちまでの残価率と買取額をまとめました。
経過年数 モデル(ガソリン) | 残価率/買取額 リセールランク |
---|---|
3年落ち 150系後期 | 90%/366万円 ★★★★★ |
5年落ち 150系後期 | 91%/354万円 ★★★★★ |
マイナーチェンジ:150系中期→後期 | |
7年落ち 150系中期 | 79%/293万円 ★★★★★ |
10年落ち 150系中期 | 61%/211万円 ★★★★★ |
【過去モデル】 | |
120系プラド 平成14~21年 | 33%/125万円 |
90系プラド 平成8~13年 | 27%/91万円 |
70系プラド 平成2~7年 | 48%/144万円 |
※買取額はグレード平均
- 全年式、モデルにおいて残価率は高い。特に現行モデル(150系後期)が高い
- グレードはTX Lパッケージが最も高リセール。シート色はベージュがポイント
- パキスタンやマレーシアに主に輸出され、5年落ちまでに売った方が条件が良い
- 3年後のリセール:残価率90%
- 5年後のリセール:残価率91%
- 7年後のリセール:残価率79%
- 10年後のリセール:残価率61%
- 120系のリセール:残価率33%
- 90系のリセール:残価率27%
- 70系のリセール:残価率48%
ひとつずつ詳しく解説します。
3年後のリセール:残価率90%
3年後のリセールを3年落ちの買取相場から算出。
3年後の残価率(平均買取額)は90%(366万円)となります。
グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 平均買取額 残価率 |
---|---|---|
TX(5人) | 3,621,000円 3.1万km 51件 | 325万円 90% |
TX(7人) | 3,779,000円 2.8万km 70件 | 340万円 90% |
TX Lパッケージ(5人) | 4,140,000円 2.7万km 31件 | 365万円 88% |
TX Lパッケージ(7人) | 4,298,000円 2.7万km 160件 | 405万円 94% |
TXLブラックエディション(5人) | 4,261,000円 2.5万km 16件 | 375万円 88% |
TXLブラックエディション(7人) | 4,419,000円 2.5万km 29件 | 385万円 87% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
5年後のリセール:残価率91%
5年後のリセールを5年落ちの買取相場から算出。
5年後の平均残価率(買取額)は91%(354万円)となります。
グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 平均買取額 残価率 |
---|---|---|
TX(5人) | 3,538,080円 5.4万km 69件 | 300万円 85% |
TX(7人) | 3,692,520円 4.7万km 55件 | 340万円 92% |
TX Lパッケージ(5人) | 4,047,840円 5.4万km 57件 | 330万円 82% |
TX Lパッケージ(7人) | 4,202,280円 4.3万km 139件 | 445万円 106% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
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7年後のリセール:残価率79%
7年後のリセールを7年落ちの買取相場から算出。
7年後の平均残価率(買取額)は79%(293万円)となります。
グレード | 新車価格 平均走行距離 データ数 | 平均買取額 残価率 |
---|---|---|
TX(5人) | 3,349,963円 7.3万km 26件 | 255万円 76% |
TX(7人) | 3,504,109円 7.1万km 32件 | 286万円 82% |
TX Lパッケージ(5人) | 3,802,582円 6.4万km 17件 | 275万円 72% |
TX Lパッケージ(7人) | 3,956,727円 7.5万km 28件 | 320万円 81% |
TXLパケGフロンティア(7人) | 4,037,040円 4.8万km 10件 | 330万円 82% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
※7年落ちは150系中期モデルの相場です。
10年後のリセール:残価率61%
10年後のリセールを10年落ちの買取相場から算出。
10年後の平均残価率(買取額)は61%(211万円)となります。
グレード | 新車価格 走行距離 データ数 | 平均買取額 残価率 |
---|---|---|
TX(5人) | 3,180,000円 10.1万km 4件 | 200万円 63% |
TX(7人) | 3,330,000円 7.8万km 13件 | 215万円 65% |
TX Lパッケージ(5人) | 3,620,000円 9.3万km 5件 | 210万円 58% |
TX Lパッケージ(7人) | 3,770,000円 7.4万km 1件 | 220万円 58% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
プラド(ガソリン)の10年落ちの平均残価率は57%ということで、10年落ちにしては高い数値です。
車全体の10年後の残価率は平均約20%です。そういった意味でも長く乗っても高く売れる車であると言えるでしょう。
10年落ちの車のリセールってどれくらい?10年乗っても高く車ってあるの?本記事はこんな疑問をお持ちの方におすすめです。こんにちは、中古車査定士の@キノサンです。今回は「車の10年後のリセー[…]
何年落ちで売るのが最もお得か
車の価値は毎年均一に落ちるのか?どのタイミングで手放すのが最も良いのか?を知る為には、1年毎のリセールの変化を知ることが大切です。
※グレード:TXLパッケージ(7人乗り)にて
経過年数/モデル (走行距離) | 平均買取額 (前年比) |
---|---|
当年もの/150系後期 (0.1万km) | 440万円 |
1年落ち/150系後期 (0.9万km) | 415万円 (−25万円) |
2年落ち/150系後期 (2.3万km) | 395万円 (−20万円) |
3年落ち/150系後期 (2.7万km) | 397万円 (+2万円) |
4年落ち/150系後期 (3.9万km) | 420万円 (+23万円) |
5年落ち/150系後期 (4.2万km) | 445万円 (+25万円) |
※マレーシア・パキスタンへの輸出ライン | |
6年落ち/150系後期 (5.3万km) | 350万円 (−95万円) |
※マイナーチェンジ:150系中期→後期モデル | |
6年落ち/150系中期 (5.4万km) | 315万円 (−35万円) |
7年落ち/150系中期 (7.4万km) | 320万円 (+5万円) |
8年落ち/150系中期 (7.9万km) | 255万円 (−65万円) |
9年落ち/150系中期 (9.1万km) | 240万円 (−15万円) |
10年落ち/150系中期 (6.8万km) | 220万円 (−20万円) |
※マイナーチェンジ:150系前期→中期 | |
10年落ち/150系前期 (11.7万km) | 195万円 (−25万円) |
大きく落ちているところを赤字で記載。TX Lパッケージ(ガソリン・7人乗り)の新車価格は434万円です。
リセールが大きく落ちるのは、
- 6年落ち(95万円減)
- 8年落ち(65万円減)
です。
両方ともモデルチェンジではなく、輸出に行く行かないの差で値段が変わっており、5年落ちか7年落ちまでに売る奇数を意識することが大切です。
プラドのガソリンモデルの場合、マレーシアへ輸出できる/できないのラインが満5年の直前にあり、5年目の車検で乗換えるのであれば、数ヶ月早く手放すだけで数十万円査定が高くなります。
その際に査定を依頼する業者として、マレーシアへの輸出対象車を専門に買取りしているENGにも、見積もりを取ってみるのがおすすめです。
買取現場でやたら良い条件(高い金額)を出す競合とぶつかることがあり、後でお客さんに聞いてみたら大体ENGだったりします。
輸出の状況は都度変わるので必ずということは言えませんが、良い時は他社より数十万円上を出せるはずなのでメリットは十分にあるでしょう。
120系プラドの残価率:25%
プラドにおいては過去モデルもざっくり調べました。
120系の平均残価率(買取額)は25%(96万円)です。
グレード | 新車価格 平均走行距離 データ数 | 平均買取額 残価率 |
---|---|---|
TX(ガソリン) | 3,538,500円 14.3万km 383件 | 95万円 27% |
TX(ディーゼル) | 3,580,500円 20.4万km 34件 | 100万円 28% |
TZ | 3,948,000円 13.0万km 41件 | 90万円 23% |
TZGセレクション | 4,368,000円 12.2万km 24件 | 100万円 23% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
90系プラドの残価率:19%
90系の平均残価率(買取額)は19%(64万円)です。
グレード | 新車価格 平均走行距離 データ数 | 平均買取額 残価率 |
---|---|---|
TX・TXリミテッド(ガソリン) | 2,980,000円 18.8万km 100件 | 50万円 17% |
TX・TXリミテッド(ディーゼル) | 3,300,000円 24.6万km 140件 | 60万円 18% |
TZ(ガソリン) | 3,460,000円 14.8万km 36件 | 67万円 19% |
TZ(ディーゼル) | 3,610,000円 23.7万km 33件 | 80万円 22% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
90系のプラドの買取相場は当然120系より落ちます。
50万円〜100万円の間に買取相場は収まるでしょう。
70系プラドの残価率:42%
70系の平均残価率(買取額)は42%(125万円)です。
グレード | 新車価格 平均走行距離 データ数 | 平均買取額 残価率 |
---|---|---|
SXワイド(ディーゼル) | 2,856,000円 24.1万km 36件 | 120万円 42% |
EXワイド(ディーゼル) | 3,209,000円 19.7万km 8件 | 130万円 41% |
※残価率=買取相場/新車価格(%)
過去のモデルだと70系のプラドが最も価値が高い結果と言えるでしょう。
【リセールのポイントを解説】ガソリンプラドの色やオプションは何がおすすめ!?
- リセールバリューの高い色
- リセールバリューの高いオプション
- 新車・中古車のランドクルーザープラドを買う際のポイント
ひとつずつ詳しく解説します。
リセールバリューの高い色
外装色によるリセール差を中古車オークションから調べた結果です。
色 | 台数/走行距離 | 平均価格 |
---|---|---|
パールホワイト | 621台/2.9万km | 🥇450万円 |
クロ | 384台/3.2万km | 🥉429万円 |
その他(シルバー・グレー・アカ) | 43台/2.9万km | 🥈440万円 |
※150系後期 TXLパッケージにて n=1054
パールホワイトが最もリセールも人気も高い色と言えます。
シルバーやグレーやアカは台数は少ないものの、リセールはそこまで悪くありません。
リセールの高いシート色
シート色によるリセール差を調べた結果です。
外装×シート色 | 台数/走行距離 | 平均価格 |
---|---|---|
パール×ベージュ | 334台/2.5万km | 🥇452万円 |
パール×クロ | 194台/3.4万km | 435万円 |
クロ×ベージュ | 87台/2.8万km | 🥉441万円 |
クロ×クロ | 234台/3.4万km | 417万円 |
その他×ベージュ | 19台/2.5万km | 428万円 |
その他×クロ | 18台/2.8万km | 🥈444万円 |
※150系後期 TXLパッケージにて n=1054
パールホワイト×ベージュシートが最もリセールが高い組み合わせとなります。
【外装色:その他】はデータ数が少なく、年式や装備に偏りがあることを考慮すると、クロ×ベージュなどもリセールが高い組み合わせになります。
ガソリンプラドにおいてはベージュシートのリセールが高いのが基本で、外装色よりもシート色のリセールへの影響度が大きいのがポイントです。
リセールの高いオプション
150系後期モデルにおいてリセールが高くなる装備は、
- オプション19インチアルミホイール
- サンルーフ
- ルーフレール
- ナビ
- エアロパーツ
この辺りが重要でした。
それに加え先に説明した色の組み合わせも絡んできます。
プラドのリセールは装備と色の両方が価格に大きな影響をもたらすので、細かな知識と売り時期まで考えた細かな戦略が必要となります。
ガソリンプラドをリセール重視で買う時のポイント
新型であるランドクルーザー250の発売が発表されているので、これからの150系プラドのリセール目的の購入にはリスクがあります。
またガソリンプラドは関税の関係で高年式よりも5年落ちの方が高く売れるなどの事情もある為、余計に買いずらい状況と言えるでしょう。
中古車を狙うか、またはランドクルーザー250の購入を狙っていくのがおすすめです。
プラドの中古車を探すなら!業者の非公開在庫もチェックしよう
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【中古車査定士が解説】車を安全に高く売るためにはここに気をつけよう!
ここからは中古車査定士である筆者が、車を安全に高く売る為の方法と使うべき買取サービスの順序をお伝えします。
まず大前提として伝えておきたいことは、
- ディーラーの下取り額に比べると買取店の買取額の方が99%高い
- 車の売却は値段も大事だが、安心・安全に売却することも大事
ということです。
値段だけに捉われることなく、バランスの良い、納得のいく高値売却を目指しましょう。
使うべき買取サービスと順番
買取の見積もりを取るにあたっては、下記3つの形態で取るのがベストです。
とはいえ時間や労力を要すこともあるので、状況に応じて使い分けてください。
- ディーラーの下取り査定
- 買取業者の査定
- Webオークションでの査定
順番もこの順番で査定を依頼するのがポイントです。
理由は査定額の有効期限に関係しています。
ディーラーに下取査定を依頼する
まずはディーラー等の次の車を購入するところに下取り査定を依頼しましょう。この査定額は納車時期まで保証されることが多く、すぐに決断をする必要のない「持っておける」価格です。
基本的にはこの価格をベースに、より良い条件を探すことになります。
買取業者に査定を依頼する
買取業者に査定を依頼するにあたって、必ず○○が最も良い条件を出すというのはありません。
車の内容や売却タイミングによって、どこが最も良い条件を出すかはわからないので、安心できる業者複数社に査定を依頼するのがおすすめです。
ちなみに筆者はいつもカーセンサーの一括査定を利用しています。
カーセンサーは自宅近くの大手の買取業者がほぼすべて登録されている一括査定サービスで、信頼できる業者全てにまとめて査定が依頼できます。
下記の様に自宅近くの買取登録業者が複数候補に上がります。チェックを外せば知っているところにだけ依頼をすることもできます。
買取業者に車を売る際のポイントとして、JPUCに加入している業者に売った方が確実に安心です。
JPUCとは車買取業界の健全化を進める団体のことで、ここに加入している業者との間にトラブルが起きても、JPUCに相談すれば解決してくれます。
大手の買取業者はほぼ全て加入していますが、気になる場合は下記で調べておきましょう。
ちなみに今の中古車買取業界で最も安心して車を売却できるのはカーセブンです。
同社の社長は先程のJPUCの代表理事を務めており、安心な買取をモットーとし、絶対に顧客からクレームが上がる様な対応はしてきません。
カーセンサーの一括査定は大手業者にまとめて依頼ができますが、その中身や対応は各業者それぞれ。買取条件が良く、安心して車を引き渡せる業者に依頼することが大切です。
Webオークションの査定をする
最後にトライしてみる価値があるのが、Webオークションでの売却方法です。
Webオークションとは1回の査定で記録した査定データに対し、後日Web上で数千社から入札を募り、最も高い業者に売却するという売り方です。
買取査定をしていると現場でよくバッティングすることがあり、実際に車を売る時にも利用しているのが楽天Car車買取とユーカーパックです。
Webオークションの特徴は、査定が1度のみなので一括査定の様に業者対応の手間がかからないのと、オークションの結果が安ければ無料でキャンセルができることです。
その代わりWebオークションは結果が出てから売る・売らないの判断を数日で行わなければならず、あまり待ってもらえません。
この様に査定額の有効期限が1番短いのがWebオークションになるので、他の金額が出揃うか、出揃った後に利用するのがおすすめです。
<番外編>オークション出品代行
それでも査定額に納得がいかない場合は、その希望額はあまり現実的ではないと言えるでしょう。
その上でかなり上級者向けとして業者オークションへの出品代行を依頼するという手もあります。
出品代行の最もメジャーなサービスはカーオークション.jpです。
業オクは上手く売れれば、買取業者が本来得ている利益をそのまま享受できる反面、流札率が高く、希望額通りに売れる保証もありません。
車を動かす必要もあるので、上手く売れないと手数料が嵩み、かなりハイリスクハイリターンな上級者向けの売却方法と言えるでしょう。
<番外編>個人売買サイトに登録
個人間売買も車を高く売るには適した方法です。
個人間売買は売りたい金額をこちら側で設定できる為、安く売れてしまう心配がないという点では安心して掲載できるメリットがあります。
しかし掲載価格が市場に見合っていないと一向に売れないという可能性もあり、バランスが重要。
クルマの売却革命と謳うカババは、プロが車に適した予想売価を設定してくれる他、個人間売買が成立しなくても一括査定で確実に高値売却ができるという中々優れた個人売買サービスです。
日程に余裕のある車の売却であればカババに希望の条件で掲載してみて、売買が成立しなければ一括査定で売り切る、という考え方もありですね。
ガソリンプラドのリセールまとめ
プラドの名前が引き継がれないということで、プラドのリセールが今後どのようになるのかは不透明です。
もしかするとリセールがあまり落ちない、なんてことも可能性はあるでしょう。
どちらにしてもリセール狙いであれば5年落ちまでが勝負となるので、年式を意識しながら売り時を探っていくようにしてください。
- 全年式、モデルにおいて残価率が高い。特に現行モデル(150系後期)は高い
- グレードはTX Lパッケージが最も高リセール。シート色はベージュがおすすめ
- パキスタンやマレーシアに主に輸出され、5年落ちまでに売った方が高く売れる
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